スピード732015年08月29日 00:37

スピード73
スピード73


(Ebola Situation Report - 26 August 2015)
http://apps.who.int/ebola/current-situation/ebola-situation-report-26-august-2015

28000人を超える感染者、11300人を超える死者(いずれも、可能性・疑いを含む)を出したエボラ出血熱の2014-2015年の流行が、まもなく終息しようとしている。

これが、この病気の流行の中で、如何に膨大な数であるかは、過去約40年間の患者数の合計が、2387人であったことを考えれば明らかである。

(エボラウイルス疾患について (ファクトシート))http://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/2014/05091411.html

(Ebola virus disease:元記事:最後にエクセルファイルで、表をダウンロードできます)
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs103/en/

今回の流行で、この病気の歴史が、根本的に変わってしまったわけだ。

(シエラレオネ、エボラ患者ゼロに 終息宣言へ秒読み)
http://www.afpbb.com/articles/-/3058268

「シエラレオネで確認されていた最後のエボラ出血熱患者が24日、退院し、多数の死者を出した同国のエボラ熱流行がようやく終息したとの期待が高まっている。」

(エボラ熱「再終息」に自信=復興アピール-リベリア大統領)
http://news.ameba.jp/20150828-881/

「リベリアのサーリーフ大統領は28日、東京都内で講演し、今年5月のエボラ出血熱「終息宣言」以降も感染者が出ている現状に関して、「2度目の終息宣言」が出されることに自信を見せた。」

初発国であり、流行の主要3か国の一つであるギニアは、依然として感染が続いているが、週当たり数人の規模に留まっており、遠くない時期に終息に至る見込みだ(獲らぬ狸・・・)。

(Ebola : point de situation au 27 août 2015)
http://www.ambafrance-gn.org/Ebola-point-de-situation-au-27-aout-2015

でも、27日の集計でも、感染者が確認されている。

まあいい。

近日中の終息に期待しよう。

画像は例によって1日当たりの感染者だが、このグラフをボーっと見ていて、何かに見えてこないだろうか?。

浮沈子的に連想したのは、「星の王子さま」に出てきた、ゾウを飲み込んだウワバミの絵だな。

(三摩地ライブ「どきどき食堂」@ときどき食堂(新宿区落合)鑑賞記。 (2015/05/31) の記事画像)
http://miaochang2.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=21293713&i=201505/31/84/a0141884_14504473.jpg

まあ、どうでもいいんですが。

極貧の西アフリカ地域を飲み込んだ、エボラという名のウワバミである。

(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%8C%E3%83%BB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%83%B3%EF%BC%9D%E3%83%86%E3%82%B0%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%9A%E3%83%AA

「死没 1944年7月31日(満44歳没)」

「1944年7月31日、フランス内陸部グルノーブル、シャンベリー、アヌシーを写真偵察のため、ロッキード F-5B(P-38の偵察型)を駆ってボルゴ飛行場から単機で出撃後、地中海上空で行方不明となる。」

「1998年9月7日、地中海のマルセイユ沖にあるリュウ島近くの海域で、(中略)ブレスレットとみられる銀製品がトロール船によって発見された。」

浮沈子は、星の王子さましか読んだことはない。

戦死していたという話は、おぼろげに覚えていたが、この発見話は初めて読んだ。

(星の王子さまウエッブサイト)
http://www.lepetitprince.co.jp/top.html

「初版以来、200以上の国と地域の言葉に翻訳され、世界中で総販売部数1億5千万冊を超えた、このロングベストセラー作品には「肝心なことは心で見ないと見えないんだ」という、大切なメッセージが書かれています。」

(Le Petit Prince)
http://www3.sympatico.ca/gaston.ringuelet/lepetitprince/

原文(フランス語)は、ネットで読むことが出来る(スペイン語にも訳されてるようだ)。

題名が違うので、すぐには分からなかったが、青空文庫でも読むことが出来る。

(あのときの王子くん)
http://www.aozora.gr.jp/cards/001265/files/46817_24670.html

ああ、浮沈子は、もちろん日本語訳の紙の本で読んだ。

何か、悲しい最後だったような気がする。

ちなみに、浮沈子が初めて読んだのは、1960年代である。

訳は違うが、この歳になって、半世紀ぶりに読むと、思わず涙が出てくるな。

喪失感というか、何かを失うことによって得られるもの、そのやりきれない積み重ねが人間の心の中に確かなものを残していく。

エボラは、1万1千300人以上の命を奪っていった。

その数字は目に見えるが、その事実が我々の中に残したものは目に見えない。

「だいじなものっていうのは、見えないんだ……」

まさに、そのとおりだな・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック