日頃の鍛錬2018年06月21日 09:59

日頃の鍛錬
日頃の鍛錬


日常から、鍛錬を欠かさない。

ダイビングで大切なことは、たぶん、中性浮力でもなく、トリムでもなく、フィンワークでもない。

タンクを担ぐことが出来、水中で自分の身体をコントロールできるだけの筋力の維持だ。

体幹を鍛え、バランス感覚を養い、どういうふうに身体を使えばいいかを頭に刻み続けなければならない。

呼吸も大切だな。

陸上で漫然と息をしているだけの日々のなかで、意識して呼吸するということは、まずない。

水中で活動するうえで欠かせないのは、そういう基礎的体力の部分に違いない。

中性浮力がとれたり、トリムが取れたり、フィンワークが華麗に決められれば、快適に楽ちんに潜ることはできるが、それ以前の話はたくさんある。

器材の使い方や、選び方、セッティングとかは教えてもらえるけど、自分の身体をどう使うかということは、なかなか教えてもらえない。

つーか、教えてもらうことじゃない。

ああいうことや、こういうことが出来るようになるためには、どうしたらいいかということを、身体に覚え込ませなければならない。

もちろん、物理の法則に反して動くことはできないから、そういう理屈はいくらでもある。

その理屈通りに身体が動かせれば苦労はしない・・・。

そのために、陸上や水中でのトレーニングを続ける。

プールでも、海洋でも、畳の上でも。

浮沈子は、世界で一番重い自重(それ以上の重量物は持てないしな)だけでも精一杯だが、少なくとも器材を付けてエントリーしたり、散々潜ってエキジットして、概ね上り坂になっているところを上がってこられるだけの筋力を維持することで精いっぱいだ。

組んだ器材を背負って、立ち上がることが出来るかどうかも問題だな。

水中では、上下については浮力によって支えられているから、あまり問題はないけど、水平に移動しようということになれば、慣性質量は多いわけだから、大いに苦労することになる。

なるべく軽い器材、なるべく遊泳抵抗が少ない器材、なるべく遊泳抵抗を少なくする設えが、少しでも水中での体力の消耗を緩和してくれる(はず・・・)。

軽ければいいというもんじゃない。

嵩があれば、それは浮力になるから、沈むためのおもりが必要になり、トータルでの重量が増えてしまうということにも繋がる。

あーだこーだと理屈を並べるより、潜ってみれば一目瞭然。

だいたい、その浮力の大半を担っているのは、自分自身の身体だ。

それに合わせて作られたウェットスーツも浮きまくる。

スチールタンクの重量があるとはいえ、追加のおもりがなくては沈めない。

暖かい海なら、最低限の保護スーツで潜れるわけで、その分、ウエイトも減らせる。

その快適さに慣れた体に、フードベストと5mmウエットはキビシー。

今回、2度目の海ダイブだったが、新調したウェットスーツは快適だ。

水の冷たさを感じることはない。

水中では、体温を奪われるので、保温は重要だな。

自分の発した熱を溜め込んで、水に持っていかれるのを防がないとな。

人間の身体は、体温が下がるとあちこちの循環を制限し始めるからな。

生理学的には、脳を保護するためということになっているらしいが、浮沈子の場合は真っ先に脳に血液が行かなくなるような気がする(体温低下が原因じゃないんじゃね?)。

身体にフィットしたウェットスーツの快適さは、吊るしで買ったぶかぶかのとは、比べ物にならないくらいだ。

プライスレスな価値を感じる。

二度と、吊るしのやつを着る気にはなれない。

縫い付けてもらったポケットの具合もいい。

正解だ。

そういう、道具の快適さもまた、余計なストレスを無くし、水中での体力の消耗を軽減する。

リラックスした浮遊感を与える。

ダイビングの目的はレクリエーションだからな。

へとへとになって、ダイビングの後に別の気晴らし(爆食とか)をしないと持たないというのは、本末転倒だ。

昨日のダイビングでは、上がってきた後に、爽快感を味わうことが出来た。

潜る前は、いろいろトラブルが起こることだけを考え、ストレスの塊になってしまうけど、終わってしまえばこっちのもんだ(結局、爆食するけど)。

ご一緒させていただいたダイバーさんは、軽登山をされている方で、日頃から水泳も続けているとのこと。

高齢の方なのに、立派だと感じる。

ダイビングも、お歳をめされてから始められたようだ。

中性浮力とかはやや難があるけど、コツさえ掴めば、ベースとなるものがあるので、身体の使い方や呼吸でのコントロールは身に着けられるような感じだ。

ブランクダイバーの方も、初心者には違いないが、筋力は問題ないし、水中の呼吸も安定していて、浅いところの浮力のコントロールが杜撰になる点を除けば問題はない。

2本目に、水中カメラを持って入らなかったので、忘れたのかと思って聞いてみたら、ダイビングに集中したかったから置いてきたという。

ほおーっ!。

すみません、爪の垢ください・・・。

ダイビングで得られる満足は、ひとそれぞれだ。

同じ個人でも、レベルによって異なる。

ダイビングが終わってからが本番という方もいるかもしれないが、せっかく潜るんだからダイビングそのものを楽しんでもらいたいな。

そのためには、日頃の鍛錬が必要だろう。

タンクを担いで立ち上がれなくなる日まで、それは続けなければならない。

その日が来たらどうするか。

そしたら、水中で着せてもらうしかないな。

今でも、そうしてくんないかな(なんじゃく・・・)。

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