持続性の限界 ― 2018年12月19日 19:38
持続性の限界
国際リニアコライダー(ILC)については、このブログでも何度か記事にしている。
(70万年の時間(とき))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/15/8973839
「北上山地を巡っては、今、熱い話題が、しかし静かに繰り広げられている。」
(無駄飯食い)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293
(こんなもん、いらない!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/24/7746355
記事の中でも書いたが、浮沈子はこの施設に好意的ではない。
まあ、素人には科学的意義というのが分かりづらいということもある。
経済的波及効果といっても、土木屋と学園都市くらいだしな。
地元反対派が懸念するように、ゆくゆくは核廃棄物の最終貯蔵庫として利用するとしても、それを前提として議論するわけにもいくまい。
今日の時点では、3つほど記事が上がっている。
(「次世代加速器」誘致支持せず 日本学術会議)
https://mainichi.jp/articles/20181219/k00/00m/040/058000c
「誘致を支持するには至らない」
「実験施設の巨大化についても「いずれ持続性の限界に達する」と言及し、疑義を唱えた。」
(ヒッグス粒子調べる巨大加速器「誘致支持せず」)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181219-OYT1T50044.html
「想定される科学的成果が巨額の経費に見合うとは認めなかった。」
「建設に伴う経済的波及効果も「限定的と考えられる」と結論づけた。」
殆ど他人事のように淡々と報道している全国紙と異なり、地元紙は未練たらたらだな・・・。
(ILC国内誘致、現状では支持に至らず)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/12/19/41605
「ILC誘致を巡り、日本政府に年内の意思表明を求めていた世界的な研究者組織・リニアコライダー国際推進委員会(LCB)は今月7日、最終期限を「来年3月7日とする」と表明。」
「政府は学術会議の回答などを踏まえ、誘致について判断する見通しだ。」
まだ、最終結論が出たわけじゃないぞと。
3月まで、粘り強く戦い抜くぞと。
先週には、こんな記事も出ている。
(ILC、政治判断での実現訴え 公明・斉藤幹事長が来県)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/12/11/40771
「日本学術会議の答申も参考にするが、最終的には政治が決めなくてはいけない」
「日本学術会議がどんな意見を出してくるかがポイントだが、ある意味で会議はいろいろな分野の研究者の集まり。研究費という意味では利害関係者の面もある」
「国際宇宙ステーション(ISS)は米国、国際熱核融合実験炉(ITER)は欧州が中心になって進み、3番目のILCは当然、東アジアに置くべきだというのが世界のコンセンサスと思う」
「最先端の知識だけではなく、いろいろな新しい技術が生まれて、新産業につながる。ぜひ日本に誘致すべきだ」
最大限のリップサービスだが、もともとこの議員さんはこてこての賛成派だからな(じゃなきゃ呼ばないだろうし)。
「来夏の参院選について「国益を守る上で、政治の安定が最も大事だ。自公連立政権が多様な民意を反映して安定した政権運営につながっている」」
誘致に賛成して欲しかったら、参院選に向けて連立政権を支持しろってかあ?。
魚心あれば水心・・・。
まあいい。
今回の記事をいくつか読んで引っかかったのは、毎日が報じている、巨大施設についての見解だ。
「いずれ持続性の限界に達する」
「ILCは、当初長さ約30キロで計画していたが、学術会議は2013年に「時期尚早」と判断し、誘致の先送りを求めた。その後、推進側が計画を縮小。」
とにかく、当初は規模を縮小して作らせてしまえば、あとからどうにでもなるという発想に、グサッと釘を刺したと言えよう。
小さく生んで大きく育てるなどという、セコい発想は通じないというわけだな。
もちろん、公明党の議員さんが言うところの、研究費の分捕り合いという側面もあるが、我が国の科学研究の在り方を問うということでもある。
つまり、もう、先がないのだ(そうなのかあ?)。
こういうことは、これからは我が国じゃなくって、どっか他の国でやればいい・・・。
中国とかは、喜んでやるんじゃないのかあ?。
(【次世代加速器】中国が科学技術を制したら世界はどうなるか)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9368.php
「次世代の巨大加速器の建設は、数百億ドルもの費用と数十年に及ぶ歳月を要する。こうした条件ゆえ素粒子物理学の分野では、LHCの後継機は世界に1つしか存在し得ないとの共通認識がある。」
「中国が建設を目指すのは、LHCの2倍以上の周長54キロ超の加速器。建設候補地は、大昔の中国の一大プロジェクト、万里の長城の東端に位置する河北省秦皇島市だ。」
「中国は、野心の大きさと政治的・資金的支援の体制で群を抜く。加速器の建設は早ければ21年に、データ収集は28年までに開始される予定。55年までの稼働期間中に素粒子物理学の将来を方向づける達成をすると意欲を燃やす。」
やる気満々だな。
我が国のように、持続性の限界とか、情けないことをほざいたりはしない。
ILCではないが、素粒子物理の拠点が東アジアに登場するという意味では、公明党の議員さんが言うとおりだ。
しかし、ニューズウイークの記事では、その研究の在り方に大きな懸念があるという。
「中国の巨大加速器では、LHCでみられるレベルの国際協力体制は実現しないと明言した。」
「中国の加速器の建設・稼働にかかるコストの7割は中国側が負担する。従って、当然のことながら中国がリーダーシップを独占しようとするだろう。」
まあ、ハッキリ言えば、ノーベル物理学賞を独占したいわけだな。
この分野では、既にノーベル賞は金で買うしかないのかもしれない。
「国際協力と国家にとらわれない精神、科学分野の仲間意識の縮図──それが加速器による実験という場だ。そうした価値観が、外国の知識やアイデアへの敵意を国内で醸成し、科学を国家の威信を高めるツールと見なす独裁的国家の在り方と両立するのか。」
それ程あからさまではないとしても、我が国だって同じことを考えているに違いない。
それは、今までの議論の中では、オブラートに包まれて表に出ていなかっただけの話だ(未確認)。
中国ほどではないとしても、ノーベル賞を狙って高価な観測装置を設置するというのはふつーに行われているしな。
神岡鉱山跡に設置されているのなんかは、みんなそういう思惑が絡んでいるに違いない(そうなのかあ?)。
競争原理の中で、科学の探求が加速するのは悪いことではない。
人類の知識が広がり、新しい知見がもたらされ、その中から未来の技術の種を見出すことが出来るかもしれないのだ。
が、まあ、加速器だからって、加速すりゃあいいってもんでもないかもな。
まあ、どうでもいいんですが。
科学者同士の足の引っ張り合いの結論は、誘致に至らずと出た。
さて、これからは、政治の世界になるわけだな。
ILCがとん挫して、中国の巨大加速器がノーベル賞を量産する時代がくるのか、将来、核廃棄物の最終処分場になることを見越して(!)、北上山地に穴掘ることになるのか。
どっちにしても、生臭い話になりそうだ。
しかしなあ、「持続性の限界」とかいわれると、ドキッとするなあ(子供はわかんなくていいです!)。
画像は、水泳教室に行った帰りに、しながわ観光協会でゲットしたシナモロールのカード(無料:初回6000枚製作だそうです)。
(しながわ観光大使「シナモロール」のマンホールカード登場 「しな観」で配布へ)
https://shinagawa.keizai.biz/headline/3216/
「マンホールカードはこれまで累計で全国407団体478種類が発行され、総発行枚数は約290万枚に上る。」
そんなもんがコレクションの対象となっているとは知らなかったな。
マンホールの蓋は、ただの蓋に過ぎない。
そんな無粋なこと言ってたんじゃあ、現代に生きているとは言えないかもな・・・。
国際リニアコライダー(ILC)については、このブログでも何度か記事にしている。
(70万年の時間(とき))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/15/8973839
「北上山地を巡っては、今、熱い話題が、しかし静かに繰り広げられている。」
(無駄飯食い)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293
(こんなもん、いらない!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/24/7746355
記事の中でも書いたが、浮沈子はこの施設に好意的ではない。
まあ、素人には科学的意義というのが分かりづらいということもある。
経済的波及効果といっても、土木屋と学園都市くらいだしな。
地元反対派が懸念するように、ゆくゆくは核廃棄物の最終貯蔵庫として利用するとしても、それを前提として議論するわけにもいくまい。
今日の時点では、3つほど記事が上がっている。
(「次世代加速器」誘致支持せず 日本学術会議)
https://mainichi.jp/articles/20181219/k00/00m/040/058000c
「誘致を支持するには至らない」
「実験施設の巨大化についても「いずれ持続性の限界に達する」と言及し、疑義を唱えた。」
(ヒッグス粒子調べる巨大加速器「誘致支持せず」)
https://www.yomiuri.co.jp/science/20181219-OYT1T50044.html
「想定される科学的成果が巨額の経費に見合うとは認めなかった。」
「建設に伴う経済的波及効果も「限定的と考えられる」と結論づけた。」
殆ど他人事のように淡々と報道している全国紙と異なり、地元紙は未練たらたらだな・・・。
(ILC国内誘致、現状では支持に至らず)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/12/19/41605
「ILC誘致を巡り、日本政府に年内の意思表明を求めていた世界的な研究者組織・リニアコライダー国際推進委員会(LCB)は今月7日、最終期限を「来年3月7日とする」と表明。」
「政府は学術会議の回答などを踏まえ、誘致について判断する見通しだ。」
まだ、最終結論が出たわけじゃないぞと。
3月まで、粘り強く戦い抜くぞと。
先週には、こんな記事も出ている。
(ILC、政治判断での実現訴え 公明・斉藤幹事長が来県)
https://www.iwate-np.co.jp/article/2018/12/11/40771
「日本学術会議の答申も参考にするが、最終的には政治が決めなくてはいけない」
「日本学術会議がどんな意見を出してくるかがポイントだが、ある意味で会議はいろいろな分野の研究者の集まり。研究費という意味では利害関係者の面もある」
「国際宇宙ステーション(ISS)は米国、国際熱核融合実験炉(ITER)は欧州が中心になって進み、3番目のILCは当然、東アジアに置くべきだというのが世界のコンセンサスと思う」
「最先端の知識だけではなく、いろいろな新しい技術が生まれて、新産業につながる。ぜひ日本に誘致すべきだ」
最大限のリップサービスだが、もともとこの議員さんはこてこての賛成派だからな(じゃなきゃ呼ばないだろうし)。
「来夏の参院選について「国益を守る上で、政治の安定が最も大事だ。自公連立政権が多様な民意を反映して安定した政権運営につながっている」」
誘致に賛成して欲しかったら、参院選に向けて連立政権を支持しろってかあ?。
魚心あれば水心・・・。
まあいい。
今回の記事をいくつか読んで引っかかったのは、毎日が報じている、巨大施設についての見解だ。
「いずれ持続性の限界に達する」
「ILCは、当初長さ約30キロで計画していたが、学術会議は2013年に「時期尚早」と判断し、誘致の先送りを求めた。その後、推進側が計画を縮小。」
とにかく、当初は規模を縮小して作らせてしまえば、あとからどうにでもなるという発想に、グサッと釘を刺したと言えよう。
小さく生んで大きく育てるなどという、セコい発想は通じないというわけだな。
もちろん、公明党の議員さんが言うところの、研究費の分捕り合いという側面もあるが、我が国の科学研究の在り方を問うということでもある。
つまり、もう、先がないのだ(そうなのかあ?)。
こういうことは、これからは我が国じゃなくって、どっか他の国でやればいい・・・。
中国とかは、喜んでやるんじゃないのかあ?。
(【次世代加速器】中国が科学技術を制したら世界はどうなるか)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2018/01/post-9368.php
「次世代の巨大加速器の建設は、数百億ドルもの費用と数十年に及ぶ歳月を要する。こうした条件ゆえ素粒子物理学の分野では、LHCの後継機は世界に1つしか存在し得ないとの共通認識がある。」
「中国が建設を目指すのは、LHCの2倍以上の周長54キロ超の加速器。建設候補地は、大昔の中国の一大プロジェクト、万里の長城の東端に位置する河北省秦皇島市だ。」
「中国は、野心の大きさと政治的・資金的支援の体制で群を抜く。加速器の建設は早ければ21年に、データ収集は28年までに開始される予定。55年までの稼働期間中に素粒子物理学の将来を方向づける達成をすると意欲を燃やす。」
やる気満々だな。
我が国のように、持続性の限界とか、情けないことをほざいたりはしない。
ILCではないが、素粒子物理の拠点が東アジアに登場するという意味では、公明党の議員さんが言うとおりだ。
しかし、ニューズウイークの記事では、その研究の在り方に大きな懸念があるという。
「中国の巨大加速器では、LHCでみられるレベルの国際協力体制は実現しないと明言した。」
「中国の加速器の建設・稼働にかかるコストの7割は中国側が負担する。従って、当然のことながら中国がリーダーシップを独占しようとするだろう。」
まあ、ハッキリ言えば、ノーベル物理学賞を独占したいわけだな。
この分野では、既にノーベル賞は金で買うしかないのかもしれない。
「国際協力と国家にとらわれない精神、科学分野の仲間意識の縮図──それが加速器による実験という場だ。そうした価値観が、外国の知識やアイデアへの敵意を国内で醸成し、科学を国家の威信を高めるツールと見なす独裁的国家の在り方と両立するのか。」
それ程あからさまではないとしても、我が国だって同じことを考えているに違いない。
それは、今までの議論の中では、オブラートに包まれて表に出ていなかっただけの話だ(未確認)。
中国ほどではないとしても、ノーベル賞を狙って高価な観測装置を設置するというのはふつーに行われているしな。
神岡鉱山跡に設置されているのなんかは、みんなそういう思惑が絡んでいるに違いない(そうなのかあ?)。
競争原理の中で、科学の探求が加速するのは悪いことではない。
人類の知識が広がり、新しい知見がもたらされ、その中から未来の技術の種を見出すことが出来るかもしれないのだ。
が、まあ、加速器だからって、加速すりゃあいいってもんでもないかもな。
まあ、どうでもいいんですが。
科学者同士の足の引っ張り合いの結論は、誘致に至らずと出た。
さて、これからは、政治の世界になるわけだな。
ILCがとん挫して、中国の巨大加速器がノーベル賞を量産する時代がくるのか、将来、核廃棄物の最終処分場になることを見越して(!)、北上山地に穴掘ることになるのか。
どっちにしても、生臭い話になりそうだ。
しかしなあ、「持続性の限界」とかいわれると、ドキッとするなあ(子供はわかんなくていいです!)。
画像は、水泳教室に行った帰りに、しながわ観光協会でゲットしたシナモロールのカード(無料:初回6000枚製作だそうです)。
(しながわ観光大使「シナモロール」のマンホールカード登場 「しな観」で配布へ)
https://shinagawa.keizai.biz/headline/3216/
「マンホールカードはこれまで累計で全国407団体478種類が発行され、総発行枚数は約290万枚に上る。」
そんなもんがコレクションの対象となっているとは知らなかったな。
マンホールの蓋は、ただの蓋に過ぎない。
そんな無粋なこと言ってたんじゃあ、現代に生きているとは言えないかもな・・・。
神の実在或いは実在するグレイスオーガスティン ― 2018年12月19日 23:35
神の実在或いは実在するグレイスオーガスティン
アバターという映画を、どれ程観たことだろう。
もちろん、映画館でも観たし、借りてきたDVDでも観た(ブルーレイの視聴環境がないので)。
その中に、シガニーウィーバー演じるグレイスオーガスティン博士というキャラクターが登場する。
(アバター(映画):地球人(スカイ・ピープル):グレイス・オーガスティン博士参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E5%9C%B0%E7%90%83%E4%BA%BA%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AB%EF%BC%89
「アバター計画を率いる植物学者。自然の破壊された地球に見切りを付けて15年以上パンドラの生態系研究に従事している。」
基本的には植物学者のような感じだな。
森の木々に電極刺したりして、それらがネットワークを形成していることを突き止めている。
(アバター(映画):ストーリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC
「魂の木はナヴィの神であるエイワの意思の宿る神聖な場所と考えられ、その信仰を一身に集める聖地である。グレイスの見立てでは、パンドラに生息する植物は電気信号を出して交信し合い、それらが巨大なネットワークを形成して惑星全体を覆っている。」
「それらの生命エネルギーの情報のネットワークが総体としてさながら巨大な脳細胞を構成して惑星の生態系を維持する意思を持っており、ナヴィを始めとするパンドラの生物はフィーラーを介してその意思にアクセスすることができる。」
「ナヴィ達が崇める「母なる女神・エイワ」こそがそれであり、空想や迷信などではなく自然現象の一種として彼らの神は実在するのだった。」
浮沈子は、当時、こんなのはフィクションだとばっかし思っていた。
植物が、近隣の個体と相互作用するという話はよく聞く。
しかし、ネットワークを介して、総体としての作用を行うというのは、いささか荒唐無稽に過ぎると思っていた。
映画の映像では、ウニウニと蠢く菌糸体のようなものが登場して、死にゆくグレイス博士の身体から、魂を抜き取っていく(?)シーンとかもあるしな。
んなもん、実在するわけないじゃん!?。
作り話だよ、フィクション、フィクション・・・。
しかしだ、今日たまたま見つけた記事は、そんな健全な(?)浮沈子の常識を、根底から覆すものだったのだ!。
(「木々は会話し複雑な社会生活を送っている」と専門家、私たちは木々の言葉を理解できるのか?)
https://gigazine.net/news/20180101-trees-language/
「森について30年間研究し続けてきた生態学者のスザンヌ・シマード氏も「木々は言語を持つ」というコンセプトを当然のものとして受け止めています。」
「木々は地面の下で菌類によるネットワークを作り、互いにコミュニケーションを取り影響しあっている」
「木々の集合体にはハブとなる「母なる木」が存在し、ハブとネットワークによって森林は複雑なシステムを形成しています。ほ乳類の母親と同じように、「母なる木」は子どもたちを自分の保護下に置き、菌根ネットワークを広げ、自分の子どもたちには地下で多くの炭素を送ります。また、自分の根が広がりすぎないようにして子どもたちが根を伸ばせる場所を作るとのこと。そして、この「母なる木」が何らかの理由で痛手を負うと森は元に戻れなくなります。森の複雑なシステム自体が崩壊してしまうのです。」
なんと、まるで映画の中の惑星パンドラの話のようだ。
スザンヌシマード博士は、さながらグレイスオーガスチンではないか。
(Trees Communicate)
http://www.ecology.com/2012/10/08/trees-communicate/
「「大きな木は、真菌のネットワークを通じて若者に補助金を与えていました。この援助の手がなければ、ほとんどの実生(みしょう)はそれを作っていないだろう」
・スザンヌ・シマール」(自動翻訳のまま:以下同じ)
「我々が知っていると思うのは、樹木の根の間にある種の電気化学的通信があるということです。ニューロン間のシナプスのように。
・グレース・アウグスティヌス博士、「アバター」の架空のキャラクター」
まあ、映画の方では電気化学的通信という説明になっているが、少なくとも地球上の樹木の場合は、「炭素・窒素・リン・水・防御信号・アレル化物質・ホルモンなど」を使って通信しているようだ。
映画の中に登場する「エイワ」と呼ばれる神が宿るとされる樹木(魂の木)は、さながら「母なる木」そのもののようだ。
ギガジンの記事に張り付けられていたTEDの動画も見た。
(How trees talk to each other | Suzanne Simard:日本語字幕付きの動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Un2yBgIAxYs
姿かたちは違うけど、しゃべっていることは、まるで映画の中のグレイス博士のセリフだな。
森林生態学に、どっぷり漬かった研究生活。
植物の世界のことを、その恩恵を受けていながら、我々は知らなさ過ぎるのではないか。
人類が進化の頂点にあり、地球を支配し、やがて地球生命を代表して宇宙進出をするなどという幼稚な話がアホらしく思えてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、特定の信仰を持っていないので、そっち系の話はよく分らないんだが、キリスト教の中には「神の遍在」という概念があるようだ。
(神が遍在されるとはどういう意味ですか?)
https://www.gotquestions.org/Japanese/Japanese-God-omnipresent.html
「神が”omni present ”(遍在)という時、神はどこにもおられるという意味です。」
「神は完全に被造物の中に浸されている(自然崇拝)のではないけれど、神はいつもどこにでもおられるのです。」
ディズニーランドでは、ミッキーマウスの登場時間が全世界的に管理されていて、同時に2か所で登場することがないというのを聞いたことがある(単なる都市伝説?)。
神様は、そんな面倒くさいことはしない。
いつでも、どこにでも登場する。
「神の遍在という性質は、私たちが罪を犯すとき、神から隠れることはできないけれど、悔い改めと信仰によって、神に立ち帰ることができるということを私たちに思い出させてくれます。」
有難いことだ。
まあいい。
身の回りには多くの植物が生きている。
それらが何らかの方法で繋がり、この星の命を支え、豊かにしてくれていることを疑うことはできない。
動画の中でシマード博士が訴えているように、我々は森林を蹂躙し過ぎている(最も破壊のスピードが速いのは、ブラジルじゃなくってカナダだとは知らなかったな)。
持続可能な地球環境を維持しようとすれば、我々も少しは知恵を働かせて、自然の一部であることを自覚し、共生のために貢献しなければならないだろう。
自然の摂理に敬意を払い、その恩恵を感謝しなければ、我々自身も生きてはいけないのだ。
しかし、森の木が菌類のネットワークを通じて物質交換を行い、生存圏を調整し合っているというのは驚き以外の何物でもない。
まして自分の子孫を見分け、選択的に保護しているなどという話は、初耳だな。
自然の摂理という神は実在し、かつ偏在している。
我々は、その存在に気付くべきだし、その声に耳を傾け、自らの行動を戒めなければなるまい。
悔い改めることが出来るなら、救いはきっとある。
まあ、浮沈子は食いあらためるくらいしかできないけどな・・・。
アバターという映画を、どれ程観たことだろう。
もちろん、映画館でも観たし、借りてきたDVDでも観た(ブルーレイの視聴環境がないので)。
その中に、シガニーウィーバー演じるグレイスオーガスティン博士というキャラクターが登場する。
(アバター(映画):地球人(スカイ・ピープル):グレイス・オーガスティン博士参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E5%9C%B0%E7%90%83%E4%BA%BA%EF%BC%88%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%94%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%AB%EF%BC%89
「アバター計画を率いる植物学者。自然の破壊された地球に見切りを付けて15年以上パンドラの生態系研究に従事している。」
基本的には植物学者のような感じだな。
森の木々に電極刺したりして、それらがネットワークを形成していることを突き止めている。
(アバター(映画):ストーリー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)#%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BC
「魂の木はナヴィの神であるエイワの意思の宿る神聖な場所と考えられ、その信仰を一身に集める聖地である。グレイスの見立てでは、パンドラに生息する植物は電気信号を出して交信し合い、それらが巨大なネットワークを形成して惑星全体を覆っている。」
「それらの生命エネルギーの情報のネットワークが総体としてさながら巨大な脳細胞を構成して惑星の生態系を維持する意思を持っており、ナヴィを始めとするパンドラの生物はフィーラーを介してその意思にアクセスすることができる。」
「ナヴィ達が崇める「母なる女神・エイワ」こそがそれであり、空想や迷信などではなく自然現象の一種として彼らの神は実在するのだった。」
浮沈子は、当時、こんなのはフィクションだとばっかし思っていた。
植物が、近隣の個体と相互作用するという話はよく聞く。
しかし、ネットワークを介して、総体としての作用を行うというのは、いささか荒唐無稽に過ぎると思っていた。
映画の映像では、ウニウニと蠢く菌糸体のようなものが登場して、死にゆくグレイス博士の身体から、魂を抜き取っていく(?)シーンとかもあるしな。
んなもん、実在するわけないじゃん!?。
作り話だよ、フィクション、フィクション・・・。
しかしだ、今日たまたま見つけた記事は、そんな健全な(?)浮沈子の常識を、根底から覆すものだったのだ!。
(「木々は会話し複雑な社会生活を送っている」と専門家、私たちは木々の言葉を理解できるのか?)
https://gigazine.net/news/20180101-trees-language/
「森について30年間研究し続けてきた生態学者のスザンヌ・シマード氏も「木々は言語を持つ」というコンセプトを当然のものとして受け止めています。」
「木々は地面の下で菌類によるネットワークを作り、互いにコミュニケーションを取り影響しあっている」
「木々の集合体にはハブとなる「母なる木」が存在し、ハブとネットワークによって森林は複雑なシステムを形成しています。ほ乳類の母親と同じように、「母なる木」は子どもたちを自分の保護下に置き、菌根ネットワークを広げ、自分の子どもたちには地下で多くの炭素を送ります。また、自分の根が広がりすぎないようにして子どもたちが根を伸ばせる場所を作るとのこと。そして、この「母なる木」が何らかの理由で痛手を負うと森は元に戻れなくなります。森の複雑なシステム自体が崩壊してしまうのです。」
なんと、まるで映画の中の惑星パンドラの話のようだ。
スザンヌシマード博士は、さながらグレイスオーガスチンではないか。
(Trees Communicate)
http://www.ecology.com/2012/10/08/trees-communicate/
「「大きな木は、真菌のネットワークを通じて若者に補助金を与えていました。この援助の手がなければ、ほとんどの実生(みしょう)はそれを作っていないだろう」
・スザンヌ・シマール」(自動翻訳のまま:以下同じ)
「我々が知っていると思うのは、樹木の根の間にある種の電気化学的通信があるということです。ニューロン間のシナプスのように。
・グレース・アウグスティヌス博士、「アバター」の架空のキャラクター」
まあ、映画の方では電気化学的通信という説明になっているが、少なくとも地球上の樹木の場合は、「炭素・窒素・リン・水・防御信号・アレル化物質・ホルモンなど」を使って通信しているようだ。
映画の中に登場する「エイワ」と呼ばれる神が宿るとされる樹木(魂の木)は、さながら「母なる木」そのもののようだ。
ギガジンの記事に張り付けられていたTEDの動画も見た。
(How trees talk to each other | Suzanne Simard:日本語字幕付きの動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=Un2yBgIAxYs
姿かたちは違うけど、しゃべっていることは、まるで映画の中のグレイス博士のセリフだな。
森林生態学に、どっぷり漬かった研究生活。
植物の世界のことを、その恩恵を受けていながら、我々は知らなさ過ぎるのではないか。
人類が進化の頂点にあり、地球を支配し、やがて地球生命を代表して宇宙進出をするなどという幼稚な話がアホらしく思えてくる。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子は、特定の信仰を持っていないので、そっち系の話はよく分らないんだが、キリスト教の中には「神の遍在」という概念があるようだ。
(神が遍在されるとはどういう意味ですか?)
https://www.gotquestions.org/Japanese/Japanese-God-omnipresent.html
「神が”omni present ”(遍在)という時、神はどこにもおられるという意味です。」
「神は完全に被造物の中に浸されている(自然崇拝)のではないけれど、神はいつもどこにでもおられるのです。」
ディズニーランドでは、ミッキーマウスの登場時間が全世界的に管理されていて、同時に2か所で登場することがないというのを聞いたことがある(単なる都市伝説?)。
神様は、そんな面倒くさいことはしない。
いつでも、どこにでも登場する。
「神の遍在という性質は、私たちが罪を犯すとき、神から隠れることはできないけれど、悔い改めと信仰によって、神に立ち帰ることができるということを私たちに思い出させてくれます。」
有難いことだ。
まあいい。
身の回りには多くの植物が生きている。
それらが何らかの方法で繋がり、この星の命を支え、豊かにしてくれていることを疑うことはできない。
動画の中でシマード博士が訴えているように、我々は森林を蹂躙し過ぎている(最も破壊のスピードが速いのは、ブラジルじゃなくってカナダだとは知らなかったな)。
持続可能な地球環境を維持しようとすれば、我々も少しは知恵を働かせて、自然の一部であることを自覚し、共生のために貢献しなければならないだろう。
自然の摂理に敬意を払い、その恩恵を感謝しなければ、我々自身も生きてはいけないのだ。
しかし、森の木が菌類のネットワークを通じて物質交換を行い、生存圏を調整し合っているというのは驚き以外の何物でもない。
まして自分の子孫を見分け、選択的に保護しているなどという話は、初耳だな。
自然の摂理という神は実在し、かつ偏在している。
我々は、その存在に気付くべきだし、その声に耳を傾け、自らの行動を戒めなければなるまい。
悔い改めることが出来るなら、救いはきっとある。
まあ、浮沈子は食いあらためるくらいしかできないけどな・・・。
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