核の冬或いはジオエンジニアリングという麻薬 ― 2018年12月18日 00:50
核の冬或いはジオエンジニアリングという麻薬
ギガジンの記事がきっかけで、いくつかのサイトを漁った。
（隕石の衝突で人類が滅亡する危険性はあるのか？）
https://gigazine.net/news/20181217-killer-asteroid-could-hit-earth/
「人類が生きているうちに隕石が衝突して絶滅する可能性は少ないといえそうです。」
あっけらかんと言ってくれるじゃないの。
「1億年に1度ほどの割合で飛来するという直径6マイル(約10km)の隕石は恐竜を絶滅させた隕石と同じくらいで、もし衝突すれば地球上に存在する生命の多くが絶滅してしまうそうです。」
「最も、これほど巨大な隕石が地球に落下する頻度はそれほど高くないため」
なあんだ・・・。
人類の種としての寿命なんて、たかだかそんなもんだと見切られているわけだな。
「衝突によって巻き上げられたゴミが地球全体を覆ってしまい、太陽の光が遮られてしまうとのこと。」
直径１ｋｍ程度の隕石が落ちてきても、人類の未来は暗澹たるものになるだろう。
かつて、核の冬というのが言われた時代があった。
（核の冬）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E3%81%AE%E5%86%AC
「核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷河期が発生する」
浮沈子的人間観では、人類もまた自然の一部だからな。
人工物などという驕り高ぶった代物などはない。
人の作りしものは全て、神の意思によってもたらされたものの一部だ。
だから、ロクでもないものを作り、しかもよく壊れる・・・。
人類自身がそうであるように・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が若かったころ、大気中の二酸化炭素濃度は０．０３パーセント（３００ｐｐｍ）と言われていた。
その後数十年を経て、現在は（去年辺りから）０．０４パーセント（４００ｐｐｍ）を超えた（季節変動があるが、通年で）。
（二酸化炭素濃度、初の４１０ｐｐｍ突破 ハワイ観測所）
https://www.cnn.co.jp/fringe/35118686.html
「チャールズ・キーリング氏がマウナロア観測所で観測を始めた１９５８年、ＣＯ２の濃度は３１５ｐｐｍだった。」
浮沈子が生まれた年には、こんなもんだったんだな。
生きているうちに、０．０５パーセント（５００ｐｐｍ）を拝むことになるかも知れない。
「このままのペースが続けば、あとわずか１６年で４５０ｐｐｍに達し、その２０年後には５００ｐｐｍに達する。そうなれば気候系にとって危険な領域に踏み込む」
どのくらい危険かというのは、過去の地球を見てもよく分らない。
金星という地球によく似た星があるようだが、ここでは猛烈な温室効果によって、地表の温度は鉛が溶ける５００度に達している。
気候変動とか、人類の絶滅とか、そういう甘っちょろい話ではないのだ。
まあ、地球よりは太陽に近かったりするし、二酸化炭素濃度は９６．５パーセントだったりするからな。
そうなるまでには、相当の期間が掛かるだろう。
で、次の記事を読んで、またまた考えされられた。
（地球温暖化対策として大気中に微粒子をまいて太陽光を弱める実験が2019年に始まる）
https://gigazine.net/news/20181216-geoengineering-experiment-dim-the-sun
「炭酸カルシウムの粉末を空中に散布し、地域一帯の環境がどのように変化するのかを観測します。」
そうか、リブリーザーの使用済みの二酸化炭素除去剤と同じかあ・・・。
こんどから捨てないで取っておこうかな（そういうことかあ？）。
「太陽から届くエネルギーの一部を遮る・反射することで地球の気温が上昇することを防ぐ」
ジオエンジニアリングということらしい。
まあ、二酸化炭素をぶちまけるのだって、似たようなもんだろうが、意図してやったわけではないからな。
化石燃料を掘り出して、むやみやたらに燃やした挙句の果てだからな。
こっちは、意図的に核の冬を作り出して、地球の温暖化を相殺しようということなわけだ。
しかし、二酸化炭素を出しまくり続けて、核の冬が進行し続けたらどういうことになるんだろうか？。
もっとも、莫大な経費が掛かるようだし、気候変動は地球上に均一に訪れるわけじゃないらしいから、国家の思惑も絡んで、ややっこしい話になるという記事もある。
（地球を救うための「太陽光の操作」が、生態系を破壊する？ 「気候工学」の知られざるメカニズム）
https://wired.jp/2018/02/09/engineering-earths-climate/
「降水量の増加の恩恵を受ける国がある一方で、干ばつに見舞われる国も出てくるのだ。」
「地球規模での太陽放射管理の展開方法に関しては、複数の国が一団となって、力の弱い国々よりも自分たちにとって有利に働くよう強大な権力を振り回す可能性があります」
一度始めたら止められない、麻薬のようなものだという記事もある。
（気候を変える「ジオエンジニアリング」、向き合い方は？）
http://www.gepr.org/ja/contents/20150629-02/
「排出量の削減努力の代替措置として地球工学オプションを用いるのは、麻薬中毒と同じで、一度やり始めると止められなくなる」
日経も記事にしている。
（気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光）
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3106Y_R00C10A6000000/?df=2
経済紙が注目しだしているということは、そこに商売の匂いがぷんぷんしているからに違いない。
胡散臭いともいうけどな。
「ジオエンジニアリングのような対症療法に頼ることで、温暖化ガスの削減という「本筋」の対策がおろそかになるとの議論もある。」
しおらしいことを書いているが、二酸化炭素出し放題、温暖化も気象工学で解決できれば御の字と思っていることは間違いないだろう（そうなのかあ？）。
二酸化炭素を排出しないということになれば、産業の衰退につながりかねないからな。
景気をよくするには、バンバン燃やして温暖化しなければならない。
原子力も、最近はパッとしないしな。
（日立の原発計画「もう限界」＝英国政府に伝達－中西経団連会長）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121702174&g=eco
「稼働後の電力の買い取り価格の想定が他の原発計画より低く設定されていることなどから「民間の投資対象として難しい」と指摘。」
この冬の寒さの中、暖房を点けないわけにはいかない。
エアコン全開、電気ストーブも全開だ。
電気代は鰻登りだが、消してしまうわけにはいかない。
暖かい部屋で、電気使いまくって、地球温暖化を嘆く矛盾を感じつつ、まあいいやで済ませようとする・・・。
まあいい。
ジオエンジニアリングは、これから何度も取り上げることになりそうな気がする。
世界最大の二酸化炭素排出国である米国が離脱し、パリ協定は骨抜きになった。
（温暖化対策、なんとか合意 事務総長「優先事項は野心」）
https://www.asahi.com/articles/ASLDJ6364LDJULBJ00W.html
「各国が削減目標を高めて対策を強化することを促す明確な合意には至らなかった。」
テキトーに目標を定め、テキトーに報告する。
それで、全員参加だと成果を強調するしかなかったわけで、何もしないのとどこが違うのか、浮沈子にはよく分らないな。
「歴史的な成果だ。みんなで記念撮影しましょう」
「会場はお祭り騒ぎになった。」
しゃんしゃん大会というわけだな。
やれやれ・・・。
先に引用した記事の中には、かつて地球環境を意のままにしようとして失敗した事例がいくつも出てくる。
「旧ソ連時代、ロシアは気候の改変に積極的だった。しかしその取り組みは環境破壊の失敗例として残ることが多い。大規模な潅漑と耕地の拡大によって、世界第4の湖だったアラル海の面積が６万7000平方メートルから10分の1以下に縮小。これは四国の広さ1万8800平方メートル3個分が消えたことに等しい。周辺では降雨の縮小、土地の砂漠化などさまざまな影響が起こっている。北極海の氷の溶解計画もあったが、規模が大きすぎて断念したそうだ。」
「ソ連の影響を思想を受け継いだ中国共産党政権も、環境政策では失敗を続けている。工業化による大気汚染、耕地の増加による砂漠の拡大、長江の流れを変えた三峡ダムなどの例がある。もちろん西側諸国でも大規模な事業は見られたことだが、中ソは近年まで、環境改変に積極的だった。」
「人間の理性を強調する社会主義体制では、非合理な面を含む自然への畏怖が消え、人知で押さえつけるという発想を繰り返してしまうのかもしれない。」
欲望のままに生き、欲望のままに食う浮沈子は、とても社会主義体制では生きていけそうもないな。
「文化人類学者の立場から、環境問題に発言を続ける京都芸術工科大学の竹村真一教授が１年ほど前、あるシンポジウムで、ジオエンジニアリングの是非を質問者から聞かれ、吐き捨てるように「推進する考えを理解できません」と述べていた。」
「私たちの科学技術が進歩と同時に、温暖化という問題を引き起こしました。さらにその失敗を科学の名を借りて繰り返すように思えるのです」という趣旨の見方を示した。」
「この考えは、気候変動問題を考える人の多くが、共通して持つものだろう。」
浮沈子も同感だな。
人類という種の在り様が問われている。
エラそうなことは言えない。
暖房の設定温度を上げながら、浮沈子にはどうしようもないと諦めてしまう。
だって、さぶいんだもん・・・。
ギガジンの記事がきっかけで、いくつかのサイトを漁った。
（隕石の衝突で人類が滅亡する危険性はあるのか？）
https://gigazine.net/news/20181217-killer-asteroid-could-hit-earth/
「人類が生きているうちに隕石が衝突して絶滅する可能性は少ないといえそうです。」
あっけらかんと言ってくれるじゃないの。
「1億年に1度ほどの割合で飛来するという直径6マイル(約10km)の隕石は恐竜を絶滅させた隕石と同じくらいで、もし衝突すれば地球上に存在する生命の多くが絶滅してしまうそうです。」
「最も、これほど巨大な隕石が地球に落下する頻度はそれほど高くないため」
なあんだ・・・。
人類の種としての寿命なんて、たかだかそんなもんだと見切られているわけだな。
「衝突によって巻き上げられたゴミが地球全体を覆ってしまい、太陽の光が遮られてしまうとのこと。」
直径１ｋｍ程度の隕石が落ちてきても、人類の未来は暗澹たるものになるだろう。
かつて、核の冬というのが言われた時代があった。
（核の冬）
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E3%81%AE%E5%86%AC
「核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷河期が発生する」
浮沈子的人間観では、人類もまた自然の一部だからな。
人工物などという驕り高ぶった代物などはない。
人の作りしものは全て、神の意思によってもたらされたものの一部だ。
だから、ロクでもないものを作り、しかもよく壊れる・・・。
人類自身がそうであるように・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子が若かったころ、大気中の二酸化炭素濃度は０．０３パーセント（３００ｐｐｍ）と言われていた。
その後数十年を経て、現在は（去年辺りから）０．０４パーセント（４００ｐｐｍ）を超えた（季節変動があるが、通年で）。
（二酸化炭素濃度、初の４１０ｐｐｍ突破 ハワイ観測所）
https://www.cnn.co.jp/fringe/35118686.html
「チャールズ・キーリング氏がマウナロア観測所で観測を始めた１９５８年、ＣＯ２の濃度は３１５ｐｐｍだった。」
浮沈子が生まれた年には、こんなもんだったんだな。
生きているうちに、０．０５パーセント（５００ｐｐｍ）を拝むことになるかも知れない。
「このままのペースが続けば、あとわずか１６年で４５０ｐｐｍに達し、その２０年後には５００ｐｐｍに達する。そうなれば気候系にとって危険な領域に踏み込む」
どのくらい危険かというのは、過去の地球を見てもよく分らない。
金星という地球によく似た星があるようだが、ここでは猛烈な温室効果によって、地表の温度は鉛が溶ける５００度に達している。
気候変動とか、人類の絶滅とか、そういう甘っちょろい話ではないのだ。
まあ、地球よりは太陽に近かったりするし、二酸化炭素濃度は９６．５パーセントだったりするからな。
そうなるまでには、相当の期間が掛かるだろう。
で、次の記事を読んで、またまた考えされられた。
（地球温暖化対策として大気中に微粒子をまいて太陽光を弱める実験が2019年に始まる）
https://gigazine.net/news/20181216-geoengineering-experiment-dim-the-sun
「炭酸カルシウムの粉末を空中に散布し、地域一帯の環境がどのように変化するのかを観測します。」
そうか、リブリーザーの使用済みの二酸化炭素除去剤と同じかあ・・・。
こんどから捨てないで取っておこうかな（そういうことかあ？）。
「太陽から届くエネルギーの一部を遮る・反射することで地球の気温が上昇することを防ぐ」
ジオエンジニアリングということらしい。
まあ、二酸化炭素をぶちまけるのだって、似たようなもんだろうが、意図してやったわけではないからな。
化石燃料を掘り出して、むやみやたらに燃やした挙句の果てだからな。
こっちは、意図的に核の冬を作り出して、地球の温暖化を相殺しようということなわけだ。
しかし、二酸化炭素を出しまくり続けて、核の冬が進行し続けたらどういうことになるんだろうか？。
もっとも、莫大な経費が掛かるようだし、気候変動は地球上に均一に訪れるわけじゃないらしいから、国家の思惑も絡んで、ややっこしい話になるという記事もある。
（地球を救うための「太陽光の操作」が、生態系を破壊する？ 「気候工学」の知られざるメカニズム）
https://wired.jp/2018/02/09/engineering-earths-climate/
「降水量の増加の恩恵を受ける国がある一方で、干ばつに見舞われる国も出てくるのだ。」
「地球規模での太陽放射管理の展開方法に関しては、複数の国が一団となって、力の弱い国々よりも自分たちにとって有利に働くよう強大な権力を振り回す可能性があります」
一度始めたら止められない、麻薬のようなものだという記事もある。
（気候を変える「ジオエンジニアリング」、向き合い方は？）
http://www.gepr.org/ja/contents/20150629-02/
「排出量の削減努力の代替措置として地球工学オプションを用いるのは、麻薬中毒と同じで、一度やり始めると止められなくなる」
日経も記事にしている。
（気候変え地球を冷やす ジオエンジニアリングに脚光）
https://www.nikkei.com/article/DGXNASDD3106Y_R00C10A6000000/?df=2
経済紙が注目しだしているということは、そこに商売の匂いがぷんぷんしているからに違いない。
胡散臭いともいうけどな。
「ジオエンジニアリングのような対症療法に頼ることで、温暖化ガスの削減という「本筋」の対策がおろそかになるとの議論もある。」
しおらしいことを書いているが、二酸化炭素出し放題、温暖化も気象工学で解決できれば御の字と思っていることは間違いないだろう（そうなのかあ？）。
二酸化炭素を排出しないということになれば、産業の衰退につながりかねないからな。
景気をよくするには、バンバン燃やして温暖化しなければならない。
原子力も、最近はパッとしないしな。
（日立の原発計画「もう限界」＝英国政府に伝達－中西経団連会長）
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018121702174&g=eco
「稼働後の電力の買い取り価格の想定が他の原発計画より低く設定されていることなどから「民間の投資対象として難しい」と指摘。」
この冬の寒さの中、暖房を点けないわけにはいかない。
エアコン全開、電気ストーブも全開だ。
電気代は鰻登りだが、消してしまうわけにはいかない。
暖かい部屋で、電気使いまくって、地球温暖化を嘆く矛盾を感じつつ、まあいいやで済ませようとする・・・。
まあいい。
ジオエンジニアリングは、これから何度も取り上げることになりそうな気がする。
世界最大の二酸化炭素排出国である米国が離脱し、パリ協定は骨抜きになった。
（温暖化対策、なんとか合意 事務総長「優先事項は野心」）
https://www.asahi.com/articles/ASLDJ6364LDJULBJ00W.html
「各国が削減目標を高めて対策を強化することを促す明確な合意には至らなかった。」
テキトーに目標を定め、テキトーに報告する。
それで、全員参加だと成果を強調するしかなかったわけで、何もしないのとどこが違うのか、浮沈子にはよく分らないな。
「歴史的な成果だ。みんなで記念撮影しましょう」
「会場はお祭り騒ぎになった。」
しゃんしゃん大会というわけだな。
やれやれ・・・。
先に引用した記事の中には、かつて地球環境を意のままにしようとして失敗した事例がいくつも出てくる。
「旧ソ連時代、ロシアは気候の改変に積極的だった。しかしその取り組みは環境破壊の失敗例として残ることが多い。大規模な潅漑と耕地の拡大によって、世界第4の湖だったアラル海の面積が６万7000平方メートルから10分の1以下に縮小。これは四国の広さ1万8800平方メートル3個分が消えたことに等しい。周辺では降雨の縮小、土地の砂漠化などさまざまな影響が起こっている。北極海の氷の溶解計画もあったが、規模が大きすぎて断念したそうだ。」
「ソ連の影響を思想を受け継いだ中国共産党政権も、環境政策では失敗を続けている。工業化による大気汚染、耕地の増加による砂漠の拡大、長江の流れを変えた三峡ダムなどの例がある。もちろん西側諸国でも大規模な事業は見られたことだが、中ソは近年まで、環境改変に積極的だった。」
「人間の理性を強調する社会主義体制では、非合理な面を含む自然への畏怖が消え、人知で押さえつけるという発想を繰り返してしまうのかもしれない。」
欲望のままに生き、欲望のままに食う浮沈子は、とても社会主義体制では生きていけそうもないな。
「文化人類学者の立場から、環境問題に発言を続ける京都芸術工科大学の竹村真一教授が１年ほど前、あるシンポジウムで、ジオエンジニアリングの是非を質問者から聞かれ、吐き捨てるように「推進する考えを理解できません」と述べていた。」
「私たちの科学技術が進歩と同時に、温暖化という問題を引き起こしました。さらにその失敗を科学の名を借りて繰り返すように思えるのです」という趣旨の見方を示した。」
「この考えは、気候変動問題を考える人の多くが、共通して持つものだろう。」
浮沈子も同感だな。
人類という種の在り様が問われている。
エラそうなことは言えない。
暖房の設定温度を上げながら、浮沈子にはどうしようもないと諦めてしまう。
だって、さぶいんだもん・・・。
再使用ロケットの真のリスク ― 2018年12月18日 08:34
再使用ロケットの真のリスク
（Air Force open to reusable rockets, but SpaceX must first demonstrate performance）
https://spacenews.com/air-force-open-to-reusable-rockets-but-spacex-must-first-demonstrate-performance/
「ロケットの安全性と正確性を確保する必要があります」（自動翻訳のまま：以下同じ）
そう、空軍にとっては、再使用ロケットというのは未知の領域だからな。
「不確実性を克服し、業績を分析する必要がある」
記事によれば、どの程度使い捨てにすれば不確実性が無くなるかは未定だという。
浮沈子には、分かってるけどな（ホントかあ？）。
今まで、独占的に空軍の打ち上げを行ってきたＵＬＡ（ユナイテッドローンチアライアンス）が、バルカンロケットの開発に成功し、エンジンブロックの再使用に成功するまでということだな（そうなのかあ？）。
ファルコン９のブロック５（の１段目）は、使い捨て用のロケットではない。
冗長性も堅牢性も安全性も、有人飛行における再使用に耐える設計が施されている（たぶん）。
「5億2,900万ドルのGPS 3搭載量は「貴重な貨物」です。」
もちろん、人命がそれより安いことだけは確かだ。
兵士なんて、消耗品だからな。
人的損耗を許容できなければ、軍隊なんて商売はやってられないし・・・。
ブロック５を使い捨てにするなんていうのはもったいない話だ。
今回の打ち上げだって、能力的には再使用だって十分に対応できるんだろう（未確認）。
コスト的には、使い捨てだって十分太刀打ちできることは間違いないが、お役所的には、そんなことより、確実な打ち上げを望んでいる。
ファルコン９が、その期待に応えることができるかどうかは、実績を積むしかない。
えーと、民間打ち上げでの実績ではなく、ＮＡＳＡも含めた他の公的機関の打ち上げでもなく、米国空軍というお役所の中での実績だがな。
再使用ロケットによるコスト削減という発想は、別にスペースＸの独占ではない。
ＮＡＳＡ自身が、スペースシャトルで目指した目標でもある。
結果的にはとん挫したわけだが、その後遺症は未だに癒えない。
２度に渡る人的損耗もあったしな。
人類の宇宙船運用中の死亡事故の大部分は、スペースシャトルにおける１４人の事故だ。
そりゃあ、再使用と聞いて拒否反応が起こるのも無理はない。
まして、コスト削減に成功したなどということになれば、安物ではないかというおまけまで付く。
浮沈子的には、あと１０年くらいは、空軍が再使用ロケットを認めることはないと思うんだがな（バルカンの開発にも、そのくらいはかかるかもしれないし・・・）。
それ以前に認めるとすれば、スペースＸが値上げをして、再使用でなければコスト削減が図れなくなる時かもしれない。
まあ、たぶん、それはないと思うけどな。
先日の回収失敗を見ても分かる通り、衛星打ち上げロケットの再使用は、まだこなれた技術ではない。
成功しているのは、スペースＸただ１社のみだ。
そういう技術を採用するというのは、お役所にとってはリスクなんだろう。
衛星そのものより、組織にとってのリスクだ。
ＵＬＡが安定してエンジンブロックの再使用を始めれば、少なくとも組織的リスクは下がる。
ブルーオリジンのニューグレンが運用され出せば、なお良い。
ロケットの再使用なんて際物的技術は、それから採用したって遅すぎることはない。
金がないわけじゃないし、議会で責任問題を追及されるよりは、リスクを強調して予算を付けてもらう方が簡単だろう。
浮沈子は米国民じゃないからな。
税金納めてるわけでもなし、文句を言う筋合いじゃない。
が、まあ、少し呆れて見守るだけだ。
「空軍宇宙司令官のジョン・レイモンド将軍は、2017年10月にブルームバーグ・ニュースに、コスト削減を利用するためにスペースXの再使用されたロケットを利用しないことは、絶対に愚かであると語った。」
どうやら、スペースニュースも同意見のようだな・・・。
しかし、再使用によるコスパが良過ぎて、ライバルと１桁違うなどということになれば、やはり議会は黙っていまい。
ここは、再使用を認めず、ある程度の高コスト体質を維持することで、他社の参入余地を残し、既得権益の保護や複数参入による競争の確保を残しておいた方が長期的に得策と踏んだのかもしれない。
単にロケットの打ち上げ能力だけに注目していたのでは、再使用ロケットの真のリスクは見えてこない。
もっとも、スペースＸ側にしてみれば、再使用のノウハウを明らかにして、ライバル企業に吸い取られるリスクもあるからな（実際、Ｂ社は当時ライバルだったＲ社の機密情報をパクってたという「前科」もあるし・・・）。
多少儲けが少なくなっても、それはそれとして、使い捨てにするメリットがあるともいえる。
ファルコン９やヘビーからＢＦＲの時代になれば、話は変わるだろう。
莫大な投資を行って開発したメガロケットを、使い捨てにする方がコストがかかる。
アホな規制をかけてくる顧客（空軍のことかあ？）は、相手にしなくなるかもしれない。
それとも、そういう顧客向けに、使い捨てバージョンを温存するんだろうか？。
打ち上げロケットのパラダイム転換を目論むスペースＸと、羹に懲りて膾を吹く業界の成り行きがどうなるか。
１０年後が楽しみだな・・・。
（Air Force open to reusable rockets, but SpaceX must first demonstrate performance）
https://spacenews.com/air-force-open-to-reusable-rockets-but-spacex-must-first-demonstrate-performance/
「ロケットの安全性と正確性を確保する必要があります」（自動翻訳のまま：以下同じ）
そう、空軍にとっては、再使用ロケットというのは未知の領域だからな。
「不確実性を克服し、業績を分析する必要がある」
記事によれば、どの程度使い捨てにすれば不確実性が無くなるかは未定だという。
浮沈子には、分かってるけどな（ホントかあ？）。
今まで、独占的に空軍の打ち上げを行ってきたＵＬＡ（ユナイテッドローンチアライアンス）が、バルカンロケットの開発に成功し、エンジンブロックの再使用に成功するまでということだな（そうなのかあ？）。
ファルコン９のブロック５（の１段目）は、使い捨て用のロケットではない。
冗長性も堅牢性も安全性も、有人飛行における再使用に耐える設計が施されている（たぶん）。
「5億2,900万ドルのGPS 3搭載量は「貴重な貨物」です。」
もちろん、人命がそれより安いことだけは確かだ。
兵士なんて、消耗品だからな。
人的損耗を許容できなければ、軍隊なんて商売はやってられないし・・・。
ブロック５を使い捨てにするなんていうのはもったいない話だ。
今回の打ち上げだって、能力的には再使用だって十分に対応できるんだろう（未確認）。
コスト的には、使い捨てだって十分太刀打ちできることは間違いないが、お役所的には、そんなことより、確実な打ち上げを望んでいる。
ファルコン９が、その期待に応えることができるかどうかは、実績を積むしかない。
えーと、民間打ち上げでの実績ではなく、ＮＡＳＡも含めた他の公的機関の打ち上げでもなく、米国空軍というお役所の中での実績だがな。
再使用ロケットによるコスト削減という発想は、別にスペースＸの独占ではない。
ＮＡＳＡ自身が、スペースシャトルで目指した目標でもある。
結果的にはとん挫したわけだが、その後遺症は未だに癒えない。
２度に渡る人的損耗もあったしな。
人類の宇宙船運用中の死亡事故の大部分は、スペースシャトルにおける１４人の事故だ。
そりゃあ、再使用と聞いて拒否反応が起こるのも無理はない。
まして、コスト削減に成功したなどということになれば、安物ではないかというおまけまで付く。
浮沈子的には、あと１０年くらいは、空軍が再使用ロケットを認めることはないと思うんだがな（バルカンの開発にも、そのくらいはかかるかもしれないし・・・）。
それ以前に認めるとすれば、スペースＸが値上げをして、再使用でなければコスト削減が図れなくなる時かもしれない。
まあ、たぶん、それはないと思うけどな。
先日の回収失敗を見ても分かる通り、衛星打ち上げロケットの再使用は、まだこなれた技術ではない。
成功しているのは、スペースＸただ１社のみだ。
そういう技術を採用するというのは、お役所にとってはリスクなんだろう。
衛星そのものより、組織にとってのリスクだ。
ＵＬＡが安定してエンジンブロックの再使用を始めれば、少なくとも組織的リスクは下がる。
ブルーオリジンのニューグレンが運用され出せば、なお良い。
ロケットの再使用なんて際物的技術は、それから採用したって遅すぎることはない。
金がないわけじゃないし、議会で責任問題を追及されるよりは、リスクを強調して予算を付けてもらう方が簡単だろう。
浮沈子は米国民じゃないからな。
税金納めてるわけでもなし、文句を言う筋合いじゃない。
が、まあ、少し呆れて見守るだけだ。
「空軍宇宙司令官のジョン・レイモンド将軍は、2017年10月にブルームバーグ・ニュースに、コスト削減を利用するためにスペースXの再使用されたロケットを利用しないことは、絶対に愚かであると語った。」
どうやら、スペースニュースも同意見のようだな・・・。
しかし、再使用によるコスパが良過ぎて、ライバルと１桁違うなどということになれば、やはり議会は黙っていまい。
ここは、再使用を認めず、ある程度の高コスト体質を維持することで、他社の参入余地を残し、既得権益の保護や複数参入による競争の確保を残しておいた方が長期的に得策と踏んだのかもしれない。
単にロケットの打ち上げ能力だけに注目していたのでは、再使用ロケットの真のリスクは見えてこない。
もっとも、スペースＸ側にしてみれば、再使用のノウハウを明らかにして、ライバル企業に吸い取られるリスクもあるからな（実際、Ｂ社は当時ライバルだったＲ社の機密情報をパクってたという「前科」もあるし・・・）。
多少儲けが少なくなっても、それはそれとして、使い捨てにするメリットがあるともいえる。
ファルコン９やヘビーからＢＦＲの時代になれば、話は変わるだろう。
莫大な投資を行って開発したメガロケットを、使い捨てにする方がコストがかかる。
アホな規制をかけてくる顧客（空軍のことかあ？）は、相手にしなくなるかもしれない。
それとも、そういう顧客向けに、使い捨てバージョンを温存するんだろうか？。
打ち上げロケットのパラダイム転換を目論むスペースＸと、羹に懲りて膾を吹く業界の成り行きがどうなるか。
１０年後が楽しみだな・・・。
謎のミッション番号「ー２」 ― 2018年12月18日 20:44
謎のミッション番号「ー２」
プレスリリースの中のミッションパッチが怪しい。
（GPS III SV01 MISSION）
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/gps_iii_press_kit.pdf
プレスキットのどこを探しても、「－２」なんてのは出てこない。
もっとも、これについては、ウィキに記述がある。
（List of GPS satellites：Block IIIA）
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_GPS_satellites#Block_IIIA
「備考欄のみ：もともとはUnited Launch Alliance Delta IVロケットで打ち上げ予定でしたが、2017年春には空軍がGPS IIIA-02を予定していたFalcon 9に交換しました。」（自動翻訳のまま：以下同じ）
ミッションパッチを訂正しないで使いまわしているだけだとしたら、相当な手抜きだ。
それとも、打ち上げる衛星は別だが、ミッション名称は変わらないということなんだろうか？。
うーん、わからん。
ペイロードは、間違いなく「GPS IIIA - 01」だからな。
ひょっとしたら、ＵＬＡへの当てつけとか（そんなあ！）。
こういう時に頼りになるガンターのページにも情報はない。
（GPS-3（Navstar-3）
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/navstar-3.htm
現状では、２号機は「デルタ-4M +（4,2）」で上がることになっているようだ。
ロッキードマーチンのページはここ。
（GPS）
https://www.lockheedmartin.com/en-us/products/gps.html
残念ながら、打ち上げ機についての情報はない。
やれやれだな・・・。
そうこうしているうちに、打ち上げ時刻が近づいてきている。
どーしよー・・・。
で、悩める浮沈子のために書かれたような記事を見つけた。
（SpaceX to close 2018 with GPS III & first contracted U.S. National Security mission）
https://www.nasaspaceflight.com/2018/12/spacex-2018-gps-iii-first-national-security-mission/
「GPS III衛星フライトオーダーの交換と打ち上げ：
スペースXがシリーズ第2衛星のGPS III契約を獲得した時点で、ULAのデルタIV M +ロケットで打ち上げられた最初の衛星に続くGPS III衛星の第2打ち上げ予定です。」
「しかし、契約賞の1年後、空軍は2017年春の2つのミッションのロケット・オーダー・スワップを発表し、ULAデルタIV M +からのGPS III SV01（最初の宇宙船）を取ってファルコン9に乗せてファルコン9のGPS III SV-02（2番目の宇宙船、1つのSpaceXが実際に入札）をULAデルタIV M +に乗せてください。」
自動翻訳だと分かりづらいが、要するにＵＬＡの打ち上げが遅れたために、打ち上げられる衛星の順序はそのままに、打ち上げ会社だけ入れ替えたわけだ。
「ペイロード発射命令の交換のため、SpaceXミッションは第1のGPS III衛星を打ち上げている間に第2の契約飛行である。したがって、空軍とSpaceXのミッションパッチは、これをGPS III-2と呼んでいますが、実際には最初に建設されたGPS III衛星（SV01）です。」
うーん、ミッションパッチを使いまわしているだけではなく、ミッション名称そのものを使いまわしているわけだな（そういうことかあ？）。
なぜ、こんなややっこしいことになるのかは分からない。
契約上の問題なのか、軍の命令上の問題なのか。
最近の宇宙ネタは、この手のややっこしさが蔓延しているような気がする。
何とかならんもんかな。
まあいい。
「離陸した後、ファルコン9は降下地点を下り、ケープから北東に向かい、GPS III-SV01を55度の軌道に運ぶ。」
この打ち上げは、ほぼ１年前のズーマの打ち上げと同じようなコースだ。
（ＺＵＭＡ失敗？？）
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/01/09/8766221
画像を見ると、確かに北東方向へ打ち上げられているようだ（今見ると、セカンドステージのエンジン点火は、分離直後だろうと思うんだがな）。
まあ、どうでもいいんですが。
１段目が回収されないところは異なる。
「Falcon 9からの1ポンドのパフォーマンスの推力はすべて、3,880 kg（8,533 lb）のGPS III衛星を中程度の地球軌道に乗せるために必要とされるため、B1054は着陸脚とグリッドフィンのない消耗的な構成で飛行し、第2段階から分離された後、大西洋に処分される。」
記事によれば、４トン弱の衛星を２万キロちょっとの軌道に乗せるために、１段目の回収のための燃料が足りなくなるような感じだ。
ホントかなあ？。
プレスキットには載っていない情報も書いてある。
「06:30:00 脱軌道燃焼後の第2段階破壊的再突入」
破壊的再突入（destructive reentry）か・・・。
結局、ファルコンでは２段目の回収は行われず、ＢＦＲへ先送りされることになった模様だ。
あと数時間で打ち上げが行われる。
打ち上げ前に、ミッションパッチの謎が解けて良かったということにしておこうか・・・。
（Air Force requirements will keep SpaceX from landing Falcon 9 booster after GPS launch：追加）
https://spaceflightnow.com/2018/12/17/air-force-requirements-will-keep-spacex-from-recovering-falcon-9-booster-after-gps-launch/
「SpaceXのカスタマー・オペレーションとインテグレーション担当バイス・プレジデントのLee Rosen氏によると、ロケットの最初のステージは、4つの着陸脚と空力グリッド・フィンがなくても、ブースターをそのまま地球に戻すために使用されます。」
やっぱ、回収を行わないのは、能力的に不足ということではないようだな。
「追加の燃料負荷により、GPS 3 SV01宇宙船の打ち上げ重量は約9,700ポンド（4,400キロ）になるという。」
衛星の燃料まで増やしてるしな（悪乗りだなあ・・・）。
せっかくライブで見ようと思ったんだが、今日の打ち上げは明日に延期のようだな・・・（追加）。
プレスリリースの中のミッションパッチが怪しい。
（GPS III SV01 MISSION）
https://www.spacex.com/sites/spacex/files/gps_iii_press_kit.pdf
プレスキットのどこを探しても、「－２」なんてのは出てこない。
もっとも、これについては、ウィキに記述がある。
（List of GPS satellites：Block IIIA）
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_GPS_satellites#Block_IIIA
「備考欄のみ：もともとはUnited Launch Alliance Delta IVロケットで打ち上げ予定でしたが、2017年春には空軍がGPS IIIA-02を予定していたFalcon 9に交換しました。」（自動翻訳のまま：以下同じ）
ミッションパッチを訂正しないで使いまわしているだけだとしたら、相当な手抜きだ。
それとも、打ち上げる衛星は別だが、ミッション名称は変わらないということなんだろうか？。
うーん、わからん。
ペイロードは、間違いなく「GPS IIIA - 01」だからな。
ひょっとしたら、ＵＬＡへの当てつけとか（そんなあ！）。
こういう時に頼りになるガンターのページにも情報はない。
（GPS-3（Navstar-3）
https://space.skyrocket.de/doc_sdat/navstar-3.htm
現状では、２号機は「デルタ-4M +（4,2）」で上がることになっているようだ。
ロッキードマーチンのページはここ。
（GPS）
https://www.lockheedmartin.com/en-us/products/gps.html
残念ながら、打ち上げ機についての情報はない。
やれやれだな・・・。
そうこうしているうちに、打ち上げ時刻が近づいてきている。
どーしよー・・・。
で、悩める浮沈子のために書かれたような記事を見つけた。
（SpaceX to close 2018 with GPS III & first contracted U.S. National Security mission）
https://www.nasaspaceflight.com/2018/12/spacex-2018-gps-iii-first-national-security-mission/
「GPS III衛星フライトオーダーの交換と打ち上げ：
スペースXがシリーズ第2衛星のGPS III契約を獲得した時点で、ULAのデルタIV M +ロケットで打ち上げられた最初の衛星に続くGPS III衛星の第2打ち上げ予定です。」
「しかし、契約賞の1年後、空軍は2017年春の2つのミッションのロケット・オーダー・スワップを発表し、ULAデルタIV M +からのGPS III SV01（最初の宇宙船）を取ってファルコン9に乗せてファルコン9のGPS III SV-02（2番目の宇宙船、1つのSpaceXが実際に入札）をULAデルタIV M +に乗せてください。」
自動翻訳だと分かりづらいが、要するにＵＬＡの打ち上げが遅れたために、打ち上げられる衛星の順序はそのままに、打ち上げ会社だけ入れ替えたわけだ。
「ペイロード発射命令の交換のため、SpaceXミッションは第1のGPS III衛星を打ち上げている間に第2の契約飛行である。したがって、空軍とSpaceXのミッションパッチは、これをGPS III-2と呼んでいますが、実際には最初に建設されたGPS III衛星（SV01）です。」
うーん、ミッションパッチを使いまわしているだけではなく、ミッション名称そのものを使いまわしているわけだな（そういうことかあ？）。
なぜ、こんなややっこしいことになるのかは分からない。
契約上の問題なのか、軍の命令上の問題なのか。
最近の宇宙ネタは、この手のややっこしさが蔓延しているような気がする。
何とかならんもんかな。
まあいい。
「離陸した後、ファルコン9は降下地点を下り、ケープから北東に向かい、GPS III-SV01を55度の軌道に運ぶ。」
この打ち上げは、ほぼ１年前のズーマの打ち上げと同じようなコースだ。
（ＺＵＭＡ失敗？？）
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/01/09/8766221
画像を見ると、確かに北東方向へ打ち上げられているようだ（今見ると、セカンドステージのエンジン点火は、分離直後だろうと思うんだがな）。
まあ、どうでもいいんですが。
１段目が回収されないところは異なる。
「Falcon 9からの1ポンドのパフォーマンスの推力はすべて、3,880 kg（8,533 lb）のGPS III衛星を中程度の地球軌道に乗せるために必要とされるため、B1054は着陸脚とグリッドフィンのない消耗的な構成で飛行し、第2段階から分離された後、大西洋に処分される。」
記事によれば、４トン弱の衛星を２万キロちょっとの軌道に乗せるために、１段目の回収のための燃料が足りなくなるような感じだ。
ホントかなあ？。
プレスキットには載っていない情報も書いてある。
「06:30:00 脱軌道燃焼後の第2段階破壊的再突入」
破壊的再突入（destructive reentry）か・・・。
結局、ファルコンでは２段目の回収は行われず、ＢＦＲへ先送りされることになった模様だ。
あと数時間で打ち上げが行われる。
打ち上げ前に、ミッションパッチの謎が解けて良かったということにしておこうか・・・。
（Air Force requirements will keep SpaceX from landing Falcon 9 booster after GPS launch：追加）
https://spaceflightnow.com/2018/12/17/air-force-requirements-will-keep-spacex-from-recovering-falcon-9-booster-after-gps-launch/
「SpaceXのカスタマー・オペレーションとインテグレーション担当バイス・プレジデントのLee Rosen氏によると、ロケットの最初のステージは、4つの着陸脚と空力グリッド・フィンがなくても、ブースターをそのまま地球に戻すために使用されます。」
やっぱ、回収を行わないのは、能力的に不足ということではないようだな。
「追加の燃料負荷により、GPS 3 SV01宇宙船の打ち上げ重量は約9,700ポンド（4,400キロ）になるという。」
衛星の燃料まで増やしてるしな（悪乗りだなあ・・・）。
せっかくライブで見ようと思ったんだが、今日の打ち上げは明日に延期のようだな・・・（追加）。
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