中国発欧州経由という不都合な真実 ― 2020年05月01日 06:33
中国発欧州経由という不都合な真実
米国で流行っている新型コロナの株は、欧州由来であることは分かっている。
(米NY市の新型コロナは「欧州由来」、2月から感染拡大 米研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200409039934a&g=afp
「これまでのところ、(新型ウイルス株の)大多数が欧州由来とみられるのは非常に興味深い。中国からの入国禁止措置に集中していたことがその一因と思われる」
この記事のことは、どこかでとり上げたかもしれない。
浮沈子はこの記事を読んで、いかにも米国がやっちまいそうな話だと、深く頷いたものだ。
問題は、バックドアをけ破られて踏み込まれてしまったのが米国だけではないということだ・・・。
(<新型コロナ>欧州ウイルス起源拡大 国内、第1波とゲノムに違い 国立感染研解析)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020042902000111.html
「中国・武漢で発生したウイルス株は、一~二月に日本に入り込み、各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたとみられることが分かった。」
駄々洩れに見えた水際作戦でも広がっていなかったわけだ。
「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、武漢のウイルス株と比べ一カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。」
ほほう、クルーズ船の検疫は成功したんだな。
じゃあ、今流行ってるのはどっから来たのか。
まさか、まさか米国みたいに欧州のじゃないよねえ・・・。
「第一波は保健所などの対応で抑え込めたものの、欧州経由の第二波が国内で大きく広がったようだ」
あっちゃーっ!。
我が国もやっちまったわけだ。
(国内のコロナ、武漢ではなく欧州から伝播? 感染研調べ)
https://www.asahi.com/articles/ASN4X5V9PN4WULBJ00X.html
「一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近かった。」
元記事(つーか、資料だな)へのリンクもあったので覗いてみたんだが、なにやらよく訳が分からない感じだったので、感染研の元記事を探した。
(新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html
「3月中旬から全国各地で “感染リンク不明” の孤発例が同時多発で検出されはじめた。このSARS-CoV-2 ハプロタイプ・ネットワーク図が示すように、渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加したと推測される。」
「この海外旅行者を契機とした同時多発と3月中旬以降の行動制限への理解が不十分だったことを鑑みても、由来元が不明な新型コロナウイルスが密かに国内を侵食し、現在の感染拡大へ繋がったと考えられる。」
「第3、第4の波が来ることは必然」
やれやれ・・・。
掲載されている系統図の解説は、朝日の記事に図のキャプションとして載っている。
「【写真】新型コロナウイルスの全遺伝情報の関係を表した図。国内クラスターやクルーズ船で検出されたウイルスは「武漢」(中央下)に近い場所にある。3月以降に感染が広がった「輸入症例とそれを発端にした国内伝播(でんぱ)」は「EU各地」(左上)と近い場所にある(国立感染症研究所提供)」
浮沈子は、クルーズ船の下船の頃には、市中感染が蔓延していると思ってたんだが、さにあらずということか。
リンクされている原文(PDF)は日本語だ。
「SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ 25.9 塩基変異/ゲノム/年(つまり、1年間で 25.9 箇所の変異が見込まれる)と推定されている」
「2019 年末の発生から4ヶ月ほどの期間を経てゲノム全域に少なくとも 9 塩基ほどの変異がランダムに発生していると示唆されている。」
図で近いところにあるのは、遺伝子の変異が近いことを示しているようだ。
我が国が、バックドアを蹴破られたのは疑いない。
ったく、もちっと早く分ってりゃあ・・・。
後悔先に立たず。
海外渡航者に早い時期から制限を設けていた台湾とかは、現在も感染をコントロールできている。
WHOは、渡航制限を掛けることに慎重だったからな。
そこは、大きな穴があったと言わざるを得ない。
こういうの(系統図のこと)が、リアルタイムで分かるような態勢が出来れば、発生したクラスターに対して早急な対応が取れるというものだ。
後知恵ではなく、なんとか活用することができないもんだろうか?。
PCR検査さえおぼつかない現状だからな。
リアルに遺伝子解析しろと言っても無理か・・・。
米国で流行っている新型コロナの株は、欧州由来であることは分かっている。
(米NY市の新型コロナは「欧州由来」、2月から感染拡大 米研究)
https://www.jiji.com/jc/article?k=20200409039934a&g=afp
「これまでのところ、(新型ウイルス株の)大多数が欧州由来とみられるのは非常に興味深い。中国からの入国禁止措置に集中していたことがその一因と思われる」
この記事のことは、どこかでとり上げたかもしれない。
浮沈子はこの記事を読んで、いかにも米国がやっちまいそうな話だと、深く頷いたものだ。
問題は、バックドアをけ破られて踏み込まれてしまったのが米国だけではないということだ・・・。
(<新型コロナ>欧州ウイルス起源拡大 国内、第1波とゲノムに違い 国立感染研解析)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202004/CK2020042902000111.html
「中国・武漢で発生したウイルス株は、一~二月に日本に入り込み、各地でクラスター(感染者の集団)が報告されたが、既に封じ込めたとみられることが分かった。」
駄々洩れに見えた水際作戦でも広がっていなかったわけだ。
「クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客乗員から見つかったウイルスは、武漢のウイルス株と比べ一カ所だけゲノム配列が変異していた。国内には広がっていないという。」
ほほう、クルーズ船の検疫は成功したんだな。
じゃあ、今流行ってるのはどっから来たのか。
まさか、まさか米国みたいに欧州のじゃないよねえ・・・。
「第一波は保健所などの対応で抑え込めたものの、欧州経由の第二波が国内で大きく広がったようだ」
あっちゃーっ!。
我が国もやっちまったわけだ。
(国内のコロナ、武漢ではなく欧州から伝播? 感染研調べ)
https://www.asahi.com/articles/ASN4X5V9PN4WULBJ00X.html
「一方、これに代わって国内で確認されるようになったウイルスは、武漢市で確認されたウイルスよりも、欧州各国で感染を広げたウイルスの遺伝子に特徴が近かった。」
元記事(つーか、資料だな)へのリンクもあったので覗いてみたんだが、なにやらよく訳が分からない感じだったので、感染研の元記事を探した。
(新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9586-genome-2020-1.html
「3月中旬から全国各地で “感染リンク不明” の孤発例が同時多発で検出されはじめた。このSARS-CoV-2 ハプロタイプ・ネットワーク図が示すように、渡航自粛が始まる3月中旬までに海外からの帰国者経由(海外旅行者、海外在留邦人)で “第2波” の流入を許し、数週間のうちに全国各地へ伝播して “渡航歴なし・リンク不明” の患者・無症状病原体保有者が増加したと推測される。」
「この海外旅行者を契機とした同時多発と3月中旬以降の行動制限への理解が不十分だったことを鑑みても、由来元が不明な新型コロナウイルスが密かに国内を侵食し、現在の感染拡大へ繋がったと考えられる。」
「第3、第4の波が来ることは必然」
やれやれ・・・。
掲載されている系統図の解説は、朝日の記事に図のキャプションとして載っている。
「【写真】新型コロナウイルスの全遺伝情報の関係を表した図。国内クラスターやクルーズ船で検出されたウイルスは「武漢」(中央下)に近い場所にある。3月以降に感染が広がった「輸入症例とそれを発端にした国内伝播(でんぱ)」は「EU各地」(左上)と近い場所にある(国立感染症研究所提供)」
浮沈子は、クルーズ船の下船の頃には、市中感染が蔓延していると思ってたんだが、さにあらずということか。
リンクされている原文(PDF)は日本語だ。
「SARS-CoV-2 の変異速度は現在のところ 25.9 塩基変異/ゲノム/年(つまり、1年間で 25.9 箇所の変異が見込まれる)と推定されている」
「2019 年末の発生から4ヶ月ほどの期間を経てゲノム全域に少なくとも 9 塩基ほどの変異がランダムに発生していると示唆されている。」
図で近いところにあるのは、遺伝子の変異が近いことを示しているようだ。
我が国が、バックドアを蹴破られたのは疑いない。
ったく、もちっと早く分ってりゃあ・・・。
後悔先に立たず。
海外渡航者に早い時期から制限を設けていた台湾とかは、現在も感染をコントロールできている。
WHOは、渡航制限を掛けることに慎重だったからな。
そこは、大きな穴があったと言わざるを得ない。
こういうの(系統図のこと)が、リアルタイムで分かるような態勢が出来れば、発生したクラスターに対して早急な対応が取れるというものだ。
後知恵ではなく、なんとか活用することができないもんだろうか?。
PCR検査さえおぼつかない現状だからな。
リアルに遺伝子解析しろと言っても無理か・・・。
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