再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど ― 2020年05月02日 00:53
再感染・集団免疫・持続感染・無症状病原体保有者・小児感染者などなど
5月も、気兼ねなく引き籠っていられると安心する(そうなのかあ?)。
ダイビングはできず、お出かけも、ジムでのフィットネスも出来ない。
もちろん、その辺を歩いたり、用もないのにクルマや電動スクーターなどで走り回ったりしてもいいんだがな。
季節もいいし、気晴らしになるし。
家にいて、パソコンに向かい、新型コロナの記事とか、宇宙開発の記事を眺めているだけじゃあ気がめいってしまう。
「おうちにいてね週間」のはずが、都内の人出は多いそうだ(ふだんと比べれば激減だが、8割減とかではない)。
(街の人出は減っているのか?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/outflow-data/
「4月30日 午後3時時点:
地域:感染拡大前との比較:宣言直前との比較:前日との比較:
・新宿駅南口周辺:69.7 %減:55.6 %減:52.1 %増
・渋谷センター街周辺:66.4 %減:41.6 %減:28.7 %増」
ウイークデーで人減らしは難しいからな。
標題に掲げたキーワードについて、いろいろ調べている。
集団免疫につていは、まとまった記事があった。
(新型コロナ収束まで3~5年? 集団免疫の獲得が条件)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58641150Q0A430C2000000/
記事では、大きく3つのシナリオを想定している。
1 より良いシナリオ:
・ワクチン開発が成功し早期に実用化
・早期かつ安全に集団免疫を獲得可能
・感染は1年から2年で収束
・経済活動の停滞によるダメージは最も少ない
2 標準シナリオ:
・ワクチンの早期開発に失敗
・自然感染によって集団免疫を獲得するシナリオにシフト
・集団免疫の獲得までは先進国でも3年から5年程度
・長期的な経済の低迷
3 より悪いシナリオ:
・免疫の減弱化や不成立等で集団免疫が獲得困難
・全世界的な収束が5年以上期待できず
・感染爆発のリスクを抱える部分的収束状態継続
・経済的なダメージは計り知れず
記事では、特効薬の開発が重症化抑制策に繋がり、医療資源の拡大が経済活動への影響を緩和させることに繋がるとある。
どのシナリオでも、それは有効だ。
3つのシナリオは、集団免疫を獲得することができるかどうかで切り分けられている。
ワクチンの開発と、そもそも集団免疫を獲得できるのかどうかがキモだ。
そのどちらにも関係するのが、再感染という厄介な話だ。
つまり、感染しても有効な免疫を獲得できずに、何度も感染を繰り返すというヤツだな。
ワクチンによる免疫の獲得にも影響する。
そりゃあ、自然感染では付かない免疫が、スーパーワクチンで付く可能性だってないわけではないだろうが、世の中そう上手くは行かないだろう(未確認)。
再感染については、WHOも懸念しており、抗体検査をしても無意味だとコケにしている。
再感染の有無は、ある意味、中長期的シナリオを描く時のキーワードだ。
感染し、一度はPCR陰性になって、再び陽性になる事例は韓国や我が国で見られる。
その韓国で、再度陽性が出るのは、新型コロナウイルスの死骸(分解された後のカス)を検知しているに過ぎないと、当局がぶち上げている。
(韓国中央臨床委「新型コロナ再感染はウイルス学的に不可能」)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36481.html
「COVID-19感染症を引き起こす新型コロナウイルスは宿主遺伝子に侵入した後、潜在期を経る慢性感染症誘発ウイルスではないため、再活性化はウイルス学的に不可能だと見ている」
「人体研究結果や動物実験の結果によると、最初のウイルス感染後、生体内の免疫力が1年以上保たれるため、再感染の可能性は非常に低い」
心強い話だ。
「COVID-19の感染と増殖は呼吸器上皮細胞内で発生するため、ウイルスが不活化した後もウイルスRNA片が上皮細胞内に存在する可能性もある」
「完治した後、呼吸器上皮細胞が自然に脱落し、PCR検査で不活化したウイルスRNAが検出された可能性が高い」
再陽性になった感染者から、二次感染が発生したという事例は聞いてないからな(未確認)。
疫学的事実とも整合する説明だ。
ワクチン開発に希望の光が灯ることになる。
が、しかし、浮沈子は楽観はしていない。
だって、コロナウイルスのワクチンって、出来上がったことはないわけだからな(SARSは臨床試験前に中止、MERSは開発中、旧型コロナ(ふつーの風邪)のワクチンはない)。
通常、ワクチン開発には10年から15年掛かる。
出来上がったって、どのくらい効くかは分からない。
インフルエンザみたいに、ワクチンうっても効いたり効かなかったりするかもしれない。
韓国当局がいう、慢性感染症誘発ウイルスではないというのは、例えばヘルペスのような潜伏感染のことだろう(未確認)。
(潜伏感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E6%84%9F%E6%9F%93
「臨床的に認められる症状を示さず、体内に病原体が存続している状態であり、持続感染の一種。」
「この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効である。」
「宿主の免疫低下に伴って再活性化」
そうでないことを願うばかりだ。
無症候性キャリアについては、このブログでも散々書いているし、巷でも話題だ。
もちろん、実態はよく分っていない。
なにしろ、検査能力が低くて、発症していないのに検査するなんてもったいなくって出来ないわけだ(そうなのかあ?)。
それだけで医療崩壊するかもしれないと、業界からは脅かされている。
が、ロスの事例のように、回数無制限、無料、全員対象の検査が普及すれば、何かが分かるかも知れない。
分かっているのは、たぶん大勢いるだろうということと、少なくとも発症した感染者が、発症前から感染力を有するということくらいだ。
PCR検査を片っ端から(全人類対象で1日3回とかあ?)行って、陽性者を片っ端から隔離すれば、この感染症は終わる。
そういう妄想的対応が出来ないから、話はややっこしくなる。
浮沈子が懸念するガキンチョ(小児)における蔓延の可能性も、無症候性キャリアの話と重なる部分もある。
本人は軽症で推移して、感染させまくってちゃっかり免疫獲得しているかもしれない。
浮沈子は、その実態を明らかにすることが、防疫上も重要だと考えている。
重症化しやすい高齢者(新型コロナでは概ね50歳以上)の感染を防ぐバリアーになる可能性があるからだ。
もしワクチンが開発されて、ある程度生産が軌道に乗ってきたら、ガキンチョ中心に接種されることになるかもしれない。
免疫に対する反応性が高いこと、万一罹患しても軽症で推移する可能性が高いことなどなど・・・。
まあ、治療方法が開発されていないと、なかなか難しい要素が伴うだろうけどな。
集団免疫については、スウェーデン(感染者21,520人、死者2,653人)の話が記事になっている。
(「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307_2.php
「スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線」
「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」
「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」
封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。
適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。
「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」
もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。
「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」
「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」
なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。
もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。
当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。
医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。
中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。
やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。
集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。
日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。
「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」
「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」
ワクチン開発に成功するのが一番。
それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。
しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。
ワクチンの開発に失敗したら?。
集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。
そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。
医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。
今のところ、正解は分からない。
分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。
短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。
苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。
10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる~い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。
医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。
今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。
どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。
もちろん、特効薬含めた重症化対策も。
実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。
(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
https://gigazine.net/news/20200425-jobs-be-done-at-home/
「アメリカの調査では「在宅勤務が可能な仕事は全体の34%に過ぎない」との結果が示されました。」
「私たちの調査結果は重要です。アメリカにおける仕事の3分の2は、自宅で行うことができません」
我が国で、平日の都市の混雑度が半分くらいにしかならないのは、それなりの訳があるということだろう。
物事には、ワケがある。
明日からは、我が国は大型連休のコアの部分に差し掛かる。
おうちにいてねと言われても、お出かけする人々で、行楽地はごった返すに決まっている(そうなのかあ?)。
ゆる~いロックダウンの日本列島。
中国は、今日から5連休で、延べ1億人以上が移動するそうだ。
(中国できょうから5連休 延べ1億人以上が旅行などで移動へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413311000.html
「中国政府は連休期間中、延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動すると予測しています。」
「中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせています。」
この大移動で、再び感染が広がるようなことになれば、締め付けを一層強化することになるだろう。
中国の封鎖は、緩和されたとはいえ、我が国よりはるかに厳しいままだ。
どこも、大変な状況なわけだな。
やれやれ・・・。
「中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、2週間以上にわたって1人も確認されていないとされるなど、国内での感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだとしています。」
もちろん、それは正しいだろう。
その代わり、原因不明の肺炎で死んだ人は増加してたりしてな(そんなあ!)・・・。
5月も、気兼ねなく引き籠っていられると安心する(そうなのかあ?)。
ダイビングはできず、お出かけも、ジムでのフィットネスも出来ない。
もちろん、その辺を歩いたり、用もないのにクルマや電動スクーターなどで走り回ったりしてもいいんだがな。
季節もいいし、気晴らしになるし。
家にいて、パソコンに向かい、新型コロナの記事とか、宇宙開発の記事を眺めているだけじゃあ気がめいってしまう。
「おうちにいてね週間」のはずが、都内の人出は多いそうだ(ふだんと比べれば激減だが、8割減とかではない)。
(街の人出は減っているのか?)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/outflow-data/
「4月30日 午後3時時点:
地域:感染拡大前との比較:宣言直前との比較:前日との比較:
・新宿駅南口周辺:69.7 %減:55.6 %減:52.1 %増
・渋谷センター街周辺:66.4 %減:41.6 %減:28.7 %増」
ウイークデーで人減らしは難しいからな。
標題に掲げたキーワードについて、いろいろ調べている。
集団免疫につていは、まとまった記事があった。
(新型コロナ収束まで3~5年? 集団免疫の獲得が条件)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58641150Q0A430C2000000/
記事では、大きく3つのシナリオを想定している。
1 より良いシナリオ:
・ワクチン開発が成功し早期に実用化
・早期かつ安全に集団免疫を獲得可能
・感染は1年から2年で収束
・経済活動の停滞によるダメージは最も少ない
2 標準シナリオ:
・ワクチンの早期開発に失敗
・自然感染によって集団免疫を獲得するシナリオにシフト
・集団免疫の獲得までは先進国でも3年から5年程度
・長期的な経済の低迷
3 より悪いシナリオ:
・免疫の減弱化や不成立等で集団免疫が獲得困難
・全世界的な収束が5年以上期待できず
・感染爆発のリスクを抱える部分的収束状態継続
・経済的なダメージは計り知れず
記事では、特効薬の開発が重症化抑制策に繋がり、医療資源の拡大が経済活動への影響を緩和させることに繋がるとある。
どのシナリオでも、それは有効だ。
3つのシナリオは、集団免疫を獲得することができるかどうかで切り分けられている。
ワクチンの開発と、そもそも集団免疫を獲得できるのかどうかがキモだ。
そのどちらにも関係するのが、再感染という厄介な話だ。
つまり、感染しても有効な免疫を獲得できずに、何度も感染を繰り返すというヤツだな。
ワクチンによる免疫の獲得にも影響する。
そりゃあ、自然感染では付かない免疫が、スーパーワクチンで付く可能性だってないわけではないだろうが、世の中そう上手くは行かないだろう(未確認)。
再感染については、WHOも懸念しており、抗体検査をしても無意味だとコケにしている。
再感染の有無は、ある意味、中長期的シナリオを描く時のキーワードだ。
感染し、一度はPCR陰性になって、再び陽性になる事例は韓国や我が国で見られる。
その韓国で、再度陽性が出るのは、新型コロナウイルスの死骸(分解された後のカス)を検知しているに過ぎないと、当局がぶち上げている。
(韓国中央臨床委「新型コロナ再感染はウイルス学的に不可能」)
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/36481.html
「COVID-19感染症を引き起こす新型コロナウイルスは宿主遺伝子に侵入した後、潜在期を経る慢性感染症誘発ウイルスではないため、再活性化はウイルス学的に不可能だと見ている」
「人体研究結果や動物実験の結果によると、最初のウイルス感染後、生体内の免疫力が1年以上保たれるため、再感染の可能性は非常に低い」
心強い話だ。
「COVID-19の感染と増殖は呼吸器上皮細胞内で発生するため、ウイルスが不活化した後もウイルスRNA片が上皮細胞内に存在する可能性もある」
「完治した後、呼吸器上皮細胞が自然に脱落し、PCR検査で不活化したウイルスRNAが検出された可能性が高い」
再陽性になった感染者から、二次感染が発生したという事例は聞いてないからな(未確認)。
疫学的事実とも整合する説明だ。
ワクチン開発に希望の光が灯ることになる。
が、しかし、浮沈子は楽観はしていない。
だって、コロナウイルスのワクチンって、出来上がったことはないわけだからな(SARSは臨床試験前に中止、MERSは開発中、旧型コロナ(ふつーの風邪)のワクチンはない)。
通常、ワクチン開発には10年から15年掛かる。
出来上がったって、どのくらい効くかは分からない。
インフルエンザみたいに、ワクチンうっても効いたり効かなかったりするかもしれない。
韓国当局がいう、慢性感染症誘発ウイルスではないというのは、例えばヘルペスのような潜伏感染のことだろう(未確認)。
(潜伏感染)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%9C%E4%BC%8F%E6%84%9F%E6%9F%93
「臨床的に認められる症状を示さず、体内に病原体が存続している状態であり、持続感染の一種。」
「この状態では新しいウイルスは作られず、また抗ウイルス薬なども無効である。」
「宿主の免疫低下に伴って再活性化」
そうでないことを願うばかりだ。
無症候性キャリアについては、このブログでも散々書いているし、巷でも話題だ。
もちろん、実態はよく分っていない。
なにしろ、検査能力が低くて、発症していないのに検査するなんてもったいなくって出来ないわけだ(そうなのかあ?)。
それだけで医療崩壊するかもしれないと、業界からは脅かされている。
が、ロスの事例のように、回数無制限、無料、全員対象の検査が普及すれば、何かが分かるかも知れない。
分かっているのは、たぶん大勢いるだろうということと、少なくとも発症した感染者が、発症前から感染力を有するということくらいだ。
PCR検査を片っ端から(全人類対象で1日3回とかあ?)行って、陽性者を片っ端から隔離すれば、この感染症は終わる。
そういう妄想的対応が出来ないから、話はややっこしくなる。
浮沈子が懸念するガキンチョ(小児)における蔓延の可能性も、無症候性キャリアの話と重なる部分もある。
本人は軽症で推移して、感染させまくってちゃっかり免疫獲得しているかもしれない。
浮沈子は、その実態を明らかにすることが、防疫上も重要だと考えている。
重症化しやすい高齢者(新型コロナでは概ね50歳以上)の感染を防ぐバリアーになる可能性があるからだ。
もしワクチンが開発されて、ある程度生産が軌道に乗ってきたら、ガキンチョ中心に接種されることになるかもしれない。
免疫に対する反応性が高いこと、万一罹患しても軽症で推移する可能性が高いことなどなど・・・。
まあ、治療方法が開発されていないと、なかなか難しい要素が伴うだろうけどな。
集団免疫については、スウェーデン(感染者21,520人、死者2,653人)の話が記事になっている。
(「集団免疫」作戦のスウェーデンに異変、死亡率がアメリカや中国の2倍超に)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/05/post-93307_2.php
「スウェーデンは全国的な移動規制や外出制限をしないという独自路線」
「ストックホルムの通りの人でもカフェの客入りも一見、普段通りだ。」
「新型コロナウイルスの感染拡大に対するスウェーデン独自の対策は、ウイルスにさらされる人の数を増やすことで「集団免疫」を形成し、感染拡大の第2波を防ぐという作戦の一環だとされている。」
封鎖して、どれ程の時間を稼げるかどうかは、社会によって異なるからな。
適切な医療が提供できているなら、という大前提で、スウェーデンの戦略は、他の多くの国と変わるところはない。
「・・・医療部門には大きなストレスがかかっているが、手一杯の状態ではない。まだ余力があり、ストックホルムにある臨時病院もまだ使っていない」
もちろん、感染速度のコントロールを何もしていないわけではない。
「スウェーデン当局は、市民にはソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を推奨しており、感染の症状が出たら自宅にとどまるよう勧告している」
「ソーシャル・ディスタンシングが守られなかった場合(たとえば店の中に一定数を超える客を入れたなど)、当局がレストランに閉鎖を命じる可能性があり、50人以上の集会は禁止されている」
なんだ、我が国と大して変わらんじゃないか・・・。
もちろん、こうした集団免疫優先の施策には批判が集まる。
当初、同じ集団免疫を目指していた英国(171,253、26,771)は、とりあえず方針転換したしな。
医療資源との兼ね合いで、感染速度のコントロールには、様々な対応が取られる。
中国のような徹底したロックダウンもあるだろうし、我が国のように、やってんだかどうだか、少なくとも外国には分かり辛いタイプのアプローチもある。
やり方はそれぞれだが、戦略は一つしかない。
集団免疫を、社会・経済に対するダメージを最小限にしつつ、如何に早期に獲得するか。
日経の記事の冒頭にある通りだ・・・。
「新型コロナウイルス感染症は、封じ込めなどによって一部の地域で部分的に収束したとしても、人の移動を前提とした現在のグローバル資本主義社会においては、他の地域からの持ち込みによって再燃するリスクを常に抱えることになる。」
「そのため、封じ込めによる全世界的な収束は実現困難で、集団免疫を獲得する以外に収束させる方法はない。」
ワクチン開発に成功するのが一番。
それまで、感染の拡大を抑えきれれば、優等生。
しかし、社会や経済が崩壊したら落第だ。
ワクチンの開発に失敗したら?。
集団免疫を早く獲得して、V字回復を図るのが得策だ。
そのためには、スウェーデンのような無手勝流もアリかも知れない。
医療資源や社会の在り方(中国みたいなのとか、米国みたいなのとか)によっても、アプローチは異なる。
今のところ、正解は分からない。
分かっているのは、正解が分かるまでには時間が掛かるということだけ。
短時間で出るなら(ワクチンの開発に早く成功するなど)、なるべく犠牲者を少なくした方がいい。
苛烈なロックダウンを敷いても、その損失は取り返せる。
10年とか15年とか、通常のワクチン開発期間を想定するなら、その間の社会の在り様や経済の回しを考えて、ゆる~い規制にして、徐々に馴染んでいくのがいいのかも知れない。
医療崩壊を避けるために、時々、キツク締めあげながらな。
今、東京ロックダウン(一応、オールジャパンでやってますが)になっているのは、その一環ということになる。
どっちにしたって、検査態勢の充実は必要だ。
もちろん、特効薬含めた重症化対策も。
実際やってみて分かったことは、リモートワーク出来るのは、半分もないということだ。
(「在宅勤務が可能な仕事」は全体のうち34%に過ぎないとの調査結果)
https://gigazine.net/news/20200425-jobs-be-done-at-home/
「アメリカの調査では「在宅勤務が可能な仕事は全体の34%に過ぎない」との結果が示されました。」
「私たちの調査結果は重要です。アメリカにおける仕事の3分の2は、自宅で行うことができません」
我が国で、平日の都市の混雑度が半分くらいにしかならないのは、それなりの訳があるということだろう。
物事には、ワケがある。
明日からは、我が国は大型連休のコアの部分に差し掛かる。
おうちにいてねと言われても、お出かけする人々で、行楽地はごった返すに決まっている(そうなのかあ?)。
ゆる~いロックダウンの日本列島。
中国は、今日から5連休で、延べ1億人以上が移動するそうだ。
(中国できょうから5連休 延べ1億人以上が旅行などで移動へ)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200501/k10012413311000.html
「中国政府は連休期間中、延べ1億1700万人が旅行などで交通機関を利用して移動すると予測しています。」
「中国政府は、観光地に入場制限を設けさせるなど、感染が再び拡大しないよう神経をとがらせています。」
この大移動で、再び感染が広がるようなことになれば、締め付けを一層強化することになるだろう。
中国の封鎖は、緩和されたとはいえ、我が国よりはるかに厳しいままだ。
どこも、大変な状況なわけだな。
やれやれ・・・。
「中国では、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、2週間以上にわたって1人も確認されていないとされるなど、国内での感染拡大の勢いは基本的に抑え込んだとしています。」
もちろん、それは正しいだろう。
その代わり、原因不明の肺炎で死んだ人は増加してたりしてな(そんなあ!)・・・。
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