ロサンゼルスVS武漢:全住民対象のPCR検査の行方2020年05月13日 16:58

ロサンゼルスVS武漢:全住民対象のPCR検査の行方


武漢がブチ切れた!?。

(中国当局が武漢市の全住民1100万人にPCR検査を実施予定、新たな集団感染の疑いにより)
https://gigazine.net/news/20200513-covid-19-resurges-wuhan/

「5月10日に武漢市内の団地に住む89歳の男性の感染が確認」

「男性の妻を含む同団地の住民5名から陽性反応が検出」

「感染しているものの症状が現れない「無症状病原体保有者」だと診断」

「感染対策を怠ったとして同地区の共産党責任者が解雇」

まあ、中国ではありがちな話だがな。

しかし、これはありがちではない・・・。

「中国当局は武漢市内の自覚症状のない無症状病原体保有者を洗い出すために、武漢市の全市民1100万人を対象としたPCR検査を計画」

人口1000万人の米国ロサンゼルス郡では、既に先月から全住民対象・回数無制限・無料のPCR検査を行っている。

ただし、検査を受けるかどうかは強制ではない。

予約し、ドライブスルー方式の検査場に行く必要がある。

クルマを持てない人々は、なかなか受けられないだろうし、同じ家族であっても個々別々に予約が必要だったりする。

実際の検査がどうなっているのかは未確認だ。

武漢は違う。

人口は似たり寄ったりだが、党中央の命令で全員を強制的に検査する。

「この検査は10日間にわたって武漢市内の各地区ごとに実施される予定で、新たに感染者が発見された団地では住民約5000人全員の検査がすでに行われています。」

「5月9日に吉林省舒蘭市で新たに11人の感染が確認されたため、中国当局は24時間以内に警戒レベルを最も高い「高リスク」に引き上げ、舒蘭市の居住区域の封鎖、不要不急の外出の禁止、学校閉鎖などの事実上の封鎖といえる措置」

無症候性キャリアの存在は、現政権にとって悩ましい話だ。

今回は、発症した感染者からの二次感染かも知れない。

そこから、さらに感染が広がるということになれば、無症候性キャリアの感染者プールが出来上がり、モグラたたき状態が延々と続くことになる。

そんな状態が武漢から広がり、中国全土、ひいては全世界に及ぶことになれば、面目丸潰れだ。

そもそも、蟻一匹通さない封鎖都市だったはずの武漢から、35日ぶりに新規患者が発生すること自体が問題だ(封鎖は先月8日に解除されている:追加)。

既に、感染者プールは出来上がっているのではないか。

今回の検査は、無症候性キャリアの実態の一部を暴くことになる。

抗体検査と異なり、PCR検査ではリアルな感染者しか洗い出すことができないから、既にどの程度感染が広がっているかを知ることはできない。

しかし、若年者を含めて全住民の検査ということになれば、感染の実態を知る上では強力なツールということになる。

既に書いたが、5月22日に行われる全人代が、新型コロナの終息宣言みたいな感じで開かれようとする中で、不都合な真実を暴くことに繋がりかねないリスキーな調査でもある。

だが、状況を厳しく認識すれば、それどころではないのだ。

中国当局者の危機意識の高さ(忖度の高さ?)を感じるな(10日間の検査計画って、絶対全人代の日程に合わせてるって!)。

まあ、どうでもいいんですが。

中央政府は、徹底した検査を呼び掛けていたに違いない。

担当者が解雇されたというのは異例だろう(未確認)。

再び忖度が働いて、細く長く続いていた感染の連鎖を隠していたのかも知れないからな。

89歳の男性感染者が重症になったことは、ご本人にはともかく、感染政策上はラッキーだったかもしれない。

ロサンゼルス郡の続報は報じられていないようだが、武漢の結果は間違いなく公表される。

それをどの程度信じるかは、たぶん、別の話になる。

浮沈子的には、抗体検査も併せてやってもらいたいんだがな(どーせ、他人事ですから)。

検査精度の問題もあり、そこでも評価は必要だろうが、現時点での感染の立体像を得ることができる。

この規模のフィールド調査なんて、前代未聞だろう。

古今未曽有。

たまたま、見逃していた小さなクラスターが発覚しただけに過ぎないのか、それとも、誰一人として想定していなかった無症候性キャリアの感染者プールの存在が暴かれるのか。

浮沈子の悪夢であるガキンチョ(概ね10歳以下)の感染者はどうなっているのか。

結果に大注目だな・・・。

<追加>

(ケープカナベラルから今週末に予定されている連続発売)
https://spaceflightnow.com/2020/05/13/back-to-back-launches-scheduled-from-cape-canaveral-this-weekend/

「ここでは、非常に忙しい2週間ほどの予定があります。「土曜日(アトラス5)の発売に向けて真剣に取り組んでいます…それが土曜日の朝、約20時間後の日曜日の早朝に予定どおりに進行する場合は、StarlinkのSpaceX商用発売をサポートします。」

ほほう、週末のアトラスVとファルコン9は、連荘で上げるみたいだな・・・。

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