0.8ミリの穴2013年06月02日 20:48

0.8ミリの穴
0.8ミリの穴


(B787、バッテリー容器に異変)
http://jp.reuters.com/article/jp_boeing/idJP2013060201001728

「改修時の米ボーイング社の作業ミスで、容器側面の穴(直径0・8ミリ)二つがテープでふさがれていたことが原因とみられる。」とある。

浮沈子は、バッテリー格納容器(ステンレス製)は、機外圧力で管理されていると思っていた。

密閉容器であると考えていたのである。

それならば、飛行中は内部が陰圧になり、有毒ガスも漏れ出ることはない・・・。

B社の説明でも、密閉構造で酸素を遮断して延焼を食い止めるとあったような気がする。

今回の事故で明らかになったのは、「密閉」容器ではないこと、従って、電気室の気圧と同等であること、排気システムが故障した場合には、従来と同様に有毒ガスが機内に漏れ出る恐れがあるということ、電気室内の酸素が容器内に入り込み、延焼を食い止めることは出来ないこと、例によってB社の修理は杜撰であるということ(ボルトの締め忘れもあったし、御巣鷹山の事故もあった)、さらにキャリアは、例によって修理はB社任せにして、修理後の点検は行っていないということ。

さらに、この記事によれば、出発前の点検で、機は地上にあり、仮に穴が塞がれていても、容器内外に気圧差が生じることは考えられない。

普通に考えれば、容器の中で何かが起こっており、圧力差が生じてセンサーが反応したのだ(記事の中では陰圧なのか、陽圧なのかは明らかではない。陽圧になっていたとすれば、排気システムの不作動も懸念される)。

気圧差が生じた原因は、密閉されていたからではなく、「何かが起こっていた」からである。

「バッテリー自体に不具合はなかった」とあるが、では、なぜ圧力差が生じたのか。何の説明もなされないままである。

またもや真実は隠されたのだ。

サンケイの記事で、気になるニュース。

(「787の情報開示を」運航再開で乗員組合)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130527/dst13052718330007-n1.htm

「ボ社が独自に推定したトラブル原因の詳細や試験飛行データの公表を求める」

「安全性の検証方法として、メーンバッテリーを取り外した状態で試験飛行することなどを提案」とある。

正しい情報は、搭乗する乗組員にも明かされないのだ。

ニュースで流れる情報は、メーカーやキャリア、当局にとって都合のいいものだけで、何かが起こって初めて表面化する。

次は、何が起こって、何が表面化するのだろうか。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック