ファルコン92014年02月25日 13:12

ファルコン9
ファルコン9


「LANDING LEGS
Falcon 9 was designed from the beginning to be fully reusable, and carries landing legs which will land the rocket safely on Earth after takeoff.」

(FALCON 9)
http://www.spacex.com/falcon9

画像の+の部分をクリックすると出てくる解説。

この脚については、こんな記事もある。

(Falcon 9 preparing to stretch her legs via Grasshopper trials)
http://www.nasaspaceflight.com/2014/02/falcon-9-stretch-legs-grasshopper-trials/

(ロケット打ち上げ価格を100分の1に…スペースX、完全再使用ロケットを3月実証へ)
http://response.jp/article/2014/02/25/217924.html

ロケット打ち上げの歴史を変える技術を、スペースX社はものにしたのだろうか。

前回の洋上回収テストでは、スピンを制御できずに失敗に終わったと記憶している。

実際に打ち上げ費用が100分の1になるかどうかは別にして、民間企業でなければ、こんなことを本気で行うという発想は出ない。

お役所が行うロケット打ち上げでは、費用が100分の1で済む技術を開発すれば、予算が100分の1になるだけで、税金を負担している国民はともかく、関係者の誰もハッピーにならない。

再使用型宇宙往還機は、滑空機型がスペースシャトルで運用されたが、コストの削減には繋がらず、構造的な宿命で、露出した耐熱タイルの損傷から、帰還時に空中分解事故を起こした。

ロケットは使い捨ての方がいいということになって、お役所仕事のNASAは、人が乗る部分を除くロケットは、再使用を前提としない設計にしたわけだな。

洋上回収ということは、当然海水にドブ漬けになるわけだから、回収だけでなく、メンテナンスと再利用評価には相当のコストがかかる。

冒頭の着陸脚が役に立つのは、ちゃんと事前に決めたピンポイントに、自力で帰ってきたときだけだ。

当面は、1段目だけの回収ということになるのだろうが、スペースX社が公開しているアニメーションでは、2段目も、宇宙船も回収することになっている。

(SpaceX Reusable Spacecraft)
http://www.youtube.com/watch?v=5_1WJ7UUm8I

宇宙船についていた機械船はどーした?、などと突っ込んではいけない。

宇宙ゴミは、やはり出るのだと、諦めるしかない。

浮沈子は、有人宇宙船の回収は、洋上のパラシュートの方が実績もあっていいように思うのだが、どうなんだろう?。

ソユーズのように、陸上で回収するというのもいいが、ピンポイントで回収できれば、それに越したことはない。

こうして、着々と進むスペースXの再利用計画に対して、我が国では具体的な動きは皆無だ。

三菱も、使い捨てにすることを前提としたコスト削減は行うだろうが、100分の1という次元の違うアプローチはない。

ロケットを、国家の威信をかけて打ち上げ、国威の発揚を狙う時代は既に過去のものとなった。

中国は、遅れて登場したが、基礎技術は旧ソ連のものに手を入れている。

宇宙デブリのことを考えると、回収して再利用するというのが一番いい。

再利用できなくても、完全回収を徹底していくのが良い。

やっぱ、機械船のことが気になるなあ・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック