AMG GT2014年09月11日 02:36

AMG GT
AMG GT


1.5トンのスポーツカーだ。

V8ツインターボを積んで、後輪を駆動する。

完全なフロントミッドシップエンジンだが、2シーターで、ロングノーズ、ショートデッキの、フェラーリでいえばF12とか、そんな感じだ。

(フェラーリ・F12ベルリネッタ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BBF12%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%AA%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%BF

アッパ-ポルシェのセグメントに当ててきたんだろうが、勝負になるかどうかは値段次第かもしれない。

リアビューは、928を思わせる空飛ぶ円盤型である(画像参照)。

後ろから見たら、ポルシェと思われるかもしれない。

まあ、しっかりとエンブレムが付いているので、間違えることはないだろうが。

(Mercedes-Benz TV: The new Mercedes-AMG GT - Trailer:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=acNcfhwP34o

良く見ると、リアエンドの造形はワンモーションではなく、若干の段差(というか、うねり?)が付いていて、ポルシェのそれとは、明らかに異なる印象である。

AMGのエンジンは、きっとスムーズでトルクがあって、GTSの510馬力チューニングは、素晴らしい加速を見せるんだろう。

たった330馬力のV8エンジン(5リッター)を乗っている浮沈子には、辛うじて想定の範囲内である。

GTカーであることは、素晴らしい内装を見ても明らかだ(名前もGTだし・・・)。

イタリア車にぞっこんの方には、味も素っ気もない、質実剛健の事務机のように見えるかもしれないが。

しかし、このクルマがスポーツカーかといわれると、その1.5トンという車重が気になってくる。

動的性能やバランス、パワーウエイトレシオに不足はない。

フロントミッド(正確には、かつトランスアクスル)の特性は、かつてロード-スターに乗っていた浮沈子は、その記憶を思い起こして想像するだけだが、ハンドルを切った瞬間の鼻の軽さを考えると、MRやRRには敵わない。

横Gが掛かっていって、旋回しながらの特性ということになると、サスペンションのセッティングや何やらが影響するのだろう。

ハンドルを切ること、それ自体が楽しいと感じさせる(つまり、まっすぐ走るのは、似合わない)スポーツカーとして、どんだけ訴求するのかが見ものだな。

コーナーリングのシーンが殆どない動画といい(特に、コーナーからの脱出のシーンは皆無)、このクルマのコンセプトが、こてこてのスポーツカーとは違うところにあることは確かだ。

ぶっとい後輪をずりずりさせながら、縁石を踏んでいくというのは似合わない。

(AMG GT初公開、大量オフィシャルフォトを紹介)
http://carview.yahoo.co.jp/article/photo/20140910-20102213-carview/

久々に、語るに足る車の登場だが、SLSの普及版という位置付けには変わりない。

(メルセデス・ベンツ SLS AMG)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_SLS_AMG

まあ、それをいったらSLS自身がSLRマクラーレンの普及版なのだが。

(メルセデス・ベンツ SLRマクラーレン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_SLR%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3

フロントミッドシップについて、浮沈子には多くを語る資格はない(他だって、ないけど)。

ただ、ロングノーズ、ショートデッキというのは、やはりトラディショナルなスポーツカーの流れなのだろう。

かつては、それがエンジンの気筒数の多さ=排気量の大きさ=馬力を象徴し、絶対的な動力性能の証でもあった。

現代的なフロントミッドになって、エンジンはコンパクトになり、単なる部品となって、フロントアクスルの後方にちんまりと収まっているだけだが(ホントにコンパクトですなあ)、サイドビューは、あくまでエンジンがクルマの主役であった頃のデザインを踏襲している。

レトロなのだ(300SLがモチーフだし)。

どーせ2人しか乗せないんだから、MRで作ってしまったっていいんだろうが、ベンツはそんな無粋なこと(?)は決してしないだろう。

そう、911のように、歴史の中で生きるクルマなのだ。

単なるエンジンレイアウトの問題ではない。

韻を踏んだ、味わいのあるクルマなのである(たぶん)。

そこんとこを分かった上でないと、AMG GTというクルマは理解できないに違いない。

本能で操る2014年09月11日 05:41

本能で操る
本能で操る


なんか、刺激的な記事はないかとネットを物色する。

モンテゼ-モロがクビになったとか、オバマがシリアの空爆を容認したとか、まあ、関心がある人にとっては、相当刺激的な記事はあるが、浮世の流れに棹差す浮沈子のこころは揺れない。

つまらん・・・。

と、気になる記事を見つけた。

(ウラカン試乗、スーパースポーツの未来を想う:ランボのアジア統括マネージャー曰く……)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20140909-20102210-carview/7/

「ランボルギーニはこのウラカンでスーパースポーツを再定義したのです。“インスティンクティブ テクノロジー”と呼ぶ、理屈ではなく本能で運転できる技術を投入し、最高のパフォーマンスを持ちながら、今までにないイージードライブが可能。それでいてサーキットでも信じられないほど速く走れます。あり得ないほどの可能性の広さを提示した、これからのスーパースポーツ。それがウラカンです」

ああ、これだ!。

ハイテクと人間が操る妙を繋ぐキーテクノロジーがここにある。

本能で運転できる技術かあ。

もちろん、食欲、性欲、睡眠欲とかいう本能ではない。

こんだけ曲がりたいと思えば、ハンドルの操作なんて多少荒っぽくても、破綻することなくちゃんと曲がるとか、こんだけ減速したいと思えば、ロックやフェードを起こさずに、しっかりとブレーキングし、ここ一番の加速が欲しい時は、もう、床までペタッと踏むだけで、全輪が路面を鷲掴みにして猛り狂うエンジンパワーを叩きつける。

人間が速く走りたいと思うのは、獲物を捕らえる狩猟本能だ(きっと、そうに違いない)。

追いかけ、追い縋り、追い詰める喜び、闘争本能を満たす、唯それだけのために走る。

「今回はまだまだその序の口という感じのステージ」

「今後の末恐ろしい未来を感じ」たという小沢コージ氏のコメント。

過剰なエンジンパワー(610馬力)、過剰なパワートレイン(電子制御多板クラッチ方式4WD)、過剰なストッピングパワー(カーボンブレーキ)。

これらの要素技術を、ただ寄せ集めただけでは、じゃじゃ馬ができるだけで、もちろん本能で操ることはできない。

プロの卓越したドライビングテクニックを駆使して、宥めたり賺したりしながら、その個々の性能を、状況に応じて発揮していかなければならない。

従来は、ということなわけだ。

ランボルギーニは、そこにテクノロジーを投入した。

本能のままに走る。

それは、究極のクルマ、究極のテクノロジーだろう。

「ビックリするほど乗りやすい!」

この感想を引き出すというところが、心底凄いところだ。

相手は、1.5リッターのファミリーカーではない。

・0-100km/h加速=3.2秒
・最高速度=325km/h
・パワーウェイトレシオ=2.33kg/hp
・価格=2750万円

割安感漂うとはいえ、押しも押されぬスーパーカー(最近は、スーパースポーツというらしい)である。

従来なら、乗りやすいとか、ステアリングフィールが繊細とか、安心感とかいう世界ではないはずだ。

目を三角に吊り上げ、ハンドルにしがみつき、ピリピリしながら運転しなければならない。

カーテクノロジーの果ては自動運転しかなく、人間がクルマを運転する時代は、あと10年くらいしかないと諦めていた浮沈子に、鉄槌を下す記事だ。

本能のままに食い、本能のままに眠り、本能のままに・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

本能で操るパソコンが出来たら、ブログを書くのも多少は楽になるかもしれない。

潜水計画2014年09月11日 12:49

潜水計画
潜水計画


ダイブプラナーのマニュアル(取説?)を読み終える。

潜水電卓片手に、マルチレベルダイブの反復潜水の計画を立てられるようになる。

エヘン!、どんなもんだい!(んなんで、威張ってどーする?)。

まあ、ダイビングコンピューター全盛のこのご時勢に、ダイブテーブルを内蔵したコンパクトな電卓片手に、うんうん唸りながら(別に唸らなくてもいいんですが)潜水計画を立てるというのも、流行らないだろう。

ここは、一つ試験のためだけの道具と割り切って、サクッと使うのがよろしい。

控えめなダイビングといったって、何に対して控えめなのかが分からなければ意味がない。

最低限の仕切り。

絶対に、これ以上やばいダイビングはしてはいかんという限界。

レクリエーショナルレベルの限界だな。

浮沈子なんかは、軽い減圧入れて(許容して)、ちゃんと自前のバックアップ空気源も持って、最低3人くらいのチームダイビングした方が気が楽なんだが。

もちろん、CCRで。

そういえば、ポセイドンからの見積もりがまだ来ないな。

どんどんユーロが高くなって、価格改定とかしようとしてるんだろうか?。

その前に、早く手に入れたいんだが、たぶんセブンの生産が追いつかないんじゃないのか。

こっちも、ダイブマスターの講習が遅れているので、別に急いではいないんだが。

ドライスーツとやらを作ることも考えている。

どーせ、殆ど着ないだろうけど。

ないよりは、あったほうがいい。

あったかいし(なんちゃって!)。

ああ、そのための講習も受けなくっちゃならないな。

忙しいったらない。

とりあえず、目の前のことに集中しよう。

ダイブマスターの24スキルというヤツ。

1.器材のセッティング(組立と取り外し)
2.PADIプレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF:ビギン・ウィズ・リビュー・アンド・フレンドだっけ?)
3.ディープ・ウォーター・エントリー
4.水面での浮力チェック (中性浮力の確保)
5.スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル
6.ファイブポイント潜行
7.レギュレーター・リカバリーとクリア
8.マスクの脱着とクリア
9.エア切れの練習とバックアップ空気源の使用(停止位置で30秒)
10.バックアップ空気源での浮上
11.フリーフロー・レギュレーターから呼吸
12.中性浮力(パワーとオーラル)
13.ファイブポイント浮上
14.コントロールされた緊急スイミング・アセント
15.ホバリング(30秒)
16.水中でのマスクなし移動
17.水中でウエイトシステムの脱着
18.水中でスクーバユニットの脱着
19.水面でスクーバユニットの脱着
20.水面でウエイトシステムの脱着
21.垂直にヘッドファーストでスキンダイブ
22.スキンダイビングをしながら1回の呼吸で15m以上泳ぐ
23.スキンダイブから浮上後、ブラスト法でスノーケルクリア
24.スキンダイブから浮上後、ディスプレースメント法でスノーケルクリア

有り難いことに、このリストを覚えなければいけないわけではない。

それぞれの、スキルを指示されたときに、落ち着いてデモンストレーション出来ればいいわけだ。

受講生に対してデモるわけだから、強調するポイントや、手順を安定させて、分かりやすく、かつ、流れるように行わなければならないらしい。

浮沈子にとっての鬼門は、6.ファイブポイント潜行とか、13.ファイブポイント浮上のように、普段全く行っていないスキルだ。

「潜りましょう!」

「あいよ!」

以上、終わり。

後は、耳抜きしながら、適当に潜行している。

①OKマーク出したり(出したことないし)、②山立てしたり(たいがいボートダイビングだし)、③シュノーケルからレギュレーターに咥え直したり(シュノーケル使ってないんで)、④潜行開始時間を確認したり(ダイコンにお任せだし)、⑤BCDの空気抜いて息吐いて耳抜きしながらフィート・ファーストで潜行するらしい(浮沈子は、ホリゾンタルで潜るな)。

浮上するときは、浮上のサインを出して、そのまま上がるだけだ。

減圧が必要なら行うし、怪しげな安全停止はダイコン任せ・・・。

これも、①バディ同士でお互いに浮上のシグナルを出し、確認、②浮上(開始)時間をチェック、③右手を頭上に伸ばし、左手をパワー・インフレーターの排気ボタンに添えて、ホースを持ちあげ、④上を見上げ、ゆっくりと体を回しながら、頭上に何もないことを確認、⑤普通に呼吸しながら、1分間に18より遅い速度で浮上なんだそうだ。

水面に出たら、すぐにBCDに空気を入れて浮力を確保するというのもある(6ポイントじゃね?)。

他は、まあ、だいたい手順は決まっているし、ビデオを見ると、強調すべきポイントは分かる(というより、そのためのビデオだし)。

しかし、何といっても鬼門中の鬼門は、15.ホバリング(30秒)であるな。

これについては、練習するしかない。

コツは、水底で、きちんと中性浮力を取っておくことに尽きるだろう。

水底から身体を1m程持ち上げた状態でホバリングするのだが、その時点では、微妙に軽くなっているわけだ。

それを頭に置いて、少し吐き気味にして呼吸するというのがミソなんだろうが、いかんせん、頭の中の回路はCCRモードに染まっている。

CCRでダイブマスター取らせてくれえ!。

地図2014年09月11日 23:59

地図
地図


リベリアの地図がある。

(エボラの感染を、リベリアの郡(カウンティ)別に表示した地図(8月14日現在))
http://www.medicalteams.org/images/default-source/Infographic/map-ebola-liberia-8.12.png?sfvrsn=2

最新ではないが、リベリアの地理(というか、行政区画)がよく分かる(直リンクで見られる)。

先日、いろいろ漁って調べたリベリア当局の報告書を見て、とりあえず、気になったのが発生場所の地理的な広がりの経緯だ。

(集計)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/09/10/7432249

(Liberia Ebola SitRep no. 116:最新版:この中にも、地図はあります)
http://www.mohsw.gov.lr/documents/Liberia%20Ebola%20SitRep%20116%20Sept%208,%202014.pdf

リストアップされていない郡もある。

南東部のGrand Kru郡は、まだ suspected(疑い) casesも probable(可能性) casesも報告がない。

まあ、報告がないだけかもしれないが。

また、Gbarpolu郡については、疑い が1件報告されただけで、その後は報告がない。

この国の状況からして、確認が行われたかどうかは分からないだろう(たぶん)。

Grand Gedeh郡やMaryland郡そしてRiver Gee郡もconfirmed(確定) casesは出ていない。

確定がなければ未発生とするか、疑いや可能性まで含めて発生地域にしてしまうかは、何ともいえない。

あるがままの状態を示すしかない。

念のために、整理してみよう。

(リベリアの行政区画:人口は2008年現在)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB

郡名称:状況(多数発生:◎、確定:○、可能性:△、疑い:?、未報告:×):人口:感染者総数
・Bomi:○:84,119:74
・Bong:○:333,481:173
・Gbarpolu:?:83,388:1
・Grand Bassa:○:221,693:46
・Grand Cape Mount:○:127,076:14
・Grand Gedeh:?:125,258:3
・Lofa:◎:276,863:681
・Margibi:○:209,923:338
・Maryland:△:135,937:6
・Montserrado:◎:1,118,241:707
・Nimba:○:462,026:129
・River Gee:△:66,789:9
・RiverCess:○:71,509:1
・Sinoe:○:102,391:2
・Grand Kru:×:57,913:0

まあ、この状況を反映しているのが、最新版の報告書の13ページにある地図である。

これらを見ていると、初発地に近いLofa郡と、首都モンロビアを含み、人口が圧倒的に多いMontserrado郡に集中していることが分かる。

特に、隣のMargibi郡と合わせて、140万人の人口を抱えるMontserrado郡は、今後、爆発的な感染を抱えることが確実視されている。

首都モンロビアだけで、1,010,970人(2009年現在)の人口がある。

当然、人口密度も高い(首都モンロビア6739.8人/km2:Montserrado郡としては584人/km2)。

他の郡は、せいぜい2桁の人口密度だ。

WHOが、Montserrado郡に絞って現地調査を行ったわけがここにある。

この分布状況を、ちょうど地図の直リンクを見つけた8月14日に遡って見てみる。

(Liberia Ebola SitRep no. 91)
https://wca.humanitarianresponse.info/en/system/files/documents/files/Liberia%20Ebola%20SitRep%2091%20Aug%2014%202014.pdf

郡名称:状況(多数発生:◎、確定:○、可能性:△、疑い:?、未報告:×):人口:感染者総数(9月8日←8月14日)
・Bomi:○←○:84,119:74←41
・Bong:○←○:333,481:173←83
・Gbarpolu:?←×:83,388:1←0
・Grand Bassa:○←○:221,693:46←15
・Grand Cape Mount:○←○:127,076:14←7
・Grand Gedeh:?←×:125,258:3←0
・Lofa:◎←◎:276,863:681←409
・Margibi:○←○:209,923:338←17
・Maryland:△←×:135,937:6←0
・Montserrado:◎←○:1,118,241:707←217
・Nimba:○←○:462,026:129←18
・River Gee:△←?:66,789:9←1
・RiverCess:○←○:71,509:1←1
・Sinoe:○←?:102,391:2←1
・Grand Kru:×←×:57,913:0←0

直近で100を超える感染者を計上しているのは、Bong郡、Lofa郡、Margibi郡、Montserrado郡、Nimba郡だ。

この5つの郡に絞って、分かる範囲で経過を追ってみることにする。


郡名称:感染者総数(4月13日:4月18日:4月24日:5月2日:5月5日:6月6日:6月9日:6月11日:6月12日:6月16日:6月17日:6月18日:6月29日:7月3日:7月6日:7月7日:7月8日:7月10日:7月20日:7月24日:7月26日:7月28日:7月31日:8月1日:8月2日:8月3日:8月4日:8月5日:8月6日:8月7日:8月12日:8月13日:8月14日:8月15日:8月17日:8月18日:8月19日:8月20日:8月22日:8月23日:8月24日:8月25日:8月26日:8月29日:8月30日:8月31日:9月1日:9月2日:9月3日:9月4日:9月5日:9月6日:9月7日:9月8日:

・Bong:
5:5:6:1:1:1:1:1:1:1:0:0:0:0:0:0:0:0:19:35:39:39:42:53:53:59:59:59:59:59:80:83:83:87:89:100:103:110:118:118:118:122:128:133:136:136:141:147:150:150:152:157:165:173

・Lofa:
14:14:11:7:7:8:11:20:18:20:12:18:18:31:67:80:86:87:118:142:146:178:228:235:239:254:255:259:268:294:369:392:409:409:419:419:449:466:503:523:542:542:557:592:606:618:618:628:636:659:667:673:676:681

・Margibi:
7:8:4:2:2:2:2:2:2:2:0:0:0:0:3:3:3:3:3:4:6:6:6:9:9:9:9:9:13:13:13:13:17:18:30:75:79:86:142:153:164:164:183:210:213:217:231:245:245:254:275:313:320:338

・Montserrado:
1:1:3:1:1:0:0:5:5:6:7:8:8:11:38:40:44:46:70:89:92:100:116:122:128:133:137:148:155:157:181:208:217:223:233:256:272:288:339:339:396:405:427:479:501:501:541:576:584:595:612:632:637:707

・Nimba:
3:4:7:2:2:2:2:2:2:2:0:0:0:0:0:0:0:0:4:4:4:6:9:12:13:13:13:15:16:16:17:17:18:23:25:48:55:57:76:81:83:83:88:104:104:104:107:108:111:117:121:121:129:129

やれやれ。

で、これをグラフにしたのが画像である。

9月8日で見ると、この5郡で、リベリアの感染者総数の93パーセントを占める。

リベリアの傾向を見るには、十分なカバー率だ。

で、もう、一見して明らかなのは、首都近郊の増加だ。

初発地に近いLofa郡は、もちろん、絶対数は多いし、人口比も高く、コンスタントに増加してはいるが、首都を含むMontserrado郡や、近郊のMargibi郡の増加に比べると、最近は少し勢いが衰えている。

モンロビアに対策を集中しても、今度は周辺の増加がどうなるか。

Margibi郡は、8月中旬から跳ね上がっている。

いずれにしても、人口密度や資源投下の効果を考えれば、首都近郊を潰すことを中心に動くんだろうが、その他の地域もコンスタントに増えていることを忘れてはならない。

データを拾っていて感じたのは、ある時期までは、ぽつぽつと増えていたのが、いきなりドカンと爆発的に増えることが何度かある。

集計上の問題なのかもしれないし、感染源が一つから複数に広がった現象を捉えているのかもしれない。

グラフの横軸は時間経過だが、暦日を反映させてあるので、報告期間が開いて増えたということではない。

まあ、これを見て、ビビッちまうのは分かるような気がするな。

実は、Bomi郡が気になっている。

地理的には、首都を含むMontserrado郡に隣接し、当初はMargibi郡よりも多かったが、しばらく増加の勢いが止まっていた。

最近、また、少し増えだしている。

どこかで、ドカンと爆発するのではないかと心配だ。

リベリア当局は、さらに詳細な情報を持ち、WHOや関係機関と共有しているのだろうが、個別具体的なケースを、丹念に追いかけていくしか感染経路を断ち切ることは出来ない。

人口を考えれば、まだまだ感染が広がる余地はたっぷりあるのだ。

感染爆発を放置すれば、手が付けられなくなる(って、既にそうですが)。

(エボラ出血熱 米が対策強化の方針)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140910/k10014481261000.html

「アメリカの国際開発庁は、9日、AU=アフリカ連合への支援として、リベリアやギニアなど西アフリカの4か国に医療従事者およそ100人を派遣すると発表しました。」

うーん、やっぱ、外交マターなんだ。

(エボラ出血熱 早期発見に啓発活動必要)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140911/k10014515221000.html

「一度、病院の施設に入ったら、接触を禁止され、お互いにもう一生会えなくなってしまう」という不安が大きく病院に行かない人も多いため、感染拡大の原因になっていると指摘しました。」

シエラレオネの話だが、リベリアでも同様だろう。

現場は地道な活動を細々と続けている。

この状況を打開するには、もちっと根本的な対応が必要だと思うんだが。

ああ、禁足令とかじゃなくって。