パラダイム2016年02月24日 20:50

パラダイム
パラダイム


(パラダイム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0

「その業績は、
1「他の対立競争する科学研究活動を棄てて、それを支持しようとする特に熱心なグループを集めるほど、前例のないユニークさを持って」いる。
2「その業績を中心として再構成された研究グループに解決すべきあらゆる種類の問題を提示してくれる」」

余計わかんないんだがな。

(パラダイムシフト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B7%E3%83%95%E3%83%88

「その時代や分野において主流だった(問題を抱えている)古い考え方に代わり(その問題を解決できる)新しい考え方が主流となることを指す。」

少しは、分かり易いか。

「自然科学におけるパラダイム・シフト
・ファブリカ:解剖のことらしい
・ケプラーの法則
・万有引力の法則
・地動説
・相対性理論
・量子力学
・進化論
・DNAの二重螺旋構造
・収穫加速の法則」

最後のヤツは、浮沈子には良く分からんのだがな。

他の奴は、まあ、いわれてみれば、パラダイムシフトといってもいいかもしれない。

シロート的には、今までの常識がひっくり返って、それ以後は、新たな常識として定着する感じか。

地動説とか、進化論とか、大モメにモメた話もあるしな(米国人の半数近くは、21世紀になっても、神が人間を作ったと信じている)

浮沈子なんかは、どっちかといえば天動説だしな。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子が、スペースXの再使用ロケットに拘っているのは、それが宇宙開発にとってパラダイムシフトになると考えているから。

ツィオルコフスキーの昔から、地球重力を振り切って宇宙に飛び出すには、複数段のロケットを使うのが有利というのは、常識だったし、使い終わったロケットは、海の藻屑にするのが常識だった。

スペースシャトルが登場した時に、新たな宇宙時代が始まったと誰もが思ったが、結局金食い虫で、地球低軌道にしか行けなかった。

あのまま、月まで行けたり、火星や木星まで行けるかと思ってたんだがな。

誰もが、サンダーバード3号で太陽系は思いのままに行けるというイメージ持ってたわけだしな。

そう考えると、罪深い人形劇だな。

(サンダーバード3号)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%893%E5%8F%B7

「SF人形劇『サンダーバード』に登場する架空の単段式有人原子力ロケット(原子力推進機)である。」

「他のサンダーバードマシンと異なり、武装は無い。」

「動力源:原子炉」

原子力で、何でもできると考えられていた、麗しい時代の産物である。

ちなみに、話題の映画「オデッセイ」の宇宙船(ヘルメス号)も、原子力エンジンのようだがな。

(M・デイモン×R・スコット監督作「オデッセイ」、NASAの最新技術を映画史上初導入!)
http://eiga.com/news/20151231/1/

「劇中に登場する宇宙船「ヘルメス号」には、原子力を用いた最新の“イオン・プラズマエンジン”が採用」

懲りないなあ・・・。

まあいい。

(コンスタンチン・ツィオルコフスキー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%95%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%BC

「1920年代には多段式ロケットとジェットエンジンの理論を完成させ、世界で初めて宇宙ステーションを考案した。」

スペースXは、再使用ロケットを目指して開発が続いている。

サンダーバード3号と異なり、単段式ではないが、ゆくゆくは2段目や宇宙船も回収して、再使用しようとしている。

それは、今度こそ、宇宙開発におけるパラダイムシフトになると浮沈子は考えている。

コストもそうだし、宇宙デブリのこともそうだ。

さらに、使い捨てにしないことで、より高度な機能を付与することが出来るようになるかも知れない。

機械船部分については、再利用するプランはスペースXからは出ていないようだが、ロッキードマーチンでは、こいつを宇宙に滞在させて、打ち上げられた宇宙船とドッキングして機能を付与するというプランが示されている。

(宇宙のタグボート)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/03/18/7593385

「スペースXが、再使用ロケットとか、しょぼい話をしてるうちに、ロッキード・マーティンは、その先を読んでいたわけか(たぶん・・・)。」

残念ながら、このプランはISSの補給用としては採用されなかったようだが、木星有人探査の際には、多いに活用される可能性がある。

熱的にも、宇宙線などの放射線的にも過酷な環境にある宇宙空間で、どれだけの耐久性を求めるのかという問題もあるが、人間の面倒を見なくてもいいロボット宇宙機として、発展性は高い。

このジュピターを含め、本格的な宇宙開発には、新たなパラダイムの導入も必要だ。

そのうち、火星探査宇宙船ゼロエックス号みたいに、完全再使用の奴も出てくるだろうな(ノーズコーンまで、自走(?)して戻ってくる!)。

(サンダーバード 劇場版)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89_%E5%8A%87%E5%A0%B4%E7%89%88

「ゼロX号(Zero-X)
人類初の火星への有人着陸を実現させた。デザインや機能は、ロケットより飛行機に近く、滑走路での離着陸を行う。そのまま火星探検車となる前部操縦席モジュール(大気圏離脱時には最前部にノーズコーンが備わる)の後ろに中央胴体が繋がり、大気圏離脱・地球帰還時には前翼が胴体前半上部に、後翼が胴体後半下部にドッキングした形となる。」(一部、浮沈子修正)

これでもかという組み立てシーンが、今でも忘れられない。

明日のSES-9の打ち上げで、はしけでの回収に成功すれば、宇宙の歴史に新たなページが、再び書き加えられることになる。

我々は、宇宙開発におけるパラダイムシフトを目撃しているのだ。

この技術が確立された暁には、使い捨てロケットという見慣れた光景は、消えてなくなる。

まあ、一部の国とかは、使ってるかもしれないけどな。

北朝鮮とか。

そのころまで、国があればの話だがな。

スペースXは、しかし、本気で再使用する気があるんだろうか?。

(また一歩、宇宙が近づく。SpaceXがFalcon 9の量産体制開始)
http://www.gizmodo.jp/2016/02/spacexfalcon_9.html

「従来1年におよそ6~8体だったコア機体の生産を、30体程度まで押し上げたいと話している」

再使用回数が30回とすると、年間で900回の打ち上げ能力を持つことになる。

「宇宙旅行の費用を、従来の100分の1にしてみせる」

そのためには、最低100回は再使用しなければならない。

年間3000回の打ち上げ・・・。

毎日、8回以上打ち上げないと間に合わんじゃないか!。

浮沈子が唱える、10分に1回のロケット打ち上げも、あながち夢物語ではなくなってきたということだな。

それって、いつ頃の話になるんだろうか?。

年間30回の打ち上げだって、十分多い。

しかも、再使用なしでだ。

2回だけ使ったとしても、60回になる。

毎週打ち上げても、達成できない。

(launch manifest)
http://www.spacex.com/missions

「CUSTOMER:LAUNCH SITE:VEHICLE
・ARABSAT (ARABSAT 6A):CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・ASIA BROADCAST SATELLITE/EUTELSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・BIGELOW AEROSPACE:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・BULGARIA SAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・CONAE (ARGENTINA):VANDENBERG:FALCON 9
・CONAE (ARGENTINA):VANDENBERG:FALCON 9
・DRAGONLAB MISSION 1:CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・DRAGONLAB MISSION 2:CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・ES'HAILSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・FALCON HEAVY DEMO:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・HISPASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・INMARSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・INMARSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・INTELSAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・IRIDIUM (FLIGHT 1):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 2):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 3):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 4):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 5):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 6):VANDENBERG:FALCON 9
・IRIDIUM (FLIGHT 7):VANDENBERG:FALCON 9
・KOREASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・NASA (TESS):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・NASA CREW (DEMO 1):FLORIDA (LAUNCH SITE):DRAGON & FALCON 9
・NASA CREW (DEMO 2):FLORIDA (LAUNCH SITE):DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 10):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 11):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 12):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 13):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 14):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 15):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 8):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NASA RESUPPLY TO ISS (FLIGHT 9):CAPE CANAVERAL:DRAGON & FALCON 9
・NSPO (TAIWAN): VANDENBERG:FALCON 9
・OHB SYSTEM AG: VANDENBERG:FALCON 9
・RADARSAT:VANDENBERG:FALCON 9
・SES (SES-10):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-11):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-14):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SES (SES-16):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SKY PERFECT JSAT CORPORATION (JAPAN):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SKY PERFECT JSAT CORPORATION (JAPAN):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・SPACECOM (ISRAEL):CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・THAICOM:CAPE CANAVERAL:FALCON 9
・US AIR FORCE (STP-2):CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY
・VIASAT:CAPE CANAVERAL:FALCON HEAVY」

47機の衛星がウエイティングリストに並んでいるが、この他にも需要はあるに違いない。

SESのGovSat-1とかも、含まれていないしな。

(GovSat-1)
http://www.ses.com/20641818/govsat-1

「Launch Vehicle:Falcon 9」

再使用が始まれば、これらの待機衛星は、一気に消化できるだろう。

つーか、衛星作る方が間に合わなくなる。

年間、30機作るというのは、もう、大変な話なのだ。

この中には、5機のファルコンヘビーが含まれている。

もちろん、1段目の回収は試みられるに違いない・・・。

あれっ、海上で回収する時はどうするんだあ?。

回収用のはしけって、2隻しかなかったんじゃなかったっけ?。

(ドローン船)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/06/28/7687785

「Just Read The Instructions」

「Of Course I Still Love You」

まあ、そのうち、3隻目も作るんだろうな。

それとも、ヘビーの1段目は、陸上回収なのかもしれない。

2段目や宇宙船は、宇宙空間からの回収になるので、陸上に降ろすことが可能だ。

いずれにしても、12時間後には、今回の結果が分かるだろう。

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