飛行中断→打ち上げ失敗 ― 2017年01月15日 12:19
飛行中断→打ち上げ失敗
高いとか、ショボいとかいって、難癖をつけてきたくせに、心の中では密かに成功を念じていたSS-520 4号機の打ち上げ。
さっき、思い切り寝坊してパソコンを立ち上げたら、いきなり号外が流れていた・・・。
「号外:世界最小級のミニロケットのデータ受信が不能となり、飛行中断。打ち上げ失敗」
(JAXA、世界最小級ロケットの打ち上げに失敗)
http://www.asahi.com/articles/ASK1H3HZ0K1HULBJ004.html?iref=com_flash
朝日は、相変わらず、正式名称を頑なに使わずに報道している(問い合わせの返事は、結局、来ませんでした)。
今後は、世界最小級ロケットと呼ぶのかな。
同じく、これまた正式名称使わない組(?)のNHKも、いち早く報じている。
(ミニロケット打ち上げ失敗 データ受信できず飛行中断)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170115/k10010840191000.html
「JAXAによりますと、打ち上げの数十秒後、ロケットの1段目の燃焼が終わったあと、機体の状態を示すデータが得られなくなったということです。」
「このため、JAXAでは安全に打ち上げを続けることができなくなったとして、2段目への点火を取りやめ、打ち上げは失敗しました。」
「打ち上げに失敗したロケットの機体は、警戒区域内の海上に落下したことが確認されたということです。」
今後は、打ち上げに失敗したロケットと呼ぶのかもしれない(まさか・・・)。
打ち上げシークエンスについては、資料が公表されている。
(SS-520 4号機のミッション概要 平成28年10月)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/060/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/1378321_4.pdf
これが最終版かどうかは分からないが、資料ページ20ページには、第2段を点火するかどうかの流れ図が出ている。
「2段点火判定開始(X+157秒)
①スピンレート判定
②機体頂点高度・速度判定
③機体姿勢判定
④機体健全性判定
⑤2段点火時刻補正判定」
「全てYes→シーケンス移行許可コマンド送出(X+164秒)」
「ひとつでもNo→飛行中断」
通信の途絶ということは、ひとつどころか全部Noということになるのかな?。
少なくとも、機体の健全性は失われている。
詳細は追って発表されるんだろうが、1段目燃焼終了は、資料18ページによれば、31.7秒とある。
どのタイミングで判断したにせよ、2分余りの長ーい時間が経過したということだ。
そして、これからもっと長い時間の経過の中で、真相が明らかになっていくだろう。
民生品を使って、安上がりに衛星を上げようという試みは潰えた。
日本時間の同じ日に、民間の打ち上げ会社が10機もの通信衛星の打ち上げと第1段目の回収に成功しているわけで、ちょっとタイミングが悪すぎだな。
よりにもよって・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ロケットは、海の藻屑となり、おそらく回収はされないだろう(回収費用の方が高くつきそうだしな)。
通信が途絶えたということは、解析すべきデータも途切れているということで、どれだけ真相に迫れるかはビミョーな状況だ。
気になるのは、ファルコン9も、一時通信障害が起きていたことである。
イリジウムネクスト10機の放出シーンは、少なくとも生中継では映らなかった。
なんか、関係あるのかな?。
(宇宙天気予報)
http://swc.nict.go.jp/forecast/
「最新状況 (06:53)
・昨日、C1.8の小規模フレアが発生しています。
・太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
・磁気圏の最新データがありません。
・放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。」
「X線フラックス:A 6.66
プロトンフラックス:1.28e-01
高エネルギー電子1.92e+03」
何が何やら、さっぱりだが、特段の現象は起きていないような気がする(未確認)。
臨時情報も出ていないし・・・。
まあいい。
何が原因かの究明作業は、これからだし、どの程度行われるかも不明だ。
電柱ロケットによる衛星打ち上げは、元々今回限りということになっている。
金の出どころは経産省だったわけだから、思い切りケチが付いたということだろう。
直接関係あるかどうかにかかわらず、再度の打ち上げという話にはならないんじゃなかろうか。
続報が出れば、また書く。
(SS-520 4号機実験結果について:追加)
http://www.jaxa.jp/press/2017/01/20170115_ss-520-4_j.html
舌噛んでも、失敗とは言わない(!)。
「第1段の飛行は正常」
「ロケットの追跡は正常」
「第2段モータの点火を中止」
「予定落下区域に落下したことを確認」
「実験を内之浦宇宙空間観測所において実施」
浮沈子は、どっかでオスプレイが墜落したときの話を思い出した。
あれは、コントロールされた着水で、墜落ではない・・・。
お役所の、あまりにお役所的なプレスに、呆れるばかりだ。
高いとか、ショボいとかいって、難癖をつけてきたくせに、心の中では密かに成功を念じていたSS-520 4号機の打ち上げ。
さっき、思い切り寝坊してパソコンを立ち上げたら、いきなり号外が流れていた・・・。
「号外:世界最小級のミニロケットのデータ受信が不能となり、飛行中断。打ち上げ失敗」
(JAXA、世界最小級ロケットの打ち上げに失敗)
http://www.asahi.com/articles/ASK1H3HZ0K1HULBJ004.html?iref=com_flash
朝日は、相変わらず、正式名称を頑なに使わずに報道している(問い合わせの返事は、結局、来ませんでした)。
今後は、世界最小級ロケットと呼ぶのかな。
同じく、これまた正式名称使わない組(?)のNHKも、いち早く報じている。
(ミニロケット打ち上げ失敗 データ受信できず飛行中断)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170115/k10010840191000.html
「JAXAによりますと、打ち上げの数十秒後、ロケットの1段目の燃焼が終わったあと、機体の状態を示すデータが得られなくなったということです。」
「このため、JAXAでは安全に打ち上げを続けることができなくなったとして、2段目への点火を取りやめ、打ち上げは失敗しました。」
「打ち上げに失敗したロケットの機体は、警戒区域内の海上に落下したことが確認されたということです。」
今後は、打ち上げに失敗したロケットと呼ぶのかもしれない(まさか・・・)。
打ち上げシークエンスについては、資料が公表されている。
(SS-520 4号機のミッション概要 平成28年10月)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/060/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/1378321_4.pdf
これが最終版かどうかは分からないが、資料ページ20ページには、第2段を点火するかどうかの流れ図が出ている。
「2段点火判定開始(X+157秒)
①スピンレート判定
②機体頂点高度・速度判定
③機体姿勢判定
④機体健全性判定
⑤2段点火時刻補正判定」
「全てYes→シーケンス移行許可コマンド送出(X+164秒)」
「ひとつでもNo→飛行中断」
通信の途絶ということは、ひとつどころか全部Noということになるのかな?。
少なくとも、機体の健全性は失われている。
詳細は追って発表されるんだろうが、1段目燃焼終了は、資料18ページによれば、31.7秒とある。
どのタイミングで判断したにせよ、2分余りの長ーい時間が経過したということだ。
そして、これからもっと長い時間の経過の中で、真相が明らかになっていくだろう。
民生品を使って、安上がりに衛星を上げようという試みは潰えた。
日本時間の同じ日に、民間の打ち上げ会社が10機もの通信衛星の打ち上げと第1段目の回収に成功しているわけで、ちょっとタイミングが悪すぎだな。
よりにもよって・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
ロケットは、海の藻屑となり、おそらく回収はされないだろう(回収費用の方が高くつきそうだしな)。
通信が途絶えたということは、解析すべきデータも途切れているということで、どれだけ真相に迫れるかはビミョーな状況だ。
気になるのは、ファルコン9も、一時通信障害が起きていたことである。
イリジウムネクスト10機の放出シーンは、少なくとも生中継では映らなかった。
なんか、関係あるのかな?。
(宇宙天気予報)
http://swc.nict.go.jp/forecast/
「最新状況 (06:53)
・昨日、C1.8の小規模フレアが発生しています。
・太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
・磁気圏の最新データがありません。
・放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。」
「X線フラックス:A 6.66
プロトンフラックス:1.28e-01
高エネルギー電子1.92e+03」
何が何やら、さっぱりだが、特段の現象は起きていないような気がする(未確認)。
臨時情報も出ていないし・・・。
まあいい。
何が原因かの究明作業は、これからだし、どの程度行われるかも不明だ。
電柱ロケットによる衛星打ち上げは、元々今回限りということになっている。
金の出どころは経産省だったわけだから、思い切りケチが付いたということだろう。
直接関係あるかどうかにかかわらず、再度の打ち上げという話にはならないんじゃなかろうか。
続報が出れば、また書く。
(SS-520 4号機実験結果について:追加)
http://www.jaxa.jp/press/2017/01/20170115_ss-520-4_j.html
舌噛んでも、失敗とは言わない(!)。
「第1段の飛行は正常」
「ロケットの追跡は正常」
「第2段モータの点火を中止」
「予定落下区域に落下したことを確認」
「実験を内之浦宇宙空間観測所において実施」
浮沈子は、どっかでオスプレイが墜落したときの話を思い出した。
あれは、コントロールされた着水で、墜落ではない・・・。
お役所の、あまりにお役所的なプレスに、呆れるばかりだ。
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