スペースX打ち上げ予定2017年01月20日 00:01

スペースX打ち上げ予定
スペースX打ち上げ予定


暫定ではあるようだが、打ち上げ予定のいくつかが上がっている(2月まで)。

(SpaceX is about to get real busy: EchoStar and NASA on deck)
http://www.teslarati.com/spacex-falcon-9-schedule-echostar-nasa-mission-next/

「The next scheduled launch for Falcon 9 has been tentatively set for January 26 th from Cape Canaveral, Florida.」

「EchoStar 23」

「NASA also has another ISS cargo mission on the books with SpaceX, currently scheduled for February 8 th .」

「SES-10 no earlier than (NET) February 22, 2017.」

ちょっと分かり辛いな。

・1月26日:エコースター23
・2月8日:ISS輸送ミッション
・2月22日以降:SESー10

順番的にSESー10が最初に来ているのは、この打ち上げが昨年4月に行われた回収ロケットの再使用になるから?。

初の、再使用ロケット(1段目)による打ち上げとなる。

また、生中継をネットで見なくっちゃな。

ファルコン9の再使用ロケットの打ち上げによるコストダウンが、ただのハッタリに終わるのか、宇宙開発史の新たなページを開くことになるのか。

弾道飛行するロケットは、ブルーオリジンが既に再使用に成功している。

高度100kmまで打ち上げて、そのまま降りてきて着陸する。

それを、確か4回くらい成功させていたはずだ(未確認)。

JAXAでは、能代のロケットの発展型を模索しているようだが、とっくに実現してしまっている。

まあいい。

そういう弾道飛行観光用ロケットや観測ロケットではなく、ファルコン・ヘビーになれば、地球低軌道に50トンもの衛星を打ち上げるようになるブースターを、いよいよ再使用する段階に来た。

1段目の回収が成功するのは当たり前、見飽きたとは言わないが、それ自体は見世物的価値を失い始めている。

この前のイリジウムの時は、初めてロケット搭載カメラで生中継してたけどな。

それだけ、自信があるということなんだろう。

次は、いよいよ本番というか、その1段目の再使用ということになる。

整備コストがどれ程なのか、実際にどのくらいの部品を交換しなければならなかったのか、全ては謎のままだ(企業秘密・・・)。

初の再使用なので、慎重を期して、実は全部取り替えているのかもしれない(未調査)。

そりゃないだろう!?。

煤けた外観だけ使って、中身は新品だったりしたら、目も当てられないな。

そこは一つ、気前よく公表してもらいたいものだ。

それが、顧客との信頼を築くことになる。

まあ、当然、顧客には説明してるんだろうな。

「実は、中身は全部新品だから、大丈夫ですよ!。」

もちろん、守秘義務があるので、衛星側から漏れることはない・・・。

値引きもしているようだが、それは秘密を守ってもらうためのインセンティブを与えるに過ぎない・・・。

「SES previously confirmed that it received a discount for being the first customer to fly on a refurbished rocket.」

(リファービッシュ【refurbish】 の意味)
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/270246/meaning/m0u/

「《磨き直すの意》初期不良品や中古品を、製造元が修理・整備して販売すること。リファビッシュ。リハービッシュ。「リファービッシュ品」」

クルマでいえば、認定中古車のようなもんか。

たぶん、それよりも、新品に近いだろう。

機能的には、新品と同じレベルにする必要がある。

ロケットだからな。

性能が劣ってしまっては、打ち上げすらできない。

スペースXが目指しているのは、現代の旅客機のように、着陸して燃料補給したらすぐに飛べるようにすることだからな。

実際には、30回くらいの再使用を目論んでいるようだ。

しかし、それではコスト削減としては不十分だろう。

能代のロケットが目指しているように、機体は1000回くらい、エンジンは100回くらい使えなければ、本格的なコストの削減は無理だ。

ファルコン9の場合、エンジンは9個付いているので、不良品だけ交換するということも出来るかもしれない。

効率的な検査とエンジン交換が行えれば、全とっかえせずに、部分的な交換も可能かもしれない。

回収した機体の検査は、これまでの回収実績の中で、慎重に行われてきたと見るべきだろう。

満を持しての初再使用となる。

ドキドキ・・・。

例によって、浮沈子は歴史的瞬間をこの目で見届けたいだけであって、何かが起こることを期待などはしていない(ホントだって!)。

発射台の上で吹っ飛ぶか、マックスQの段階で木っ端微塵になるか、2段目の点火とともに消えてなくなるか(2段目は、新品だけどな)。

1段目のMECO(メインエンジンカットオフ)が上手くいかなければ、2段目に追突することだってあり得るしな。

さらに、再使用した1段目を、再度回収するという手順がある。

繰り返し使用するには、繰り返し回収できなければならない。

ドローン船に激突して、船もろとも海の藻屑と消えるかもしれない(だから、期待してるわけじゃないって!)。

まあ、どうでもいいんですが。

いろいろ(期待を込めて?)書いているが、再使用ロケットの打ち上げについては、実はあまり心配していない。

時間をかけてじっくり検査もできるし、適切な整備を行えば、ロケット自体は特殊なものではない。

エンジンも、カリカリに性能を追求しているわけではなく、まあ、キンキンに冷えた燃料のトラブルさえなければ、ごくごく保守的な枯れた技術を使っている手堅いエンジンだ。

マーリン1Dになってからは、エンジン関係のトラブルは聞かない(ホントは、あるかも)。

有人飛行の際も、再使用ロケットを使うんだろうか?。

今年は、無人でドラゴン2を飛ばすだけだが、さすがに新品を使うだろうな。

新品のエンジンも、単体や組み付け後に燃焼試験を行っている。

打ち上げ前にも、試験噴射するしな。

その意味では、新品といえども、火が入っているわけだ。

ファルコン・ヘビーが飛ぶようになれば、同時に3機の1段目が着陸するところを見られることになる。

本体両側のブースターが、どういう手順で切り離され、本来の1段目(物は、両側のブースターと同じ?)が、今までと同じように回収されるのかは分からない。

3本くっ付いたまま、2段目を先に切り離すようなことはしないと思うけどな。

(Falcon Heavy | Flight Animation)
https://www.youtube.com/watch?v=4Ca6x4QbpoM

このアニメは、2年前の公開だからな。

実際にどうなるかは、分からない。

気になる2段目の回収の話は、どこにも出てこないしな。

2段目の回収は、かなり難易度が高いんだろう。

回収しても、高価なエンジンは1機しか手に入らないしな。

ペイロードの重量削ってまで余分な燃料積んで、それだけの見返りがあるのかどうか。

現実的には、何か上手い方法を考えないと難しいだろう。

投入する軌道によっては、2段目自身が衛星になっているしな(未確認)。

いずれにしても、まずは1段目の再使用に期待だ。

だから、成功する方に期待だってば・・・。

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