イカメシ(=スターシップ)の中身はどうなっているのか ― 2020年05月15日 07:34
イカメシ(=スターシップ)の中身はどうなっているのか
最近、爆発のニュースがなく、ひょっとしたらエンジン付けて飛び上がるかも知れない(FAAが認可するかどうか)SN4が上手くいけば、次に控えているのが3基のラプターを積んで成層圏まで上がるといわれるSN5だ。
(SpaceX初の高空飛行、トリプルラプタースターシップがほぼ完成しました)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-first-triple-raptor-prototype/
「Starship SN5が3つのラプターエンジンとノーズコーンを搭載した最初のプロトタイプとなり、新しく改良された空力制御面を装備する最初の候補になる可能性」
えーと、可能性っつーのは、たぶん、SN4が上手くいけば、という前提があるからだな。
期待通り再度吹っ飛んじまったら、SN5が代わりに生贄に捧げられることになる(そんなあ!)。
ということは、軌道飛行用と位置付けられているSN6が、空力制御などを搭載する最初の候補になるということだ(そうなのかあ?)。
つーことは、あれだな、中身はともかく、外装とかについては、設計製造が煮詰まっていて、SN5からSN6に付け換えたりすることが可能ということになる。
安定した製造工程になってきたのかも知れない。
記事には、ツイッターへのリンクがあって、図面が添えられている。
(Starship SN5)
https://pbs.twimg.com/media/EXb8dO4X0AI9uz3?format=jpg&name=large
(Starship SNx)
https://pbs.twimg.com/media/EWFVkDsU4AAG4tY?format=jpg&name=medium
シリーズ化されていて、基本設計が決まってきている感じだ。
初出のイーロンマスクのコメントにある、空力部品の付け替えの話を裏付けてる気がする。
もしかしたら、それが、SN7とか8とかになるかも知れないけどな。
「つまり、SN4が破壊された場合、代わりに発射台に転がる準備がすでに整っています。」
以前の記事にあった図面からは、タンクの配置などが少し変わっている。
(SpaceXは、デザインが進化し続けるにつれて、Starshipのスーパーヘビーロケットブースターを微調整します)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-super-heavy-booster-design-tweaks/partial/?_=1589328025549
(+X)
https://pbs.twimg.com/media/ETSSy8iXQAAt2Kb?format=jpg&name=medium
進化し続けるスターシップ。
宇宙船の開発としては、驚異的なスピードで行われている。
引用した3月の記事は、ブースターであるスーパーヘビーのものだが、長さ(高さ?)が引き延ばされて、70mになるという。
上段であるスターシップ(50m)と結合されると120mということなわけだ。
べらぼーめ・・・。
ブースターについての情報は少ない。
(NASAはそのアルテミス計画のために多くの未確認のロケットを頼りにしています)
https://arstechnica.com/science/2020/05/nasa-is-counting-on-a-lot-of-unproven-rockets-for-its-artemis-plan/
「スーパーヘビー:
・・・
船(スターシップ)用のタンクを製造している場合、ブースターはより長いタンクで、ベースにエンジンが多く、遮熱装置はありません」とマスク氏は語った。「Falcon 9と同じように、それを持ち帰って着陸させます。ブースターは、船(スターシップ)と同じドームとシリンダーセクションを使用して作成します。船(スターシップ)のラインを作るなら、とにかくブースターラインを作るようなものです。実際に変化するのは、スラスト荷重(軸方向の荷重)をブースターに伝達する後部ドームだけです。エンジンの数は31、潜在的には37です。そのスラストドームは、他の車両と比べて明らかにユニークでなければなりません。船(スターシップ)と同じまたは類似した脚を使用します。熱シールドを必要としないという点でそれほど複雑ではありませんが、エンジン側ではより複雑です。」(カッコ内浮沈子注)
まあいい。
このトンデモロケットが実際に打ち上がるのは、少なく見積もっても10年後だ。
2020年代に上がれば、大金星だろう。
新型コロナの露と消える運命のアルテミス計画も、その頃になれば実現しているかもしれない。
スターシップ(スーパーヘビー含む)は、20世紀の夢の具現だ。
完全再使用のロケットと宇宙船。
スペースシャトルが目指し、挫折し、潰えた夢・・・。
人類を、地球低軌道の頚木から解き放ち、月への回帰と火星への新たな旅立ちへと誘う魔性のロケット。
まあ、使い捨てのSLSでもいいんですが。
アルステクニカの記事には、アルテミスに使用予定のロケットについて書かれている。
・バルカン・セントール
・宇宙発射システム(SLS)
・ニューグレン
・スーパーヘビー
もちろん、今現在具体的に形になっているのはSLSだけだ。
バルカン(ロケット)やニューグレンについては未確認(空軍の次期打ち上げロケット開発競争に生き残るかどうかで決まるようだ)。
記事では、バルカンセントールが来年春に上がるとか言っているけど、まず、絶対にありえない。
早くても、2022年以降だ(空軍のコンペでは、生き残るだろうしな:テキトーです)。
SLSも、新型コロナで遅延確実な情勢だしな。
2021年中に上がる公算はない(断言!)。
プロトタイプが宇宙空間に飛び出すだけなら、スターシップがトップかもな。
少なくとも、他に2021年に上がるロケットがないとすれば、2022年初頭にサブオービタル飛行が出来る可能性はある。
もちろん、スーパーヘビーは影も形もないけどな。
1000パーセント有り得ないが、イカメシ(スターシップ)が今後、全て順調に開発できたとすれば、2020年代の完全再使用ロケットの実現も夢ではない(結局、夢かあ?)。
ブルーオリジンはエンジン屋に留まり、ULAとスペースXが空軍需要を賄う構図が見えてきている。
低軌道インターネットの市場はスターリンクが独占し、SLSはいつまで経っても飛ばない(そんなあ!)。
10年後、飛んでいるのはファルコンヘビーだけだったりしても、浮沈子は驚かない。
スターシップの開発は、それ程困難という認識だからな。
文字通り、絵に描いた餅(イカメシ?)に終わる可能性もある。
ブリキ細工のようなスターシップが、弾道軌道で宇宙空間に到達するところまでは、時期は別にしても、信じてもいい気もする(エンジンの出力がちゃんと出ればな)。
ラプターも、頻繁に改良されているようだ。
(SpaceX StarshipロケットがStarhopperスタイルのホップテストデビュー用の新しいRaptorエンジンを取得)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-new-raptor-engine-hop-test/
「SpaceXはRaptor SN18をRaptor SN20に置き換えることを決定しました。」
剥き出しで重機に乗せられ、運搬される写真が出ている。
垂直組み立て棟のようなのは造ってるみたいだが、少なくともSN5は屋外で組み立てているしな。
ラフな感じは否めない。
20年くらい後ろを追いかけている我が国が、今世紀中に再使用ロケットをものにできないことだけは間違いないだろう・・・。
<追加>
(ノースロップグラマン、OmegAロケットの初飛行用ハードウェアの生産を開始)
https://spacenews.com/northrop-grumman-to-start-producing-hardware-for-omega-rockets-first-flight/
「ノースロップグラマンは、2022年から5年間の打ち上げサービスを提供するために米宇宙軍から今年後半に授与される2つの契約をめぐって争っている4社の1つです。」
いやあ、忘れてたなあ・・・。
試験中にノズルが吹っ飛んだのは読んだ気がするけど、しつこく残ってたわけだな。
この打ち上げロケットについては、このブログでも記事にしている。
(NGL改めオメガだってさ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/16/8976822
以前の記事はこちら。
(NGL)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/26/8812283
意外に伏兵になるかもな・・・。
(バルカンは飛ぶのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/28/8984724
オメガについても触れている記事。
最近、爆発のニュースがなく、ひょっとしたらエンジン付けて飛び上がるかも知れない(FAAが認可するかどうか)SN4が上手くいけば、次に控えているのが3基のラプターを積んで成層圏まで上がるといわれるSN5だ。
(SpaceX初の高空飛行、トリプルラプタースターシップがほぼ完成しました)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-first-triple-raptor-prototype/
「Starship SN5が3つのラプターエンジンとノーズコーンを搭載した最初のプロトタイプとなり、新しく改良された空力制御面を装備する最初の候補になる可能性」
えーと、可能性っつーのは、たぶん、SN4が上手くいけば、という前提があるからだな。
期待通り再度吹っ飛んじまったら、SN5が代わりに生贄に捧げられることになる(そんなあ!)。
ということは、軌道飛行用と位置付けられているSN6が、空力制御などを搭載する最初の候補になるということだ(そうなのかあ?)。
つーことは、あれだな、中身はともかく、外装とかについては、設計製造が煮詰まっていて、SN5からSN6に付け換えたりすることが可能ということになる。
安定した製造工程になってきたのかも知れない。
記事には、ツイッターへのリンクがあって、図面が添えられている。
(Starship SN5)
https://pbs.twimg.com/media/EXb8dO4X0AI9uz3?format=jpg&name=large
(Starship SNx)
https://pbs.twimg.com/media/EWFVkDsU4AAG4tY?format=jpg&name=medium
シリーズ化されていて、基本設計が決まってきている感じだ。
初出のイーロンマスクのコメントにある、空力部品の付け替えの話を裏付けてる気がする。
もしかしたら、それが、SN7とか8とかになるかも知れないけどな。
「つまり、SN4が破壊された場合、代わりに発射台に転がる準備がすでに整っています。」
以前の記事にあった図面からは、タンクの配置などが少し変わっている。
(SpaceXは、デザインが進化し続けるにつれて、Starshipのスーパーヘビーロケットブースターを微調整します)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-super-heavy-booster-design-tweaks/partial/?_=1589328025549
(+X)
https://pbs.twimg.com/media/ETSSy8iXQAAt2Kb?format=jpg&name=medium
進化し続けるスターシップ。
宇宙船の開発としては、驚異的なスピードで行われている。
引用した3月の記事は、ブースターであるスーパーヘビーのものだが、長さ(高さ?)が引き延ばされて、70mになるという。
上段であるスターシップ(50m)と結合されると120mということなわけだ。
べらぼーめ・・・。
ブースターについての情報は少ない。
(NASAはそのアルテミス計画のために多くの未確認のロケットを頼りにしています)
https://arstechnica.com/science/2020/05/nasa-is-counting-on-a-lot-of-unproven-rockets-for-its-artemis-plan/
「スーパーヘビー:
・・・
船(スターシップ)用のタンクを製造している場合、ブースターはより長いタンクで、ベースにエンジンが多く、遮熱装置はありません」とマスク氏は語った。「Falcon 9と同じように、それを持ち帰って着陸させます。ブースターは、船(スターシップ)と同じドームとシリンダーセクションを使用して作成します。船(スターシップ)のラインを作るなら、とにかくブースターラインを作るようなものです。実際に変化するのは、スラスト荷重(軸方向の荷重)をブースターに伝達する後部ドームだけです。エンジンの数は31、潜在的には37です。そのスラストドームは、他の車両と比べて明らかにユニークでなければなりません。船(スターシップ)と同じまたは類似した脚を使用します。熱シールドを必要としないという点でそれほど複雑ではありませんが、エンジン側ではより複雑です。」(カッコ内浮沈子注)
まあいい。
このトンデモロケットが実際に打ち上がるのは、少なく見積もっても10年後だ。
2020年代に上がれば、大金星だろう。
新型コロナの露と消える運命のアルテミス計画も、その頃になれば実現しているかもしれない。
スターシップ(スーパーヘビー含む)は、20世紀の夢の具現だ。
完全再使用のロケットと宇宙船。
スペースシャトルが目指し、挫折し、潰えた夢・・・。
人類を、地球低軌道の頚木から解き放ち、月への回帰と火星への新たな旅立ちへと誘う魔性のロケット。
まあ、使い捨てのSLSでもいいんですが。
アルステクニカの記事には、アルテミスに使用予定のロケットについて書かれている。
・バルカン・セントール
・宇宙発射システム(SLS)
・ニューグレン
・スーパーヘビー
もちろん、今現在具体的に形になっているのはSLSだけだ。
バルカン(ロケット)やニューグレンについては未確認(空軍の次期打ち上げロケット開発競争に生き残るかどうかで決まるようだ)。
記事では、バルカンセントールが来年春に上がるとか言っているけど、まず、絶対にありえない。
早くても、2022年以降だ(空軍のコンペでは、生き残るだろうしな:テキトーです)。
SLSも、新型コロナで遅延確実な情勢だしな。
2021年中に上がる公算はない(断言!)。
プロトタイプが宇宙空間に飛び出すだけなら、スターシップがトップかもな。
少なくとも、他に2021年に上がるロケットがないとすれば、2022年初頭にサブオービタル飛行が出来る可能性はある。
もちろん、スーパーヘビーは影も形もないけどな。
1000パーセント有り得ないが、イカメシ(スターシップ)が今後、全て順調に開発できたとすれば、2020年代の完全再使用ロケットの実現も夢ではない(結局、夢かあ?)。
ブルーオリジンはエンジン屋に留まり、ULAとスペースXが空軍需要を賄う構図が見えてきている。
低軌道インターネットの市場はスターリンクが独占し、SLSはいつまで経っても飛ばない(そんなあ!)。
10年後、飛んでいるのはファルコンヘビーだけだったりしても、浮沈子は驚かない。
スターシップの開発は、それ程困難という認識だからな。
文字通り、絵に描いた餅(イカメシ?)に終わる可能性もある。
ブリキ細工のようなスターシップが、弾道軌道で宇宙空間に到達するところまでは、時期は別にしても、信じてもいい気もする(エンジンの出力がちゃんと出ればな)。
ラプターも、頻繁に改良されているようだ。
(SpaceX StarshipロケットがStarhopperスタイルのホップテストデビュー用の新しいRaptorエンジンを取得)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-new-raptor-engine-hop-test/
「SpaceXはRaptor SN18をRaptor SN20に置き換えることを決定しました。」
剥き出しで重機に乗せられ、運搬される写真が出ている。
垂直組み立て棟のようなのは造ってるみたいだが、少なくともSN5は屋外で組み立てているしな。
ラフな感じは否めない。
20年くらい後ろを追いかけている我が国が、今世紀中に再使用ロケットをものにできないことだけは間違いないだろう・・・。
<追加>
(ノースロップグラマン、OmegAロケットの初飛行用ハードウェアの生産を開始)
https://spacenews.com/northrop-grumman-to-start-producing-hardware-for-omega-rockets-first-flight/
「ノースロップグラマンは、2022年から5年間の打ち上げサービスを提供するために米宇宙軍から今年後半に授与される2つの契約をめぐって争っている4社の1つです。」
いやあ、忘れてたなあ・・・。
試験中にノズルが吹っ飛んだのは読んだ気がするけど、しつこく残ってたわけだな。
この打ち上げロケットについては、このブログでも記事にしている。
(NGL改めオメガだってさ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/16/8976822
以前の記事はこちら。
(NGL)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/03/26/8812283
意外に伏兵になるかもな・・・。
(バルカンは飛ぶのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/10/28/8984724
オメガについても触れている記事。
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