カリフォルニアの憂鬱:カナダに匹敵する人口と感染者数2020年05月24日 10:56

カリフォルニアの憂鬱:カナダに匹敵する人口と感染者数
カリフォルニアの憂鬱:カナダに匹敵する人口と感染者数


人口約4千万人(全米一)のカリフォルニア州は、2月にサンフランシスコが独自の非常事態を宣言するなど、全米に先駆けてコロナ対策に取り組んできた。

(サンフランシスコ市、非常事態宣言発令 新型コロナで)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56130810X20C20A2FF1000/

「サンタクララ郡が今月10日に出しているほか、州南部のサンディエゴ郡も追随」(サンディエゴ郡は14日に発令)

「サンフランシスコ市も25日に発令」(この時点で市内の感染者はゼロだ。)

「26日にはロサンゼルス市に近いオレンジ郡が宣言を発令」(このほか、ソラノ郡で27日、プレイス郡で3月3日に発令されている。)

州の感染者の半分を出しているロサンゼルス郡では、先月から前代未聞の無制限PCR検査(全住民対象、回数無制限、無料)を導入しているしな。

(米ロサンゼルス市、無料の新型ウイルス検査を全市民に 無症状でも)
https://www.bbc.com/japanese/52497193

「自分が周りの人にうつしてしまう危険がないという、その安心感に値段はつけられない」(BBCはロサンゼルス市と報じているが、検査対象者はロサンゼルス郡全域が正しい。)

もっとも、PCR検査で陰性の結果であっても直ちに感染していないと判断することはできない(時間を置いて、複数回検査する必要がある)。

ロスがスゴイのは、回数に制限がないことだな。

浮沈子がイメージしている、毎朝体温を測るように、PCR検査するということだって、制度的には可能になっている(検査場が予約できなきゃ無理だけどな:検体も喀痰入りの唾液のみだし・・・)。

まあいい。

要は、見かけ上、やれることはやっているということだ。

それにしては、新規感染者数は微増状態が継続していて、一向に終息の気配がない(現在も、新規感染者は2千人程度で推移している:BBCの記事の写真には、ビーチに溢れる人々が!:無理もないか・・・)。

州ごとの報告でも、23日現在で感染者は90631人となり、人口的には同規模のカナダ(83,621人)を上回っている(死者はやや少ない)。

カナダは、すでにピークアウトしているので、差は開くばかりだ(新規感染者は1200人程度)。

リニアに増加し続ける感染者が、いつになったら減少に転じるかは見えない。

米国全体で減少傾向が明確になっているにもかかわらず、また、カリフォルニア州が早期に対策を講じているにもかかわらず、感染の勢いが続いているというのは不思議な気がする。

ちなみに、カリフォルニア州が非常事態宣言を行ったのは3月4日(カリフォルニアでの最初の死がプレーサー郡で発生した)、全米で国家非常事態が宣言されたのは3月13日だ。

<追加>

(中国発欧州経由という不都合な真実)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2020/05/01/9241416

忘れてたけど、そういえば米国は西海岸と東海岸でウイルスの分布が異なっていたからな。

型式の違いが何らかの影響を与えている可能性もある(未確認)。

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