トリム2014年02月02日 02:44

トリム
トリム


(トリム)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%A0

「乗り物の制御
・船舶で、上下方向の傾き。潜水艦では角度で、水上船舶では船首喫水と船尾喫水の差 (cm) で表す。
・帆船で、風の方向に船を向けること。
・航空機で、力を加えずとも姿勢が一定になる状態。」

ダイビングに於けるトリムは、概ね、潜水艦の傾きがそれに近い。

以前、このブログでも、飛行船について書いたことがあった(消えちゃいましたけど)。

(飛行船の原理と操縦要領:その時も引用したページ)
http://www.air-ship.info/airship.html

3次元の空間でのダイバーの傾きは、3軸の周りの任意の回転で表現することが出来る。

前後方向に傾くというのは、前下がり(浮沈子の悪い癖)、後ろ下がり(立ち姿勢)のこと。

ベストは、もちろん、中間で、水平方向への移動の際に、抵抗が少ない状態。

これを維持するというのは、意外なほど難しい。

浮沈子は、意図的に身体を起こしておかないと、このトリムが保てない。

泳いでいる時に、ポーポイズする。

矯正するには、器材のバランスを含めて、抜本的に見直す必要がある。

特に、インスピ系のリブリーザーをサイドマウントにした場合は、本体の前後のトリムがきちんと取れていないと、酸素センサーの表面に水滴が付きやすくなるのでシビアなコントロールが必要だ。

酸素センサーが正常に機能しない場合は、ダイビングを継続することが出来なくなる。

左右方向の傾きというのは、サイドマウントでは、決定的な問題となる、右下がりか、左下がりかという体勢。

僅かのアンバランスで、水中での快適さが激変する。

たった1kg弱(2ポンド)のウエイトを、僅か数センチずらしただけで変化する。

それまで、ダイビングなんか止めてやる!、というくらい不快だったバランスが、ウソのように快適になり、もう1本、追加で行きましょう!、というくらいになる(マジで、ホントです)。

ヨーモーメント(鉛直軸周りの回転)は、流れのある水域で、進行する場合に問題になるが、フィンワークが左右で均等でなかったり、サイドマウントリブリーザーで、左右の抵抗に差がある場合には、考慮する必要がある。

オープンサーキットでも、左右のタンクの形状や、本数が異なる場合には、推進抵抗は左右で異なるので、ヨー方向のズレがでる。

この辺りが、まあ、基本というか、全てというか、リクツどおりに出来れば、誰も苦労はしないというか、そんな苦労をしているのは浮沈子だけだとか、ざっと、そんなところだ。

(第9回/トリムの重要性)
http://www.padi.co.jp/visitors/column/tecrec9.asp

「もちろん、いくら器材コンフィグレーションに気をつかったとしても、ダイバー本来のスキルが伴っていなければ、適切なトリムを維持することは難しいでしょう。呼吸テクニックを含めたホバリングの技術等が必須であることは言うまでもありません。」

あれ?、突発性難聴(難視)かあ?。

オープンサーキットで50本足らずの浮沈子に、そこまで求めるイントラは、鬼か悪魔だ!。

早くCCRに戻りたい!。

去年の秋から本国修理となっていたCCR本体が、ようやく戻ってくることになり、ホリスのSMS50のフィッティングも兼ねて、イントラのプール講習を受けることになった。

サイドマウントCCRのコンフィギュレーションと、それで潜れる新たなフィールドを、早いとこ開拓しないと、オープンサーキットという、浮沈子の苦手なダイビングを続けなければならなくなる。

ヘンタイCCRダイバーとしては、オープンサーキットは鬼門なのである。

「この程改訂されたPADIオープン・ウォーター・ダイバー・コースでもトリムを維持するスキルが加わりました。水底にダメージを及ぼさないためにも適切にトリムを維持することは、すべてのダイバーにとって重要なスキルです。」

これからCカード取る方は、大変ですなあ!。

しかし、イントラが書いているこの「PADI TecRecでダイビングの新たなステージへ」というコラムを読んでいると、はっと胸を突かれるような記述があり、なんか、ネタにされてるんじゃないかと思うことがある。

しかし、そうではない(いや、そうかも)。

ダイビングに於ける一般性と特殊性というのは、そんなに明確に区別できるものではない。

浮沈子に起こったことは、誰にでも起こることであり、誰かに起こったことは、明日、浮沈子に起こることでもある。

その経験を、こういった、誰もが読める形で共有することは、非常に有意義だと思う。

コラムの記述は、言葉を丁寧に選んで、誰もがわかりやすいように書かれているが、その背景には、豊富な経験と、現実の悲劇が垣間見える。

浮沈子が、イントラにくっ付いているのは、全然商売っ気がなく、できるようにならなければ、何年でも追加講習を続けてくれるということだ。

そして、先に進むことではなく、今、出来なければいけないことを、自信を持って出来るようになるまで、何度でも繰り返して行うという基本に忠実な指導に徹しているからである。

2日でCカードが取れるなんて、ウソ八百もいいところだ。

2年とか、20年とかなら、信用してもいいだろうが(ははは)。

多少ネタにされても、相手にしてもらえる限りは、くっ付いていよう。

しかし、トリムの話が出てきたということはだな、そろそろ、浮沈子の苦手のフィンワークの話が出そうだな・・・。

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