スピード522015年03月05日 20:20

スピード52
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感染者の増加にブレーキがかかっているというのは、最早動かし難い事実だ。

一部の地域での増加は確かにあるが、大部分の地域ではコンスタントか、止まっている。

稀に少数の感染者を数えるに留まっている地域が殆どだ。

(Timeline of reported cases and deaths:1 Mar 2015)
http://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_virus_epidemic_in_West_Africa#Timeline_of_reported_cases_and_deaths

最近、ほぼ週報になっているが、明らかに低下傾向が見られる(画像参照)。

昨年のクリスマス前後を見ると、100を超えていた1日辺りの感染者は、3月初旬では30人台に減った。

途中の増減はあるが、減少傾向は否定できない。

明確に増加している地域は、リベリアでは首都圏、ギニアでは首都コナクリと、隣接するフォレカリア。

シエラレオネは、首都圏とポルトロコなどが少しだけ。

それ以外の地域では、増加はしているものの、少数に留まっている。

その少数ってのが問題なんだが・・・。

まあいい。

1日30人という増加のアベレージは、昨年の7月辺りと同等である。

WHOは、問題の深刻さに気付き始めていたが、世界はボーっと見ているだけの頃だ。

浮沈子が、国境なき医師団が警鐘を鳴らしているという記事を読んで、このスピードシリーズを書き出した頃でもある。

それから半年余り、急激に増加した感染者は、ようやく減少に転じてきた。

医療施設の整備が行われたことで、この傾向が続くということは、良い循環が始まることを意味する。

早期隔離、早期治療が十全に行われれば、感染の拡大を防ぐことが可能となり、トレースすべき人口も減ることになる。

その結果、さらに感染者が減って、追いかける人々が限定されてくるわけだな。

まあ、まともにトレースしているという前提なんだが・・・。

地域的に散発する感染はあるだろうが、国家を揺るがすような事態は当面回避された。

このまま、流行が収まってくれれば、投資は有効に働いたということになる。

獲らぬ狸のなんとやら・・・。

アビガン錠の効き目も確認されてきたようだし、いい話が出てきている。

もう少し見守る必要はあるが、文明の崩壊とか、人類の人口が半分になるとかいう事態は遠のいたわけだ。

やれやれ。

春が近づくと、もっといい話が出てきそうな予感もするな。

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