911はMRの夢を見るか2016年11月10日 11:00

911はMRの夢を見るか


何をバカなことを・・・。

911は、RRだからこそ911であって、MRは718シリーズ(ボクスター・ケイマン)じゃん!?。

浮沈子もそう思っていたら、そうではないという記事があった。

(音と振動の面でもメリット ポルシェ911がリヤエンジンにこだわる理由)
http://news.livedoor.com/article/detail/12258319/

「ポルシェは現在の状況にワクワクしているかもしれません。それはリヤエンジンを辞めることができるからです。」

「いずれポルシェ911も電動パワートレインになります。モーターならミッドシップマウントが当然で、最も重量が大きいバッテリーはフロアなどに広く分散させることができます。」

「ポルシェの技術力が真価を発揮するのは、そういう時代になってからかもしれません。」

ポルシェのエンジニアが聞いたら、悶絶するような話だが、RRで真価が発揮されていないかどうかはともかく、電動パワートレインが前後重量バランスの改善に寄与することは間違いない。

車体重量の増加に直結することも間違いないけどな。

テスラのように、床下に敷き詰めるか、ある程度集中して搭載するかはともかく、ヨーモーメントを小さくするなど、一定の効果は期待できる。

しかし、市販されているバッテリー式電気自動車が、優れた運動性を持っているかといえば、そうとは限らない。

テスラのロードスターに同乗したときは、その加速にアットーされたが、モデルSを試乗したときは、乗り心地が500Eに似ていると思っただけで、振り回せる感じはしなかったな。

全体的な車体重量の増加は、仮にマスの集中を行ったとしても、絶対的な重ったるさを解消することはできないのだ。

911程度の大きさのクルマで、絶対重量の増加というのは致命的だろう。

もちろん、燃費(電費?)にも響くしな。

RRという宿痾をかかえ、サスペンションやタイヤの改良を繰り返して仕上げてきた911は、正にポルシェの象徴といえるだろう。

「ポルシェはカレラ4という4WDモデルを登場させますが、これはトラクション性能を高める目的ではなく、前後重量配分を改善することが目的だったと、のちに設計者が公表しています。」

販売台数の半数が4WDであるといわれている911だが、高性能モデルは軒並みそうなっているので、高いやつがよく売れているだけなのかもしれない。

964は、確かに前後重量配分の改善が目的だったかもしれないけど、現代の4WD化は、どう考えてもトラクション性能の向上だな。

実際、重いエンジンで押さえつけても、リア、滑るしな(雨の日の加速時は、気を付けましょう!)。

さて、電動化がもたらすであろうRRの宿痾の解放が、911の潜在性能を開花させ、ポルシェの新時代を築くかどうかは分からないが、ポルシェが電動化に本気であることは間違いない。

排気ガスに関する規制が厳しくなる中、20世紀末に会社の存亡の危機を迎えたことは、ポルシェの歴史の中に深く刻まれた傷だ。

スポーツカーという、どう考えても燃費志向ではないカテゴリーのクルマを作り続けるためには、内燃機関との決別は、どこかで迎えなければならない宿命のようなものだ。

2つの道があるんだろう。

スポーツカーなんてやめて、SUVとかセダンを作って売りまくる道(まあ、実際、そうしてますが)。

もう一つは、パワートレインを改良して、燃費と性能を向上させていく道。

そっちの方は、行きつく先が電動化であるということは間違いない。

その過程の中で、プラグインハイブリッドなどを投入している(マカンにはないけどな)。

ちっと、完成度に問題があるような気がしてるけど、そこは、徐々に改良を続けるという欧州車の伝統にのっとっていくんだろう。

P社が911をやめることはないだろう。

スポーツカーメーカーとしてのアイコンとして、商売上も重要だし、他の車種の儲けをつぎ込んでも、割に合う記号性を纏っている。

そのサブセットとしての718ミッドシップは、911が電動化されてMR並みになったら、存在意義が問われるだろう。

あーあ、風前の灯かあ・・・。

まあいい。

乗れるうちに乗っておくしかないか。

しかしなあ、911がシュルシュルしながらモーターで走るシーンを想像すると、不気味な感じもするしな。

爆音轟かせて、走り過ぎるクルマを愛でるという感性は、これからは疎まれる運命にあるんだろう。

こっちも、風前の灯だな・・・。

反物質2016年11月10日 13:49

反物質


(反物質)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8D%E7%89%A9%E8%B3%AA

「質量とスピンが全く同じで、構成する素粒子の電荷などが全く逆の性質を持つ反粒子によって組成される物質。」

こいつを使えば、エネルギー問題は解決する。

もっとも、作るのには、それ以上のエネルギーがかかるらしいから、実際には問題外だが、宇宙船の燃料などに使うには最も効率的だ。

ただし、取扱注意のチョー危険物であることは間違いない。

「物質と反物質が衝突すると対消滅を起こし、質量がエネルギーとなって放出される。これは反応前の物質・反物質そのものが完全になくなってしまい、消滅したそれらの質量に相当するエネルギーがそこに残るということである 。」

「1gの質量は約 9×10^13(90兆)ジュール のエネルギーに相当する。」

(リトルボーイ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4

「積載されたウラン50kgのうち、1kgが核分裂反応を起こしたと推定されている。核出力はTNT換算で約15kt(5.5 × 10^13ジュール)である。」

1000分の1の質量で、2倍近いエネルギーを得ている。

話半分としても、3桁も違うエネルギー効率だ。

燃料としては、これ以上のものはなかろう。

これでお湯を沸かして、その蒸気で発電すれば、水を足すだけで走る自動車が出来るというわけだ。

環境にも優しい・・・。

出るのは水蒸気とガンマ線だけだしな。

人間には、余り優しくなさそうだな。

「化学燃料によって得るエネルギーはその質量のおよそ一億分の一相当」

だからさあ、化学燃料で宇宙旅行なんて、絶対出来っこないわけだ。

未来の燃料は、反物質だな。

問題は、貯蔵方法らしいが、そんなのは何とかなるだろう。

厳重に遮蔽して、生命に支障がないようにして、宇宙船のエンジンとして使えば、惑星間飛行も不可能ではない。

それどころか、ゆくゆくは、恒星間飛行も可能になるだろう。

人間の方がもたないだろうけど。

もともと、物質と反物質は宇宙の生成期にほぼ同数作られ、対消滅し、そのビミョーな差分だけ物質が残り、現在の宇宙を構成しているといわれている。

われわれは、残りかすだな。

まあいい。

このエネルギーの塊を、なんとか使いこなすことが出来れば、核融合エネルギーなんてショボい話ではなく、もっとマシなエネルギー源として使うことが出来るだろう。

問題は、どうやって効率よく作ることが出来るかということだ。

今は、エネルギーをもった粒子を、物質にぶつけて取り出すしかないけど、もっとうまい方法があるに違いない。

物質+エネルギー→反物質

反物質+物質→エネルギー

何となく、辻褄が合っていて、抜け道はないような気もするけどな。

相対論では、空間の歪みと物質・エネルギーが等価ということになっているらしいから、大質量の恒星の周囲で、うまく取り出すことが出来るようになるのかもしれない。

ちょうど、惑星の運動エネルギーをちょこっともらって人工衛星をスイングバイさせて加速度を得るような感じで、質量を奪いながら反物質を蓄えるようなことも考えられる。

そう上手くはいかないだろうけどな。

このネタをモチーフにした映画まで作られたそうだ。

(天使と悪魔 (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E4%BD%BF%E3%81%A8%E6%82%AA%E9%AD%94_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

「小説『ダ・ヴィンチ・コード』を映画化した2006年のヒット映画『ダ・ヴィンチ・コード』の続編」

なあんだ・・・。

バチカンの陰謀とかの題名にした方が良さそうなサスペンス映画だな。

反物質は、神の意思に反する存在ということになっているらしい(そうなのかあ?)。

ちなみに、浮沈子は観てない。

宗教にとって、科学は常に厄介な存在だ。

しかし、実証可能な科学(そうでないものは、科学じゃないらしい)の方が、人々を納得させやすい。

未来の宗教は、科学の名のもとに行われるかも知れないな。

つーか、科学そのものが、一種の新興宗教なのかもしれない。

神はサイコロを振らないというが、量子論は確率過程だしな。

天文学だって、考えてみれば、宗教と紙一重みたいなところがあるしな。

日常とかけ離れた話には、どこかうさん臭さが付きまとう。

我々は、日常生活の中で生きている。

宇宙原理の中で生きてるわけじゃない。

反物質は、近所のスーパーで安売りしているわけではないし、惑星間旅行がパッケージで割安になっているわけでもない。

どこかで、それがどーした?、という開き直りがある方が、健全なような気がする。

さて、対消滅の残りかすとしての物質世界がどうなるかについては、こんな話がある。

(陽子:陽子の崩壊)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%BD%E5%AD%90#.E9.99.BD.E5.AD.90.E3.81.AE.E5.B4.A9.E5.A3.8A

「大統一理論によると、陽子は主に次式のように陽電子とパイ中間子、又はニュートリノとパイ中間子に崩壊する。」

(パイ中間子)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%A4%E4%B8%AD%E9%96%93%E5%AD%90

「荷電π中間子の質量は約139 MeV/c2、寿命が2.6 × 10−8 秒。 主な崩壊モードでは反ミュー粒子とミューニュートリノに崩壊する。」

「π0はわずかに軽く、質量が約135 MeV/c2で寿命が8.4 × 10−17 秒である。 主な崩壊モードでは光子2つに崩壊する。」

(ミュー粒子)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%BC%E7%B2%92%E5%AD%90

「平均寿命は2.2×10-6秒。ミュー粒子 (μ-) は電子、ミューニュートリノおよび反電子ニュートリノに、その反粒子である反ミュー粒子 (μ+) は陽電子、反ミューニュートリノおよび電子ニュートリノに崩壊する。」

形あるものはいつか壊れる。

日常的な感覚とは、もちろん異なるが、物質は永遠の存在ではない。

とんでもない未来には、物質世界は崩壊し、エネルギーとして放散される。

宇宙は、電子やニュートリノ、光子が飛び交う世界になり、星や惑星はおろか、原子さえ存在しないうつろな空間になる。

その先はどうなるかってえ?。

んなこたぁ、浮沈子の知ったこっちゃない!。

チョーサプライズだった、米国大統領選挙の後に、この記事を書いていると、実に味わい深いものを感じるな・・・。

テックの器材2016年11月10日 18:28

テックの器材


とにかく、何でもくっ付けてぶらぶらさせておく(!)レクリエーショナルダイビングの器材。

最近は、少し様相が変わってきて、水底を引きずったりしないように、身体の傍に纏めておくようになってきたが、ゲージやカメラ、支持棒、その他、とにかく、ぶらぶらしている。

かくいう浮沈子の場合も、CCRでは、様々なアイテムが体の下にひしめいている。

マンタのリール、ディスプレイ、ゲージ(一応、フロントマウントのカウンターラングに付けてますけど)、カメラを持っていればカメラ、小型のライトなどなど。

テクニカルダイビングでは、プラプラさせてはいけないし、そもそも不必要なものは持ち込まないというのが鉄則だ。

タンクは2個あるのに、ゲージは一つだけだし、カメラとかは想定の範囲外だし、予備のライトはぶらぶらさせないし、シュノーケルは基本的に使わない。

環境によっては、水面で使うために、携行することはあっても、水中ではしまっておく。

まあ、いろいろ理由があって、なるほどということにはなるけど、テクニカルダイビングの環境が、そういうことを要求しているわけだ。

オープンウォーターで、引っかかるものがない、減圧停止だけを要する環境では、そこまで神経質になることはないのかもしれないけど、考え方は共通している。

余分なものはトラブルの種にしかならない。

ストリームラインに沿って、コンパクトにまとめる。

ぶらぶらさせない(何かに絡んだりしないように)。

浮沈子は、1度だけ、他のダイバーがオクトパスの黄色いホースを、岩に引っ掛けたのを外してあげた経験がある。

ちょっと潜り抜けをやった時に、引っ掛けたわけだ。

あんなもんでも、場合によっては命取りになる。

ダブルタンクからのホース類は、ゲージも含めて、全て斜め下向きに出ている。

マスクは小さめとか、いろいろ細かい要素もあるけど、それらは皆、もっともらしい理由が付いている。

テキストの、脅し文句が書いてあるところを読み飛ばして(!)、器材関係のところを読んでいる。

実際のコンフィギュレーションは、さらにいろいろ考慮すべき要素があるんだろうが、字面では大まかなところしか書いていない。

こういうものは買ってはいけないという程度の話だ。

もう、エイペックスのフライトレギュレーターなんて、最たるもんだろうな。

一応、バランスドタイプだけどな。

ヨークだしな。

樹脂製だしな(バルブに固定されるところは、金属製の芯が入ってます)。

セカンド特殊だしな。

ちょっと、恥ずかしいしな。

もちろん、DINでなければ、何が何でもダメということはない。

どーしても、そういうバルブのタンクしか手に入らない所では、ヨークで潜るしかない。

浮沈子は、もちろん、XTX50とか、その系統を使う予定だ。

当然、DINで。

フィンとか、スーツとかも、いろいろ蘊蓄がある。

コンパスも、ちゃんとしたやつでないと、使えなかったりする(沈船じゃあ、無理だけどな)。

カッティングデバイス(ハサミ、ナイフ、ラインカッターなど)、水中ノート、アームプレート、ボトムタイマー、エトセエトセ。

浮沈子は、器材とかには、あまり興味がなかった。

つーか、CCRにしか目がいかなかったしな。

レギュレーターがいいとか悪いとか言われても、その違いが分からない。

いざという時に息が出来るのがいいレギュレーターで、役に立たないのがダメなレギュレーターだ。

酸素とか専用のヤツは、特に管理が重要だな。

そういうやつのメンテナンスは、プロに任せることになる。

今までは、水洗いして干しておしまい。

思い出したようにメンテしてもらう。

そういうことでは、いかんのだろうな。

もう、キッチリメンテして、最良の状態に保っておかなければならない。

文字通り、命預けているわけだからな。

予備は、あくまでも予備であり、予備を使った時点で、さらなる予備はなくなるわけだ。

ダイビングは、器材の選定、メンテナンスの時点で始まっている。

直上に浮上するということが出来ないテクニカルダイビングでは、器材トラブルというのは可能な限り避けたい。

さらに、それが、いざという時に使えないという状況も、想定したくないしな。

もう、浮沈子は、器材のところでビビりまくる。

マジかよ!?。

この先、ガスマネジメントに入っていくけど、そこへ行くまで、気持ちが持つかどうか。

ウエイトが落とせたり落とせなかったり、全体のコンフィギュレーションの中での葛藤や選択があったりして、その段階で肝を冷やす。

テクニカルダイビングというのは、受容できるリスクを取って、受容しがたいリスクを排除する、レクリエーショナルダイビングとは根本的に異なるタイプのレジャーだ。

初めの脅し文句が、冗談ではないことを、器材の部分でも実感する。

でも、まあ、テキストを読んでいる分には、永久的な障害や死亡事故にあうことはない。

もちっと読み込んでみて、どうするか決めてもいいだろう。

せっせとフィットネス通って、少しでも身体的なリスクを減らしておかなくっちゃ・・・(ちなみに、今日・明日・明後日の3日間は、サボりです)。