似てねーよ!2016年12月04日 00:29

似てねーよ!
似てねーよ!


最近、ブログ上での下品な言葉遣いが目立ってきて、自分で書いていて、少し反省している。

たまには、正しく品格ある日本語を綴り、姿勢をしゃんとして文章を書かなければならない。

とはいうものの、短く読みやすく、端的に印象を語るうえで、多少語彙が乱れることはやむを得ない。

今日は、久しぶりに秋葉原に出向き、袋物を買い漁ってきた(2個も)。

足は500E。

83タルガを出動させようと思ったのだが、ちょっと寒かったので、温める時間がもどかしかった。

で、軟弱にも楽ちんなセダンでお出かけ。

下道で、ゆるゆると走る。

5リッターV8の低速でのトルクは、実に豊かで快適だ。

ガソリンを湯水のように使って、何のストレスもなく、土曜日の昼時の都会を走る。

最近、コンパクトカーを市場で乗りついで、ストレス溜め込んでしまったので、83タルガとか、500Eで発散しないとな。

別に、急加速したり、床まで踏まなくたっていい。

ふつーの道で、ふつーの走りをすれば、違いが分かる。

タイヤの一転がり目の軽やかな発進。

穏やかだが交通の流れを確実にリードする余裕の加速。

減速したいだけ、止まりたいだけ、意のままに気持ちよく利くブレーキの心地よさ。

人間が、この手の乗り物を動かすときに、どのくらいの加速を想定し、どのくらいの減速を期待して操作系をコントロールするかを、知り尽くしている感じがする。

83タルガは、パワステじゃないので、駐車するときとかは別だけどな。

いや、それは、慣れてるからだけでしょう?。

そうかもしれない。

初めて乗った時とかは、ちょっとビビったこともあったしな。

クルマなんて、そんなものかもしれない。

慣れてしまえば、みな似ているのかもしれない・・・。

そうかな?。

そうなんだろうか?。

国産の、それなりのセダンを所有したことがないので、浮沈子が偏った感覚になっているのかもしれない。

短い試乗だけで、クラウンやマークXの何が分かる?。

新型86や、BRZ、ロードスターやアバルトスパイダーの良さなんて、分かりっこない。

しかし、今回のコンパクトカーの試乗では、普段乗りしているクルマとの違いが、相当ハッキリ分かった。

コストを切り詰め、最適解を求めて妥協を繰り返し、なんとか収めて数を売りまくらなければならない宿命にあるクルマが、どういうものかを実感した。

特にハイブリッドは、クラスの中で高価格帯といわれる部類に入る。

ガソリン車の最上級車よりも高かったりする。

燃費がいいのは当たり前で、その上で、ドラビリで顧客を納得させなければならない。

クラスを超えた、上質の乗り味を、ちょっと利かせて、差額を払ってもらわなければならないのだ。

そこを出せるかどうか。

浮沈子が、フィットやアクアに乗ってみたのは、ノートが、正にそれをやってのけたと感じたから。

上級車種から、ダウンサイジングして、大きな不満なく、普段乗りできると思ったから。

残念ながら、フィットにも、アクアにも、そういうレベルでの付加価値はない。

元々、そういうクルマじゃないしな。

アクアは、ヴィッツと差別化するためのクルマだし、フィットは、ガソリンモデルと差別化できればそれでいい。

ノートだって、高速走れば、それなりのクルマなんだろうし、上級車種から乗り換える顧客は、そういうシーンでの上質な乗り味に慣れているわけだからな。

つーか、そういう目で見てはいけないのかもしれない。

コンパクトカーは、近所の足として乗るクルマだ。

2台持ちで、お父さんはセダンかSUV持ってて、長距離乗るときはそれで行く。

いい歳した息子は、SUV借りて乗ってくしな。

お母さんとか、学校行ってる娘さんとかは、ちょっと手に余る感じだから、2台目はコンパクトカーでいい。

そこに付加価値付けて、地球に優しいハイブリッドや、低速でのドラビリに優れた電気自動車を選べれば、それに越したことはない。

ノートは、充電しなくていいしな。

(ポルシェ、初の市販電気自動車「ミッションE」プロジェクトに人材を追加採用)
http://jp.autoblog.com/2016/07/28/porsche-mission-e-hiring-911-electric/

「現時点における我々の見解として、911の電気自動車またはハイブリッド・バージョンを提供することは理に適っていない。911の狭いレイアウトでは(電動化するには)多くの不都合が生じるからだ」

ポルシェは、スポーツカーや、それと似た特性を持ったクルマ「だけ」を作っている特殊な自動車メーカーだ。

市場の動向や、戦略的な観点から、その方針が不変なものであるとは限らないが、少なくとも現場のポリシーとしては、今の技術では、電動911を作ることは難しい。

ポルシェにしたって、思い通りのクルマ作りを行っているわけではない。

5年で朽ちてしまうクルマなら、なおさらやりたいようには出来ない。

それだけのコストは掛けられないし、一方で、現世利益は追求しなければならない。

そういうキビシー世界のクルマは、浮沈子のテキトーなインプレなんて、受け付けっこないのだ。

他行ってくれと・・・。

営業さんの一人は、浮沈子の乗っているクルマを見て、乗れるうちは乗り続けた方がいいですよと、本音を漏らしていた。

違いない。

クルマの世界は、ある意味で、階級社会だ。

法定速度が100kmまでと決められていても、その速度での快適さは雲泥の差になる。

所有する満足度、万が一事故にあった時のダメージ、そして、到着した後のドライバーのコンディション。

4つの車輪が付いている、同じような形をした乗り物でも、それらは皆、似て非なるものに違いない。

秋葉原からの帰り道、ちょっと寄り道をして、東京ゲートブリッジを渡ってみた。

(東京ゲートブリッジ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%82%B8

「・長さ:2,618m
・高さ:橋梁最上部 87.8m」

(東京ゲートブリッジについて)
http://www.kouwan.metro.tokyo.jp/kanko/gatebridge/gatebridgeQAx.html#gaiyou

「航路限界高:54.6m(船舶が下を通ることによる桁下の高さ制限)」

道路の高さとしては、およそ60m位になるんだろうか。

中央防波堤側から上って、Uターンして戻ってきたが、登り下りの坂が、結構きつく見える。

500Eの本領発揮というところだ。

大型のトレーラーが、ひいひい登っている横を、すいすい追い越していく(自動速度取締機があるのでご用心:覆面もいます:今日も掴まってました)。

同乗者は、そうとうキツイ登りと思っていたようだが、アクセル踏んでる浮沈子は、それ程とは感じられなかった。

コンパクトカーで走ったら、どうなんだろうか。

或いは、電気自動車で走ったら?。

(ポルシェ、初の電気自動車「ミッションE」の年間目標販売台数を2万台に設定)
http://jp.autoblog.com/2016/11/29/porsche-to-sell-20000-mission-e-yearly/

「2015年のポルシェ「911」の販売台数が全世界で3万1,350台だったことから見ても、この目標は非常に高いと言える。」

スポーツカーとしての電気自動車を、年間で2万台売ろうというのだ。

クルマの大きさだって、パナメーラくらいになる。

どでかいクルマだ。

それでも、売れるだろうな。

値段次第だけどな。

性能だって、まさか、テスラに負けるわけにはいかないよな。

(テスラModel S P100D、次回のOTAアップデートで加速性能を引き上げ。ブガッティにも負けない俊足へ)
http://japanese.engadget.com/2016/11/16/model-s-p100d-ota/

「Model S P100Dの0-100km/h加速が2.4秒になるとのこと。」

「スーパースポーツカー ブガッティChiron はEVのセダンに0-100km/h加速で負けることになるわけです。」

テスラは、とんでもないクルマを出してしまった。

オマケに、問題山積の自動運転機能も付いている。

航続距離は、既に572kmとアナウンスされている。

(ポルシェ、初の電気自動車「ミッションE」の市販化を決定! 2020年末までに発売予定)
http://jp.autoblog.com/2015/12/07/porsche-mission-e-2020-launch/

「2基の永久磁石同期モーターは合計600PSを超える最高出力」

「各ホイールへ自動でトルク配分をおこなうポルシェ・トルク・ベクトリングを備えた4輪駆動システムおよび4輪操舵を採用」

「0-100km/h加速は3.5秒以下」

「1回のフル充電による航続距離は500kmを越える」

「ニュルブルクリンク北コースのラップタイムは8分を切る」

「15分で80%まで充電可能」

ミッションEのスペックを一部、超えてしまっているのだ。

ポルシェは、意地にかけても、このスペックを超えてくるだろう。

911とのヒエラルキーを守らなければならないのと、ライバルのモデルSをぶち破らないといけないわけで、難しい選択を迫られることになるかもしれない。

このまま、モデルSが進化を続ければ、最高速は300km以上(リミッター解除すれば、すぐできそうだしな)、航続距離は600km以上(時間の問題だな)、充電スタンドの周りが停電するほどの超高圧充電で、80パーセントまでは5分くらいになるかもしれない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

遥か雲の上の戦いをしり目に、コンパクトカークラスでも、し烈な争いが展開している。

今回の一連の試乗で、浮沈子が最も強く感じたのは、そのことだった。

見かけや、基本機能がおなじでも、クルマは似て非なるもの。

それは、偉いか偉くないかということだけではなく、その個性を生かした乗り方が出来るかどうかという問題でもある。

500Eや、83タルガの個性を遺憾なく発揮したりしたら、免許が何枚あっても足りない。

コンパクトカーなら、1枚で十分な気がする(ふつー、そうです!)。

ああ、やはり、正しい日本語には程遠いな。

ここにも、似て非なるものが・・・。

まともな話2016年12月04日 10:24

まともな話
まともな話


地球外生命探査という、浮沈子にとっては納得いかない話を追いかけていたら(納得いくまで、追いかけるだけさ!)、まともな話にぶち当たった。

(プラネット・ナイン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%A4%E3%83%B3

昔から、地球から遠いところに、観測不能(ここ、重要です!)な未知の星があって、そこには、ひょっとしたら宇宙人の基地があったりして、謎の円盤は、そこから飛んでくるとか、そういうヨタ話はあったような気がする(なんか、混ざってるような気も・・・)。

浮沈子の中では、UFOが発進するのは月の裏側の基地とか、未知の惑星は太陽の反対側とか、遠い惑星は反物質から出来てるだとか、そういう個別の話が、ごっちゃになってしまっている。

「仮説上の惑星テュケー、仮説上の恒星ネメシス、その他の第9番惑星とは異なります。」

初めに、こうやって断らないといけないくらい、未知の惑星については、多くが語られているようだ。

「いくつかの太陽系外縁天体の軌道に関する研究結果から、プラネット・ナインが存在する間接的な証拠を発表した」

「計算によると、プラネット・ナインは離心率の大きな楕円軌道を1万年から2万年の周期で公転していると見積られている。」

「プラネット・ナインは地球の10倍の質量と、2倍から4倍の大きさを持つと推定されている」

「2016年2月には、土星探査機カッシーニの観測結果からプラネット・ナインの真近点角が117.8+11
−10°であると発表された。また、この観測結果より、プラネット・ナインは太陽から約630auの位置にある可能性が示された」

間接的な証拠は、いくつか上がっていて、あとは広大な星域を観測して、直接的な証拠を見つけるだけになってきている。

すばるを使った観測が行われるという話もある。

(「第9惑星」日米研究グループがすばる望遠鏡で探索へ)
http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/251915.html

「日本とアメリカの共同研究グループが、ハワイにある日本の「すばる望遠鏡」を使って実際に存在するのか、探索に挑戦することになりました。」

「探索には、「すばる望遠鏡」に取りつけられている極めて高い感度で、広い範囲を撮影できるカメラを使用」

「まず今月下旬から来月上旬にかけて、予測された場所の周辺を観測します。」

「この観測で手がかりを得られれば、さらに詳しい観測を行い、「第9惑星」の発見を目指すということです。」

「1年ほどの期間で発見を目指したい」

(主焦点カメラ Suprime-Cam:使われたのは、たぶん、これ)
http://subarutelescope.org/Introduction/instrument/j_SCam.html

「すばるは口径8メートル級の望遠鏡の中で、唯一視野の非常に広い主焦点を持つ望遠鏡」

「満月とほぼ同じ大きさの34分角x27分角という広い視野を一度に撮影することができます。」

「太陽系外縁部の小天体の探索などに威力を発揮」

9月から10月にかけて、予備観測が行われたということになる。

来年あたりに、発見のニュースが出るかもしれない。

この話は、まともな話だ。

軌道計算で予測され、カッシーニの位置情報の解析でも、未知の重力原の存在が指摘され、両者の一致するエリアが存在し、国立天文台が世界に誇る20世紀の遺産(?)であるすばるがお出ましになった。

今回、新たな惑星が発見されても、我々の生活には、何の影響もないだろう。

教科書が書き替わり、宇宙ネタで食ってる雑誌が売れ、出版社が多少儲かるだけだ。

エリスの発見などを契機として、冥王星が惑星から降格になり、浮沈子が覚えていた太陽系の惑星というのは一部変わってしまった。

宇宙の実態としては、何一つ変わっていないんだがな。

人類の宇宙観の変化を、ちびっとだが、身を持って体験したわけだ。

その新たな変化が、もしかしたら来年、もう一度訪れるかもしれない。

犯人(?)は、相当追い詰められている。

ネタは挙がっている。

大人しく、出てこい!?。

(「迷」王星?:追加:記事書いてました)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/01/21/7997242

分類2016年12月04日 16:54

分類


プラネット・ナインの記事を書いていて、太陽系の外側の天体の区分が良く分からなくなった。

(太陽系小天体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD%E7%B3%BB%E5%B0%8F%E5%A4%A9%E4%BD%93

大体の話としては、大きさとかを元にした分類と、軌道を元にした分類があるようだ。

太陽系だから、太陽の周りをまわっていなければ話が始まらない。

通りすがりの、通行人Aのような非周期性の彗星とかも、一応、仲間に入れているようだけどな。

通りすがりの恒星は、むろん、太陽系ではないから、仲間に入れない。

(ショルツ星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%AB%E3%83%84%E6%98%9F

「ショルツ星系は今から約7万年前に、太陽から5万2000天文単位(0.25パーセク、0.82光年)の距離を通過したと計算されている」

太陽系の中の天体のことは、実はあまり良く分かっていないようだ。

重力的に太陽系の端っこというのは、1.58光年くらいになるらしい(たぶん半径)。

(オールトの雲)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%88%E3%81%AE%E9%9B%B2

「オールトの雲は、概ね太陽から1万天文単位(AU)もしくは太陽の重力が他の恒星や銀河系の重力と同程度になる10万天文単位(1.58光年)の間に球殻状に広がっているとされる。」

「オールト雲はまだその存在が確認されていないため、現在のところ明確に太陽系外縁天体に含まれるものではないが、将来的には外縁天体の延長と見なされるようになるだろうとされている。」

63241(約63241.077084)天文単位で大体1光年なので、太陽系の端までは、約10万(99920.78)天文単位ということになるな。

ついこの間まで惑星だった冥王星は、遠日点距離で約50(49.31614768)天文単位だから、概ね、殆ど何も分かっていないに等しい。

端数処理のレベルなわけだ。

しかし、まあ、地球と太陽の距離の50倍も遠いところに探査機を飛ばして、鮮明な画像を送ってきたんだから、大したもんだな。

海王星の外側にある太陽系の天体は、太陽系外縁天体といわれている。

大きさは関係ない。

もっとも、惑星が見つかれば、定義は変わるだろうな。

海王星の外側には、海王星と共鳴軌道を取ったり取らなかったりする天体がたくさんあるようだ。

約30天文単位(海王星軌道)から外側をまわっているのは、全てエッジワースカイパーベルト天体と呼ぶ。

(エッジワース・カイパーベルト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88

散乱円盤天体は、枠で囲まれた区分では、別になっているように見えるが、本文によれば、広義のエッジワース・カイパーベルト天体に含まれる。

日本学術会議では、太陽系外縁天体の別名としている。

つまり、我が国では、オールトの雲に属する天体も含めて、エッジワース・カイパーベルト天体と呼ぶことになっているようだ(合ってます?)。

(エッジワース・カイパーベルト天体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%83%E3%82%B8%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88%E5%A4%A9%E4%BD%93

ここでは、そうじゃないといってるけどな。

「日本学術会議による2007年4月9日の対外報告(第一報告)では、「エッジワース・カイパーベルト天体」および「カイパーベルト天体」を「TNO(海王星以遠天体)」の別名としているが、TNOとはカイパーベルト外の天体も含んだ海王星以遠に存在する天体の総称であり、異なる概念である。」

まあ、どうでもいいんですが。

日本の常識が、世界の常識でないなんて話は、今に始まったことではない。

我が国では、オールトの雲にある天体は、エッジワース・カイパーベルト天体である。

そもそも、オールトの雲というのは、観測されていない仮説上の天体(群)なので、実在を前提に分類するというのはおかしいともいえる。

太陽系半径10万天文単位のうち、せいぜい1000天文単位(1パーセント)以下の、重箱の隅をつつくような話だ。

ちなみに、ボイジャー1号は、せいぜい130天文単位辺り(0.13パーセント)にいるので、太陽系の端までは、到底たどり着くことは出来ない(39年前に打ち上げ:端っこまで3万年か・・・)。

ああ、その前に、存在の確認が出来なくなる(たぶん)。

消えてしまったのと同じだ。

問題のプラネット・ナインは、近日点距離が200天文単位と推定されているらしいから、そこまでも行っていないわけだ。

ちなみに、遠日点距離は、1200天文単位だそうだ。

やっと1.2パーセントということになるな。

ひょっとしたら、その外側を回っている惑星だってあるかもしれない。

人類は、まだ、太陽系のほんの一部分しか知らないのだ。

話が混乱しないようにするために、狭義のエッジワース・カイパーベルト及び、エッジワース・カイパーベルト天体が、どの辺りまでを指すかを確認しておく。

「便宜上、狭義では48 - 50 AUまで」

「狭義には軌道長半径が約30 AU~約48 AUの天体を指す。」

冥王星くらいまでの話なのだ。

その外側は、散乱円盤天体とか言われるらしい。

(散乱円盤天体)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%A3%E4%B9%B1%E5%86%86%E7%9B%A4%E5%A4%A9%E4%BD%93

「近日点距離はおおむね約30~40 AU(ほとんどは約30 AUを大きく超えないが、20 AU以下や50 AU近いものもある)、遠日点ははるか遠く(約65~数百 AU)にある。」

調べて分かったのは、いろいろ区分されているのは、天体の区分であって、宇宙の範囲ではないということだ。

だから、軌道要素が定義の基になっている。

素人には分かりにくいな。

小惑星や彗星の中には、非常に離心率が大きいものがあって、遠日点だけむちゃくちゃ遠いのもある。

近日点は、海王星の内側だから、太陽系外縁天体とは言わないんだろう。

プラネット・ナインは、見つかれば惑星だけど、エッジワース・カイパーベルト天体ではない(我が国を除く、世界の常識)。

太陽系外縁天体の中では、散乱円盤天体ということになるのかもしれない(未確認)。

近日点に来たって、ニュー・ホライズンズ並みの高速で打ち上げても、40年くらいの計算だ(10年で50天文単位として)。

まあ、望遠鏡で見つかれば、探査機飛ばせって話になるに決まってるけどな。

ボイジャーと違って、目標あるしな。

しかし、近日点に近いところでなければ、公転周期2万年の軌道のはるか先になる。

1200天文単位の遠日点に近いとこだと厄介だな。

240年掛かる。

どう考えても、無理だ。

太陽系の中でさえ、探査機を到達させる技術はないのだ。

しかも、それって、いわゆる太陽系(重力影響範囲)の1.2パーセントに過ぎない。

人類の地平(ボイジャー1号)は、今なお、130天文単位辺りをうろうろしているだけだ。

広大無辺な宇宙の大きさを思い知るな・・・。

人口問題2016年12月04日 22:57

人口問題
人口問題


22世紀には、世界人口が減少に転じる(これは、間違いない)。

いや、今世紀後半から、既に減少は始まるという話もある。

(急増している世界の人口は今世紀中に減少に転じる!)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20140709/268392/

「下位推計では2040年ごろから減少に転じる」

「国連以外の人口学者の推計でも、21世紀中に世界人口はピークを迎えるという見方が強い」

記事は途中までしか読めないが、2番目のグラフでは、発展途上国の人口増加率が1990年をピークに、以後、一貫して下降している。

まあ、予測だからな。

当たるも八卦、当たらぬも八卦・・・。

(70億人目前、人類はいつからどのように増加してきたのか)
http://gigazine.net/news/20111028_population_7_billion/

グラフにプロットされている人口を拾ってみよう。

「(・約7万年前:10,000人)
・1万年前:5,000,000人
・2000年前:300,000,000人
・1200年頃:450,000,000人
・1650年頃:500,000,000人
・1750年: 800,000,000人
・1804年:1,000,000,000人
・1927年:2,000,000,000人
・1959年:3,000,000,000人
・1974年:4,000,000,000人
・1987年:5,000,000,000人
・1999年:6,000,000,000人
・2011年:7,000,000,000人
・2016年:7,367,396,400人」

初めの1万人というのは、このページから。

(トバ・カタストロフ理論)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%90%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E7%90%86%E8%AB%96

「現世人類も、トバ事変の気候変動によって総人口が1万人にまで激減したという。」

今日の人口(推定)は、このページで確認できる。

(世界の人口)
http://arkot.com/jinkou/

まあ、どうでもいいんですが。

ちょっと乱暴だが、10億人ずつ増えるのにかかった時間を見てみる。

・0→10億:約7万年(テキトー)
・10億→20億:123年
・20億→30億: 32年
・30億→40億: 15年
・40億→50億: 13年
・50億→60億: 12年
・60億→70億: 12年
・70億→80億: 15年(予測)
・80億→90億: 25年?(テキトー)

どうやら、人類は、人口増加のピークを過ぎつつあるようだ。

まだ、暫くは増加し続けるだろうし、現在の人口問題といえば、人口増加に伴う水不足や食糧不足、医療や教育が行き届かないことなどだが、今世紀を凌げば、問題は全体として解決に向かう可能性がある。

正念場だな。

そして、その後は、急速に高齢化が進展し、22世紀から23世紀にかけては、人口減少が世界の課題になることは間違いない。

経済の停滞や、過疎化、新たな形での貧困、地域社会の崩壊・・・。

そんな先のことは、未来の人類に任せよう。

我が国では、既に人口減少が始まっている。

(人口減少社会)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E6%B8%9B%E5%B0%91%E7%A4%BE%E4%BC%9A

「日本においては、2000年代後半、もしくは2010年代以降、その局面に入ったとされる。」

面白いことに、人口増加社会という対語を検索しても、何もヒットしない。

まあいい。

つーか、人口増加が当たり前の時代だったからな。

「具体的な影響:
自動車保有台数の減少により、国内市場は縮小傾向にある。国内新車販売台数(登録車+軽自動車)は、1990年に778万台でピークを打ち、2014年は556万台に減少し、今後もさらに増える要素は見られないという点は一般的な見方となっている」

浮沈子は、スマホの普及が大きいとみているんだがな(テキトー)。

国連の推計というのは、人口が増える方向へバイアスが掛かる傾向があるかもしれない。

現に起きている人口増加の問題に対処しなければならないから、もうすぐ人口減りますとか、なかなか言いづらいところがある。

しかし、人口は、確実に減っていく。

そのプロセスは、地域によって一様ではないだろうが、概ね高齢化を伴う。

そう、ジジババとお子様が死ななくなる時代なのだ。

少子化の中で、長寿化が進展する。

これは、やっぱ、保健・衛生の改善と医療の進歩・普及だろうな。

そして、24世紀になる頃には、人類は10億人以下になるかもしれない。

(200年後、世界の人口は半分になる!?)
http://wired.jp/2013/01/23/population/

「2300年には10億人をわずかに下回ると考えられている。」

ちょっと信じられない話だな。

19世紀初頭の人口になるということだ。

ちなみに、このワイアードの記事の原文は、イタリア語である・・・。

ラテン系だからといって、差別とかはしていないけどな・・・。

やっぱ、ちょっとな・・・。

元ネタは、これだ。

(Exploratory Extension of IIASA’s World Population Projections: Scenarios to 2300)
http://webarchive.iiasa.ac.at/Admin/PUB/Documents/IR-08-022.pdf

いくつかの試算が紹介されているが、最悪のシナリオでは、24世紀初頭で5億人というのもある(12ページ)。

まあ、これはないな。

しかし、どのみち、世界人口の減少は避けられない。

そういう状況の中で、地域社会(国家とかも含めて)が、どういう対応をしていくのか、地球レベルでの資源のシェアは、どうすべきなのか、そういった話を整理していく必要があるだろうな。

幸い、浮沈子が生きている間は、そんな心配はしなくていい。

1000年も経ったら、人類の人口は、トバカタストロフの頃のように、1万人くらいになっているかも知れない。

なるほど、これなら、火星移住について、次の破局噴火(イエローストーンとか、トバ火山とか)に備えて、真剣に考えてもいいかもしれないな・・・。