謎の生命体或いはソラリスの海2018年11月22日 23:17

謎の生命体或いはソラリスの海
謎の生命体或いはソラリスの海


火星本体からサンプルリターンするのは大変だ。

重力デカいからな。

地球の3分の1くらいある。

月面からの方が、遥かに楽ちんだが、無人ロボットで実現したのは旧ソ連だけだ。

それより遥かに遠く、重力デカい火星から何かを持ち帰ろうというのは半端ではない。

イトカワとかリュウグウとかとは、文字通りけた違いの困難を伴う。

で、NASAとかESAが考えているのは、サンプル採集と持ち帰りを分けて行う方式だ。

(エアバス、火星サンプル回収ローバーとオービタを研究へ)
https://sorae.info/030201/2018_07_10_airbus.html

「まず火星地上で「フェッチ・ローバー(Fetch Rover)」が活動することになります。これは2026年に打ち上げられ、NASAのローバー「Mars 2020」が収集した岩石のサンプルを回収するのです。そして、サンプルはNASAが開発するロケット「マーズ・アセント・ビークル(Mars Ascent Vehicle)」に搭載され、軌道上へと打ち上げられます。」

「ロケットにより打ち上げられたサンプルは、これまたエアバスが研究をすすめる「アース・リターン・オービタ(Earth Return Orbiter)」とコンタクトします。そしてサンプルを再突入カプセルへと移動させ、これが地球へと送られるのです。」

なんかややっこしいので、ちょっと整理する。

・2020:マーズ2020打ち上げ

・2021:サンプル収集(容器に収納)

・2026:回収班打ち上げ:
・・フェッチ・ローバー(ESA)
・・マーズ・アセント・ビークル(NASA)
・・アース・リターン・オービタ(再突入カプセル付:ESA)

・2027(未確認):回収実施:
・・フェッチ・ローバーが容器回収してマーズ・アセント・ビークルまで運搬
・・容器を搭載したマーズ・アセント・ビークルが火星から離陸
・・火星軌道上でアース・リターン・オービタにランデブードッキングして、容器を渡す。
・・容器を再突入カプセルに移動させ、地球に再突入させる。

余計なことはしないで、回収だけに専念するシンプルな工学ミッションだな。

せっかく行ったんだから、何か他の事やろうとか考えたりはしない(たぶん)。

(ESA awards Mars sample return study contracts as international cooperation plans take shape:元記事)
https://spacenews.com/esa-awards-mars-sample-return-study-contracts-as-international-cooperation-plans-take-shape/

「火星のサンプルフェッチローバーは、NASAの着陸ミッションで2026年に火星に打ち上げられました。」(自動翻訳のまま:以下同じ)

フェッチ・ローバーは、マーズ・アセント・ビークルと一緒に打ち上げられるんだろう(たぶん)。

帰還船であるアース・リターン・オービタの打ち上げがどうなるかは不明だ。

ESAが別個に打ち上げる可能性もある(未確認)。

そういう先の先まで読んで、マーズ2020のミッションは行われようとしている。

(What is surface operations?)
https://mars.jpl.nasa.gov/mars2020/mission/timeline/surface-operations/

「約30の有望な岩石と "土"(レゴリス)ターゲットのコアサンプルを掘削し、火星表面にキャッシュする」

「探査機は岩石からコア試料を切り離し、管内の試料を密閉し、密閉する。各サンプルの重さは約1オンス(15グラム)です。」

「サンプルキャッシュは、将来のミッションで潜在的なピックアップを待って、火星表面に残っています。」

火星表面におきっぱにされるサンプル。

<ここからは、いつもの妄想の世界へ・・・>

仮に、30本集めたとしよう。

6年後に、回収部隊がやってくるわけだ。

「・・・、27、28、29、30」

ちゃんと数えてマーズ・アセント・ビークルに引き渡すわけだ。

そして、ロケットに点火して火星周回軌道でアース・リターン・オービタにランデブードッキングする。

もう、この辺りのオペレーションは手慣れたもんだな。

帰還船の中で、ロボットがサンプルを再突入カプセルに移動させる。

問題ない。

数か月を掛けて、帰還船が返ってくる(どーせ、イオンエンジンだからな、時間がかかるのは仕方ない)。

再突入の際には、本体は燃え尽きる。

シンプルな工学ミッションだからな。

余計なことはしない。

カプセルを回収して、ラボ(当然、レベル4)に持ち帰り、開封の儀が行われる。

ジャジャーン!。

「・・・、27、28、29、30、31、あれっ?。」

ラボの研究者が驚く。

1本増えてる・・・。

このミステリーの謎は、その後の研究で明らかになった。

そう、サンプルを入れた容器と思われたのは、火星の生物そのものだったわけだ。

火星の表面に集積され、おきっぱになっている時に、どこからかやってきた謎の生物が紛れ込み、帰還の途中でサンプル自身をコピーして増殖してしまったわけだ。

運搬中に増殖したなら、その材料とかはどーしたとか突っ込んではいけない。

妄想に理屈は通用しないからな(そんなあ!)。

きっと、サンプルの中には、我々の想像もつかない何者かが含まれているに違いない。

まてよ、サンプル容器とかを模倣することが出来る奴なら、マーズ・アセント・ビークルとか、アース・リターン・オービタだって、コピーしたかもしれないぞ。

もちろん、再突入カプセルも・・・。

その頃、火星では・・・。

次々と、コピーされたロケットが打ち上がり、軌道上でコピーされた帰還船に乗って、謎のエイリアンが再突入カプセルの中に入って地球に降り立つ(だから、材料はどーしたんだって!)。

しかし、心配はいらない。

この謎の生命体は、周りにあるものをコピーすることしかできないらしい。

暫くすると、火星からの帰還船の嵐は止んで、地球には平和が訪れた(ように見えた)。

ある朝、レベル4の施設に入った研究者は、既に誰かが先に入っていることに気付く。

おかしいな、俺様が一番乗りのはずなんだがな。

声をかけ、振り返った相手の顔を見ると、自分にそっくりなわけだな。

そう、謎の生命体は、人間自身をコピーしてたわけだ。

彼らにとっては、サンプル回収容器であろうが、人間であろうが、単にコピーの対象であるだけの話だからな。

やがて、地球の人類は謎の生命体のコピーに置き換えられていく・・・。

この話には、いくつかの元ネタがある。

(戦闘妖精・雪風:ジャム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8#%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%A0

「ジャムの作ったコピー人間を含め何度か描写される」

古くは、こんな話もある。

(惑星ソラリス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%91%E6%98%9F%E3%82%BD%E3%83%A9%E3%83%AA%E3%82%B9

「ソラリスが、主人公の記憶の中から再合成して送り出してきたかつて自殺した妻」

まあ、こっちはソラリスの海が謎の生命体だからな。

分かりやすいかもしれない(映画は、眠いですが)。

人造人間がVIPとすり替わり、世界を支配するというのは定番の話だしな。

つまらん妄想だ・・・。

隕石の衝突では、弾き飛ばされた火星のかけらが、地球にやってくることがある。

逆に、地球からも火星へ飛ばされた隕石があるだろう。

長い年月の間には、双方の物質のやり取りは、それなりの量になっているに違いない。

もしかしたら、地球の海は、既にソラリスの海になっているのかもしれない。

海に行って心静かに耳を澄ませば、失った人の記憶が蘇り、話とかできたりするかもしれないしな。

(私の耳は 貝の殻
海の響を懐かしむ
( 堀口大學 訳 ))
http://www.fra5.net/extrait/extrait200.html

今日は、解説は無しにしよう・・・。

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