魔法の弾丸 ― 2018年11月30日 00:57
魔法の弾丸
ハフポストは、コンゴ北東部のエボラが、史上2位の感染者を記録したと報じている。
(The Ebola Outbreak In Congo Just Became The Second Largest Ever)
https://www.huffingtonpost.com/entry/ebola-democratic-republic-congo-outbreak-second-largest_us_5bfdf54be4b0d23c21379bd7
「コンゴ民主共和国でのエボラ流行は、世界保健機関(WHO)の統計によると、今や歴史の中で第2位です。アウトブレイクが8月1日に宣言されて以来、少なくとも242人が死亡している致命的な出血性ウィルスに感染した疑いが426人ある。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
浮沈子がいつも見ているWHOのページではなく、フランス語版のグラフのページにリンクが張られている。
(MALADIE A VIRUS EBOLA EN RDC)
https://who.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/f9003796864241b99d21474025f3667e
「426:Cas confirmés et probables」
新たに4人の確定があり、2000年のウガンダの感染者425人を抜き去り、あっさりと2位の座に収まったが、1位(2万8千人超)になることはないだろう。
なっちゃ困るからな。
記事は、なかなかよく書けていて、米国目線だが多角的にとらえようとしている。
「対応策を整える以外には、アウトブレイクを消滅させる「魔法の弾丸」はない、と強調した。」
治験中の怪しげなワクチンはあるが、エボラに特効薬はない。
記事の中には、浮沈子の目を引く重要な指摘が含まれていた。
「Beniから30マイル以内に位置する限られたインフラストラクチャを持つ100万人の広大なコミュニティであるButemboの症例が増えれば、都市の広がりが広がるリスクが高まります。」
「MédecinsSansFrontièresは、エリア内の別のエボラ処理ユニットを開設することを検討しています。」
さっきのグラフをぐりぐりすると、ビュテンボの感染者は17人と出てくる(他に疑い2人)。
まだ使い方がよく分らないんだがな。
まあいい。
ビュテンボってどこよ?。
(Butembo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Butembo
「2013年現在で670,285人の推定人口を持ち、北キブで2番目に大きい都市となっています」
「Nande部族によって人口の90%が集められています。民族連帯、保守的な道徳的基準、影響力のある指導者に支えられた部族です。」
ヤバいな。
MSFが、コミュニティと良好な関係を築けるかどうか。
ハフポストには、他にも気になる記述がある。
「エボラは歴史の中で初めて「風土病」になる可能性があることを心配している。」
浮沈子的には、西アフリカ地域での感染が収まったくらいだから、そこまでの懸念はないと思ってるんだがな。
CDCのお偉いさんが言ってるんだから、そういうことなのかもしれない。
「先週、地元住民は、スタッフが安全に埋葬できる代わりに、カトウ(正しくは、カトワ)の保健センターからエボラ被害者の感染性の高い体を回収した。」
くらくらと、めまいのような既視感に囚われる。
「この地域社会の抵抗は、カトウ(正しくは、カトワ)とButemboで過去数週間の傾向に関して最も盛んになっています。エボラ病患者と接触した数人の人々が予防接種やフォローアップを拒否し、彼らが病気をさらに広げた可能性があるとしている。」
さまざまなエピソードを目にしている現地のスタッフにすれば、表に出ている感染者は、氷山の一角に過ぎないと思えるだろう。
12月23日に行われる予定の、DRCの大統領選挙の影響も懸念材料の一つと指摘されている。
感染者は増え続け、新たな感染地での懸念は広がっているが、浮沈子的には、うっすらと別の懸念が見えてきた気がする。
ハフポストがリベラル系メディアであることを差し引いても、米国の一国主義がちらちらと見え隠れしている気がするのだ。
基本的に、アフリカのこの地域は欧州マターと考えられているからな。
リベリアの時は、歴史的な行きがかりもあって、古今未曽有の介入に踏み切ったんだろうが、あの時はオバマ政権だったしな。
ハッキリ言って、今回、米国が積極的に介入することはあり得ない。
どころか、既にCDCスタッフを、根こそぎ引き上げている。
12月の大統領選挙が終わり、ほとぼりが冷めるまでは、少なくとも政治的なリスクが伴う。
そして、その間も感染は広がり続けるだろう。
エボラには、大統領が誰かとか関係ないしな。
魔法の弾丸が発射されることはない。
現地での、身も心もすり減らすような地道な対応だけが、この流行を終息に導く・・・。
ハフポストは、コンゴ北東部のエボラが、史上2位の感染者を記録したと報じている。
(The Ebola Outbreak In Congo Just Became The Second Largest Ever)
https://www.huffingtonpost.com/entry/ebola-democratic-republic-congo-outbreak-second-largest_us_5bfdf54be4b0d23c21379bd7
「コンゴ民主共和国でのエボラ流行は、世界保健機関(WHO)の統計によると、今や歴史の中で第2位です。アウトブレイクが8月1日に宣言されて以来、少なくとも242人が死亡している致命的な出血性ウィルスに感染した疑いが426人ある。」(自動翻訳のまま:以下同じ)
浮沈子がいつも見ているWHOのページではなく、フランス語版のグラフのページにリンクが張られている。
(MALADIE A VIRUS EBOLA EN RDC)
https://who.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/f9003796864241b99d21474025f3667e
「426:Cas confirmés et probables」
新たに4人の確定があり、2000年のウガンダの感染者425人を抜き去り、あっさりと2位の座に収まったが、1位(2万8千人超)になることはないだろう。
なっちゃ困るからな。
記事は、なかなかよく書けていて、米国目線だが多角的にとらえようとしている。
「対応策を整える以外には、アウトブレイクを消滅させる「魔法の弾丸」はない、と強調した。」
治験中の怪しげなワクチンはあるが、エボラに特効薬はない。
記事の中には、浮沈子の目を引く重要な指摘が含まれていた。
「Beniから30マイル以内に位置する限られたインフラストラクチャを持つ100万人の広大なコミュニティであるButemboの症例が増えれば、都市の広がりが広がるリスクが高まります。」
「MédecinsSansFrontièresは、エリア内の別のエボラ処理ユニットを開設することを検討しています。」
さっきのグラフをぐりぐりすると、ビュテンボの感染者は17人と出てくる(他に疑い2人)。
まだ使い方がよく分らないんだがな。
まあいい。
ビュテンボってどこよ?。
(Butembo)
https://en.wikipedia.org/wiki/Butembo
「2013年現在で670,285人の推定人口を持ち、北キブで2番目に大きい都市となっています」
「Nande部族によって人口の90%が集められています。民族連帯、保守的な道徳的基準、影響力のある指導者に支えられた部族です。」
ヤバいな。
MSFが、コミュニティと良好な関係を築けるかどうか。
ハフポストには、他にも気になる記述がある。
「エボラは歴史の中で初めて「風土病」になる可能性があることを心配している。」
浮沈子的には、西アフリカ地域での感染が収まったくらいだから、そこまでの懸念はないと思ってるんだがな。
CDCのお偉いさんが言ってるんだから、そういうことなのかもしれない。
「先週、地元住民は、スタッフが安全に埋葬できる代わりに、カトウ(正しくは、カトワ)の保健センターからエボラ被害者の感染性の高い体を回収した。」
くらくらと、めまいのような既視感に囚われる。
「この地域社会の抵抗は、カトウ(正しくは、カトワ)とButemboで過去数週間の傾向に関して最も盛んになっています。エボラ病患者と接触した数人の人々が予防接種やフォローアップを拒否し、彼らが病気をさらに広げた可能性があるとしている。」
さまざまなエピソードを目にしている現地のスタッフにすれば、表に出ている感染者は、氷山の一角に過ぎないと思えるだろう。
12月23日に行われる予定の、DRCの大統領選挙の影響も懸念材料の一つと指摘されている。
感染者は増え続け、新たな感染地での懸念は広がっているが、浮沈子的には、うっすらと別の懸念が見えてきた気がする。
ハフポストがリベラル系メディアであることを差し引いても、米国の一国主義がちらちらと見え隠れしている気がするのだ。
基本的に、アフリカのこの地域は欧州マターと考えられているからな。
リベリアの時は、歴史的な行きがかりもあって、古今未曽有の介入に踏み切ったんだろうが、あの時はオバマ政権だったしな。
ハッキリ言って、今回、米国が積極的に介入することはあり得ない。
どころか、既にCDCスタッフを、根こそぎ引き上げている。
12月の大統領選挙が終わり、ほとぼりが冷めるまでは、少なくとも政治的なリスクが伴う。
そして、その間も感染は広がり続けるだろう。
エボラには、大統領が誰かとか関係ないしな。
魔法の弾丸が発射されることはない。
現地での、身も心もすり減らすような地道な対応だけが、この流行を終息に導く・・・。
ISSバッテリー交換の謎 ― 2018年11月30日 10:08
ISSバッテリー交換の謎
ISSのバッテリー交換に関する記事は、既に書いた。
(ISSダイエット)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/09/24/8964497
「合計4回の交換で、米国側のバッテリーは全て交換される。」
(ソユーズ・ロケット、飛行再開 - 12月にはソユーズ宇宙船も復活へ)
https://news.mynavi.jp/article/soyuz-4
「たとえば、ゲルスト飛行士とヘイグ飛行士は、日本の補給機「こうのとり」7号機で運ばれた新しいバッテリーを、古いものと交換するための船外活動を行う予定だったが、ヘイグ飛行士が来られなかったため延期。」
「現在のところ、バッテリーの交換時期は未定」
つーことは、こうのとり7号が積んでいったはずのバッテリーは、どうなったんだろうか。
また、交換した古いバッテリーを積んで、焼却処分するはずだった帰りの便は、空荷だったんだろうか。
船外活動が行われなかったことは確認できた。
(ISS関連の船外活動)
http://iss.jaxa.jp/iss/eva/
(List of International Space Station spacewalks:2018)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_International_Space_Station_spacewalks#2018
「212:
Start (UTC):August 15, 2018 16:17
End (UTC):August 15, 2018 00:03
Duration:7 hours 46 minutes」
終了の日付は、8月16日だろうとか、突っ込んではいけない。
3分といえば、ウルトラマンが大活躍出来たり、カップラーメンが食えるようになるまでの貴重な時間であるとしてもだ・・・。
まあいい。
(こうのとり7号機:物資:非与圧部)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%8A7%E5%8F%B7%E6%A9%9F#%E9%9D%9E%E4%B8%8E%E5%9C%A7%E9%83%A8
「ISS用新型リチウムイオンバッテリー6台」
積んでったことは間違いない。
(曝露パレット引出し開始)
http://iss.jaxa.jp/htv/htv7_ep_0929.html
「曝露パレットはSSRMSによりISSトラス上の所定の位置に仮置きされます。」
荷下ろししたことも間違いない。
暴露パレットが、どこに仮置きされたかは不明だ。
また、この後、再度登載されたとの記事もない。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の大気圏への再突入完了について)
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/20181111_kounotori7_j.html
「7号機では、これまでで最重量となる約6.2トンの輸送を実施しました。6号機に引き続いての日本製リチウムイオン電池を使用したISS新型バッテリや、アメリカやヨーロッパの大型実験ラックなど、「こうのとり」でしか運べない大型の貨物を確実に輸送しました。」
生鮮食料品を運んだとか、そんな話ばっかし!。
愛媛みかんじゃけん(古っ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
軌道離脱時の中継も見たが、暴露パレットの回収への言及はなかった。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機 ISSからの離脱 ライブ中継)
https://www.youtube.com/watch?v=BU_M0FjO8cc
ISSのどこかに放置プレイ(子供は、わかんなくていいです!)。
やれやれ・・・。
まあ、そういう状況も想定されているんだろうが、次回の持ち込みの段取り、リプレイスの手順、結局、1回回収を見送った暴露パレットや古いバッテリーなどの処分、エトセエトセと、検討事項は山積みだな。
ロシアのチョンボは、巡り巡って、こんなところにも及んでいる。
回収カプセルの話に紛れて、鳥嶋さんの記事を読むまでは思い至らなかった。
反省・・・。
リチウムイオンバッテリーは、どこに仮置きされたのか、今後のスケジュールや手順はどうなるのか。
何かわかれば、また書く。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7 号機(HTV7)【ミッションプレスキット】 2018 年 11 ⽉ 02 ⽇ B 改訂版:4-2【参考】主要イベント参照:追加)
http://issstream.tksc.jaxa.jp/iss2/press/htv7_presskit_b.pdf
「※ソユーズ 56S の打上げ失敗に伴い、7 号機ではバッテリを積み込まず、再突⼊します。」
どさくさに紛れて(!)、ここだけ修正したみたいだ。
(October Starts With Crew Swap Then Spacewalks:2018年10月1日:追加)
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2018/10/01/october-starts-with-crew-swap-then-spacewalks/
「バッテリーの接続を完了するには、月末前に一対の宇宙戦列(spacewalks:船外活動)が計画されています。」
当初は10月中の交換を想定していたようだ。
それにしても、自動翻訳なんとかしてくれ・・・。
ISSのバッテリー交換に関する記事は、既に書いた。
(ISSダイエット)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/09/24/8964497
「合計4回の交換で、米国側のバッテリーは全て交換される。」
(ソユーズ・ロケット、飛行再開 - 12月にはソユーズ宇宙船も復活へ)
https://news.mynavi.jp/article/soyuz-4
「たとえば、ゲルスト飛行士とヘイグ飛行士は、日本の補給機「こうのとり」7号機で運ばれた新しいバッテリーを、古いものと交換するための船外活動を行う予定だったが、ヘイグ飛行士が来られなかったため延期。」
「現在のところ、バッテリーの交換時期は未定」
つーことは、こうのとり7号が積んでいったはずのバッテリーは、どうなったんだろうか。
また、交換した古いバッテリーを積んで、焼却処分するはずだった帰りの便は、空荷だったんだろうか。
船外活動が行われなかったことは確認できた。
(ISS関連の船外活動)
http://iss.jaxa.jp/iss/eva/
(List of International Space Station spacewalks:2018)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_International_Space_Station_spacewalks#2018
「212:
Start (UTC):August 15, 2018 16:17
End (UTC):August 15, 2018 00:03
Duration:7 hours 46 minutes」
終了の日付は、8月16日だろうとか、突っ込んではいけない。
3分といえば、ウルトラマンが大活躍出来たり、カップラーメンが食えるようになるまでの貴重な時間であるとしてもだ・・・。
まあいい。
(こうのとり7号機:物資:非与圧部)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%8A7%E5%8F%B7%E6%A9%9F#%E9%9D%9E%E4%B8%8E%E5%9C%A7%E9%83%A8
「ISS用新型リチウムイオンバッテリー6台」
積んでったことは間違いない。
(曝露パレット引出し開始)
http://iss.jaxa.jp/htv/htv7_ep_0929.html
「曝露パレットはSSRMSによりISSトラス上の所定の位置に仮置きされます。」
荷下ろししたことも間違いない。
暴露パレットが、どこに仮置きされたかは不明だ。
また、この後、再度登載されたとの記事もない。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機(HTV7)の大気圏への再突入完了について)
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/20181111_kounotori7_j.html
「7号機では、これまでで最重量となる約6.2トンの輸送を実施しました。6号機に引き続いての日本製リチウムイオン電池を使用したISS新型バッテリや、アメリカやヨーロッパの大型実験ラックなど、「こうのとり」でしか運べない大型の貨物を確実に輸送しました。」
生鮮食料品を運んだとか、そんな話ばっかし!。
愛媛みかんじゃけん(古っ!)。
まあ、どうでもいいんですが。
軌道離脱時の中継も見たが、暴露パレットの回収への言及はなかった。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7号機 ISSからの離脱 ライブ中継)
https://www.youtube.com/watch?v=BU_M0FjO8cc
ISSのどこかに放置プレイ(子供は、わかんなくていいです!)。
やれやれ・・・。
まあ、そういう状況も想定されているんだろうが、次回の持ち込みの段取り、リプレイスの手順、結局、1回回収を見送った暴露パレットや古いバッテリーなどの処分、エトセエトセと、検討事項は山積みだな。
ロシアのチョンボは、巡り巡って、こんなところにも及んでいる。
回収カプセルの話に紛れて、鳥嶋さんの記事を読むまでは思い至らなかった。
反省・・・。
リチウムイオンバッテリーは、どこに仮置きされたのか、今後のスケジュールや手順はどうなるのか。
何かわかれば、また書く。
(宇宙ステーション補給機「こうのとり」7 号機(HTV7)【ミッションプレスキット】 2018 年 11 ⽉ 02 ⽇ B 改訂版:4-2【参考】主要イベント参照:追加)
http://issstream.tksc.jaxa.jp/iss2/press/htv7_presskit_b.pdf
「※ソユーズ 56S の打上げ失敗に伴い、7 号機ではバッテリを積み込まず、再突⼊します。」
どさくさに紛れて(!)、ここだけ修正したみたいだ。
(October Starts With Crew Swap Then Spacewalks:2018年10月1日:追加)
https://blogs.nasa.gov/spacestation/2018/10/01/october-starts-with-crew-swap-then-spacewalks/
「バッテリーの接続を完了するには、月末前に一対の宇宙戦列(spacewalks:船外活動)が計画されています。」
当初は10月中の交換を想定していたようだ。
それにしても、自動翻訳なんとかしてくれ・・・。
狂気の沙汰 ― 2018年11月30日 14:25
狂気の沙汰
(「ゲノム編集」の双子に意図しない突然変異の危険性 専門家達が警鐘を鳴らす)
https://www.buzzfeed.com/jp/danvergano/crispr-twins-off-target-effects-1
コケにされた規制当局のニュースや、危機感を訴える振りして、内心ジェラシーにさいなまれている全世界の研究者の群れ・・・。
ちきしょうめ、オレもやればよかった・・・。
「遺伝子プール内で危険をはらむ突然変異を引き起こすのは「狂気の沙汰」だという。」
(遺伝子プール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB
「互いに繁殖可能な個体からなる集団(個体群またはメンデル集団)が持つ遺伝子の総体のこと。」
「例えば、ヒトの場合、ヒト全体・日本人・特定の都道府県の人などの遺伝子プール」
かわいそうに、双子ちゃんは、子孫を残すことを許されないかもしれない。
クリスパーキャスナインで、想定外の遺伝子組み換えが起こることは、専門家ならだれでも知っていたはずらしい。
(ゲノム編集:各ヌクレアーゼについて:表「2015年の技術水準における各ヌクレアーゼの比較」参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E7%B7%A8%E9%9B%86#%E5%90%84%E3%83%8C%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
「CRISPR/Cas9:
・オフターゲット:大きい」
それが、どういう機序で発生するのかを解明し、制御可能なのかどうかを探るのは、これからの課題だ。
ゲノム編集とか言い換えても、効率性やターゲットの打率が上がっただけで、何でも好きなように出来るわけではないのだ。
まして、ヒトの遺伝子を弄るとなれば、弄られた本人だけの問題ではなくなる。
そんなことをいっていたら、いつまでたっても火星に行けないかもしれないが、そんなにしてまで行きたいなら、子孫を残さないことを条件にすればいいような気もする(本人に、選択の余地はない!)。
そっちの方もノックアウトしてしまえばいいんだろうが、そこでヒットしなかったりすると問題だな。
精力絶倫で、バンバン生まれちゃったりして!(子供は、わかんなくていいです!)。
まあ、どうでもいいんですが。
バズフィードの記事は、パッと見、ネガティブな観点から書かれている印象があるけど、よく読むとそうでもない。
「当局から調査を受け、多数の科学者から非難されている賀氏だが、皮肉にも独自のCRISPR利用に関わる倫理指針を23日に発表した。」
「その中には、遺伝子編集は病気予防目的に限るべきであり、子供の性別、容姿、能力を左右する遺伝子を操作する「親の虚栄心」を満たす目的で利用すべきでないとある。」
「今回の私の研究により、議論が巻き起こるのは当然です」
「しかし、家族がこのテクノロジーを必要としていることに間違いはありません」
なんか、米国の銃規制を思い出すな。
銃は人を殺さない、人が人を殺す。
専門家は、むしろ、一般の人々(親)の欲望(虚栄心)に警告を発し、思いとどまらせるべきなのかもしれない。
しかし、・・・。
まあ、やっちまったもん勝ちだな。
「(対象の両親は)遺伝子疾患を抱えています。この両親が子供を疾患から守りたいという気持ちがあり、もし私達が手助けをできるとすれば、それをしない方が非情と言えるのではないでしょうか」
やっぱ、やりたかったんじゃね!?。
遺伝子疾患を持ち、健康な子供を望んだ親の心に付け込んだと言われても仕方あるまい。
別に、火星で生き延びさせるために、我が子を人身御供として差し出す鬼畜な話ではない。
ふつーに健康な子供を持ちたいと望む、ごくごく一般的な欲望だ。
難しいな・・・。
しかし、現在の表向きの話としては、やっちまったもんが悪いという話で落ち着きそうだ。
英雄として祭り上げる話は、少なくともメディアには出ない。
深く静かに潜航し、気が付けば、周り中がデザイナーベビーで溢れかえるようになるかもしれない。
エボラどころの話ではなくなる。
ゲノム情報を管理し、突合してリスク評価をしなければ、子孫を残すにあたってのリスクは回避できなくなる。
見合い写真の前に、まずはDNAのデータチェックだな。
いずれは、遺伝子を自由にいじれるようになるかもしれない。
それが幸福なのかどうかは、その時代の人々が決める。
今は、そんな時代とは程遠い感じだ。
少なくとも、表向きは。
健全な子孫を残したいと願うのは、誰もが持っていいふつーの欲望だ。
そうでなければ、火星に移住する前に人類は亡びる(別に、移住しなくてもいいんですが)。
その手段として、ゲノム編集を望むのかどうかは、別の話だ。
手痛いしっぺ返しを受ける前に、十分検討する時間を取るべきだろうな。
そんなことしてたら、いつまでたっても火星に行けないけどな・・・。
(「ゲノム編集」の双子に意図しない突然変異の危険性 専門家達が警鐘を鳴らす)
https://www.buzzfeed.com/jp/danvergano/crispr-twins-off-target-effects-1
コケにされた規制当局のニュースや、危機感を訴える振りして、内心ジェラシーにさいなまれている全世界の研究者の群れ・・・。
ちきしょうめ、オレもやればよかった・・・。
「遺伝子プール内で危険をはらむ突然変異を引き起こすのは「狂気の沙汰」だという。」
(遺伝子プール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%BA%E4%BC%9D%E5%AD%90%E3%83%97%E3%83%BC%E3%83%AB
「互いに繁殖可能な個体からなる集団(個体群またはメンデル集団)が持つ遺伝子の総体のこと。」
「例えば、ヒトの場合、ヒト全体・日本人・特定の都道府県の人などの遺伝子プール」
かわいそうに、双子ちゃんは、子孫を残すことを許されないかもしれない。
クリスパーキャスナインで、想定外の遺伝子組み換えが起こることは、専門家ならだれでも知っていたはずらしい。
(ゲノム編集:各ヌクレアーゼについて:表「2015年の技術水準における各ヌクレアーゼの比較」参照)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0%E7%B7%A8%E9%9B%86#%E5%90%84%E3%83%8C%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BC%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6
「CRISPR/Cas9:
・オフターゲット:大きい」
それが、どういう機序で発生するのかを解明し、制御可能なのかどうかを探るのは、これからの課題だ。
ゲノム編集とか言い換えても、効率性やターゲットの打率が上がっただけで、何でも好きなように出来るわけではないのだ。
まして、ヒトの遺伝子を弄るとなれば、弄られた本人だけの問題ではなくなる。
そんなことをいっていたら、いつまでたっても火星に行けないかもしれないが、そんなにしてまで行きたいなら、子孫を残さないことを条件にすればいいような気もする(本人に、選択の余地はない!)。
そっちの方もノックアウトしてしまえばいいんだろうが、そこでヒットしなかったりすると問題だな。
精力絶倫で、バンバン生まれちゃったりして!(子供は、わかんなくていいです!)。
まあ、どうでもいいんですが。
バズフィードの記事は、パッと見、ネガティブな観点から書かれている印象があるけど、よく読むとそうでもない。
「当局から調査を受け、多数の科学者から非難されている賀氏だが、皮肉にも独自のCRISPR利用に関わる倫理指針を23日に発表した。」
「その中には、遺伝子編集は病気予防目的に限るべきであり、子供の性別、容姿、能力を左右する遺伝子を操作する「親の虚栄心」を満たす目的で利用すべきでないとある。」
「今回の私の研究により、議論が巻き起こるのは当然です」
「しかし、家族がこのテクノロジーを必要としていることに間違いはありません」
なんか、米国の銃規制を思い出すな。
銃は人を殺さない、人が人を殺す。
専門家は、むしろ、一般の人々(親)の欲望(虚栄心)に警告を発し、思いとどまらせるべきなのかもしれない。
しかし、・・・。
まあ、やっちまったもん勝ちだな。
「(対象の両親は)遺伝子疾患を抱えています。この両親が子供を疾患から守りたいという気持ちがあり、もし私達が手助けをできるとすれば、それをしない方が非情と言えるのではないでしょうか」
やっぱ、やりたかったんじゃね!?。
遺伝子疾患を持ち、健康な子供を望んだ親の心に付け込んだと言われても仕方あるまい。
別に、火星で生き延びさせるために、我が子を人身御供として差し出す鬼畜な話ではない。
ふつーに健康な子供を持ちたいと望む、ごくごく一般的な欲望だ。
難しいな・・・。
しかし、現在の表向きの話としては、やっちまったもんが悪いという話で落ち着きそうだ。
英雄として祭り上げる話は、少なくともメディアには出ない。
深く静かに潜航し、気が付けば、周り中がデザイナーベビーで溢れかえるようになるかもしれない。
エボラどころの話ではなくなる。
ゲノム情報を管理し、突合してリスク評価をしなければ、子孫を残すにあたってのリスクは回避できなくなる。
見合い写真の前に、まずはDNAのデータチェックだな。
いずれは、遺伝子を自由にいじれるようになるかもしれない。
それが幸福なのかどうかは、その時代の人々が決める。
今は、そんな時代とは程遠い感じだ。
少なくとも、表向きは。
健全な子孫を残したいと願うのは、誰もが持っていいふつーの欲望だ。
そうでなければ、火星に移住する前に人類は亡びる(別に、移住しなくてもいいんですが)。
その手段として、ゲノム編集を望むのかどうかは、別の話だ。
手痛いしっぺ返しを受ける前に、十分検討する時間を取るべきだろうな。
そんなことしてたら、いつまでたっても火星に行けないけどな・・・。
クリスマスモード或いは年末進行 ― 2018年11月30日 21:01
クリスマスモード或いは年末進行
イプシロン4号機が来年1月に打ち上げられるという。
年末を控えて、何としても11月中に発表しなければならなかったらしい。
クリスマスも近いしな(そういうことかあ?)。
(イプシロンロケット4号機、来年1月17日打ち上げの報道 ALE人工流れ星衛星など搭載)
https://sorae.info/030201/2018_11_30_ip.html
「今回の打上げでは、合計7機の人工衛星が搭載されます。」
「またその他にも、「革新的衛星技術実証1号機」がロケットに搭載され打ち上げられます。」
全部で8機なのかあ?。
なんか、どっかで聞いたような話だな。
一応、出どころを当たってみる。
(イプシロン来年1月17日打上げ)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181130/5050005027.html
「合わせて7機が搭載される予定」
それ以外に、何かが搭載されるとは書かれていない。
(イプシロンロケット4号機による革新的衛星技術実証1号機の打上げについて)
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/20181130_epsilon4_j.html
「・打上げ予定日:平成31年1月17日(木)
・打上げ予定時間帯:9時50分20秒~9時59分37秒(日本標準時)
・打上げ予備期間:平成31年1月18日(金)~平成31年1月31日(木)
・打上げ場所:内之浦宇宙空間観測所」
添付されているプレスキットを読んで、納得した。
塚本さんが間違えるのももっともな気がする。
(平成 30 年度ロケット打上げ計画書
革新的衛星技術実証 1 号機/イプシロンロケット 4 号機(ε-4))
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/files/20181130_epsilon4.pdf
「ロケット及びペイロードの名称及び機数:
・ロケット:イプシロンロケット 4 号機 1 機
・衛星:革新的衛星技術実証 1 号機
・・小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1) 1 基
・・超小型衛星 3 基
・・・MicroDragon 1 基
・・・RISESAT 1 基
・・・ALE-1 1 基
・・キューブサット 3 基
・・・OrigamiSat-1 1 基
・・・Aoba VELOX-IV 1 基
・・・NEXUS 1 基」
つまり、「革新的衛星技術実証 1 号機」というのは、概念上の名称で、
・・小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1)(大)
・・超小型衛星 3 基(中)
・・キューブサット 3 基(小)
の合計7機のヘンタイ(←間違い、編隊!)で成り立つ衛星群のことを指している(衛星相互の関連はない)。
詳細は、このページに詳しい。
(革新的衛星技術実証1号機)
http://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/kakushin01.html
「「革新的衛星技術実証1号機」は、JAXAがベンチャー企業の力を利用して開発する 「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」(7つの実証テーマを搭載)と6機の 超小型衛星 ・ キューブサット の計7機の衛星で構成されています。」
そう、さらにややっこしいことに、一番デカい小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1)には、7つのデバイスが仕込まれている。
「(1)革新的FPGA
(2)Xバンド高速通信機
(3)グリーンプロペラント推進系
(4)粒子エネルギースペクトロメータ
(5)革新的地球センサ・スタートラッカー
(6)軽量太陽電池パドル
(7)超小型・省電力GNSS受信機」
ベピコロンボも分かりにくさでは相当なもんだったし、エレクトロン3号機の搭載衛星(と、オマケのデバイス)もややっこしかったが、今回も負けずに混乱させてくれる。
ハッキリさせておこう。
衛星は、合計7機だ。
その他に、革新的衛星技術実証1号機なんてのがあるわけじゃあない。
それは、この7機の衛星に付けられた概念上のネーミングだ。
プロジェクト名といってもいい。
ちなみに、ベピコロンボもプロジェクト名で、探査機の名前ではない。
2つの探査機(ベピとミオ)、それらを水星軌道に送り込むためのステージ(イオン推進ロケット)があるだけだ。
ああ、オマケに日傘(ミオ専用)とか付いているけどな。
まあいい。
イプシロン4号機のペイロードについては、暫く調べて、ようやく理解した。
今回の上段(3段目の上に付くやつ)は、7つの衛星をテキトーにばらまくために、7回の噴射を行う。
えーと、これも分かりにくいな。
プレスキットには、資料ページの9ページにシークエンスが出ている。
「PBS(Post Boost Stage):小型液体推進系
(前略)
(10) 第 3 段・PBS分離 9分54秒
(11) 第 1 回 PBS 燃焼開始 14分39秒
(12) 第 1 回 PBS 燃焼停止 19分39秒
(13) 第 2 回 PBS 燃焼開始 43分17秒
(14) 第 2 回 PBS 燃焼停止 49分49秒
(15) 小型実証衛星1号機分離 51分55秒
(16) 第 3 回 PBS 燃焼開始 1時間1分11秒
(17) 第 3 回 PBS 燃焼停止 1時間1分28秒
(18) RISESAT 分離 1時間3分20秒
(19) 第 4 回 PBS 燃焼開始 1時間3分43秒
(20) 第 4 回 PBS 燃焼停止 1時間3分46 3826 510 7.6
(21) MicroDragon 分離 1時間5分0 3900 511 7.6
(22) 第 5 回 PBS 燃焼開始 1時間5分24 3924 511 7.6
(23) 第 5 回 PBS 燃焼停止 1時間5分26秒
(24) OrigamiSat-1 分離 1時間6分40秒
(25) 第 6 回 PBS 燃焼開始 1時間7分4秒
(26) 第 6 回 PBS 燃焼停止 1時間7分6秒
(27) NEXUS および Aoba VELOX-IV 分離 1時間8分20秒
(28) 第 7 回 PBS 燃焼開始 1時間8分43秒
(29) 第 7 回 PBS 燃焼停止 1時間8分47秒
(30) ALE-1 分離 1時間10分0秒」
(15)の小型実証衛星1号機を分離する前に2回吹いていること(1回目は高度を上げるため、2回目は円軌道に乗るためのアポジキック)、(27)では、2機同時に分離していることから、合計7回の噴射になっている。
資料を見ても、3段目とアッパーステージ(上段)の落下地点は示されていない。
両方とも軌道速度に達しているし、アッパーステージはそれ自身が高度500km程度の太陽同期軌道上に達している。
デブリだな。
3段目は、せいぜい高度240km程度だからな。
そのうち落ちてくるに違いない(未制御落下か)。
燃え尽きるのかな(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
各衛星の中身については、あまり興味がないので、よく読んでいない(そんなあ!)。
浮沈子的には、7機ともデブリに見えるんだがな。
デブリの数は、確かに8機だ(アッパーステージ含む)。
身も蓋もないな・・・。
(イプシロンの実証機E-Xの上段モータ:ポスト・ブースト・ステージ(PBS)搭載小型液体推進系参照)
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/epsilon/05.shtml
「衛星分離後は、PBS自身を衛星軌道から離脱させる役目を担います。」
アッパーステージは、デブリにならずに自力で軌道離脱して落ちるらしい。
(イプシロンロケット3号機について:3.3号機における飛行実証項目(PBS)参照:追加)
http://www.jaxa.jp/press/2017/09/files/20170905_epsilon.pdf
「強化型イプシロンのPBSは、大型推進薬タンクの開発およびラムライン推進系の削除などを実施し、システムのシンプル化(信頼性向上)を実現。」
うーん、今回の4号機の運用(第1回目の長秒燃焼)と併せて考えると、実質的には4段目のロケットだな。
イプシロン4号機が来年1月に打ち上げられるという。
年末を控えて、何としても11月中に発表しなければならなかったらしい。
クリスマスも近いしな(そういうことかあ?)。
(イプシロンロケット4号機、来年1月17日打ち上げの報道 ALE人工流れ星衛星など搭載)
https://sorae.info/030201/2018_11_30_ip.html
「今回の打上げでは、合計7機の人工衛星が搭載されます。」
「またその他にも、「革新的衛星技術実証1号機」がロケットに搭載され打ち上げられます。」
全部で8機なのかあ?。
なんか、どっかで聞いたような話だな。
一応、出どころを当たってみる。
(イプシロン来年1月17日打上げ)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20181130/5050005027.html
「合わせて7機が搭載される予定」
それ以外に、何かが搭載されるとは書かれていない。
(イプシロンロケット4号機による革新的衛星技術実証1号機の打上げについて)
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/20181130_epsilon4_j.html
「・打上げ予定日:平成31年1月17日(木)
・打上げ予定時間帯:9時50分20秒~9時59分37秒(日本標準時)
・打上げ予備期間:平成31年1月18日(金)~平成31年1月31日(木)
・打上げ場所:内之浦宇宙空間観測所」
添付されているプレスキットを読んで、納得した。
塚本さんが間違えるのももっともな気がする。
(平成 30 年度ロケット打上げ計画書
革新的衛星技術実証 1 号機/イプシロンロケット 4 号機(ε-4))
http://www.jaxa.jp/press/2018/11/files/20181130_epsilon4.pdf
「ロケット及びペイロードの名称及び機数:
・ロケット:イプシロンロケット 4 号機 1 機
・衛星:革新的衛星技術実証 1 号機
・・小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1) 1 基
・・超小型衛星 3 基
・・・MicroDragon 1 基
・・・RISESAT 1 基
・・・ALE-1 1 基
・・キューブサット 3 基
・・・OrigamiSat-1 1 基
・・・Aoba VELOX-IV 1 基
・・・NEXUS 1 基」
つまり、「革新的衛星技術実証 1 号機」というのは、概念上の名称で、
・・小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1)(大)
・・超小型衛星 3 基(中)
・・キューブサット 3 基(小)
の合計7機のヘンタイ(←間違い、編隊!)で成り立つ衛星群のことを指している(衛星相互の関連はない)。
詳細は、このページに詳しい。
(革新的衛星技術実証1号機)
http://www.kenkai.jaxa.jp/kakushin/kakushin01.html
「「革新的衛星技術実証1号機」は、JAXAがベンチャー企業の力を利用して開発する 「小型実証衛星1号機(RAPIS-1)」(7つの実証テーマを搭載)と6機の 超小型衛星 ・ キューブサット の計7機の衛星で構成されています。」
そう、さらにややっこしいことに、一番デカい小型実証衛星 1 号機(RAPIS-1)には、7つのデバイスが仕込まれている。
「(1)革新的FPGA
(2)Xバンド高速通信機
(3)グリーンプロペラント推進系
(4)粒子エネルギースペクトロメータ
(5)革新的地球センサ・スタートラッカー
(6)軽量太陽電池パドル
(7)超小型・省電力GNSS受信機」
ベピコロンボも分かりにくさでは相当なもんだったし、エレクトロン3号機の搭載衛星(と、オマケのデバイス)もややっこしかったが、今回も負けずに混乱させてくれる。
ハッキリさせておこう。
衛星は、合計7機だ。
その他に、革新的衛星技術実証1号機なんてのがあるわけじゃあない。
それは、この7機の衛星に付けられた概念上のネーミングだ。
プロジェクト名といってもいい。
ちなみに、ベピコロンボもプロジェクト名で、探査機の名前ではない。
2つの探査機(ベピとミオ)、それらを水星軌道に送り込むためのステージ(イオン推進ロケット)があるだけだ。
ああ、オマケに日傘(ミオ専用)とか付いているけどな。
まあいい。
イプシロン4号機のペイロードについては、暫く調べて、ようやく理解した。
今回の上段(3段目の上に付くやつ)は、7つの衛星をテキトーにばらまくために、7回の噴射を行う。
えーと、これも分かりにくいな。
プレスキットには、資料ページの9ページにシークエンスが出ている。
「PBS(Post Boost Stage):小型液体推進系
(前略)
(10) 第 3 段・PBS分離 9分54秒
(11) 第 1 回 PBS 燃焼開始 14分39秒
(12) 第 1 回 PBS 燃焼停止 19分39秒
(13) 第 2 回 PBS 燃焼開始 43分17秒
(14) 第 2 回 PBS 燃焼停止 49分49秒
(15) 小型実証衛星1号機分離 51分55秒
(16) 第 3 回 PBS 燃焼開始 1時間1分11秒
(17) 第 3 回 PBS 燃焼停止 1時間1分28秒
(18) RISESAT 分離 1時間3分20秒
(19) 第 4 回 PBS 燃焼開始 1時間3分43秒
(20) 第 4 回 PBS 燃焼停止 1時間3分46 3826 510 7.6
(21) MicroDragon 分離 1時間5分0 3900 511 7.6
(22) 第 5 回 PBS 燃焼開始 1時間5分24 3924 511 7.6
(23) 第 5 回 PBS 燃焼停止 1時間5分26秒
(24) OrigamiSat-1 分離 1時間6分40秒
(25) 第 6 回 PBS 燃焼開始 1時間7分4秒
(26) 第 6 回 PBS 燃焼停止 1時間7分6秒
(27) NEXUS および Aoba VELOX-IV 分離 1時間8分20秒
(28) 第 7 回 PBS 燃焼開始 1時間8分43秒
(29) 第 7 回 PBS 燃焼停止 1時間8分47秒
(30) ALE-1 分離 1時間10分0秒」
(15)の小型実証衛星1号機を分離する前に2回吹いていること(1回目は高度を上げるため、2回目は円軌道に乗るためのアポジキック)、(27)では、2機同時に分離していることから、合計7回の噴射になっている。
資料を見ても、3段目とアッパーステージ(上段)の落下地点は示されていない。
両方とも軌道速度に達しているし、アッパーステージはそれ自身が高度500km程度の太陽同期軌道上に達している。
デブリだな。
3段目は、せいぜい高度240km程度だからな。
そのうち落ちてくるに違いない(未制御落下か)。
燃え尽きるのかな(未確認)。
まあ、どうでもいいんですが。
各衛星の中身については、あまり興味がないので、よく読んでいない(そんなあ!)。
浮沈子的には、7機ともデブリに見えるんだがな。
デブリの数は、確かに8機だ(アッパーステージ含む)。
身も蓋もないな・・・。
(イプシロンの実証機E-Xの上段モータ:ポスト・ブースト・ステージ(PBS)搭載小型液体推進系参照)
http://www.isas.jaxa.jp/j/column/epsilon/05.shtml
「衛星分離後は、PBS自身を衛星軌道から離脱させる役目を担います。」
アッパーステージは、デブリにならずに自力で軌道離脱して落ちるらしい。
(イプシロンロケット3号機について:3.3号機における飛行実証項目(PBS)参照:追加)
http://www.jaxa.jp/press/2017/09/files/20170905_epsilon.pdf
「強化型イプシロンのPBSは、大型推進薬タンクの開発およびラムライン推進系の削除などを実施し、システムのシンプル化(信頼性向上)を実現。」
うーん、今回の4号機の運用(第1回目の長秒燃焼)と併せて考えると、実質的には4段目のロケットだな。
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