小惑星を調べると地球生命の起源が分かるというのはホントなのか?2018年11月03日 21:33

小惑星を調べると地球生命の起源が分かるというのはホントなのか?


(炭素質コンドライト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%82%AD%E7%B4%A0%E8%B3%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%88

「この隕石は固結してから200℃を超えたことはない。すなわち、原始惑星など大型天体の一部として取り込まれる過程を経ていない太陽系創生当時の原始の星間物質における、元素組成の情報を含んでいると考えられている。炭素質コンドライトのなかには、アミノ酸、脂肪酸などの有機物もしばしば見出される。」

はやぶさ2が調べているリュウグウという小惑星も、この炭素質コンドライトで出来ているらしい。

(サイエンス
小惑星リュウグウ)
http://www.hayabusa2.jaxa.jp/science/ryuugu/

「「C 型小惑星」は、「炭素質コンドライト」と呼ばれる隕石のふるさとであると予想されています。」

「「はやぶさ2」が向かうリュウグウは、有機物(炭素を含む化合物)や水を多く含む天体と考えられています。」

「炭素と水は、我々人類を含む地球上の生物の最も基本的な要素であり、地球生命の原材料とも言えるでしょう。」

うーん、これだけじゃあ、説得力に欠けるような気がするんだがな。

(原始生命はどのように生まれたのか――地球深部の構造を再現し、地球と生命の起源に迫る)
https://www.mugendai-web.jp/archives/8613

「地球生成期に海水の何十倍もの水が外から運ばれて来たが、すべてが海にならずに地球内部に閉じ込められたため、地球表面がすべて海で覆われることなく陸地も顔を出し、それが生物の誕生を促した可能性が大きい」

熱水鉱床のようなところで、地熱と硫化水素の環境の中で化学反応が進み生命が誕生したのだとすれば、必ずしも陸地がなくてもいいような気がするんだがな。

まあ、ないよりはあった方が、その後の進化とかを考えると都合がいいのかもしれない。

こんな記事も見つけた。

(はやぶさ2 生命の起源を探る旅)
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3586/1.html

「小惑星が衝突した時、有機物がもたらされ、地球に生命が誕生したというのが1つの有力な説です。」

「今回、はやぶさ2はそうした小惑星の有機物を地球に持ち帰る計画です。」

やっぱ、この程度なのかあ?。

「打ち上げ準備を終えた今月(11月)半ば。
國中さんが訪れたのは、種子島にある神社でした。
打ち上げの成功を祈願する恒例の行事です。」

なんと、神頼みか・・・。

まあいい。

ショックなのは、次の記述だな。

「太陽系、いろんな天体あるんですけれども、やはり木星とか土星みたいな大きな惑星でも、周りに小さな衛星回ってるんですね。」

「そういう衛星すら生物がいるかもしれないといわれてますので、できればそういう遠くまでも行きたいんですが、なかなか木星、土星の距離というのは遠すぎて、簡単にはミッションできないので、そういった天体がある一方で、やはり小惑星ですね」

つまり、あれかあ、行きたいところは遠いから、手近に行けるところで、何かネタはないか探そうということなのかあ?。

確かに、熱変性を受けていなくて、ナマの原始太陽系の材料が残っていて、サンプルリターンして、放射性年代測定やら質量分析器とかに放り込めば、何か面白い発見がありそうだというのは分かる。

しかし、太陽系の起源とかについては知見が得られるかもしれないが、生命の誕生について、小惑星を調べて何か得るものがあるのかどうかというのは、いささか疑問だな。

これは、例によって、「地球外生命探査」の魔法の7文字(まあ、今回は地球生命の起源を探る話だけど)を仕込んでおけば、アウトリーチする時の項目が一つ増えるとか、シロート受けしやすいとか、そういうノリなんだろうか?。

(隕石衝突が生命の起源?
地学研究者が見つけた有機物誕生のストーリー)
https://www.shimadzu.co.jp/boomerang/37/02.html

「「高感度の分析装置の存在は、この研究に不可欠でした」と博士は愛機であるLCMS-8040への信頼を口にする。」

島津の質量分析計の宣伝記事なんだが、材料入れて、衝撃を与えるとアミノ酸が出来上がるという安直な実験だな(えーと、その材料のレシピが重要らしいんですが)。

「長さ10メートルほどの銃身の一端に火薬とともにディスクをセット、もう一端にセットされたカプセルめがけて、轟音とともに射出する。そのスピードは秒速1キロメートルほど。天変地異には程遠い衝撃だが、それでもカプセルに伝わる衝撃波は、たしかに化学反応を引き起こした。」

まあいい。

小惑星なんかに頼らなくても、十分必要な材料は揃いそうな感じだ。

「核酸塩基のシトシン、ウラシルに加え、グリシン、アラニンなど13種類のアミノ酸が一度の衝突で生成」

生命には、核酸とタンパク質が不可欠(つーか、我々はそういうのを生命と呼んでいる)で、そのタンパク質の材料は概ね20種類のアミノ酸だということは、小学生でも知っている。

地球上で手に入るなら、その起源をわざわざ小惑星に求めることはない。

まあ、ちっとは足しになったかもしれないけどな。

十分調べきれていないんだが、どうも炭素質コンドライトの起源となるC型小惑星の探査が、生命の起源の解明に役立つという話は、いささか胡散臭い気がしてきた。

(【びっくりサイエンス】はやぶさ2だけじゃない! 生命の起源を探る探査 JAXAが狙う次の一手)
https://www.sankei.com/premium/news/180630/prm1806300015-n2.html

「火星の衛星の起源を調べると、太陽系の小天体がどのように移動してきたか分かり、生命の材料が地球にもたらされた謎の解明につながりそうだ。」

柳の下にはドジョウがいるからな・・・。

この手の話が、どれだけ続くか分からないが、小惑星とかは数に不足はないからな(分かっているだけでも数十万個)。

「探査するのは地球に近づくタイプの小惑星「ファエトン」」

(ファエトン (小惑星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A8%E3%83%88%E3%83%B3_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)

「ふたご座流星群の母天体だと判明」

「スペクトル分類がB型(C型に近く、炭素質に富む)」

「急激な増光の原因として2013年に彗星状の尾が発見され、ファエトンが今もなお活動していることが明らかとなった」

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが探査機「DESTINY+」による近接観測を計画」(DESTINY+については、そのうち書くかもしれない)

次から次へと、手を変え品を変え、小惑星や太陽系の衛星の探査は続く。

木星の衛星エウロパや、土星の衛星エンケラドゥスについては、生命の材料や、かつて生存していた痕跡とかいう消極的な話ではなく、現役バリバリの生きのいいやつを期待しているようだ。

まあ、浮沈子的には、極めて懐疑的だがな。

少なくとも、小惑星の上に(多少内部でもいいんですが)、現役バリバリの生命の存在を期待している話はない。

微小重力で、液体の水を保持できないわけだから、生の生命が発生するというのは考えづらいしな。

材料がせいぜいといったところか。

地球のような安定した環境を得て、長い間の試行錯誤の末に、奇跡的に生まれたのがこの星の生命たちの祖先だったと考えている。

一度、しかも、ただ一度だけ。

さらに、進化の長い道のりを歩む中で、何度も絶滅に近い目に会いながら、艱難辛苦に耐え、それらを乗り越えて、様々な機能と形態を獲得しながら現在の生態系を作り上げてきたわけだ。

ゴミみたいな小惑星をちょろっと調べて何かが分かるくらいなら、苦労はしない。

不存在の証明は、論理的には極めて困難だが、しらみつぶしに小惑星を調べていけば、地球の生命が外部からもたらされたかもしれないという話の大部分が否定されていく可能性もある。

この星で生まれ、この星で栄え、この星と共に滅びる・・・。

小惑星の中には、オウムアムアのように、他の恒星系から飛んできたものもあるから、そういう、いわば宇宙の流れ者のような小惑星を探査すれば、何か新しい事が分かるかもしれない(系外惑星にもいそうもないとかあ?)。

何十億年にもわたって宇宙を旅して、辿り着いた先がたまたま太陽系だったりしたのが運の尽きだな。

変な探査機を落とされて、表面でピョンピョン跳ねまわったりされるかもしれない。

あるいは、経年変化した表面物質をはぎ取るために、爆薬で吹っ飛ばされた衝突体を食らってしまうかもしれないしな。

まあ、どうでもいいんですが。

それらをいくら調べても、生命の痕跡さえ見つけることが出来ずに終わるだろう。

系外惑星は、それこそ星の数ほど見つけられたが、そこに生命が宿っているかはわからない。

行ってみることは当分(数万年くらい?)できないし、観測による確認ができるかどうかも分からない(酸素があるとかだけじゃダメらしい)。

宇宙空間に生命や、その前駆体、過去の痕跡を探しに行ったところで、新しい何かが見つかるとは思えないけどな。

小惑星探査で、地球生命の起源に迫るとかいうセリフが出てきた時には、ちょっと眉に唾して聞いた方がいいかも知れない。

それは、木星圏とか土星圏に行けないチープな探査機を飛ばすときの、予算獲得キャンペーンの一環かも知れないからな・・・。

自宅待機状態続く2018年11月04日 11:07

自宅待機状態続く


金曜日からの自宅待機状態が、もう、三日も続いている。

やれやれ・・・。

フィットネスもサボり、鬱々として楽しまず、宇宙ネタをネットで漁るくらいしか気分転換はない。

近所の散歩は、朝夕は寒いしな。

食っちゃ寝しているので、体重は増えている。

今朝は、少し減った。

昨日の昼間は、粗食に徹したからな(つーことは、夜になって爆食したわけだな)。

それでも、プチリバ以上、爆発未満であることに変わりはない。

先日購入したシェルドライのインナーは、ウエストサイズがギリギリだったからな。

本体のシェルドライが納品されるまでに、インナーが着られなくなると、買い直さなければならない。

悲惨だ・・・。

買っちまったインナーに、身体を合わせるしかないのだ。

浮沈子の先祖と同じように粗食に耐え、太りやすい性質を、現代人の生活に合わせていかなければならない。

災害備蓄しやすいという、有難い遺伝子を受け継いでいるんだがな。

飢饉になれば、その分を放出して生き延びることが出来るんだが、現代ではそういうことは起こらない。

燃焼効率の悪いやつらが、スリムな体形でのさばっているだけだ(そうなのかあ?)。

「わたし、食べても太らないの!」

蹴り入れたくなるな(まあまあ・・・)。

浮沈子は知らなかったんだが、クイーンのギタリストだったブライアンメイが、はやぶさ2のデータ(えーと、正確にははやぶさ2によるリュウグウの観測データ)を貰ったとかいう話があったらしい。

もともと、宇宙物理学を研究していた彼は、30年以上研究から離れ、ロックバンドのギタリストという仮の姿に甘んじていたが、10年ほど前に博士号を取った。

黄道光の観測に関する論文だそうだ。

余り興味は湧かない。

黄道光が、宇宙空間を漂う塵による太陽光の散乱によるものだというのも、初めて知った。

地球には、年間4万トンにも及ぶ宇宙塵が降り注いでいる。

その中には、他の星系からやってきたものも、わずかながら含まれていると言われている。

小惑星クラスの大きさになると、観測に掛かるのは珍しい話なんだろう(オウムアムアが初めて)。

太陽系外の銀河空間には、自由浮遊惑星なる天体も見つかっている。

それらはどこかの星系で生まれ、惑星同士の影響か、近くを通る恒星の影響で、星系から放り出されてしまったと考えられているようだ。

さらに、銀河間空間には、重力的に銀河とは独立した恒星があることも分かっている。

銀河同士の衝突で、弾き飛ばされた結果らしい。

ひょっとしたら、銀河間空間にも観測されない自由浮遊惑星が存在するかもしれない。

孤独だな・・・。

100万光年以内に、他の天体が存在しないなんて状況は、想像するだけでもやりきれない。

空は殆ど真っ暗で、近くの銀河が数個、うすぼんやりと見えるだけだ。

太陽系の近所は、球状星団とかと比べれば、あまり恒星が密集しているわけではないが、それでも数光年先に他の星があるわけで、しかも、せいぜい10万光年くらいの大きさの銀河系内には、2000億個の恒星と、同数以上の惑星、さらには、その2倍(4000億個)以上と見積もられている自由浮遊惑星が存在する。

日常感覚からすれば、太陽系は十分過ぎるほど他の星系から隔離されているが、巨視的に見れば、決して孤独ではない。

夜空には、満天の星々を見ることが出来る。

宇宙の大規模構造としては、グレートウォールあるいは銀河フィラメントが知られている。

(宇宙の大規模構造)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E5%A4%A7%E8%A6%8F%E6%A8%A1%E6%A7%8B%E9%80%A0

「1枚の銀河フィラメントと他の銀河フィラメントとの間には光を発する天体がほとんど無い領域があることが明らかになった。これを超空洞(ボイド)と呼び、その直径は1億光年を超える。」

こんなところに、自由浮遊惑星があったりすると悲劇だな・・・。

真っ暗で、何も見えない空・・・。

宇宙膨張が加速して、銀河同士が離れ離れになっていくと、全ての銀河が観測可能な距離以上に離れてしまうと言われているが、それでも、銀河内部の重力が維持されてれば、星が全く見えなくなることはない。

つーか、銀河内部の恒星を回っている惑星から見る夜空は、殆ど何も変わらない。

他の銀河が見えなくなっているだけで、肉眼で見える程度では、満天の星空だ。

しかし、まあ、そんな数兆年先の話をしても仕方がないな・・・。

人類なんて、絶対確実にそれまでには消えてなくなっているだろうし、我々が生命と呼んでいる継続的な化学反応系も存在しなくなっているに違いない。

生命を創り出し育んだ地球という惑星が、極めて特殊な条件に置かれていたということは、宇宙を調べれば調べるほど明らかになっていくだろう。

ワレワレハコドクダ・・・。

それらのことは、日常生活には何の影響もない。

時間的にも、空間的にも、また当然、社会的にも、人間は、そういう尺度では生きていないからな。

3日間も、行動半径2kmくらいで生活していると、そのことをひしひしと感じる。

日常の生活圏としては十分過ぎる広さだし、経過した時間としても72時間というのは長過ぎるということはない。

どっかの国で拘束されていた自称ジャーナリストの方は、数万時間を囚われの身として過ごしていたわけだからな。

まあいい。

この1年間というもの、国外はおろか、離島にすら行っていない。

数千km離れた南の島に、年間数回は行ってたのに・・・。

行けるのに行かないというのと、制限されて行けないというのには天と地ほどの違いがある。

人類は、地球外に行くことが出来るが、多くの人々は制限されて行けない。

地球低軌道を周回するくらいなら、数百人単位だが、他の天体(月だけですが)となれば、降り立ったのは12人だけ。

周りを回った人数は、それを含めて27人に過ぎない(6回の着陸と8号、10号、13号の周回飛行)。

入れ替わりを別にして、70億の人類のうちの30人足らずだからな。

別に、制約されているとか、囚われているとかいう気にはならないで済む。

宇宙空間に出た人々が、不可逆的な変化を来している(当然、好ましくない変化だが)ことを考えると、羨ましいとも思わない。

そもそも、ドカンといくリスクとかと隣り合わせだしな。

尻の下に爆薬敷いて火を点ける度胸は、浮沈子にはない。

人々の日常に、宇宙というのは別の方向から関与してきている。

GPSとか。

今月から、みちびきの本格運用が始まり、100万円する弁当箱くらいの受信機を手に入れれば、誤差数センチで衛星を利用したナビゲーションが可能になった。

小型で安価な受信機が手に入るようになれば、自動運転とかにも使えるようになるだろう。

おっと、自動運転という言葉も、迂闊には使えなくなったようだしな。

世知辛い世の中だな。

そろそろ、与太ブログを閉じて、飯でも食いに行くかな。

ブラックホールのように、いくらでも食い物を吸い込む浮沈子の胃袋を、一時的にも満たすためにな。

シュワルツシルト半径(食物を調達するエリア)は、500mくらいかなあ・・・。

ありふれているから材料になる2018年11月05日 19:35

ありふれているから材料になる


宇宙のどこそこ(隕石とか)から、アミノ酸が発見されたとか、原始地球の大気や原始の海の成分に火花飛ばしたり、衝撃波を与えたりして、生命の材料であるアミノ酸(えーと、アミノ酸はタンパク質の材料なんですけど)が出来たと大騒ぎする・・・。

生命が遺伝子によってアミノ酸を操り、タンパク質を合成して、あんなことやこんなことをしているのは、材料であるアミノ酸が、そこらへんに転がっているありふれた存在だったからではないのか。

(アミノ酸)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%8E%E9%85%B8

「天然には約500種類ほどのアミノ酸が見つかっている」

「全アミノ酸のうち22種がタンパク質の構成要素であり、真核生物では21種から、ヒトでは20種から構成される。」

タンパク質合成に使われていないアミノ酸がアットーテキに多い。

どう考えても、ありふれた材料の中から、選択的に使われたと考えるのが妥当だ。

記事の中では、宇宙由来としてマーチソン隕石が紹介されている。

(マーチソン隕石)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%BD%E3%83%B3%E9%9A%95%E7%9F%B3

「隕石中にピペコリン酸といった生体内で見つかる有機酸や、 グリシン、アラニン、グルタミン酸といったタンパク質を構成するアミノ酸のほか、イソバリン、シュードロイシンといった、生体では見られないアミノ酸も発見されている」

宇宙には、アミノ酸が溢れているに違いない。

もちろん、地球だって宇宙の一部だから、アミノ酸には不自由しなかったと思われる。

そういう状況の中では、生物を構成しているアミノ酸が宇宙由来であるとか、地球固有であるというのは、意味がない話のように聞こえる。

広く遍く存在する。

特別なことがなくても、宇宙のどこででもできてしまう、ありふれたふつーの材料。

核酸の材料にしても、塩基対を構成するアデニンとグアニン(共にプリン基)は宇宙空間から見つかっているし、シトシン、ウラシル(RNAにおいて:DNAのチミンに相当)は、衝撃波を与えた太古の海洋から合成されることが証明されている。

(DNA 隕石衝突が起源か?東北大が超高速衝突実験で再現)
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/0/10722.html

「核酸塩基のシトシンとウラシルに加え、タンパク質を構成するアミノ酸9種類が同時に生成された。」

異なる実験だが、チミンだって作られている。

(NASA Ames Reproduces the Building Blocks of Life in Laboratory)
https://www.nasa.gov/content/nasa-ames-reproduces-the-building-blocks-of-life-in-laboratory

「生命の起源を研究しているNASAの科学者たちは、私たちの遺伝物質の3つの重要な要素であるウラシル、シトシン、チミンを実験室で再現しました。」(共にピリミジン基:自動翻訳のまま:以下同じ)

「地球が形成されると、生命の構成要素の多くは最初から存在する可能性が高いと示唆しています。」

DNAも、タンパク質も、材料はその辺に転がっていたわけで、それらが見つかったからといって大騒ぎする話じゃないだろう(たぶん)。

それらが、どうやって生命になりおおせたのかが分からない(未解明の謎)。

閉鎖された溶液中で、熱やらなにやら加えながら、グリグリ掻きまわしているうちに偶然出来たのかもしれないし、しかるべきルート(化学反応の)があって、出来るべくして出来上がったのかもしれない。

後者であれば、宇宙のどこかで今日も新たな生命が非生命から誕生していたとしてもおかしくはない。

まして、液体の水がたっぷりあって、こんだけ化学反応を起こしやすい環境にある地球上において、一度、それもただ一度だけの誕生ということは考えづらい。

毎日のように、どこかで新たな生命の起源が起こっているということになる。

しかし・・・。

そういう話はついぞ聞かないところを見ると、どうも、単なる偶然から生命が生まれたと考えるしかなさそうな気がする(そうかあ?)。

それって、なんか情けない気がするし、地球が誕生してから10億年以内にそんなことが1回だけ起こったというのも、何となくストーリー的に納得がいかない気がする。

化学や生物学を研究している人々は、何か決まったプロセスがあって生命が誕生したと考えているに違いない。

だって、そう信じなければ、生命の起源について研究することは、サイコロを転がすことと同じになってしまうからな。

まあいい。

宇宙の中で、ありふれた生命の材料を創り出すことが出来ることは分かった。

えーと、もちろん、生命の働きを使わないでだな。

あとは、卵からではなく、いきなり鶏を作ることが出来るかどうかだ。

味の素(アミノ酸の象徴?)を振り掛けると、コケコッコーと鳴きだす何かを見つけなければならない。

核酸の塩基を、タンパク質合成の暗号として使うという、上手いやり方を実行したヤツだ。

そのプロセスを明らかにし、再現することが出来れば、生命や宇宙に対する見方は根底から変わるかもしれない。

まあ、21世紀中はおろか、30世紀になっても無理かもしれないな・・・。

だが、希望はある!。

浮沈子が子供の頃は、30世紀になれば、タイムマシンが出来るということになっていた。

(スーパージェッター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%82%BF%E3%83%BC

「30世紀のタイムパトロール723号であるジェッターは、悪人ジャガーを追跡中にタイムマシン同士の衝突事故で20世紀に落下してしまう。」

30世紀になっても、自動運転技術は大したことはないということだな。

「ジェッターが腕時計型の通信機(タイム・ストッパー)に「流星号、応答せよ、流星号」と呼びかける真似が子供の間で大流行した。」

やりましたよ、浮沈子も!。

まあ、どうでもいいんですが。

で、タイムマシンが出来たわけだからな。

こいつで40億年くらい前に飛んでって、生命誕生の瞬間を見ることが出来れば、その仕掛けを知ることが出来るというものだ。

うーん、生命の起源を知るには、タイムマシンを作らなければならないわけか・・・。

コオロギの声2018年11月06日 05:28

コオロギの声


秋も深まった夜。

コオロギの声を聞く。

(コオロギ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%82%AE

「オス成虫の翅にはやすり状の発音器や共鳴室があり、発音器をこすり合わせて「鳴く」ものが多い。」

そう、鳴くといっても、人間のように呼気で声帯を震わせて音を発するわけではない。

人工呼吸器を気管切開して繋げば、人間は声を失う。

そうして、人語を発することが出来なくなった患者は、例えば筆談であったり、ワープロを打ったりして意思表示することはできるかもしれない。

声を失い、話すという行為によるコミュニケーションが出来なくなる。

話すというのはシンプルな手段なのに、煩わしいことになる。

先ごろ亡くなった英国の物理学者スティーブンホーキングは、ノートパソコンを車椅子に括り付けて、わずかに動く顔の筋肉を使ってワープロを操作していた。

そういう手もあるか。

手は使わないけどな。

まあいい。

静かな秋の夜。

声を失った者の声を代弁するように、コオロギが一声鳴くのを聞いた。

幻聴だったかもしれない。

一度しか聞かなかったからな。

まあ、どうでもいいんですが。

何かの象徴のように、その声を聞いた・・・。

秋空の心2018年11月06日 18:21

秋空の心


男心と秋の空。

(男心と秋の空)
http://kotowaza-allguide.com/o/otokogokorotoakinosora.html

「つい先日までは同僚の女性に熱を上げていたのに、今は後輩にちょっかいばかりかけている。男心と秋の空とはいうが、なんとも軽薄な人だ」

(女心と秋の空)
http://kotowaza-allguide.com/o/onnagokorotoakinosora.html

「女心と秋の空とはいうが、あんなに仲良かったカップルなのに、まさか彼女に他に好きな人ができただなんて驚きだ」

浮沈子は、男心で覚えていたんだがな。

どっちよ!?。

(本当は男だった!? 「女心と秋の空」
「男心と秋の空」と「女心と秋の空」、あなたならどちらを使いますか? そのニュアンスは微妙に違うからおもしろい!)
https://allabout.co.jp/gm/gc/220725/

「低気圧と高気圧が日本の上空を交互に通るため、お天気が変わりやすいのもこの時季の特徴で、これを変わりやすい人の心になぞらえ、「男心と秋の空」「女心と秋の空」と言うようになりました。」

それは分かってるって!。

「もともとは「男心と秋の空」です。」

やっぱね!。

「西洋文化の影響で女性が素直に意思表示できるようになったこともあり、この頃(大正デモクラシー)から「女心と秋の空」とも言われるようになります」

ビミョーなニュアンスの違いについては割愛する。

「昭和に入って徐々に女心も定着していきますが、あの『広辞苑』に初めて掲載されたのは1998年」

「今でも、ほとんどの辞書が男心をメインにしており、女心が載っていない辞書も多いのです。」

へえー・・・。

「この言葉自体が“秋の空”のようですが、どちらを使っても間違いではありません。」

まあ、どっちでもいいんですが。

今日は、午後から雨になった。

浮世の雑事で、朝から千葉方面に出かけ、昼前には帰ってくる。

午後からも、電話を掛けたり、あちこちに出かけたりして、傘が手放せなかった。

今夜いっぱい降り続く感じだな。

先週までは、雨マークなんて出てなかったのにな。

秋の空の面目躍如だ。

例えに出てくるくらい、変わりやすいというのは分かるが、気象庁の入れ替えたばかりのクレイコンピューターをグリグリしても、天気予報は当たらない。

秋の空の勝ち!(って、そういうことかあ?)。

いろいろ重なった週末、一段落してホッとする。

暫くは雑事に振り回されることになるが、本格的な冬になる前に、目の前のことは片づけたい。

明日は、久しぶりにフィットネス(つーか、水泳教室)。

バタフライ初日。

ぶるるっ(武者震い?)。

気分転換して、英気を養おう。

雨が降っても、やがて高く澄んだ空に変わる。

秋の空も、そう考えれば捨てたもんじゃないかもな・・・。