華と毒2016年09月13日 00:03

華と毒
華と毒



東京モーターショーで見た時にも感じたんだが、このクルマには華がない。

もっと言えば、毒がないのだ。

思わず目を背けたり、顔をしかめてしまうような、アクの強さが足りない。

だから、印象に残らない。

(光岡・オロチ:追加)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%89%E5%B2%A1%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%AD%E3%83%81

毒、たっぷり。

ここまでやれとは言わんけどな(やり過ぎ・・・)。

ハイテク満載の運動性能は、きっと素晴らしいんだろう。

(ホンダ新型「NSX」を公道で長時間試乗!日米共同開発の新型NSXの魅力とは!? (1/4))
http://autoc-one.jp/honda/nsx/report-2882879/

きたない文章だなと思ったら、やっぱ国沢光宏だった。

まあ、どうでもいいんですが。

「樹脂で作られたシルバーの加飾など、普通価格帯の技法」

「センターコンソールのスイッチはレジェンドと共通」

「ドア内側のスイッチ類なども普通のホンダ車と共通」

「ドアノブもソソらない」

「外観が良いだけにモンク言いたくなりました~」

外観、いいかあ?。

税込み、2490まんえんのクルマには、絶対見えない。

浮沈子は、249まんえんでも買わない。

毒も、華も、オーラもない。

FFのクーペそのものだ。

トヨタのFFセリカといい勝負だろう。

(トヨタ・セリカ:7代目 T230型(1999年-2006年))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%AA%E3%82%AB#7.E4.BB.A3.E7.9B.AE_T230.E5.9E.8B.EF.BC.881999.E5.B9.B4-2006.E5.B9.B4.EF.BC.89

「車格の低いカローラレビン/スプリンタートレノとの統合が図られ、排気量も小さくした」

そこまで言うかあ?。

300円も駐車場代払って(1時間未満)羽田に見に行ったのだが、ちょっとガッカリだな。

夜の羽田はガラガラで、人気も少ない。

10月2日の夜8時まで展示してあるらしい。

わざわざ見に行くと、がっかりするから、お薦めはしない。

乗り込んだりすることはできないし、警備の人が見ているので、内装とかもよく見ることはできない。

外面を拝んでおしまい。

かつてのスーパーカーブームのような感じではない。

まあ、最近は、ポケモンGOらしいけどな。

ペタンコ感ないし、伸びやかさもない。

まるで、乗用車のように、無駄なく纏めたチープ感が漂う。

ハッキリ言ってしまおう。

駄作だ!。

もちろん、乗って走らせればスゴイのかもしれない。

ハイテク満載で、ぐりぐり曲がると書いてある。

しかし、それは、幸福な(不幸な?)オーナーだけが味わえる世界だ。

見世物を作ったわけではないという声が聞こえそうだが、それは違う。

スーパーカーは見世物だ。

「おっ」と振り返る視線一つがナンボの世界である。

このクルマが街中を静々と走っていても、振り返る人はいない。

皆無だ。

断言する。

服の裏地に金掛けるような、渋い贅沢とも違う。

だって、中身はレジェンドの前後をひっくり返しただけだ。

ノンターボの12気筒(当然、Vテック)でも積んでいれば、外観が多少ショボくても、ここまでは言わない。

ゴチャゴチャした仕掛けが満載で、それも洗練されているとはいい難い。

(新型NSX)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/01/13/7537448

(東京モーターショー2015「ホンダNSX)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/06/7888707

(2+1+1=1(?))
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/10/27/7871773

(エコ→スポーツ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/03/07/7585570

いろいろ書いてきたが、ホンダがダメな理由が良く分かった。

ホンダジェットが、なんでブサイクなのかというのと同じ理由なのだ。

うまくやろうとしている。

アットーテキなパワーでねじ伏せるとか、鬼面人を嚇すようなデザインで押し通すのではない。

そこそこの性能を、そこそこの仕掛けで、そこそこの値段で売る(思ったより高かったけどな)。

で、ドハデなことはせずに、小理屈をこねくり回して煙に巻くのだ。

未来チックな羽田の第2ターミナルに鎮座して、晒し者になっているのを見ると、浮沈子は、むしろ痛々しさを感じる。

こんなところに展示されて、かわいそうだ。

負けてる。

周りの造形に負けてしまっている。

バブリーで、壮大な無駄を良しとする、広大な空間の中で、押しつぶされているようにも見える。

もちろん、浮沈子の個人的な感想だし、カッコイイと思う方もいるだろうが、まあ、奇特な方だろうな(国沢さんは、奇特というか、何というか・・・)。

まあいい。

機械としての仕掛けは申し分ないんだろうし、これから手を掛けて、より良い形にしていくのかもしれない。

米国がメインの市場なんだろう。

そっちで売れればいいわけだしな。

2年分の予約が埋まっているらしいが、どーせ、クルマ好きというよりは、投資好きの方にとって魅力的なのかもしれない。

浮沈子には、そう思えてならない。

あくまで、個人的な感想だから、念のため。

それとも、サーキットでギンギンに走りたい方向けなのかなあ。

そういう使い方をするなら、分からないでもない。

カッコなんて、どーでもいーわけだしな。

速さが正義だ。

その線で売ろうとしているなら、デザインで脅かす必要はない。

(新型NSXはGT-Rの7分8秒というラップタイムを更新することはできるのか?)
http://car-me.jp/articles/2340

「ざっくりと予想すると7分7秒から7分10秒くらいの間のタイムは実現可能かと思いますが、いかがでしょうか?」

まあ、無理のない予想だな。

MRのバランスの良さと、サスの出来次第というところか。

国沢さんの試乗記を読むと、ちょっと煮詰めが甘い感じだから、今後に期待というところか。

「マクラーレンやフェラーリなど2500万円超級のクルマとして評価すると不満。もうワンランク上等なダンパーが欲しい。」

乗り心地だけの問題じゃなさそうな気もする。

なかなか数が出ないだろうから、暫くサーキット試乗はさせないだろうな。

もう少し待つしかない。

十分に速ければ、それはそれでいいのかもしれない。

速いだけのクルマは、そこいらじゅうに溢れている。

「ニュルブルクリンクの市販車ラップタイム:
・ポルシェ918スパイダー(システム出力880ps):6分58秒
・ランボルギーニ・アヴェンタドール(700ps):6分59秒73
・日産GT-R NISMO N Attack Package(600ps):7分8秒679
・レクサス・LFA Nürburgring Package(560ps):7分14秒64
・シボレー・コルベット C6 ZR1(648ps):7分19秒63
・フェラーリ458イタリア(570ps):7分38秒(非公式)」

羽田には、500Eで行った。

途中、小雨に降られてしまったが、雨が降っていない時にはサンルーフを開けて、窓も全開にして走った。

やっぱいいな。

楽ちんなのが一番だ。

ごちゃごちゃ書いてしまったが、もちろん、新型NSXは浮沈子には縁のないクルマだ。

買えもしないのに、文句をつけても始まらない。

好きな方は、どーせ何を言われたって好きなんだから・・・。

(ホンダ、儲からない「NSX」を復活させる理由
約10年ぶりの復活、スーパーカーの役目は?:追加)
http://toyokeizai.net/articles/-/135385

「このままでは開発陣の挑戦の場が失われてしまう。」

「NSXで実用化された技術は高コスト。価格の制約がある量販車への応用は現実的ではない。」

いっそのこと、ポルシェにでも売ればあ?。

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