地球平面説をネタにした記事中の誤訳(?)に考えさせられる2019年05月22日 00:56

地球平面説をネタにした記事中の誤訳(?)に考えさせられる
地球平面説をネタにした記事中の誤訳(?)に考えさせられる


陰謀論とか大好きな浮沈子。

UFOとか、アポロ計画はでっち上げだとか、世界は既に宇宙人に支配されているとか。

地球外生物なんているはずがないと思いながら、宇宙人が地球にいることは認めてしまう(そんなあ!)。

まあ、地球にいる宇宙人は「地球外生物」じゃあないしな(そういうことかあ?)。

世の中は、ミステリーに満ち溢れていて、ガッコで教わったようには出来ていない。

61年も生きてくると、その辺りが何となくわかってくる。

それでも、地球平面説というのがあって、それを信じている人々が米国の中でも650万人(2パーセント)もいるというのは驚きだ。

ああ、浮沈子も、ついこの間まで(宇宙から地球を見た写真を見るまで)はそう信じてたんだがな。

(「地球は平面」と主張する人々が、丸い地球に出会ったら)
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/05/post-12126_1.php

「学校で科学の先生が子供たちに地球が時速1600キロで太陽の周囲を回っている、と言うと、クラスの約3分の1が一斉に叫んだのです。『それは違う』と」

記事の末尾にはこうある。

ずいぶん遅いと感じて、計算してみる。

(地球)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83

「平均公転半径 1.49597870700×10^11 m」

「公転周期 365.242190402 日(太陽年)」

1公転するためには2πrの距離を、1年掛かって旅しなければならない。

(2×3.14×1.496億km)÷(365.2422日×24時間)
=約‭107,176km(毎時)

時速1600kmじゃない(67倍)。

クラスの3分の1は正しい(残りの3分の2は、計算間違えたのかあ?)。

まあいい。

地球が平面だという話は、別の記事でも上がっていた。

(『ビハインド・ザ・カーブ 地球平面説』感想(ネタバレ)…地球が丸いわけない!)
http://cinemandrake.com/behind_the_curve

「地球は円に近い楕円形の軌道を描いて太陽の周りを回り、その公転速度は時速約10万7280kmにもなります。」

大体あってる。

(地球平面協会)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E5%B9%B3%E9%9D%A2%E5%8D%94%E4%BC%9A

「主張する地球のモデル:
・地球は球ではなく円盤型をしている
・北極が円盤の中心にあり、円盤の外周は45mの高い氷の壁で囲まれている。
・太陽と月の直径はいずれも52km程度である。」

「国際連合の旗の意匠は上記のモデルに類似しており、このモデルの根拠のひとつとされている。」

国連も、地球平面説論者だったとはな(そうなのかあ?)。

ナショジオも特集している。

(Flat Earth vs. Round Earth | Explorer)
https://www.youtube.com/watch?v=06bvdFK3vVU

もちろん、世界の探検を支援し続けているナショジオとしては、地球平面説など受け入れるわけにはいくまい。

21世紀初頭における興味深い現象だが、日常生活に支障をきたすことはない。

地球が平面だと認識していたとしても、GPSの電波は受信できるしな。

ひまわり8号の衛星画像だって見られる。

物理の神様は公平だ・・・。

我々は、地球平面論者を笑うことはできない。

日常生活の常識では、地球が球体で宇宙の中を毎秒30kmでブッ飛んでいるなどということの方が、余程、非現実的だ。

その宇宙には無数の星が存在し、銀河を構成していて、その銀河が山ほどあって、しかも、概ね互いに離れつつあり、その速度が加速していて、やがて銀河同士はバラバラになって孤立するなどということまで分かっている。

光の速度はたった(!)毎秒30万kmしかなく(地球の公転速度の1万倍程度)、重力天体の周りでは明らかにひん曲げられ、ブラックホールの中からは、基本的に出てこられない。

その中を直接見ることはできないらしいが、超ひも理論によれば、異次元が折りたたまれていて、あれやこれやが熱を発散しているんだという。

やれやれ・・・。

相対性理論はよく分らないし、ローレンツ変換で計算したくらいだけど、日常生活の中で使うことはない。

我々のスピードは、光速に比べて十分に遅いからな。

GPS衛星の仕組みをちゃんんと理解しようとすれば、相対性理論は不可欠らしいけど、現在位置とか移動速度とかがざっくり分かればそれで十分だ。

惑星探査機の軌道制御とかも、ニュートン力学のレベルで十分らしいしな。

地球が平面で不都合なことは何もない(そうなのかあ?)。

オーストラリアに行っても、人々が逆立ちして歩いているわけじゃないし(確認済!)。

使っていた地図は、お土産用を除いて、全て北を上にした地図だったし。

この世は、時間軸を含めて4次元で出来ているし、地球外生命などといういかがわしいものは存在しないし。

光の速度は一定だとは言え、それと競争するような話はないしな。

浮沈子が、まだ理解できないでいるのは、光の速度で移動している宇宙船から放った光が、光速を超えられないという理屈だ。

たぶん、一生理解できないまま終わっちまうだろうな。

絶対に、光速の2倍になるに決まっている・・・。

まあいい。

今年中に、弾道宇宙旅行が可能になれば、多くの人々が宇宙空間から、その目で地球を見下ろすことになるだろう。

NASAの陰謀は暴かれ、CIAのエージェントである科学者のウソが発覚するに違いない。

地球が、その淵を氷の壁に囲まれた円盤状の惑星であることがバレてしまうわけだな。

天井に貼り付いた星々を、上から眺めることになるわけだ。

昔、13階という映画を見た。

(13F)
https://ja.wikipedia.org/wiki/13F

「マトリックス-本作の同年に公開された映画。コンピューターによって作られた世界と現実との間を行き来するという設定が本作と類似している。」

同じころだったのか。

もっと古いかと思っていたけどな。

ローランドエメリッヒの傑作映画だ。

弾道飛行なんかしたら、バーチャルワールドの外に出ちまうだろうしな。

未定義の仮想空間には何もない。

平面地球の裏側とか、そういう設定はないのだ。

それは禁断の土地。

ひょっとしたら、自由の女神が埋まってたりしてな・・・。

(「曲線の背後にある」エンディング:フラットイーサーはNETFLIXドキュメンタリーの中で独自の実験で自らを非難する:標題だけ自動翻訳のまま:追加:元記事)
https://www.newsweek.com/behind-curve-netflix-ending-light-experiment-mark-sargent-documentary-movie-1343362

「 “When their science teacher was telling the kids the Earth spins at a thousand miles an hour and goes around the sun, the class erupted, with about a third of the class saying, ‘No, it doesn’t.’”」

どうやら、自転速度が時速1000マイル(約1600km)ということのようだな・・・。

40000km(赤道)÷24時間=約1,667km‬

北緯(または南緯)16度くらいだと、いい塩梅(時速1000マイル)になりそうだな。

なお、該当箇所の誤訳を指摘しておいたので、後日、修正されるかもしれない。

今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる2019年05月22日 15:42

今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる
今月中に2000人の感染者が見えてきたDRCのエボラに、相変わらず楽天的なWHOの対応が気になる


(エボラの流行EVOLUTION 州北西キブイトゥリ 2019年5月21日(火曜日):標題から自動翻訳のまま:以下同じ)
https://mailchi.mp/sante.gouv.cd/ebola_kivu_21mai19

「流行の開始以来、累積症例数は1,847であり、そのうち1,759人が確認され、88人が推定されている。合計で1,223人の死亡(確認された1,135人および88人の可能性)があり、487人が癒されました。」

「彼(保健大臣:オリ・イルンガ・カレンガ博士)は、感染の連鎖を断ち切るためには、確認された症例、死亡または生存、特に感作、疫学調査、家庭の消毒、予防接種および追跡調査の後に一連の重要な活動を行うことで十分であることを思い出した。」

「セキュリティ環境が改善され、コミュニティへのアクセスが保証されれば、対応チームはこの流行に終止符を打つことができます。」

それができないという現実には、明らかに目をつむったままだな。

春以降、DRCのエボラ流行は、新たなステージに突入している。

昨年の8月以降、およそ8か月で1000人に達した感染者は、その後、わずか2か月余りで2000人になろうとしている。

感染の経路も複雑になった。

一時封じ込めに成功したと思われていた地域(ベニ、マバラコなど)で、再び流行が起こっている。

流行地域がイツリ州と北キブ州に限定されているのは、殆ど奇跡のようなもんだな。

周辺国への感染もない。

WHOは、国際感染症への発展を懸念しているようだが、地域限定で収まっている以上、現在の対応を大きく変えることはしないだろう。

感染者数は増え続け、致死率もジワリと上昇し始めている(66パーセント以上)。

感染者の3人に2人は死んじまうわけだ。

この数字は、これからも上昇し続けるかもしれない。

ブテンボでは、感染者(191人)より死者(215人)が多いというワケワカな状況が続いている。

191人で計上されている感染者は、致死率から逆算すれば300人を超えているだろう(325人くらい)。

捕捉されていない感染者を含めれば、実態としての感染者はとっくに2000人に達しているに違いない。

増加のペースは、治安状態が理由かどうかはともかく、週に100人のペースに達している。

この地域の最大都市圏であるゴマに飛び火すれば、現在の状況が序の口となるほどの流行になることは明らかだ。

幸い、その兆候は今のところない。

浮沈子は、今でもブテンボを注視している。

死者ベースでカトワを抜き、最大の感染地域になるのは時間の問題とみている。

地域社会へのアクセスが困難とかいうワケワカの言い訳が通用するのは、自国内の感染に留まっているからだろう。

国際感染症となり、世界中からの圧力が掛かれば状況は一変する。

女性や子供の感染者が多いと言われる今回の流行の中で、そういう状況にならずに、ぬるま湯的対応で推移しているのがいいことなのかどうか。

浮沈子は、3月の1000人到達に際して、1000人の次は2000人とか、心無い言い方をした。

(保健大臣からの特別な連絡)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2019/03/25/9051240

「1000人の感染者の次は、2000人の感染者だなどと、軽々しく言うことは許されないだろうが、浮沈子は間違いなくそうなると見ている。」

「Beni、Mabalako、Tchomiaなど、Ebolaの対応が適切であったすべての保健ゾーンでは、ウイルスの感染は止められています。」

少なくともベニとマバラコでは再発が起こり、従来の対応が適切でなかったことが証明されている。

現状を打開するには、根本的な対策の変更が必要だろう。

そうでなければ、次の1000人の感染者を抑えることは困難だ。

その1000人が、新たな1000人の感染者の温床となる・・・。

ズルズルと現状に甘んじ、最小の投資で最大の効果が上がるのを待っている間に、ある日、突然に、スイッチが入ってしまうかもしれない。

それが累積されたワクチン接種による防壁が機能して、終息への舵を切るスイッチなのか、WHOの専門家どもの想定を裏切る感染爆発へのスイッチなのかは分からない。

理由はともかく、エボラの感染速度はざっと4倍になった。

4月以降、日ごとの感染者の報告が20人を超える日が珍しくなくなってきている。

4月20日には30人を超えた(DRC保健省のグラフより)。

これが常態化すれば、次の1000人の感染者は1か月程度で達することになる。

現状の手法を継続するにしても、量的には画期的な資源を投入する必要があるだろう。

人的にも、物的にも。

来月の今頃、浮沈子は、いったいどんな記事を書くことになるんだろうか・・・。