内無双とエレクトロンとの怪しい関係 ― 2020年11月24日 23:47
内無双とエレクトロンとの怪しい関係
画竜点睛を欠く。
まずは、浮沈子が引っかかった記事。
(Rocket Labが打ち上げ後のブースター回収に初成功!)
https://jp.techcrunch.com/2020/11/24/2020-11-19-rocket-lab-makes-its-first-booster-recovery-after-successful-launch/
「SpaceX(スペースX)は何度かの失敗の後、2015年にFalcon 9ロケットの回収を初めて成功させ、ドローン船に着陸(未訳記事)させた。使用済みの第1段は2017年に初めて再打ち上げられた(未訳記事)。」
もちろん、このブログを読んでいただいている方なら、2015年12月22日(UTC)に初めてパワードランディングに成功したファルコン9が着陸したのは陸上(LZ-1)だということは知っている(たぶん)。
「ドローン船に着陸」とあるが、リンク先の記事にも、陸上に降りたと書いてある。
(SpaceXが初めて巨大なファルコン9ロケットを着陸させることに成功)
https://techcrunch.com/2015/12/21/spacex-successfully-lands-a-giant-falcon-9-rocket-for-the-first-time/
「SpaceXは以前、Falcon9をロボットのはしけに着陸させようとしました。今回、同社はテラファームと巨大なコンクリートの着陸パッドを選びました。」
テラファームというのは、英語の言い回しで、海の上や空中ではない安定した大地のことだそうだ。
このパラグラフでは、ドローン船(ロボットのはしけ)に対応させて使っている。
ちなみに、ドローン船への着陸に成功するのは、翌年(2016年4月8日(UTC))まで待たなければならない(その間、2回失敗している)。
翻訳に当たった塚本さんに罪はない。
誤訳じゃないからな。
(Rocket Labは、打ち上げに成功した後、最初のブースター回復を行います:元記事(原文は英語))
https://techcrunch.com/2020/11/19/rocket-lab-makes-its-first-booster-recovery-after-successful-launch/
「SpaceXは、2015年にファルコン9ロケットの回収を最初に実証し、他の打ち上げで何度か失敗した後、ドローン船に着陸しました。使用済みの第1ステージは、2017年に最初に再起動されました。」
ややっこしいんだが、この自動翻訳は記述としては正しい。
元記事を書いたデヴィンコールドウェイも、自分のトラップに引っかかっちまったようだ。
リンクを貼るなら、「最初に実証し」辺りに貼った方が良かったな。
記事の内容的には、エレクトロンの1段目の回収が海上で行われたことから、ドローン船への回収の記事に繋げたかったのかも知れない。
まあ、どうでもいいんですが。
リンクの貼り間違いは如何ともしがたい。
元記事は、その点でミスがあるし、翻訳者はそのまま訳しただけだ。
しかし、翻訳記事だと、初めて回収したのがドローン船であるかのように読めてしまう。
原文の自動翻訳の通り、「・・・最初に実証し、他の打ち上げで何度か失敗した後、・・・」と、時系列に書かなければならない。
もちろん、事実としては、陸上着陸に成功する前にもしこたま失敗しているし、陸上着陸からドローン船への着陸までの失敗の回数より多い。
「several」というのが、何回くらいのニュアンスなのかは知らないが、2よりは多い気もするしな。
元記事の記者も、勘違いしている可能性はある。
確認しておこう。
2015年に初の回収に成功したのは陸上への着陸で、ドローン船というのは事実誤認だ。
まあいい。
相撲の決まり手に、内無双というのがある。
(内無双)
http://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/51
「相手の内ももを下から手で払い、身体をひねって相手を倒して勝ちます。」
82手もある決まり手の52位。
0.02パーセントのレアな決まり手だな。
人の上げ足を取るのは、浮沈子の趣味じゃない(そうかあ?)。
エレクトロンの記事を読んでいて、引っかかっただけだ。
内無双を掛けられたのは、浮沈子の方かもしれない。
何を書こうとしたか、忘れちまった(そんなあ!)。
今回は、前振りだけでお終いだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceXの最も重要なFalcon9ブースターは、無駄のない状態でポートに戻ります:自動翻訳の誤訳で「傾いた状態」)
https://www.teslarati.com/spacex-most-important-falcon-9-booster-leaning/
「回収されたロケットの1つでこれまでに観測された中で最も劇的な傾き」
「ファルコン9ブースターB1061の4つの着陸脚の1つがドローン船Justとまったく接触していないことが明らかになりました。」
記事によれば、本体への影響はなさそうな感じだ。
「ロケットを良好にするために必要なのはクラッシュコアの交換だけ」
やれやれ・・・。
が、次の記述は気になる。
「B1061が海上で失われた場合、クルー2はほぼ確実に遅れて、SpaceXにまったく新しいファルコン9の第1ステージを思い付くのに十分な時間を与えていたでしょう。」
既にセンチネル6Aを打ち上げたB1063.1が、予備機として割り当てられていることは周知だ。
(海面上昇の測定を拡張するための国際衛星打ち上げ)
https://spaceflightnow.com/2020/11/21/international-satellite-launches-to-extend-measurements-of-sea-level-rise/
「ブースターの将来に対する1つの注意点は、3月のSpaceXCrew-2ミッションのバックアップとしての使用の可能性です。NASAの有人宇宙飛行局長であるキャシー・リーダースは先週、宇宙飛行士ミッションに割り当てられた主要ロケットに問題が発生した場合、センチネル-6マイケルフライリヒミッションのファルコン9第1ステージがクルー2打ち上げのバックアップになる可能性があると述べました。」
(宇宙飛行士は、ミッションマネージャーが天気を監視しながら、打ち上げ日のリハーサルを行います)
https://spaceflightnow.com/2020/11/12/astronauts-rehearse-for-launch-day-as-mission-managers-watch-weather/
「ルーダース氏によると、スペースXがクルー1ミッションでファルコン9ブースターを着陸させることができない場合に備えて、NASAはクルー2の打ち上げに利用できるバックアップロケットを持っているという。クルー1ロケットの回収に問題がある場合、NASAは、カリフォルニアから今月後半にSentinel-6 MichaelFreilich海洋学衛星を打ち上げる予定のFalcon9ブースターでクルー2ミッションを打ち上げることを検討しているとLueders氏は述べています。」
陸上に着陸する予定のB1063.1は、ドローン船に着陸して回収されるB1061.1よりもリスクは低いからな。
バックアップとしては適性があるだろう。
NASAは、さすがに抜け目がない・・・。
テスララティのエリックラルフが、そのことを知らないはずはない。
クルー2の日程を遅らせる要素は、打ち上げ日のケープカナベラルの天候とドローン船が配置される海域の海況だけだ。
クルー1は、通信と熱交換ポンプとスラスターのヒーターのトラブルを克服してISSに辿り着くことができた。
戻ってきたブースターは、片足上げた状態だったが、今のところ予備機を充てる状況にはなっていないようだ。
絵に描いた龍に、眼を描き入れるのを忘れることにはなっていない。
上げた足を取って、ひっくり返すことにもならなかったようだしな。
書こうとしていた記事を、ようやく思い出して追加した。
エレクトロンとは何の関係もないじゃん!?。
ったく・・・。
敢えて言えば、再使用は一筋縄ではいかないということか。
画竜点睛を欠く。
まずは、浮沈子が引っかかった記事。
(Rocket Labが打ち上げ後のブースター回収に初成功!)
https://jp.techcrunch.com/2020/11/24/2020-11-19-rocket-lab-makes-its-first-booster-recovery-after-successful-launch/
「SpaceX(スペースX)は何度かの失敗の後、2015年にFalcon 9ロケットの回収を初めて成功させ、ドローン船に着陸(未訳記事)させた。使用済みの第1段は2017年に初めて再打ち上げられた(未訳記事)。」
もちろん、このブログを読んでいただいている方なら、2015年12月22日(UTC)に初めてパワードランディングに成功したファルコン9が着陸したのは陸上(LZ-1)だということは知っている(たぶん)。
「ドローン船に着陸」とあるが、リンク先の記事にも、陸上に降りたと書いてある。
(SpaceXが初めて巨大なファルコン9ロケットを着陸させることに成功)
https://techcrunch.com/2015/12/21/spacex-successfully-lands-a-giant-falcon-9-rocket-for-the-first-time/
「SpaceXは以前、Falcon9をロボットのはしけに着陸させようとしました。今回、同社はテラファームと巨大なコンクリートの着陸パッドを選びました。」
テラファームというのは、英語の言い回しで、海の上や空中ではない安定した大地のことだそうだ。
このパラグラフでは、ドローン船(ロボットのはしけ)に対応させて使っている。
ちなみに、ドローン船への着陸に成功するのは、翌年(2016年4月8日(UTC))まで待たなければならない(その間、2回失敗している)。
翻訳に当たった塚本さんに罪はない。
誤訳じゃないからな。
(Rocket Labは、打ち上げに成功した後、最初のブースター回復を行います:元記事(原文は英語))
https://techcrunch.com/2020/11/19/rocket-lab-makes-its-first-booster-recovery-after-successful-launch/
「SpaceXは、2015年にファルコン9ロケットの回収を最初に実証し、他の打ち上げで何度か失敗した後、ドローン船に着陸しました。使用済みの第1ステージは、2017年に最初に再起動されました。」
ややっこしいんだが、この自動翻訳は記述としては正しい。
元記事を書いたデヴィンコールドウェイも、自分のトラップに引っかかっちまったようだ。
リンクを貼るなら、「最初に実証し」辺りに貼った方が良かったな。
記事の内容的には、エレクトロンの1段目の回収が海上で行われたことから、ドローン船への回収の記事に繋げたかったのかも知れない。
まあ、どうでもいいんですが。
リンクの貼り間違いは如何ともしがたい。
元記事は、その点でミスがあるし、翻訳者はそのまま訳しただけだ。
しかし、翻訳記事だと、初めて回収したのがドローン船であるかのように読めてしまう。
原文の自動翻訳の通り、「・・・最初に実証し、他の打ち上げで何度か失敗した後、・・・」と、時系列に書かなければならない。
もちろん、事実としては、陸上着陸に成功する前にもしこたま失敗しているし、陸上着陸からドローン船への着陸までの失敗の回数より多い。
「several」というのが、何回くらいのニュアンスなのかは知らないが、2よりは多い気もするしな。
元記事の記者も、勘違いしている可能性はある。
確認しておこう。
2015年に初の回収に成功したのは陸上への着陸で、ドローン船というのは事実誤認だ。
まあいい。
相撲の決まり手に、内無双というのがある。
(内無双)
http://www.sumo.or.jp/Kimarite/detail/51
「相手の内ももを下から手で払い、身体をひねって相手を倒して勝ちます。」
82手もある決まり手の52位。
0.02パーセントのレアな決まり手だな。
人の上げ足を取るのは、浮沈子の趣味じゃない(そうかあ?)。
エレクトロンの記事を読んでいて、引っかかっただけだ。
内無双を掛けられたのは、浮沈子の方かもしれない。
何を書こうとしたか、忘れちまった(そんなあ!)。
今回は、前振りだけでお終いだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(SpaceXの最も重要なFalcon9ブースターは、無駄のない状態でポートに戻ります:自動翻訳の誤訳で「傾いた状態」)
https://www.teslarati.com/spacex-most-important-falcon-9-booster-leaning/
「回収されたロケットの1つでこれまでに観測された中で最も劇的な傾き」
「ファルコン9ブースターB1061の4つの着陸脚の1つがドローン船Justとまったく接触していないことが明らかになりました。」
記事によれば、本体への影響はなさそうな感じだ。
「ロケットを良好にするために必要なのはクラッシュコアの交換だけ」
やれやれ・・・。
が、次の記述は気になる。
「B1061が海上で失われた場合、クルー2はほぼ確実に遅れて、SpaceXにまったく新しいファルコン9の第1ステージを思い付くのに十分な時間を与えていたでしょう。」
既にセンチネル6Aを打ち上げたB1063.1が、予備機として割り当てられていることは周知だ。
(海面上昇の測定を拡張するための国際衛星打ち上げ)
https://spaceflightnow.com/2020/11/21/international-satellite-launches-to-extend-measurements-of-sea-level-rise/
「ブースターの将来に対する1つの注意点は、3月のSpaceXCrew-2ミッションのバックアップとしての使用の可能性です。NASAの有人宇宙飛行局長であるキャシー・リーダースは先週、宇宙飛行士ミッションに割り当てられた主要ロケットに問題が発生した場合、センチネル-6マイケルフライリヒミッションのファルコン9第1ステージがクルー2打ち上げのバックアップになる可能性があると述べました。」
(宇宙飛行士は、ミッションマネージャーが天気を監視しながら、打ち上げ日のリハーサルを行います)
https://spaceflightnow.com/2020/11/12/astronauts-rehearse-for-launch-day-as-mission-managers-watch-weather/
「ルーダース氏によると、スペースXがクルー1ミッションでファルコン9ブースターを着陸させることができない場合に備えて、NASAはクルー2の打ち上げに利用できるバックアップロケットを持っているという。クルー1ロケットの回収に問題がある場合、NASAは、カリフォルニアから今月後半にSentinel-6 MichaelFreilich海洋学衛星を打ち上げる予定のFalcon9ブースターでクルー2ミッションを打ち上げることを検討しているとLueders氏は述べています。」
陸上に着陸する予定のB1063.1は、ドローン船に着陸して回収されるB1061.1よりもリスクは低いからな。
バックアップとしては適性があるだろう。
NASAは、さすがに抜け目がない・・・。
テスララティのエリックラルフが、そのことを知らないはずはない。
クルー2の日程を遅らせる要素は、打ち上げ日のケープカナベラルの天候とドローン船が配置される海域の海況だけだ。
クルー1は、通信と熱交換ポンプとスラスターのヒーターのトラブルを克服してISSに辿り着くことができた。
戻ってきたブースターは、片足上げた状態だったが、今のところ予備機を充てる状況にはなっていないようだ。
絵に描いた龍に、眼を描き入れるのを忘れることにはなっていない。
上げた足を取って、ひっくり返すことにもならなかったようだしな。
書こうとしていた記事を、ようやく思い出して追加した。
エレクトロンとは何の関係もないじゃん!?。
ったく・・・。
敢えて言えば、再使用は一筋縄ではいかないということか。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。