🐼宇宙ステーションズ:米国4つ巴:中国ロシアインドが絡む大混戦 ― 2021年12月15日 03:17
宇宙ステーションズ:米国4つ巴:中国ロシアインドが絡む大混戦
ISS(国際宇宙ステーション)なき後、米国が4つの後継機を開発している記事が出ている。
(NASAは、民間宇宙ステーションの有望であるが危険な未来に向けて出航します)
https://arstechnica.com/science/2021/12/nasa-sets-sail-into-a-promising-but-perilous-future-of-private-space-stations/
先日も、エベレスト登山やケーブダイビングに絡めて、このブログでも取り上げている。
そこでも引用したが、地球低軌道宇宙ステーションは、既に唯一無二ではない。
中国は、天宮を運用しているし、そこには宇宙飛行士が常駐しているからな。
ロシアは、金がないから仕方なくISSにしがみついているけど、早くおさらばしたいと常に思っているだろう。
インドが独自の宇宙ステーションを検討している話も既に書いた。
(宇宙ステーションズ:地球低軌道は大賑わい)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/10/31/9436535
米国だって、それ程潤沢な資金があるわけではないし、予算を承認する議会は、宇宙開発は道路工事と同じ公共事業だと思っているからな。
全米に、くまなく金が落ちるような話でなければ、1セントたりとも金は付けない。
先日、鳥嶋さんの記事では、アキショムがレースに参加していることは書かれていなかったが、エリックバーガーのアルスの記事には、数年先行していると書かれている。
まあ、今回補助金貰った3社は、絵面こそ華々しいが、NASAの審査に耐える実質的な設計はこれからだからな。
アキショムは、既にその段階に達している。
「この段階で、Axiomは、将来のNASAプライベートステーション賞の競争においていくつかの利点を持っているように見えます。Axiomは、宇宙ステーションへの最初の取り付けを通じて、電力、呼吸空気、および乗組員の時間の利点を提供することに加えて、施設の設計と建設を先取りしています。Axiomは、9月にステーションの面倒な「予備設計レビュー」を完了しました。このプロセスは、フリーフライングステーションが2025年までに完了する可能性は低いです。」(フリーフライングステーション:今回補助金対象となった3社のステーションのこと:ISSとは独立に飛行することから、記事ではそう呼んでいる。)
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、ノースロップグラマンの提案が、やる気と実現可能性のバランスが取れている気がする。
画像をよく見ると、接続している有人宇宙船はクルードラゴンであることが分かる。
HALOを基に描いていると思われる右側半分は、ファルコンヘビーで月軌道に送られることが決まっているからな。
運搬手段も明確だ。
ほっそりした左側半分は、シグナスベースと思われるが、アンタレスロケットでもファルコンでも打ち上げが可能だろう。
放熱板と太陽電池パネルも、コンサバな設計で外連味がない。
ブルーオリジンのオービタルリーフは、放熱板がやや小ぶりな印象を受ける。
もちろん、現段階の想像図を見て判断するというわけにはいかないけどな。
ナノラックスの宇宙実験室は、まあ、とりあえず出して見ました程度で、1度の打ち上げで全要素を上げられること以上のメリットはない。
アルスの記事によれば、アキショムの提案も似たような感じになるんだろう。
「個人的なインタビューに基づくと、概算では、ナノラックスとアクシアムの宇宙ステーションのコンセプトは、ローエンドで数十億ドル」
これらのミニマムステーションを、具体的にどうやって軌道に送るかの言及はない。
将来への発展性も見えないしな。
基本的に、使い捨てな感じが否めない。
もちろん、長持ちすればそれでいいとは言えない。
数年で使い捨て、新しい設計のステーションを打ち上げて、成果だけ継続するという運用もありうる。
維持管理コストがバカにならないからな。
現にISSにあったロシアのピアースモジュールは、ナウカの増設に伴い廃棄されている。
恒久性、発展性がある構成は、ブルーオリジンとノースロップグラマンだが、構成要素(コアモジュール、放熱板、太陽電池)を固定化しているブルーオリジンのオービタルリーフは、素人受けするかもしれないけど、逆に柔軟性を失っている。
ISSの太陽電池の追加に見る通り、長期運用の中では新たな技術が生まれ、発展的に置き換えられるのが自然だ。
先のことは分からないから、最小限の拡張要素(コアモジュールの接続性)だけをコンセプトとして打ち出し、接続されるモジュールの詳細については、なるべく自由度を残しておこうというアプローチを示すノースロップグラマンのコンセプト画像は、浮沈子的にはバランスが取れている気がする。
採用には至らなかったが、固体ロケットのメリットを生かした次世代打ち上げロケットの提案も、似たような感じだったからな。
コンサバで、外連味がなく、実現性高く、冒険していない。
それでいて、要求事項は満たしている。
欠点はただ一つ。
面白みに欠ける点だが、それがどーした!?。
HALOをベースにした右半分を除けば、明日にでも打ち上げ可能な印象がある。
浮沈子的に好感を抱いたのは、現在開発中の自社の宇宙貨物船であるドリームチェイサーを描かなかったことだ(画像では、補給船としてはシグナスが描かれています:まだ使うつもりなのかあ?:しかし、よく見ると、現在の拡張型シグナスよりも更に長くなっていることが分かる)。
まあ、そっちは、ブルーオリジンの方にくれてやっちまってるからな。
クルードラゴンを描くことで、さりげなくS社に秋波を送っている(そうなのかあ?)。
軌道維持のための機械部分に関する検討が、十分に行われているのかは知らない。
画像を見る限り、両端に機械部分がある感じだが、放熱板や太陽電池はモジュールに直付けされていて、拡張性にもやや疑問が残る。
軸方向に拡張する際には、一度切り離して、真ん中に突っ込むのかも知れない(そうなのかあ?)。
アグレッシブだな・・・。
ISSは、長年の運用でごちゃごちゃしているけど、軌道維持のためのリブーストについては、軸方向の構成を恒久的に維持することで一貫して対応している。
米国モジュール群の太陽電池パネルなどを取り付けているビームについては、左右のバランスを崩さない配慮をしているしな(現在は太陽電池パネルの増設中でやや崩れているけど、最終的に対称性は維持される)。
宇宙ステーションといえども、一つの宇宙船であることに違いはなく、動的なバランスを欠くことはできない(えーと、先日はバク転とかしちゃいましたけどね!)。
物理の法則は、真空中であれ、無重力であれ、同じ様に働く。
オービタルリーフのアンシンメトリックなデザインは、その点で根本的な欠陥を内包しているともいえる。
宇宙ステーションといえども、人が作りしものだ。
完全なものなどありえない。
太陽電池や蓄電池は劣化し、交換や増設で維持されているし、ロシアモジュールは老朽化してエア漏れを起こしている。
プログレスやソユーズのドッキングの際には、ISS全体を揺るがすほどの振動を与えると言われているからな(運用を終了した欧州補給機がどうだったかは知りません)。
米国のドッキングシステムが、神経質なほどショックを回避している点は、ISSの構造には優しいかも知れない。
まあ、どうでもいいんですが。
ロシアがISSを離脱する可能性は、ゼロではないけど限りなく小さい。
もう、単独で宇宙ステーションを維持することはできないに違いない。
中国は、そういうことを気にせずに、今のところ天上天下唯我独尊で進んでいるけど、いつまでもそのアプローチを継続できる保証はない。
独裁国家と言えども、経済原則に基づいて動いていることに違いはない。
軍事活動と一体とはいえ、国家の資源を無限に注ぎ込むことはできないからな。
ロシア(旧ソ連)が、その前例を示している。
月面基地や有人月着陸は、おそらくやって見せるだろうが、火星へのアプローチがどうなるかは分からない。
国威発揚に繋がらない、その他の惑星探査、宇宙天文台の建設の話は聞こえてこないからな(月の裏側に作るかも知れませんが)。
国家政策における宇宙開発の位置付けは、その高い技術力とは裏腹に、極めて政治的なものだ。
中国の宇宙開発は、その流れの中に閉じ込められているともいえる。
それらの宇宙先進国の後を、ぴたりと照準を定めて追いかけているのがインドだ。
有人宇宙飛行に向けて、着々と地歩を固めつつある(たまに、打ち上げロケットで失敗しますが)。
ロシアや欧州からの技術協力は今も健在のようだし、米国や中国とは一線を画したポジショニングはユニークだ。
俄かには信じられない、そのコスパの高さも光る。
今のところ、独自の宇宙ステーションの具体な構想は見えていないが、それを目指していることは公言して憚らない。
浮沈子的には、ダークホースと見ている。
大化けするとしたら、欧州との連携を強化し、ロシアを取り込んで、第三極を形成するしかない。
反米国、非中国というわけだ。
欧州の立ち位置はビミョーだな。
ISSにコロンバスを接続し、多目的モジュールを作成する有人宇宙船開発能力は持っているからな。
(コロンバス (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9_(ISS)
「ハーモニーと同じく、コロンバスの構造体と熱制御システムは、イタリアのアルカテル・アレニア・スペースで製造された。ソフトウェアを含む機能アーキテクチャはドイツのEADS社で設計され、組立も行われた。」
ハーモニーもそうなのか・・・。
「管制を行うコロンバス管制センターは、ドイツのミュンヘンに近いドイツ航空宇宙センター(DLR)ドイツ宇宙運用センターの中にある。」
アリアンという、必要にして十分な打ち上げ手段もある。
有人打ち上げの手段こそないけど、ロシアとの協力は緊密だ。
ソユーズ宇宙船貸して!(そうなのかあ?)。
現に、衛星打ち上げでは、ロシアからソユーズロケットを調達している。
独自の宇宙ステーションを持とうと思えば、出来ない話ではない。
技術的には十分だ。
が、しかし、欧州の問題はその政治プロセスにある。
合意形成に当たっては、少なくともフランス、ドイツ、イタリアが合意しなければ動けない。
米国と同じく、欧州の宇宙開発は公共事業としての面が強いからな。
米国とはやや異なるみたいだけど、独自のポリティカルバランスを持っている。
欧州の情報は、我が国にはあまり入ってこないからな。
浮沈子も、たまにしか確認しないしな。
ハーモニーが欧州製という話も、さっきまで知らなかったくらいだ。
地球低軌道における欧州のプレゼンスがなくなるということを考えれば、ポストISSの百花繚乱の中に飛び込むという選択肢が出てくるかもしれない。
浮沈子的には、それこそ、モジュール制作の繋がりから、ノースロップグラマンと手を結んで、コロンバス2をドッキングするという話が出て来るのではないかと見ている。
ブルーオリジンはオールアメリカで固めようとしているからな。
欧州が楔を打ち込むとすれば、そこしかないだろう。
ノースロップグラマンが、詳細を明かしていない(名前もないし)のは、その辺りが絡んでいるのかも知れない(未確認)。
鳥嶋さんの記事では、HTXの話とかが出てくる程度の我が国の地球低軌道での展開だが、きぼう2の話は何処からも聞こえてこない。
米国の民間宇宙ステーションの話が固まれば、そこに相乗りするつもりなんだろう(未確認)。
技術的には高いものを持ちながら、島国根性と米国追従路線に徹している(そうなのかあ?)。
金もないしなあ・・・。
三菱や石播を外部化したり、小型衛星の打ち上げを行おうとする民間支援をする程度だ。
その三菱や石播にしても、政府衛星の打ち上げがメインで、民間需要を取り込もうという本気度はゼロだ。
大学や企業の衛星も、ロシアやインドに打ち上げてもらっているしな。
情けない話だ・・・。
今世紀中に、この流れが変わることはないだろう。
浮沈子は、なるべくグローバルに見ようと努めてはいるけど、同じ日本人として、歯がゆい思いをしている。
少ない予算でよくやっていると思うし、米国の落穂ひろいをこまめに行い、それなりの評価も得ているようだ。
水星探査機に見るように、欧州との連携も一応行っているしな。
しかし、産業としての宇宙開発を本気で進める気はさらさらない。
政治的には、国際社会における箔をつける程度の位置付けでしかないのだ。
独自の打ち上げロケット持ってますとか、自前で衛星や探査機作って飛ばしてますとか、ISSにモジュール付けてますとか、無人補給機飛ばしてますとか。
形の上では、有人打ち上げ手段を持たない欧州と同じだが、中身は雲泥の差だろう。
要素技術では突出したものがあるのかも知れないが、宇宙開発は総合力や統合力が問われるからな。
最終的には、政治が動かなければ何も変わらない。
我が国が、ポストISSの前面に出ることはないだろうし、欧州に対抗してオービタルリーフに金を付け、モジュールを押し込むこともないだろう。
間に合ってますとか言われるのがオチだ。
やれやれ・・・。
一寸先は闇の宇宙開発。
この他にも、隠れたダークホースが出てくるかもしれないしな。
つーか、本命中の本命であるS社が沈黙を守っているのが不気味だ。
度肝を抜くような話が、いきなり出て来るのではないか。
火星移民はやっぱムリポだから、地球低軌道に巨大なスペースコロニー作ることにしたとかな。
規模は、ISSの百万倍!。
100万人を送り込んで、独自の政府を作り、国連での議席獲得を目指すかもしれない。
かわぐちかいじの漫画では、原潜1隻で国家を名乗っていた話もあったからな(宇宙版「沈黙の艦隊」?)。
まあいい。
夜空を見上げると、無数の星々が瞬いている。
現在も、その無音の空間には、13人(前澤さん達が物見遊山に行ってるからな)の人類が滞在し、地球生命史上、かつてない状況を演出している。
それは、小さな一歩かもしれない。
んでもって、それで終わっちまったりしてな・・・。
ISS(国際宇宙ステーション)なき後、米国が4つの後継機を開発している記事が出ている。
(NASAは、民間宇宙ステーションの有望であるが危険な未来に向けて出航します)
https://arstechnica.com/science/2021/12/nasa-sets-sail-into-a-promising-but-perilous-future-of-private-space-stations/
先日も、エベレスト登山やケーブダイビングに絡めて、このブログでも取り上げている。
そこでも引用したが、地球低軌道宇宙ステーションは、既に唯一無二ではない。
中国は、天宮を運用しているし、そこには宇宙飛行士が常駐しているからな。
ロシアは、金がないから仕方なくISSにしがみついているけど、早くおさらばしたいと常に思っているだろう。
インドが独自の宇宙ステーションを検討している話も既に書いた。
(宇宙ステーションズ:地球低軌道は大賑わい)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/10/31/9436535
米国だって、それ程潤沢な資金があるわけではないし、予算を承認する議会は、宇宙開発は道路工事と同じ公共事業だと思っているからな。
全米に、くまなく金が落ちるような話でなければ、1セントたりとも金は付けない。
先日、鳥嶋さんの記事では、アキショムがレースに参加していることは書かれていなかったが、エリックバーガーのアルスの記事には、数年先行していると書かれている。
まあ、今回補助金貰った3社は、絵面こそ華々しいが、NASAの審査に耐える実質的な設計はこれからだからな。
アキショムは、既にその段階に達している。
「この段階で、Axiomは、将来のNASAプライベートステーション賞の競争においていくつかの利点を持っているように見えます。Axiomは、宇宙ステーションへの最初の取り付けを通じて、電力、呼吸空気、および乗組員の時間の利点を提供することに加えて、施設の設計と建設を先取りしています。Axiomは、9月にステーションの面倒な「予備設計レビュー」を完了しました。このプロセスは、フリーフライングステーションが2025年までに完了する可能性は低いです。」(フリーフライングステーション:今回補助金対象となった3社のステーションのこと:ISSとは独立に飛行することから、記事ではそう呼んでいる。)
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、ノースロップグラマンの提案が、やる気と実現可能性のバランスが取れている気がする。
画像をよく見ると、接続している有人宇宙船はクルードラゴンであることが分かる。
HALOを基に描いていると思われる右側半分は、ファルコンヘビーで月軌道に送られることが決まっているからな。
運搬手段も明確だ。
ほっそりした左側半分は、シグナスベースと思われるが、アンタレスロケットでもファルコンでも打ち上げが可能だろう。
放熱板と太陽電池パネルも、コンサバな設計で外連味がない。
ブルーオリジンのオービタルリーフは、放熱板がやや小ぶりな印象を受ける。
もちろん、現段階の想像図を見て判断するというわけにはいかないけどな。
ナノラックスの宇宙実験室は、まあ、とりあえず出して見ました程度で、1度の打ち上げで全要素を上げられること以上のメリットはない。
アルスの記事によれば、アキショムの提案も似たような感じになるんだろう。
「個人的なインタビューに基づくと、概算では、ナノラックスとアクシアムの宇宙ステーションのコンセプトは、ローエンドで数十億ドル」
これらのミニマムステーションを、具体的にどうやって軌道に送るかの言及はない。
将来への発展性も見えないしな。
基本的に、使い捨てな感じが否めない。
もちろん、長持ちすればそれでいいとは言えない。
数年で使い捨て、新しい設計のステーションを打ち上げて、成果だけ継続するという運用もありうる。
維持管理コストがバカにならないからな。
現にISSにあったロシアのピアースモジュールは、ナウカの増設に伴い廃棄されている。
恒久性、発展性がある構成は、ブルーオリジンとノースロップグラマンだが、構成要素(コアモジュール、放熱板、太陽電池)を固定化しているブルーオリジンのオービタルリーフは、素人受けするかもしれないけど、逆に柔軟性を失っている。
ISSの太陽電池の追加に見る通り、長期運用の中では新たな技術が生まれ、発展的に置き換えられるのが自然だ。
先のことは分からないから、最小限の拡張要素(コアモジュールの接続性)だけをコンセプトとして打ち出し、接続されるモジュールの詳細については、なるべく自由度を残しておこうというアプローチを示すノースロップグラマンのコンセプト画像は、浮沈子的にはバランスが取れている気がする。
採用には至らなかったが、固体ロケットのメリットを生かした次世代打ち上げロケットの提案も、似たような感じだったからな。
コンサバで、外連味がなく、実現性高く、冒険していない。
それでいて、要求事項は満たしている。
欠点はただ一つ。
面白みに欠ける点だが、それがどーした!?。
HALOをベースにした右半分を除けば、明日にでも打ち上げ可能な印象がある。
浮沈子的に好感を抱いたのは、現在開発中の自社の宇宙貨物船であるドリームチェイサーを描かなかったことだ(画像では、補給船としてはシグナスが描かれています:まだ使うつもりなのかあ?:しかし、よく見ると、現在の拡張型シグナスよりも更に長くなっていることが分かる)。
まあ、そっちは、ブルーオリジンの方にくれてやっちまってるからな。
クルードラゴンを描くことで、さりげなくS社に秋波を送っている(そうなのかあ?)。
軌道維持のための機械部分に関する検討が、十分に行われているのかは知らない。
画像を見る限り、両端に機械部分がある感じだが、放熱板や太陽電池はモジュールに直付けされていて、拡張性にもやや疑問が残る。
軸方向に拡張する際には、一度切り離して、真ん中に突っ込むのかも知れない(そうなのかあ?)。
アグレッシブだな・・・。
ISSは、長年の運用でごちゃごちゃしているけど、軌道維持のためのリブーストについては、軸方向の構成を恒久的に維持することで一貫して対応している。
米国モジュール群の太陽電池パネルなどを取り付けているビームについては、左右のバランスを崩さない配慮をしているしな(現在は太陽電池パネルの増設中でやや崩れているけど、最終的に対称性は維持される)。
宇宙ステーションといえども、一つの宇宙船であることに違いはなく、動的なバランスを欠くことはできない(えーと、先日はバク転とかしちゃいましたけどね!)。
物理の法則は、真空中であれ、無重力であれ、同じ様に働く。
オービタルリーフのアンシンメトリックなデザインは、その点で根本的な欠陥を内包しているともいえる。
宇宙ステーションといえども、人が作りしものだ。
完全なものなどありえない。
太陽電池や蓄電池は劣化し、交換や増設で維持されているし、ロシアモジュールは老朽化してエア漏れを起こしている。
プログレスやソユーズのドッキングの際には、ISS全体を揺るがすほどの振動を与えると言われているからな(運用を終了した欧州補給機がどうだったかは知りません)。
米国のドッキングシステムが、神経質なほどショックを回避している点は、ISSの構造には優しいかも知れない。
まあ、どうでもいいんですが。
ロシアがISSを離脱する可能性は、ゼロではないけど限りなく小さい。
もう、単独で宇宙ステーションを維持することはできないに違いない。
中国は、そういうことを気にせずに、今のところ天上天下唯我独尊で進んでいるけど、いつまでもそのアプローチを継続できる保証はない。
独裁国家と言えども、経済原則に基づいて動いていることに違いはない。
軍事活動と一体とはいえ、国家の資源を無限に注ぎ込むことはできないからな。
ロシア(旧ソ連)が、その前例を示している。
月面基地や有人月着陸は、おそらくやって見せるだろうが、火星へのアプローチがどうなるかは分からない。
国威発揚に繋がらない、その他の惑星探査、宇宙天文台の建設の話は聞こえてこないからな(月の裏側に作るかも知れませんが)。
国家政策における宇宙開発の位置付けは、その高い技術力とは裏腹に、極めて政治的なものだ。
中国の宇宙開発は、その流れの中に閉じ込められているともいえる。
それらの宇宙先進国の後を、ぴたりと照準を定めて追いかけているのがインドだ。
有人宇宙飛行に向けて、着々と地歩を固めつつある(たまに、打ち上げロケットで失敗しますが)。
ロシアや欧州からの技術協力は今も健在のようだし、米国や中国とは一線を画したポジショニングはユニークだ。
俄かには信じられない、そのコスパの高さも光る。
今のところ、独自の宇宙ステーションの具体な構想は見えていないが、それを目指していることは公言して憚らない。
浮沈子的には、ダークホースと見ている。
大化けするとしたら、欧州との連携を強化し、ロシアを取り込んで、第三極を形成するしかない。
反米国、非中国というわけだ。
欧州の立ち位置はビミョーだな。
ISSにコロンバスを接続し、多目的モジュールを作成する有人宇宙船開発能力は持っているからな。
(コロンバス (ISS))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%90%E3%82%B9_(ISS)
「ハーモニーと同じく、コロンバスの構造体と熱制御システムは、イタリアのアルカテル・アレニア・スペースで製造された。ソフトウェアを含む機能アーキテクチャはドイツのEADS社で設計され、組立も行われた。」
ハーモニーもそうなのか・・・。
「管制を行うコロンバス管制センターは、ドイツのミュンヘンに近いドイツ航空宇宙センター(DLR)ドイツ宇宙運用センターの中にある。」
アリアンという、必要にして十分な打ち上げ手段もある。
有人打ち上げの手段こそないけど、ロシアとの協力は緊密だ。
ソユーズ宇宙船貸して!(そうなのかあ?)。
現に、衛星打ち上げでは、ロシアからソユーズロケットを調達している。
独自の宇宙ステーションを持とうと思えば、出来ない話ではない。
技術的には十分だ。
が、しかし、欧州の問題はその政治プロセスにある。
合意形成に当たっては、少なくともフランス、ドイツ、イタリアが合意しなければ動けない。
米国と同じく、欧州の宇宙開発は公共事業としての面が強いからな。
米国とはやや異なるみたいだけど、独自のポリティカルバランスを持っている。
欧州の情報は、我が国にはあまり入ってこないからな。
浮沈子も、たまにしか確認しないしな。
ハーモニーが欧州製という話も、さっきまで知らなかったくらいだ。
地球低軌道における欧州のプレゼンスがなくなるということを考えれば、ポストISSの百花繚乱の中に飛び込むという選択肢が出てくるかもしれない。
浮沈子的には、それこそ、モジュール制作の繋がりから、ノースロップグラマンと手を結んで、コロンバス2をドッキングするという話が出て来るのではないかと見ている。
ブルーオリジンはオールアメリカで固めようとしているからな。
欧州が楔を打ち込むとすれば、そこしかないだろう。
ノースロップグラマンが、詳細を明かしていない(名前もないし)のは、その辺りが絡んでいるのかも知れない(未確認)。
鳥嶋さんの記事では、HTXの話とかが出てくる程度の我が国の地球低軌道での展開だが、きぼう2の話は何処からも聞こえてこない。
米国の民間宇宙ステーションの話が固まれば、そこに相乗りするつもりなんだろう(未確認)。
技術的には高いものを持ちながら、島国根性と米国追従路線に徹している(そうなのかあ?)。
金もないしなあ・・・。
三菱や石播を外部化したり、小型衛星の打ち上げを行おうとする民間支援をする程度だ。
その三菱や石播にしても、政府衛星の打ち上げがメインで、民間需要を取り込もうという本気度はゼロだ。
大学や企業の衛星も、ロシアやインドに打ち上げてもらっているしな。
情けない話だ・・・。
今世紀中に、この流れが変わることはないだろう。
浮沈子は、なるべくグローバルに見ようと努めてはいるけど、同じ日本人として、歯がゆい思いをしている。
少ない予算でよくやっていると思うし、米国の落穂ひろいをこまめに行い、それなりの評価も得ているようだ。
水星探査機に見るように、欧州との連携も一応行っているしな。
しかし、産業としての宇宙開発を本気で進める気はさらさらない。
政治的には、国際社会における箔をつける程度の位置付けでしかないのだ。
独自の打ち上げロケット持ってますとか、自前で衛星や探査機作って飛ばしてますとか、ISSにモジュール付けてますとか、無人補給機飛ばしてますとか。
形の上では、有人打ち上げ手段を持たない欧州と同じだが、中身は雲泥の差だろう。
要素技術では突出したものがあるのかも知れないが、宇宙開発は総合力や統合力が問われるからな。
最終的には、政治が動かなければ何も変わらない。
我が国が、ポストISSの前面に出ることはないだろうし、欧州に対抗してオービタルリーフに金を付け、モジュールを押し込むこともないだろう。
間に合ってますとか言われるのがオチだ。
やれやれ・・・。
一寸先は闇の宇宙開発。
この他にも、隠れたダークホースが出てくるかもしれないしな。
つーか、本命中の本命であるS社が沈黙を守っているのが不気味だ。
度肝を抜くような話が、いきなり出て来るのではないか。
火星移民はやっぱムリポだから、地球低軌道に巨大なスペースコロニー作ることにしたとかな。
規模は、ISSの百万倍!。
100万人を送り込んで、独自の政府を作り、国連での議席獲得を目指すかもしれない。
かわぐちかいじの漫画では、原潜1隻で国家を名乗っていた話もあったからな(宇宙版「沈黙の艦隊」?)。
まあいい。
夜空を見上げると、無数の星々が瞬いている。
現在も、その無音の空間には、13人(前澤さん達が物見遊山に行ってるからな)の人類が滞在し、地球生命史上、かつてない状況を演出している。
それは、小さな一歩かもしれない。
んでもって、それで終わっちまったりしてな・・・。
🐼変異種:新型コロナウイルス抗原検査ペン型デバイスを試す:結果は陰性(臨床診断には使えません) ― 2021年12月15日 07:03
変異種:新型コロナウイルス抗原検査ペン型デバイスを試す:結果は陰性(臨床診断には使えません)
(新型コロナウイルス抗原検査ペン型デバイス)
https://toamit.jp/products/toa-car-ts/
近所の薬局で売っていたので、試しに買ってみた。
1200円くらいだったかな(通販では、1100円で売っているところも)。
東亜産業の上記の通販は、1848円(たっけー!)。
まあ、どうでもいいんですが。
研究用と明記されていて、結果はあくまで気休め(診断用としては使えません)。
とはいえ、同社のPCRキット(メキシコ行く前に浮沈子も使ってみました:もちろん陰性)に比べても99.4パーセント以上の一致率があるから、まあ、ほぼ同等と言える(検体中のウイルス量によっては、抗原検査では検出できないこともあります:PCRは増幅するけど)。
面白いのは、結果が陽性と出た場合、PCR検査(3000円以上)を無料で受けられるおまけ(?)が付いていることだ。
おまけに当たりたいとは思わないけどな・・・。
まあいい。
先週末に買い求めて、ちょっと飾っておいたんだが、そろそろ自宅待機期間も終わりに近づいてきたので念のために検査してみた。
ラミネートから取り出して、検査棒(試験紙付き唾液コレクター)を取り出し、青い四角いねじ込みの方を開けそうになったが、同梱の取説を読むと反対側の半透明の丸い頭のキャップの方を取り外すことになっている(取説、先に読めよ!)。
危なく、1200円をどぶに捨てるところだ。
やれやれ・・・。
で、キャップを取って、取説にある通り、唾液を飲み込んでから舌の上の奥の方をぐりぐりし、さらに舌下に突っ込んで2分間待つ(新鮮な唾液を、よーくしみ込ませるためだそうです)。
その後、同梱の抽出バッファ(意味不明)の中に、今、採取した唾液がしみ込んだ方(青い四角じゃない方)を突っ込み(封印されている銀紙を破って押し込む必要があります)、薬液が毛管現象で上がってくるのを、ぢっと待つ・・・。
おおっ、来た来た!。
赤い(やや茶色っぽいか)マーカーがくっきりと浮かび上がり、取説にある検査結果表示と突合して、陰性であることを確認する(あくまで研究用であり、臨床診断には使えません:しつこい?)。
取説には、上側にCとか、下側にTとか書いてあるが、キットの方にはそんな表示はない。
上側に近いか、下側に近いかで判定するという、実にアナログな話なわけだ。
・CとTの両方とも判定ラインが表示:陽性
・Cだけに表示:陰性
・Tだけに表示:無効
・CとTの両方とも非表示:無効
判定液の保管温度(摂氏2度から30度:凍結させないこと)、判定時の室内温度(15度から30度)の管理が杜撰だと、正しい結果が得られないとある。
また、パウチ(内袋)から取り出して1時間以内に検査することを求めている。
製造から2年間の有効期限が定められており、それを過ぎたものは無効だ(製造年月日は外袋に記載)。
20分を過ぎた検査結果は無効とあるが、浮沈子のキットでは、1時間経っても変わらなかったな(判定ラインが出ている所の周辺の薄い色は落ちて真っ白になりましたが、判定ライン自体ははクッキリ残っていました)。
東京都の昨日の陽性確認者は24人(33日連続で30人未満)。
ほぼほぼ、流行は収まっている。
が、感染の連鎖が途切れているわけではないので、市中感染は続いており、いつ、どこで感染してもおかしくない状況は変わらない。
さらに、おそらく、たぶん、今の時点では、感染が継続しているのはデルタだから、重症化すれば、浮沈子のように持病持ちで準高齢者の場合、たとえワクチン接種していても死んじまう可能性はゼロではない(昨日も1人亡くなられています)。
オミクロンが、定性抗原検査キットで引っかかるかというのも気になるところだ(未確認)。
検体の採取は、キットの有効期限管理、保管時や検査時の温度管理と共に、結果に重大な影響を及ぼす(飲食、歯磨き、うがいの直後を避け、30分以上経過してから検査)。
採取方法を厳守し、正しい結果を得なければならない。
が、それでも、ウイルス量が少なかったりすれば正しい結果は得られないし(抗原検査の欠点の一つだ)、そもそもPCR検査だって、捕捉できるのは良くて8割程度だ(旧欧州産変異種の場合)。
その後我が国で流行ったアルファ、デルタでどの程度の捕捉率になっているかは知らない。
偽陰性で、未発症のまま、感染させまくるケースは決して少なくないだろう。
ワクチン接種は、感染、発症、重症化を防ぐ効果を発揮する一方、適切な感染防御策を取り続けない限り、無症候性キャリアや軽症者による感染拡大の温床になりかねないのだ。
マスク、手洗い、密回避。
抗原検査ペン(東亜産業製品の商品名?)で陰性と出たからと言って、あと3日間残っている自宅待機期間が短縮されるわけではない。
オミクロンが流行り出す前は、検疫でワクチン接種証明書の写しを提出し、自宅待機10日以降に自費検査(PCR)で陰性ならば(当局への報告方法とかは未確認)、待機期間の短縮もあったんだが、その措置は水際対策の強化の名目で現在は中止されている。
うーん、どっちが強化になるかはビミョーな気もするけどな。
抽出バッファに入っている判定液には、防腐剤としてアジ化ナトリウムが含まれているとある(0.09パーセント)。
(アジ化ナトリウム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E5%8C%96%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「組成式 NaN3」
「EU分類:猛毒 (T+)」
「かつては、その爆発・分解性を利用して自動車のエアバッグを窒素ガスで膨らませることに用いていたが、日本では人体・環境に配慮して、2000年より使用が撤廃された」
「アジ化物イオンは細胞の呼吸を阻害する働きがある。一酸化炭素がそうであるのと同様に、ヘモグロビンに対して不可逆的な結合を形成し、これにより細胞が死(アポトーシス)にいたる。アジ化ナトリウムによって最も深刻な被害を受けるのは、多量の酸素を必要とする、心臓と大脳である。」
「因みに、アジ化ナトリウムは、加熱すると分解し第3類危険物(自然発火性物質・禁水性物質)である金属ナトリウム(Na)を生じる。」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
廃棄は、慎重に行う必要がある。
キットの中には乾燥材の小袋も入っているが、これは通常廃棄でいいだろう。
検査棒と抽出バッファの廃棄方法は、大田区の廃棄物担当部所に訊いてから決めよう(薬液の廃棄の際は大量の水を使用するように書かれています)。
自宅待機期間が終了するまで、あと3日。
次回メキシコへ行くときにも、現在と同じ状況なら、このキットで自己点検してから飛行機に乗り込みたいもんだな(PCR検査でもいいんですが)。
ラボ検査のための検体回収を必要とせず、自宅で手軽に行え、結果も直ぐに判明する(えーと、陽性と出た際にはPCR検査で数日かかる可能性もありますけど:東亜の場合、その結果は「高リスク」または「低リスク」として通知される)。
もうちょっと安くなるといいんだがな(100円くらい)。
検査液と試験紙だけなら、もっともっと安くなると思うんだがな(10円くらい?)。
もちろん、これで陰性だからといって、何か日常の対策が変わるわけではない。
メキシコへの道(第2章)で、出来ることは何でもやる。
後悔したくはないからな・・・。
(新型コロナウイルス抗原検査ペン型デバイス)
https://toamit.jp/products/toa-car-ts/
近所の薬局で売っていたので、試しに買ってみた。
1200円くらいだったかな(通販では、1100円で売っているところも)。
東亜産業の上記の通販は、1848円(たっけー!)。
まあ、どうでもいいんですが。
研究用と明記されていて、結果はあくまで気休め(診断用としては使えません)。
とはいえ、同社のPCRキット(メキシコ行く前に浮沈子も使ってみました:もちろん陰性)に比べても99.4パーセント以上の一致率があるから、まあ、ほぼ同等と言える(検体中のウイルス量によっては、抗原検査では検出できないこともあります:PCRは増幅するけど)。
面白いのは、結果が陽性と出た場合、PCR検査(3000円以上)を無料で受けられるおまけ(?)が付いていることだ。
おまけに当たりたいとは思わないけどな・・・。
まあいい。
先週末に買い求めて、ちょっと飾っておいたんだが、そろそろ自宅待機期間も終わりに近づいてきたので念のために検査してみた。
ラミネートから取り出して、検査棒(試験紙付き唾液コレクター)を取り出し、青い四角いねじ込みの方を開けそうになったが、同梱の取説を読むと反対側の半透明の丸い頭のキャップの方を取り外すことになっている(取説、先に読めよ!)。
危なく、1200円をどぶに捨てるところだ。
やれやれ・・・。
で、キャップを取って、取説にある通り、唾液を飲み込んでから舌の上の奥の方をぐりぐりし、さらに舌下に突っ込んで2分間待つ(新鮮な唾液を、よーくしみ込ませるためだそうです)。
その後、同梱の抽出バッファ(意味不明)の中に、今、採取した唾液がしみ込んだ方(青い四角じゃない方)を突っ込み(封印されている銀紙を破って押し込む必要があります)、薬液が毛管現象で上がってくるのを、ぢっと待つ・・・。
おおっ、来た来た!。
赤い(やや茶色っぽいか)マーカーがくっきりと浮かび上がり、取説にある検査結果表示と突合して、陰性であることを確認する(あくまで研究用であり、臨床診断には使えません:しつこい?)。
取説には、上側にCとか、下側にTとか書いてあるが、キットの方にはそんな表示はない。
上側に近いか、下側に近いかで判定するという、実にアナログな話なわけだ。
・CとTの両方とも判定ラインが表示:陽性
・Cだけに表示:陰性
・Tだけに表示:無効
・CとTの両方とも非表示:無効
判定液の保管温度(摂氏2度から30度:凍結させないこと)、判定時の室内温度(15度から30度)の管理が杜撰だと、正しい結果が得られないとある。
また、パウチ(内袋)から取り出して1時間以内に検査することを求めている。
製造から2年間の有効期限が定められており、それを過ぎたものは無効だ(製造年月日は外袋に記載)。
20分を過ぎた検査結果は無効とあるが、浮沈子のキットでは、1時間経っても変わらなかったな(判定ラインが出ている所の周辺の薄い色は落ちて真っ白になりましたが、判定ライン自体ははクッキリ残っていました)。
東京都の昨日の陽性確認者は24人(33日連続で30人未満)。
ほぼほぼ、流行は収まっている。
が、感染の連鎖が途切れているわけではないので、市中感染は続いており、いつ、どこで感染してもおかしくない状況は変わらない。
さらに、おそらく、たぶん、今の時点では、感染が継続しているのはデルタだから、重症化すれば、浮沈子のように持病持ちで準高齢者の場合、たとえワクチン接種していても死んじまう可能性はゼロではない(昨日も1人亡くなられています)。
オミクロンが、定性抗原検査キットで引っかかるかというのも気になるところだ(未確認)。
検体の採取は、キットの有効期限管理、保管時や検査時の温度管理と共に、結果に重大な影響を及ぼす(飲食、歯磨き、うがいの直後を避け、30分以上経過してから検査)。
採取方法を厳守し、正しい結果を得なければならない。
が、それでも、ウイルス量が少なかったりすれば正しい結果は得られないし(抗原検査の欠点の一つだ)、そもそもPCR検査だって、捕捉できるのは良くて8割程度だ(旧欧州産変異種の場合)。
その後我が国で流行ったアルファ、デルタでどの程度の捕捉率になっているかは知らない。
偽陰性で、未発症のまま、感染させまくるケースは決して少なくないだろう。
ワクチン接種は、感染、発症、重症化を防ぐ効果を発揮する一方、適切な感染防御策を取り続けない限り、無症候性キャリアや軽症者による感染拡大の温床になりかねないのだ。
マスク、手洗い、密回避。
抗原検査ペン(東亜産業製品の商品名?)で陰性と出たからと言って、あと3日間残っている自宅待機期間が短縮されるわけではない。
オミクロンが流行り出す前は、検疫でワクチン接種証明書の写しを提出し、自宅待機10日以降に自費検査(PCR)で陰性ならば(当局への報告方法とかは未確認)、待機期間の短縮もあったんだが、その措置は水際対策の強化の名目で現在は中止されている。
うーん、どっちが強化になるかはビミョーな気もするけどな。
抽出バッファに入っている判定液には、防腐剤としてアジ化ナトリウムが含まれているとある(0.09パーセント)。
(アジ化ナトリウム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E5%8C%96%E3%83%8A%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A6%E3%83%A0
「組成式 NaN3」
「EU分類:猛毒 (T+)」
「かつては、その爆発・分解性を利用して自動車のエアバッグを窒素ガスで膨らませることに用いていたが、日本では人体・環境に配慮して、2000年より使用が撤廃された」
「アジ化物イオンは細胞の呼吸を阻害する働きがある。一酸化炭素がそうであるのと同様に、ヘモグロビンに対して不可逆的な結合を形成し、これにより細胞が死(アポトーシス)にいたる。アジ化ナトリウムによって最も深刻な被害を受けるのは、多量の酸素を必要とする、心臓と大脳である。」
「因みに、アジ化ナトリウムは、加熱すると分解し第3類危険物(自然発火性物質・禁水性物質)である金属ナトリウム(Na)を生じる。」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
廃棄は、慎重に行う必要がある。
キットの中には乾燥材の小袋も入っているが、これは通常廃棄でいいだろう。
検査棒と抽出バッファの廃棄方法は、大田区の廃棄物担当部所に訊いてから決めよう(薬液の廃棄の際は大量の水を使用するように書かれています)。
自宅待機期間が終了するまで、あと3日。
次回メキシコへ行くときにも、現在と同じ状況なら、このキットで自己点検してから飛行機に乗り込みたいもんだな(PCR検査でもいいんですが)。
ラボ検査のための検体回収を必要とせず、自宅で手軽に行え、結果も直ぐに判明する(えーと、陽性と出た際にはPCR検査で数日かかる可能性もありますけど:東亜の場合、その結果は「高リスク」または「低リスク」として通知される)。
もうちょっと安くなるといいんだがな(100円くらい)。
検査液と試験紙だけなら、もっともっと安くなると思うんだがな(10円くらい?)。
もちろん、これで陰性だからといって、何か日常の対策が変わるわけではない。
メキシコへの道(第2章)で、出来ることは何でもやる。
後悔したくはないからな・・・。
🐼戦争と平和:世界気象機関(WMO)と戦時の天気予報:敵情報と防災 ― 2021年12月15日 10:40
戦争と平和:世界気象機関(WMO)と戦時の天気予報:敵情報と防災
戦争が起これば、毎日何気なく見ている天気予報が流れなくなるかもしれないという話は、以前にもどこかで書いた記憶がある(未確認:怪しげな記憶だからな、単なる妄想だったかもしれない)。
東京地方の今朝の最低気温は2.6度(7時6分)。
サイテーだ・・・。
べらぼーめ・・・。
一方、地球温暖化に伴う気温の上昇は半端なく、昨年夏には北極圏で38度という信じられない気温を記録しているという。
(北極圏で気温38度、最高と認定 昨年6月にロシアで観測)
https://news.yahoo.co.jp/articles/376b363c67d77b4c7b397f83379dd986a00e05d7
「世界気象機関(WMO)は14日、ロシア極東サハ共和国のベルホヤンスクで昨年6月20日に観測された38度を、北極圏の観測史上最高気温と正式に認定」
「WMOは米カリフォルニア州のデスバレーで昨年8月と今年7月に観測された54.4度が、今世紀の世界最高気温かどうかを精査中。」
それって、気温の温度じゃない気がするんだがな。
WHO(世界保健機関:昔は、世界保健機構と言ってたような気がするんだがな)は知ってるが、WMOというのは初耳だ(YMOに近いのかあ?)。
(世界気象機関について)
https://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_wmo.html
「国連の専門機関の一つとして、世界の気象業務の調和と統一のとれた推進に必要な企画・調整活動にあたっています。」
世界気象デーというのがあるそうで、国連で批准された3月23日なんだそうだ(WMOの設立自体は、3月17日という記述もある:ウィキより)。
(世界気象機関:世界気象デー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%B0%97%E8%B1%A1%E6%A9%9F%E9%96%A2#%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%83%87%E3%83%BC
「1950年3月23日に世界気象機関条約が発効されたことを記念」(制定は1960年)
「1951年3月に最後のCDが開催され、非政府間組織であったIMOは、1951年3月17日に国際連合の中の専門機関として世界気象機関 (WMO) となった」(世界気象機関ができるまでの歴史の項より)
冒頭に掲げた戦争と気象予報については、こちらに関連の記述がある。
(天気予報)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%B0%97%E4%BA%88%E5%A0%B1
「クリミア戦争の際、暴風で黒海の英仏艦隊が壊滅したのを受けて、パリ天文台台長のユルバン・ルヴェリエが暴風雨を予測する研究を行い、天気予報の必要性をナポレオン3世に進言した。」
クリミア戦争は、1853年から1856年の間、クリミア半島などを舞台として行われた。
(クリミア戦争)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E6%88%A6%E4%BA%89
「同盟軍は軍隊を黒海西岸のヴァルナ(現在のブルガリア東部)に上陸させてオデッサの攻略を目指したが、突如としてオーストリアが国境線に部隊を配置して同盟軍のバルカン山脈以北への進軍を阻止したため、攻撃目標はロシア黒海艦隊の基地があるクリミア半島の要衝セバストポリへの変更を余儀なくされた。」
「しかし、主力のイギリス・フランス軍ともに現地の事情に疎く、クリミア半島に部隊を移動させた直後から現地の民兵やコサックから昼夜を問わず奇襲を受け、フランス軍にいたっては黒海特有の変わりやすい天候について調べていなかったため、停泊中の艦隊が嵐に巻き込まれ、戦う前からその大半を失っていた(この後、フランスでは気象に関する研究が盛んになる)。」
天気予報のウィキには、英国気象庁が嚆矢とある。
「1854年に設立されたイギリス気象庁は世界で最も早期に設立された気象機関の1つで、1870年代に天気図の作成を開始、1879年には新聞に対して情報提供を開始するなど先進的な試みを行っている。」
(イギリス気象庁)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E6%B0%97%E8%B1%A1%E5%BA%81
「英国気象庁は、1854年にロバート・フィッツロイ海軍中将の下、船乗り向けのサービスとして、商務院 (Board of Trade) 内に小さな部局が設立されたことに始まる。」
「第一次世界大戦後、1919年に英国気象庁は空軍省の一部となり、気象観測業務はアダストラル・ハウス(空軍省の拠点)の屋上で行われるようになった。」
「今日においても天気予報の中で空軍の飛行場に言及されることが多いのはそのためである。1936年には、一部の業務が海軍に分割され、本庁とは別に、独自に予報業務を行うようになった。」
「1990年4月、英国気象庁が国防省の執行エージェンシーとなったことにより、準政府機関の役割として、商業的な活動も要求されるようになった。」(その後の変遷については割愛する)
「今日ではもはや国防省の一部ではないにもかかわらず、英国気象庁は、国内と海外の双方にある空軍と陸軍の基地に置かれた第一線の部署を通じて、軍との強いつながりを維持しているほか、海軍と共に気象学と海洋学に関する統合運用センター (Joint Operations Meteorology and Oceanography Centre, JOMOC) に関与している。紛争時に前線部隊に随行して、戦闘地域で優勢に軍隊を展開するための助言を軍(特に空軍)に与える気象部隊である Mobile Met Unit (MMU) は、空軍の予備役兵でもある英国気象庁の職員から成る。」
我が国の先の大戦中の気象予報については、いくつかの記事を当たった。
(秘密だった気象観測 職員たちの苦悩)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/senseki/article_61.html
「天気予報も公表されなかった:
当時の観測データは、ほとんど国民の目に触れることはありませんでした。軍事作戦に欠かせないとして、天気予報も含めて公表しないよう軍部が命じていたからです。」
これについては、例外もあった様だ。
(太平洋戦争中は天気予報と台風情報は国民に知らされなかった)
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20150812-00048399
「ただ、例外として、防災上の見地から気象報道管制中でも、暴風警報の発表は、特例により実施されることになっており、全てが禁止されたわけではありません。しかし、いろいろな許可や了解が必要であり、実質的には行われないのと一緒でした。」
記事では、そのために台風による災害が拡大したとされている。
「このため、昭和17年8月27日に長崎県に上陸した台風により山口県を中心に1158名が死亡するなど、台風が近づいても十分な対策がとれずに被害を大きくしてしまった、ということが多かったと言われています。」
しかし、終戦が近くなると、米軍が制空権を握り、観測情報はそれを基にするという皮肉な事態に陥ったとある。
「終戦直前の米軍は、飛行機による気象観測結果を暗号を使わずに送信していたので、この送信を傍受し、天気図に記入して利用していた」
「気象観測結果を暗号なしで送信するということは、飛行機の位置が相手に知られてもかまわないということを意味しています。」
もちろん、これらの情報を基にした天気予報は、国民には知らされていなかったと思われる(未確認)。
「終戦直前になると,アメリカ軍は頻繁に飛行機で飛来し気象観測をしていたため,自国民を自然の猛威にさらしてまで実施している日本の気象報道管制は意味をなさなくなっています。」
何とも気の滅入る話だ。
クリミアと言えば、ウクライナ紛争の際に、ロシアが死守した地域だ。
いままた、きな臭い話が出てきている。
(【地球コラム】新ウクライナ危機、プーチンの真意は)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20211216world0001
「2021年春以降、ロシア西部国境に大軍を集めて断続的にウクライナ情勢を緊張させている」
「ロシアが国内で軍事演習を行うことは自然だが、兵力が過去最大規模だったり、演習後に直ちに撤収しなかったりするのは不自然」
「秋から冬にかけ、欧米は2014年に続くウクライナ侵攻もあり得るとみて、北大西洋条約機構(NATO)が黒海で演習を実施するなど厳戒態勢を敷いた。」
21世紀のクリミア戦争かあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
「プーチン大統領の発想からすれば、法的な保証に向けた欧米の具体的行動がない限り、ウクライナをめぐる緊張は繰り返されることになる。」
記事では、演出された緊張は外交交渉を有利に進めるためのものだという見方をしている。
米国の相対的衰退、中国の急速な台頭で、ロシアの国際的地位は低下するばかりだ。
その一方で、核兵器の保有を初めとする軍事力では断トツの地位を築いている。
そのアンバランスが、プーチンの不満と焦りの背景にあるに違いない。
ロシアの北極圏は記録的な暖かさだったようだが、状況は雪解けとは程遠いようだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ベルホヤンスク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF
「ベルホヤンスクは内陸盆地にあるため同じサハ共和国内のオイミャコンと並んで世界の寒極と呼ばれ、北半球で最も厳しい冬の寒さで知られている。厳寒期の気温は氷点下50度以下まで下がる。観測史上最低気温は1885年と1892年に観測された氷点下67.8度(アメリカ気象庁が採用する北半球の最低気温記録)である。」
「2020年6月、気温が38.0℃まで上昇した」
自分で書いた記事を読み直していて、ベルホヤンスクという地名に記憶があったので確認した(やっぱな・・・)。
北半球で最も寒くなる場所だったわけで、そこで北極圏最高気温を記録したわけだ。
「観測史上最低気温との開きは105.8℃(北半球での年較差の最大記録)にもなる。」
超べらぼーめ・・・。
超サイテーだ・・・。
戦争が起これば、毎日何気なく見ている天気予報が流れなくなるかもしれないという話は、以前にもどこかで書いた記憶がある(未確認:怪しげな記憶だからな、単なる妄想だったかもしれない)。
東京地方の今朝の最低気温は2.6度(7時6分)。
サイテーだ・・・。
べらぼーめ・・・。
一方、地球温暖化に伴う気温の上昇は半端なく、昨年夏には北極圏で38度という信じられない気温を記録しているという。
(北極圏で気温38度、最高と認定 昨年6月にロシアで観測)
https://news.yahoo.co.jp/articles/376b363c67d77b4c7b397f83379dd986a00e05d7
「世界気象機関(WMO)は14日、ロシア極東サハ共和国のベルホヤンスクで昨年6月20日に観測された38度を、北極圏の観測史上最高気温と正式に認定」
「WMOは米カリフォルニア州のデスバレーで昨年8月と今年7月に観測された54.4度が、今世紀の世界最高気温かどうかを精査中。」
それって、気温の温度じゃない気がするんだがな。
WHO(世界保健機関:昔は、世界保健機構と言ってたような気がするんだがな)は知ってるが、WMOというのは初耳だ(YMOに近いのかあ?)。
(世界気象機関について)
https://www.jma.go.jp/jma/kokusai/kokusai_wmo.html
「国連の専門機関の一つとして、世界の気象業務の調和と統一のとれた推進に必要な企画・調整活動にあたっています。」
世界気象デーというのがあるそうで、国連で批准された3月23日なんだそうだ(WMOの設立自体は、3月17日という記述もある:ウィキより)。
(世界気象機関:世界気象デー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%B0%97%E8%B1%A1%E6%A9%9F%E9%96%A2#%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%83%87%E3%83%BC
「1950年3月23日に世界気象機関条約が発効されたことを記念」(制定は1960年)
「1951年3月に最後のCDが開催され、非政府間組織であったIMOは、1951年3月17日に国際連合の中の専門機関として世界気象機関 (WMO) となった」(世界気象機関ができるまでの歴史の項より)
冒頭に掲げた戦争と気象予報については、こちらに関連の記述がある。
(天気予報)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E6%B0%97%E4%BA%88%E5%A0%B1
「クリミア戦争の際、暴風で黒海の英仏艦隊が壊滅したのを受けて、パリ天文台台長のユルバン・ルヴェリエが暴風雨を予測する研究を行い、天気予報の必要性をナポレオン3世に進言した。」
クリミア戦争は、1853年から1856年の間、クリミア半島などを舞台として行われた。
(クリミア戦争)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E6%88%A6%E4%BA%89
「同盟軍は軍隊を黒海西岸のヴァルナ(現在のブルガリア東部)に上陸させてオデッサの攻略を目指したが、突如としてオーストリアが国境線に部隊を配置して同盟軍のバルカン山脈以北への進軍を阻止したため、攻撃目標はロシア黒海艦隊の基地があるクリミア半島の要衝セバストポリへの変更を余儀なくされた。」
「しかし、主力のイギリス・フランス軍ともに現地の事情に疎く、クリミア半島に部隊を移動させた直後から現地の民兵やコサックから昼夜を問わず奇襲を受け、フランス軍にいたっては黒海特有の変わりやすい天候について調べていなかったため、停泊中の艦隊が嵐に巻き込まれ、戦う前からその大半を失っていた(この後、フランスでは気象に関する研究が盛んになる)。」
天気予報のウィキには、英国気象庁が嚆矢とある。
「1854年に設立されたイギリス気象庁は世界で最も早期に設立された気象機関の1つで、1870年代に天気図の作成を開始、1879年には新聞に対して情報提供を開始するなど先進的な試みを行っている。」
(イギリス気象庁)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E6%B0%97%E8%B1%A1%E5%BA%81
「英国気象庁は、1854年にロバート・フィッツロイ海軍中将の下、船乗り向けのサービスとして、商務院 (Board of Trade) 内に小さな部局が設立されたことに始まる。」
「第一次世界大戦後、1919年に英国気象庁は空軍省の一部となり、気象観測業務はアダストラル・ハウス(空軍省の拠点)の屋上で行われるようになった。」
「今日においても天気予報の中で空軍の飛行場に言及されることが多いのはそのためである。1936年には、一部の業務が海軍に分割され、本庁とは別に、独自に予報業務を行うようになった。」
「1990年4月、英国気象庁が国防省の執行エージェンシーとなったことにより、準政府機関の役割として、商業的な活動も要求されるようになった。」(その後の変遷については割愛する)
「今日ではもはや国防省の一部ではないにもかかわらず、英国気象庁は、国内と海外の双方にある空軍と陸軍の基地に置かれた第一線の部署を通じて、軍との強いつながりを維持しているほか、海軍と共に気象学と海洋学に関する統合運用センター (Joint Operations Meteorology and Oceanography Centre, JOMOC) に関与している。紛争時に前線部隊に随行して、戦闘地域で優勢に軍隊を展開するための助言を軍(特に空軍)に与える気象部隊である Mobile Met Unit (MMU) は、空軍の予備役兵でもある英国気象庁の職員から成る。」
我が国の先の大戦中の気象予報については、いくつかの記事を当たった。
(秘密だった気象観測 職員たちの苦悩)
https://www3.nhk.or.jp/news/special/senseki/article_61.html
「天気予報も公表されなかった:
当時の観測データは、ほとんど国民の目に触れることはありませんでした。軍事作戦に欠かせないとして、天気予報も含めて公表しないよう軍部が命じていたからです。」
これについては、例外もあった様だ。
(太平洋戦争中は天気予報と台風情報は国民に知らされなかった)
https://news.yahoo.co.jp/byline/nyomurayo/20150812-00048399
「ただ、例外として、防災上の見地から気象報道管制中でも、暴風警報の発表は、特例により実施されることになっており、全てが禁止されたわけではありません。しかし、いろいろな許可や了解が必要であり、実質的には行われないのと一緒でした。」
記事では、そのために台風による災害が拡大したとされている。
「このため、昭和17年8月27日に長崎県に上陸した台風により山口県を中心に1158名が死亡するなど、台風が近づいても十分な対策がとれずに被害を大きくしてしまった、ということが多かったと言われています。」
しかし、終戦が近くなると、米軍が制空権を握り、観測情報はそれを基にするという皮肉な事態に陥ったとある。
「終戦直前の米軍は、飛行機による気象観測結果を暗号を使わずに送信していたので、この送信を傍受し、天気図に記入して利用していた」
「気象観測結果を暗号なしで送信するということは、飛行機の位置が相手に知られてもかまわないということを意味しています。」
もちろん、これらの情報を基にした天気予報は、国民には知らされていなかったと思われる(未確認)。
「終戦直前になると,アメリカ軍は頻繁に飛行機で飛来し気象観測をしていたため,自国民を自然の猛威にさらしてまで実施している日本の気象報道管制は意味をなさなくなっています。」
何とも気の滅入る話だ。
クリミアと言えば、ウクライナ紛争の際に、ロシアが死守した地域だ。
いままた、きな臭い話が出てきている。
(【地球コラム】新ウクライナ危機、プーチンの真意は)
https://www.jiji.com/jc/v4?id=20211216world0001
「2021年春以降、ロシア西部国境に大軍を集めて断続的にウクライナ情勢を緊張させている」
「ロシアが国内で軍事演習を行うことは自然だが、兵力が過去最大規模だったり、演習後に直ちに撤収しなかったりするのは不自然」
「秋から冬にかけ、欧米は2014年に続くウクライナ侵攻もあり得るとみて、北大西洋条約機構(NATO)が黒海で演習を実施するなど厳戒態勢を敷いた。」
21世紀のクリミア戦争かあ?。
まあ、どうでもいいんですが。
「プーチン大統領の発想からすれば、法的な保証に向けた欧米の具体的行動がない限り、ウクライナをめぐる緊張は繰り返されることになる。」
記事では、演出された緊張は外交交渉を有利に進めるためのものだという見方をしている。
米国の相対的衰退、中国の急速な台頭で、ロシアの国際的地位は低下するばかりだ。
その一方で、核兵器の保有を初めとする軍事力では断トツの地位を築いている。
そのアンバランスが、プーチンの不満と焦りの背景にあるに違いない。
ロシアの北極圏は記録的な暖かさだったようだが、状況は雪解けとは程遠いようだな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ベルホヤンスク)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%9B%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%AF
「ベルホヤンスクは内陸盆地にあるため同じサハ共和国内のオイミャコンと並んで世界の寒極と呼ばれ、北半球で最も厳しい冬の寒さで知られている。厳寒期の気温は氷点下50度以下まで下がる。観測史上最低気温は1885年と1892年に観測された氷点下67.8度(アメリカ気象庁が採用する北半球の最低気温記録)である。」
「2020年6月、気温が38.0℃まで上昇した」
自分で書いた記事を読み直していて、ベルホヤンスクという地名に記憶があったので確認した(やっぱな・・・)。
北半球で最も寒くなる場所だったわけで、そこで北極圏最高気温を記録したわけだ。
「観測史上最低気温との開きは105.8℃(北半球での年較差の最大記録)にもなる。」
超べらぼーめ・・・。
超サイテーだ・・・。
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