🐼変異種:オミクロン:ワクチン効かない!?:3度目の正直 ― 2021年12月13日 02:28
変異種:オミクロン:ワクチン効かない!?:3度目の正直
(オミクロン株、2度のワクチン接種では無意味=イスラエル研究)
https://jp.sputniknews.com/20211212/9720750.html
「2度目のワクチン接種を5ヶ月、あるいは6ヶ月前に受けた市民は「オミクロン株」を無効化する力が全くない」
マジか!?。
えーと、浮沈子が2度目のワクチンをうったのは7月19日だからな・・・。
5か月前!。
ビンゴだ・・・。
愕然として、気休めになる情報を探す(そういう態度でいいのかあ?)。
(新型コロナ「オミクロン株」 感染しても重症化しにくいって本当?現時点で分かっていること)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20211211-00272142
「感染力やワクチンへの影響はデルタ株よりも強い可能性が高そうです。」
ピエン超えてパオン!(意味不明なんだが、忽那センセが以前使っていた用語)。
一介の臨床医から、大学の教授になって、さすがにワケワカの用語は使わなくなった感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
エビデンスに基づき、その時点で分かっている知見を素人にも分かりやすく発信する能力は健全のようだ。
オミクロンのワクチン回避能力が高そうだ(少なくともデルタと比較して)というエビデンスは、着々と蓄積されつつある。
実際のところ(つまり、フィールドデータとして)は、これからの蓄積を待つことになる。
しかし、2度のワクチン接種じゃ気休めにもならないというイスラエルの研究結果は衝撃的だ。
「一方、ブースター接種を行った場合、免疫力は「数百倍にまで上昇」し、ある程度の免疫力は形成される」(スプートニクの記事より:以下同じ)
まあ、イスラエルだからな。
ファイザーの実験場になっている同国は、同社に不利な研究には金が付かないだろう。
「ただし、デルタ株を無効化する能力と比較すると、その免疫力は4倍ほど低下する」
「免疫力があることに変わりなく、これは希望」
「免疫力が時間とともに低下するものなのかを今後は検証する必要がある」
既にファイザーは、4度目の接種についても言及している。
(ファイザー「4回目接種必要」 オミクロン株拡大で早期化も)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e25e5d270d9bc9549f0e5ec25b35a5a1c322b167
「ファイザー社として、これまで4回目の接種は、3回目の12カ月後と考えていたが、「オミクロン株の出現で、もっと早く4回目が必要かもしれない」と述べ、接種が、今後も定期的に必要になる可能性について言及」
イスラエルは、既に9月の時点で4回目の接種に向けた準備に取り掛かっている。
(イスラエル、4回目接種へ準備 新型コロナワクチン)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR13CHO0T10C21A9000000/
「イスラエル保健省高官は12日、新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種に必要な量の確保に向けて準備する考えを示した。」
12日ってのは、昨日じゃなくて、3か月前の9月12日だからな。
「いつかは不明で、3回目接種(の効果)がより長続きすることを望む」
もう、3度目の追加接種は当たり前で、話題は既に4度目がいつになるかということに移りつつある。
ファイザーは、オミクロンに特化した改良型ワクチンの開発をほのめかしているが、実際にどうするかは分からない。
効き目があるうちは、現行の型落ちワクチンの在庫整理を進めるだろう。
抗生物質に対する耐性菌と同じく、変異を繰り返してワクチン回避能力を獲得していく新型コロナウイルスへの対応としては、ロジカルには正しいんだろうが、浮沈子的にはさっさと新しいワクチンを投入してもらいたいと願っている。
その意味でも、3度目の接種については、2回目までとは異なるワクチン(初めにファイザーうった浮沈子はモデルナ希望)にした方がいいかも知れない(交互接種した方がいいというエビデンスはありませんが)。
問題は、4度目を何にするかだな・・・。
3度目の正直という話はあるけど、4度目は知らない。
ないよりマシなブースト接種。
いつになったら接種券が届くかを、首を長くして待つ状況だ。
どーせ、直ぐに効き目が切れちまうだろうから、政府は4度目の調達を早急に始めてもらいたいもんだな。
WHOは、先進国のそういう動きに眉を顰めるかも知れないが、オミクロンが初めに確認されたのは、アフリカの中ではある程度ワクチン接種が進んでいた(それでも30パーセント程度ですが)南アフリカであることを忘れてはならない(その効果で、デルタの流行は収まっていたタイミングだった)。
我が国と似た状況だったわけで、他人事じゃない。
日本発の変異種が登場しても、全くおかしくない話なのだ。
ワクチンの普及と、変異種の出現は、ひょっとしたら何の因果関係もないのではないか。
少なくとも、ワクチン回避能力の獲得は、選択圧仮説を信じるなら、むしろ接種が進んでいる地域で起こる可能性が高いともいえる。
我が国では、8割近い接種完了の状況の中、感染自体は細々と続いていて、途切れているわけではない。
選択圧は、これでもかと掛かっているに違いなく、ワクチン耐性を獲得した変異種の登場や、爆発的な流行へ展開するための条件が、これ以上なく整っているかもしれないのだ。
まあいい。
我が国の検疫が駄々洩れで、水際対策などないに等しい話は既に書いた。
デルタより感染力高く、ワクチン回避能力まで獲得したオミクロンの国内流行は時間の問題だ。
しかし、その時間こそ、我々に残された唯一の資源かも知れない。
何でもいいから、早いとこ接種券送ってくれ!。
気休めにもならない2度目のワクチン接種による浮沈子の免疫が切れるまで、あと1か月と19日。
つーか、イスラエルの研究によれば、既に切れていることになるけどな。
ないよりマシな3度目の接種を受けて、その効果が残っているタイミングでメキシコ行きに臨む。
絵に描いた餅に過ぎないが、その絵餅を食えるかどうかに、メキシコへの道は掛かっている・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(オミクロンを理解するための科学者向けガイド)
https://www.nytimes.com/2021/12/12/opinion/covid-omicron-data.htm()
記事では、以下の3つの疑問に、根拠や整理された考え方を基に、丁寧な解説が行われている。
「オミクロンは、ワクチンや以前の感染から私たちが持っている抗体をどれだけうまくかわすことができますか?」(免疫(ワクチン含む)回避能力について)
→実験室での実験では、オミクロンには抗体の感染阻止能力を約20〜40倍低下させる
→この増加した抗体耐性が、ワクチン接種され、以前に感染した人々の間でより多くの感染につながる
→ベータおよびデルタの亜種によって引き起こされた以前の波よりも、オミクロンに2度目に感染する人の割合が高い(南アでの調査)
→英国からの初期の報告では、症状のある病気に対するワクチンの有効性は、デルタよりもオミクロンの方が低いと推定
→ワクチンが以前ほど感染を予防できない可能性があることを示唆
→オミクロン固有のブースターが必要になる可能性
「私たちが持っている免疫は、重度の病気から私たちを守りますか?」(重症化について)
→ワクチン接種または感染から発生したT細胞やその他の抗体は、重篤な病気に対するある程度の防御を提供する可能性
→全体的な疾患の重症度に関する信頼できるデータを得るには時間がかかる
→以前にワクチン接種または感染したことがある人に軽度の病気を引き起こす可能性がありますが、免疫のない人には重度の病気を引き起こす可能性
「オミクロンはデルタよりも伝染性が高いですか?」(感染力について)
→①免疫のない人に感染する強力な能力を持っている可能性
→②ワクチン接種または以前の感染から以前に免疫を持っている人に感染する能力が高い可能性
→①②のの要因のバランスにより、オミクロンがすべての集団でデルタよりも感染しやすいのか、それとも南アフリカや他の国のように、以前に感染した人々からの免疫が多い場所で感染しやすいのかが決まります。
NYTの面目躍如たる良質の記事だな。
センセーショナルな報道に踊らされやすい浮沈子の頭を冷やしてくれる。
少なくとも、インビトロでは、オミクロン株の感染性(ワクチン回避能力を含む)の高さは証明されているようだが、重症化については未知数だ(タイムラグあるからな)。
今後の推移を注意深く見守るという態度が肝要だな。
浮沈子的には、記事の4つ目の質問に対する解説が、今後の展開を見たり、対策を確認する上で参考になった。
「答えは私たちに何を教えてくれるでしょう」(将来の展開について)
「1つは、オミクロンは伝染性が非常に高いため、世界中に広がり、デルタを含む他のすべての亜種を凌駕するため、将来、すべての新しいウイルスはオミクロンの子孫になります。」(例としては、旧欧州産変異種が挙げられています。:多分、デルタも?。)
「別のシナリオは、オミクロンがいくつかの場所に広がるが、最終的には他の変種よりも伝染性が低く、最終的には全体像から外れるというものです。」(例としては、アルファとベータが上げられています。:アルファも、ローカル扱いなんですねえ・・・。)
「ワクチン接種率の向上、迅速な集団検査のサポート、室内換気の改善、マスクの使用の奨励(およびより高品質のマスクへのアップグレード)、および感染した時期の特定を支援し、隔離を容易にすること」
「ブースターを取得すると、一次ワクチンシリーズだけで提供される保護を超えて保護が強化される」
「オミクロンの広範な変異を考えると、オミクロン固有のワクチンを作ることも必要」
やるべきことは分かっている。
問題は、それらを実際にやるかどうかだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(WHO、オミクロン型「デルタ型と置き換わる」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1231B0S1A211C2000000/
「新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」が、世界で広がる別の変異型「デルタ型」と置き換わるとの見方」
「市中感染が起きているところでは、デルタ型と置き換わるだろう」
「免疫を回避しているのか、感染力がそもそも高いのか、あるいはその両方なのかは不明だ」
完全に置き換わるという見方を示したのは初めてだろう。
病原性(毒性)については、慎重な見方をしている。
「どの程度オミクロン型の毒性が下がっているかはまだわからない。さらにデータが必要だ」
発症からしばらく経たないと重症化しない点を考慮していると見られる。
年内は、少なくとも注視し続ける必要があるだろう。
一寸先は闇の新型コロナ。
浮沈子的には、限りなくヤバい予感がしているんだがな・・・。
(オミクロン株、2度のワクチン接種では無意味=イスラエル研究)
https://jp.sputniknews.com/20211212/9720750.html
「2度目のワクチン接種を5ヶ月、あるいは6ヶ月前に受けた市民は「オミクロン株」を無効化する力が全くない」
マジか!?。
えーと、浮沈子が2度目のワクチンをうったのは7月19日だからな・・・。
5か月前!。
ビンゴだ・・・。
愕然として、気休めになる情報を探す(そういう態度でいいのかあ?)。
(新型コロナ「オミクロン株」 感染しても重症化しにくいって本当?現時点で分かっていること)
https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20211211-00272142
「感染力やワクチンへの影響はデルタ株よりも強い可能性が高そうです。」
ピエン超えてパオン!(意味不明なんだが、忽那センセが以前使っていた用語)。
一介の臨床医から、大学の教授になって、さすがにワケワカの用語は使わなくなった感じだ。
まあ、どうでもいいんですが。
エビデンスに基づき、その時点で分かっている知見を素人にも分かりやすく発信する能力は健全のようだ。
オミクロンのワクチン回避能力が高そうだ(少なくともデルタと比較して)というエビデンスは、着々と蓄積されつつある。
実際のところ(つまり、フィールドデータとして)は、これからの蓄積を待つことになる。
しかし、2度のワクチン接種じゃ気休めにもならないというイスラエルの研究結果は衝撃的だ。
「一方、ブースター接種を行った場合、免疫力は「数百倍にまで上昇」し、ある程度の免疫力は形成される」(スプートニクの記事より:以下同じ)
まあ、イスラエルだからな。
ファイザーの実験場になっている同国は、同社に不利な研究には金が付かないだろう。
「ただし、デルタ株を無効化する能力と比較すると、その免疫力は4倍ほど低下する」
「免疫力があることに変わりなく、これは希望」
「免疫力が時間とともに低下するものなのかを今後は検証する必要がある」
既にファイザーは、4度目の接種についても言及している。
(ファイザー「4回目接種必要」 オミクロン株拡大で早期化も)
https://news.yahoo.co.jp/articles/e25e5d270d9bc9549f0e5ec25b35a5a1c322b167
「ファイザー社として、これまで4回目の接種は、3回目の12カ月後と考えていたが、「オミクロン株の出現で、もっと早く4回目が必要かもしれない」と述べ、接種が、今後も定期的に必要になる可能性について言及」
イスラエルは、既に9月の時点で4回目の接種に向けた準備に取り掛かっている。
(イスラエル、4回目接種へ準備 新型コロナワクチン)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR13CHO0T10C21A9000000/
「イスラエル保健省高官は12日、新型コロナウイルスワクチンの4回目の接種に必要な量の確保に向けて準備する考えを示した。」
12日ってのは、昨日じゃなくて、3か月前の9月12日だからな。
「いつかは不明で、3回目接種(の効果)がより長続きすることを望む」
もう、3度目の追加接種は当たり前で、話題は既に4度目がいつになるかということに移りつつある。
ファイザーは、オミクロンに特化した改良型ワクチンの開発をほのめかしているが、実際にどうするかは分からない。
効き目があるうちは、現行の型落ちワクチンの在庫整理を進めるだろう。
抗生物質に対する耐性菌と同じく、変異を繰り返してワクチン回避能力を獲得していく新型コロナウイルスへの対応としては、ロジカルには正しいんだろうが、浮沈子的にはさっさと新しいワクチンを投入してもらいたいと願っている。
その意味でも、3度目の接種については、2回目までとは異なるワクチン(初めにファイザーうった浮沈子はモデルナ希望)にした方がいいかも知れない(交互接種した方がいいというエビデンスはありませんが)。
問題は、4度目を何にするかだな・・・。
3度目の正直という話はあるけど、4度目は知らない。
ないよりマシなブースト接種。
いつになったら接種券が届くかを、首を長くして待つ状況だ。
どーせ、直ぐに効き目が切れちまうだろうから、政府は4度目の調達を早急に始めてもらいたいもんだな。
WHOは、先進国のそういう動きに眉を顰めるかも知れないが、オミクロンが初めに確認されたのは、アフリカの中ではある程度ワクチン接種が進んでいた(それでも30パーセント程度ですが)南アフリカであることを忘れてはならない(その効果で、デルタの流行は収まっていたタイミングだった)。
我が国と似た状況だったわけで、他人事じゃない。
日本発の変異種が登場しても、全くおかしくない話なのだ。
ワクチンの普及と、変異種の出現は、ひょっとしたら何の因果関係もないのではないか。
少なくとも、ワクチン回避能力の獲得は、選択圧仮説を信じるなら、むしろ接種が進んでいる地域で起こる可能性が高いともいえる。
我が国では、8割近い接種完了の状況の中、感染自体は細々と続いていて、途切れているわけではない。
選択圧は、これでもかと掛かっているに違いなく、ワクチン耐性を獲得した変異種の登場や、爆発的な流行へ展開するための条件が、これ以上なく整っているかもしれないのだ。
まあいい。
我が国の検疫が駄々洩れで、水際対策などないに等しい話は既に書いた。
デルタより感染力高く、ワクチン回避能力まで獲得したオミクロンの国内流行は時間の問題だ。
しかし、その時間こそ、我々に残された唯一の資源かも知れない。
何でもいいから、早いとこ接種券送ってくれ!。
気休めにもならない2度目のワクチン接種による浮沈子の免疫が切れるまで、あと1か月と19日。
つーか、イスラエルの研究によれば、既に切れていることになるけどな。
ないよりマシな3度目の接種を受けて、その効果が残っているタイミングでメキシコ行きに臨む。
絵に描いた餅に過ぎないが、その絵餅を食えるかどうかに、メキシコへの道は掛かっている・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(オミクロンを理解するための科学者向けガイド)
https://www.nytimes.com/2021/12/12/opinion/covid-omicron-data.htm()
記事では、以下の3つの疑問に、根拠や整理された考え方を基に、丁寧な解説が行われている。
「オミクロンは、ワクチンや以前の感染から私たちが持っている抗体をどれだけうまくかわすことができますか?」(免疫(ワクチン含む)回避能力について)
→実験室での実験では、オミクロンには抗体の感染阻止能力を約20〜40倍低下させる
→この増加した抗体耐性が、ワクチン接種され、以前に感染した人々の間でより多くの感染につながる
→ベータおよびデルタの亜種によって引き起こされた以前の波よりも、オミクロンに2度目に感染する人の割合が高い(南アでの調査)
→英国からの初期の報告では、症状のある病気に対するワクチンの有効性は、デルタよりもオミクロンの方が低いと推定
→ワクチンが以前ほど感染を予防できない可能性があることを示唆
→オミクロン固有のブースターが必要になる可能性
「私たちが持っている免疫は、重度の病気から私たちを守りますか?」(重症化について)
→ワクチン接種または感染から発生したT細胞やその他の抗体は、重篤な病気に対するある程度の防御を提供する可能性
→全体的な疾患の重症度に関する信頼できるデータを得るには時間がかかる
→以前にワクチン接種または感染したことがある人に軽度の病気を引き起こす可能性がありますが、免疫のない人には重度の病気を引き起こす可能性
「オミクロンはデルタよりも伝染性が高いですか?」(感染力について)
→①免疫のない人に感染する強力な能力を持っている可能性
→②ワクチン接種または以前の感染から以前に免疫を持っている人に感染する能力が高い可能性
→①②のの要因のバランスにより、オミクロンがすべての集団でデルタよりも感染しやすいのか、それとも南アフリカや他の国のように、以前に感染した人々からの免疫が多い場所で感染しやすいのかが決まります。
NYTの面目躍如たる良質の記事だな。
センセーショナルな報道に踊らされやすい浮沈子の頭を冷やしてくれる。
少なくとも、インビトロでは、オミクロン株の感染性(ワクチン回避能力を含む)の高さは証明されているようだが、重症化については未知数だ(タイムラグあるからな)。
今後の推移を注意深く見守るという態度が肝要だな。
浮沈子的には、記事の4つ目の質問に対する解説が、今後の展開を見たり、対策を確認する上で参考になった。
「答えは私たちに何を教えてくれるでしょう」(将来の展開について)
「1つは、オミクロンは伝染性が非常に高いため、世界中に広がり、デルタを含む他のすべての亜種を凌駕するため、将来、すべての新しいウイルスはオミクロンの子孫になります。」(例としては、旧欧州産変異種が挙げられています。:多分、デルタも?。)
「別のシナリオは、オミクロンがいくつかの場所に広がるが、最終的には他の変種よりも伝染性が低く、最終的には全体像から外れるというものです。」(例としては、アルファとベータが上げられています。:アルファも、ローカル扱いなんですねえ・・・。)
「ワクチン接種率の向上、迅速な集団検査のサポート、室内換気の改善、マスクの使用の奨励(およびより高品質のマスクへのアップグレード)、および感染した時期の特定を支援し、隔離を容易にすること」
「ブースターを取得すると、一次ワクチンシリーズだけで提供される保護を超えて保護が強化される」
「オミクロンの広範な変異を考えると、オミクロン固有のワクチンを作ることも必要」
やるべきことは分かっている。
問題は、それらを実際にやるかどうかだがな・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(WHO、オミクロン型「デルタ型と置き換わる」)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1231B0S1A211C2000000/
「新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」が、世界で広がる別の変異型「デルタ型」と置き換わるとの見方」
「市中感染が起きているところでは、デルタ型と置き換わるだろう」
「免疫を回避しているのか、感染力がそもそも高いのか、あるいはその両方なのかは不明だ」
完全に置き換わるという見方を示したのは初めてだろう。
病原性(毒性)については、慎重な見方をしている。
「どの程度オミクロン型の毒性が下がっているかはまだわからない。さらにデータが必要だ」
発症からしばらく経たないと重症化しない点を考慮していると見られる。
年内は、少なくとも注視し続ける必要があるだろう。
一寸先は闇の新型コロナ。
浮沈子的には、限りなくヤバい予感がしているんだがな・・・。
🐼民間宇宙ステーション:エベレスト登山:ケーブダイビング ― 2021年12月13日 11:17
民間宇宙ステーション:エベレスト登山:ケーブダイビング
民間宇宙ステーションについては、既にこのブログでも取り上げている。
(民間宇宙ステーション:獲らぬ狸たちの遠吠え)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/10/29/9436035
「オービタルリーフは、既存の構想や開発中の要素を雑多に並べてもっともらしくまとめて見せただけの、言わば負け犬の皮算用(?)だ。」
「宇宙観光艦隊を100機くらい運用すれば、宇宙ホテルなんていらないと考えているのかも知れない。」(スペースXは、宇宙ステーション構想に見向きもしていない。)
鳥嶋さんが、例によって包括的な記事を上げている(浮沈子の、独断と偏見、差別と中傷に満ちたブログとは大違いだ・・・)。
(国際宇宙ステーションの後継機を開発せよ! 米企業3社の商業ステーション計画)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20211207-2218100/
「米国航空宇宙局(NASA)は2021年12月2日、国際宇宙ステーション(ISS)の後継機となる新たな「商業宇宙ステーション」の建造に向けて、米国企業3社と契約を結んだと発表」
「選ばれたのはブルー・オリジン、ナノラックス、ノースロップ・グラマンの3社。」
ブルーオリジンとナノラックスのは知ってたが、ノースロップグラマンの提案というのは初耳だな。
「開発には、現在同社が製造、運用しているシグナス補給船や、月周回有人拠点「ゲートウェイ」のモジュールのひとつとして開発中の「HALO」などの技術をもととする。」
HALO自体がシグナス補給船の技術をベースにしているわけだから、ハッキリ言えば使いまわし以外の何ものでもない。
(会社は、実績のあるCygnusテクノロジーを人間の居住に適応させます)
https://news.northropgrumman.com/news/releases/northrop-grumman-awarded-nasa-contract-to-provide-first-crew-module-for-artemis-program-gateway
「HALOの設計は、ノースロップグラマンの大成功を収めたシグナス宇宙船から派生したものです。」
さらにいえば、この加圧貨物モジュールの開発製造は、タレスアレニアが行っている(じゃあ、ノースロップグラマンは何やってんだろうな?)。
(シグナス (宇宙船):与圧貨物モジュール (PCM))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%82%B9_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)#%E4%B8%8E%E5%9C%A7%E8%B2%A8%E7%89%A9%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB_(PCM)
「NASAが従来スペースシャトルでISSへの与圧物資補給に使用してきた多目的補給モジュール (MPLM) の技術を用い、タレス・アレーニア・スペースによって開発・製造が行われている。」
これ自体が、多目的補給モジュールの使いまわしだ(レオナルドと呼ばれたモジュールは、恒久的多目的モジュールとして、現在もISSに取り付けられています)。
一方で、次世代宇宙ステーションのモジュール開発で先行していたアキショムは、これからどうするんだろうな。
まあいい。
で、関連として見つけたのはこれ。
(低軌道を理解するには、エベレストに目を向けてください)
https://www.nasa.gov/feature/to-understand-low-earth-orbit-look-to-mt-everest
「人類が商業的革新を通じて大幅なコスト削減を達成したのはこれが初めてではなく、そこでエベレストの歴史が登場します。」
なかなか面白い話だ。
NASAの中にもネオコンみたいな連中がいて、何でも民間にやらせようとしているに違いない(そうなのかあ?)。
その一方で、SLSに象徴されるような旧態依然とした公共事業的、ニューディール政策的、フーバーダム的アプローチも健在だ。
(フーバーダム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%A0
「ルーズベルト大統領のニューディール政策の一環として建設されたとの話もあるが、着工は大統領就任の前である。」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「建設当時の名称はボールダーダム(Boulder Dam)だったが、着工時のアメリカ合衆国大統領のハーバート・フーヴァーにちなんで、1947年に改称された。」
まあ、どうでもいいんですが。
NASAのエベレストの記事では、商業化とコスト削減の歴史を、3つの時期に分けている。
・1921年から1969年:エベレストへの初期の遠征では、数百人、文字通り何トンもの設備、そしてたった2人でサミットするのにかなりのお金が必要でした。
・1970年から1995年:商業遠征が盛んになり、より多くの人々がエベレスト山をスケーリングするのに役立つ新しいテクノロジーを推進しました。
・1996年以降:エベレスト遠征の商業時代は、1920年代に登るのにかかった費用の何分の1かで、エベレストに登るために商業用装身具に支払う一般大衆の能力とともに上昇します。
現在の地球低軌道開発は、この真ん中の第2期に当たるんだろう。
エベレストかあ。
世界最高峰の山に登りたい・・・。
地球上に、これ以上高い地面はないからな。
英国は、国の威信をかけてその初登頂に注力した。
(エベレスト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88
「1907年にはイギリス山岳会の創立50周年記念行事としてエベレスト遠征隊の派遣が提案されたが、実現しなかった。しかし、北極点到達(1909年)および南極点制覇(1911年)の競争に敗れたことで、イギリスが帝国の栄誉を「第三の極地」エベレストの征服にかけていくことになる。」
・第1次遠征隊(1921年):エベレスト周辺の詳細な地図を初めて作成することに成功して帰国
・第2次遠征隊(1922年):8,321メートルの高さまで驚異的なスピードで到達したが、アタック隊を雪崩が襲い、失意のうちに帰国
・第3次遠征隊(1924年):酸素ボンベなしで頂上を目指し、標高8,572メートルに到達(人類の最高到達記録を更新)も、後日の酸素ボンベ使用のアタックで行方不明。
・第4次遠征隊(1933年):高度8,570メートルが最高で登頂はできなかった。
・第5次遠征隊(1935年):登頂目的でなく、エリック・シプトンをリーダーにモンスーン時の気候を調査する目的で派遣
・第6次遠征隊(1936年):例年よりも早いモンスーンが到来したため、隊はほとんど何も成果を得られず帰国
・第7次遠征隊(1938年):天候の悪化のため登頂を断念し、遠征隊は帰還
・ネパール側から登山(1951年):現在でもよく使われる南東稜ルートを発見
・スイス隊登山(1952年):それまでの最高高度8,611メートルに達し、頂上は目前だったが天候に恵まれず撤退
そして、いよいよ初登頂となる。
「1953年、酸素装備の改良、登攀技術の研鑽などによって満を持したイギリス隊が送り込まれる。この機会を逃せば次の派遣は数年後になっており、翌年以降各国が続々と隊を送り込む予定だったため、イギリスは強い意気込みで1953年隊を送り出した。」
「エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの第2チームが5月29日午前11時30分に世界初の登頂に成功」
その後の変遷は画像のグラフの通り。
「登頂者数は2010年時点で3,142人(のべ5,104人)」
最近の登山者数(英語版ウィキより):
2010年 543
2011年 538
2012年 547
2013年 658〜670
2014年 106
2015年 0
2016年 641
2017年 648
2018年 807
2019年 約891
「ネパールと中国は、COVID-19のパンデミックのため、2020年シーズン中は外国の登山グループを禁止」
「中国の調査員チームが2020年4月から5月にかけて北側からエベレスト山に登り、少なくとも5月までパンデミックの最中に世界最高峰を登頂した唯一の登山家になりました。」
それにしても、2019年には900人近くが登頂しているというのは驚きだ。
その他の記述については、ウィキを参照されたい。
地球低軌道の商業化が、同じ道を辿ることができるかどうかは不明だ。
「商業的な低軌道への道は、NASA自身の経験からも知らされており、商業化のメリットはすでに報われています。」(NASAのページより:以下同じ)
・商業軌道輸送サービス(COTS)
・コマーシャルクループログラム
「NASAの月と火星への現実的な道は、低軌道を通ります。そこでは、エベレスト山のように、すべての人のコストを削減する経済発展が、次世代の探査を変革します。」
ISSトラック(COTS)は成功しているように見える。
次期輸送には、第1期で脱落したドリームチェイサーも飛ぶ予定だ(将来的には、有人も狙ってくるだろう)。
ISSタクシーの方は、まだ半分しか成功していない。
スターライナーは地べたに縛り付けられたままで、2度目の無人テストの準備中だ。
NASAの描くストーリーでは、民間に降ろした余力を、月やその先の探検に振り向けようということなんだろうが、そう上手くいくんだろうか?。
ISSでは、国際協力を演出して見せたが、中国は排除され、インドも英国も乗ってこなかった。
ロシアとの協力は、最もアピールされたが、最近ではそれも怪しくなってきている。
月軌道ステーションでは、既に脱落していると言われている。
一筋縄ではいかない感じだな。
エベレストは、そこから先がない話だ(世界最高峰だし)。
民営化で、ネパールの観光業が潤った以外に、その先の探検を促す効果があったかどうかは知らない。
宇宙開発そのものが、エベレストに続いているのかも知れない。
単なるアナロジーではなく。
しかし、そこには英国の影はない。
表向き、宇宙開発から撤退した英国は、少なくともその後半世紀は鳴かず飛ばずだ。
NASAが、本当に有人宇宙探査を続けられるかどうかさえ、浮沈子は懐疑的だ。
まあ、月面着陸くらいまでは再現して見せるだろうが、継続的な月軌道へのコミットが可能かどうかは分からない。
まして、火星をや・・・。
一寸先は闇の宇宙開発。
闇と言えば、ケーブダイビングも似たところがあるかも知れない。
先日行ってきたメキシコのセノーテは、少なくともカバーンについては完全に商業化されていたからな。
フルケーブと言われるその奥にしたって、ふつーに行ける範囲にはパーマネントラインが敷かれているだろうし。
本当のその先の探検エリアについては、訓練を重ねた本物の探検家だけが侵入できるに違いない(未確認)。
通過困難箇所(ディストリクション)あり、崩落の危険あり、減圧ダイビングになり、マルチタンクで侵入したり、大規模なチーム編成でロジ隊を組み、DPVが何台も転がり、100本以上のタンクを入口に並べて次々と送り込むような極地法で挑む話は、浮沈子とは無縁の世界だ。
そう、今回行って見てきたカバーンは、現在のエベレスト登山かも知れない。
観光地化し、誰もが比較的安全に楽しむことができる。
地球低軌道もやがてそういう世界になるとNASAは夢見ている。
浮沈子は、決してそうはならないと思うけどな。
地球低軌道とはいえ、そこは正真正銘の宇宙空間だ。
到達するためのエネルギー、地球に帰還するための制動力はバカにならない。
それを制御するための仕掛けにしても、大規模かつ精緻なものだ。
タンクに酸素ぶち込んで、マスク越しに吸う程度の高所移動とはわけが違う。
庶民の娯楽とは異なる話だ。
セノーテのカバーンダイビングにしたって、今回浮沈子が行った浅いところはオープンウォーターのCカードでも潜ることができるとはいえ、行くだけでも20万円以上、滞在費、ダイビングフィー、今ならPCR検査費用などを加えれば、なんだかんだで40万円以上掛かっている。
毎週末に伊豆にダイビング行くのとは桁が違うからな。
年に1度程度の大旅行だ。
セノーテは、果てしない巨大な水脈が続いていると言われている。
(セノーテ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%86
「サック=アクツン・システムは、総延長152.975kmの世界最大の水中鍾乳洞である。」
つーことは、そんだけ潜ったやつがいるということなわけだ(一度にじゃないでしょうけど)。
洞窟の最奥や、枝分かれした行き止まりとかには、月面着陸した人類(12人)よりも少ない人数しか到達していないに違いない。
ここに来たのは、俺様だけだ・・・。
もちろん、浮沈子はそういう世界とは無縁だ。
仮に来春の講習でフルケーブコースに合格したとしても、既存のラインがあるところを行って帰って来るだけだ(ガイドさんに、もう帰るのかとか怪訝な顔をされながらな)。
地球低軌道、エベレスト、ケーブダイビングを繋ぐのは、探検から娯楽へ、少数精鋭のエリートから庶民へと移行する話だが、そこに存在する危険が変わることはない。
人の作りし道具を使い、危険を避ける経験を蓄積して効率よく伝達することによる大衆化(=商業化)が行われただけだ。
道具(宇宙船、登山具、潜水器材)に不具合があったり、トレーニングがリスク回避に未達であれば、同じ危険を被る。
ソユーズの緊急脱出装置、カラビナ、レギュレーターは、命を支える必須のアイテムだ(スペースシャトルやスターシップには緊急脱出装置がないけどな)。
地球低軌道が民間に開放されて、誰もが(金さえ払えば)手軽に宇宙旅行を楽しめるというのは実に21世紀的だ。
考えようによっては、ケーブダイビングの方が困難かも知れない。
20世紀人間の浮沈子には相応しいかも知れないな。
民間宇宙ステーションについては、既にこのブログでも取り上げている。
(民間宇宙ステーション:獲らぬ狸たちの遠吠え)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2021/10/29/9436035
「オービタルリーフは、既存の構想や開発中の要素を雑多に並べてもっともらしくまとめて見せただけの、言わば負け犬の皮算用(?)だ。」
「宇宙観光艦隊を100機くらい運用すれば、宇宙ホテルなんていらないと考えているのかも知れない。」(スペースXは、宇宙ステーション構想に見向きもしていない。)
鳥嶋さんが、例によって包括的な記事を上げている(浮沈子の、独断と偏見、差別と中傷に満ちたブログとは大違いだ・・・)。
(国際宇宙ステーションの後継機を開発せよ! 米企業3社の商業ステーション計画)
https://news.mynavi.jp/techplus/article/20211207-2218100/
「米国航空宇宙局(NASA)は2021年12月2日、国際宇宙ステーション(ISS)の後継機となる新たな「商業宇宙ステーション」の建造に向けて、米国企業3社と契約を結んだと発表」
「選ばれたのはブルー・オリジン、ナノラックス、ノースロップ・グラマンの3社。」
ブルーオリジンとナノラックスのは知ってたが、ノースロップグラマンの提案というのは初耳だな。
「開発には、現在同社が製造、運用しているシグナス補給船や、月周回有人拠点「ゲートウェイ」のモジュールのひとつとして開発中の「HALO」などの技術をもととする。」
HALO自体がシグナス補給船の技術をベースにしているわけだから、ハッキリ言えば使いまわし以外の何ものでもない。
(会社は、実績のあるCygnusテクノロジーを人間の居住に適応させます)
https://news.northropgrumman.com/news/releases/northrop-grumman-awarded-nasa-contract-to-provide-first-crew-module-for-artemis-program-gateway
「HALOの設計は、ノースロップグラマンの大成功を収めたシグナス宇宙船から派生したものです。」
さらにいえば、この加圧貨物モジュールの開発製造は、タレスアレニアが行っている(じゃあ、ノースロップグラマンは何やってんだろうな?)。
(シグナス (宇宙船):与圧貨物モジュール (PCM))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%82%B9_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)#%E4%B8%8E%E5%9C%A7%E8%B2%A8%E7%89%A9%E3%83%A2%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB_(PCM)
「NASAが従来スペースシャトルでISSへの与圧物資補給に使用してきた多目的補給モジュール (MPLM) の技術を用い、タレス・アレーニア・スペースによって開発・製造が行われている。」
これ自体が、多目的補給モジュールの使いまわしだ(レオナルドと呼ばれたモジュールは、恒久的多目的モジュールとして、現在もISSに取り付けられています)。
一方で、次世代宇宙ステーションのモジュール開発で先行していたアキショムは、これからどうするんだろうな。
まあいい。
で、関連として見つけたのはこれ。
(低軌道を理解するには、エベレストに目を向けてください)
https://www.nasa.gov/feature/to-understand-low-earth-orbit-look-to-mt-everest
「人類が商業的革新を通じて大幅なコスト削減を達成したのはこれが初めてではなく、そこでエベレストの歴史が登場します。」
なかなか面白い話だ。
NASAの中にもネオコンみたいな連中がいて、何でも民間にやらせようとしているに違いない(そうなのかあ?)。
その一方で、SLSに象徴されるような旧態依然とした公共事業的、ニューディール政策的、フーバーダム的アプローチも健在だ。
(フーバーダム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%A0
「ルーズベルト大統領のニューディール政策の一環として建設されたとの話もあるが、着工は大統領就任の前である。」
へえーっ、知らなかったな・・・。
「建設当時の名称はボールダーダム(Boulder Dam)だったが、着工時のアメリカ合衆国大統領のハーバート・フーヴァーにちなんで、1947年に改称された。」
まあ、どうでもいいんですが。
NASAのエベレストの記事では、商業化とコスト削減の歴史を、3つの時期に分けている。
・1921年から1969年:エベレストへの初期の遠征では、数百人、文字通り何トンもの設備、そしてたった2人でサミットするのにかなりのお金が必要でした。
・1970年から1995年:商業遠征が盛んになり、より多くの人々がエベレスト山をスケーリングするのに役立つ新しいテクノロジーを推進しました。
・1996年以降:エベレスト遠征の商業時代は、1920年代に登るのにかかった費用の何分の1かで、エベレストに登るために商業用装身具に支払う一般大衆の能力とともに上昇します。
現在の地球低軌道開発は、この真ん中の第2期に当たるんだろう。
エベレストかあ。
世界最高峰の山に登りたい・・・。
地球上に、これ以上高い地面はないからな。
英国は、国の威信をかけてその初登頂に注力した。
(エベレスト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%99%E3%83%AC%E3%82%B9%E3%83%88
「1907年にはイギリス山岳会の創立50周年記念行事としてエベレスト遠征隊の派遣が提案されたが、実現しなかった。しかし、北極点到達(1909年)および南極点制覇(1911年)の競争に敗れたことで、イギリスが帝国の栄誉を「第三の極地」エベレストの征服にかけていくことになる。」
・第1次遠征隊(1921年):エベレスト周辺の詳細な地図を初めて作成することに成功して帰国
・第2次遠征隊(1922年):8,321メートルの高さまで驚異的なスピードで到達したが、アタック隊を雪崩が襲い、失意のうちに帰国
・第3次遠征隊(1924年):酸素ボンベなしで頂上を目指し、標高8,572メートルに到達(人類の最高到達記録を更新)も、後日の酸素ボンベ使用のアタックで行方不明。
・第4次遠征隊(1933年):高度8,570メートルが最高で登頂はできなかった。
・第5次遠征隊(1935年):登頂目的でなく、エリック・シプトンをリーダーにモンスーン時の気候を調査する目的で派遣
・第6次遠征隊(1936年):例年よりも早いモンスーンが到来したため、隊はほとんど何も成果を得られず帰国
・第7次遠征隊(1938年):天候の悪化のため登頂を断念し、遠征隊は帰還
・ネパール側から登山(1951年):現在でもよく使われる南東稜ルートを発見
・スイス隊登山(1952年):それまでの最高高度8,611メートルに達し、頂上は目前だったが天候に恵まれず撤退
そして、いよいよ初登頂となる。
「1953年、酸素装備の改良、登攀技術の研鑽などによって満を持したイギリス隊が送り込まれる。この機会を逃せば次の派遣は数年後になっており、翌年以降各国が続々と隊を送り込む予定だったため、イギリスは強い意気込みで1953年隊を送り出した。」
「エドモンド・ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイの第2チームが5月29日午前11時30分に世界初の登頂に成功」
その後の変遷は画像のグラフの通り。
「登頂者数は2010年時点で3,142人(のべ5,104人)」
最近の登山者数(英語版ウィキより):
2010年 543
2011年 538
2012年 547
2013年 658〜670
2014年 106
2015年 0
2016年 641
2017年 648
2018年 807
2019年 約891
「ネパールと中国は、COVID-19のパンデミックのため、2020年シーズン中は外国の登山グループを禁止」
「中国の調査員チームが2020年4月から5月にかけて北側からエベレスト山に登り、少なくとも5月までパンデミックの最中に世界最高峰を登頂した唯一の登山家になりました。」
それにしても、2019年には900人近くが登頂しているというのは驚きだ。
その他の記述については、ウィキを参照されたい。
地球低軌道の商業化が、同じ道を辿ることができるかどうかは不明だ。
「商業的な低軌道への道は、NASA自身の経験からも知らされており、商業化のメリットはすでに報われています。」(NASAのページより:以下同じ)
・商業軌道輸送サービス(COTS)
・コマーシャルクループログラム
「NASAの月と火星への現実的な道は、低軌道を通ります。そこでは、エベレスト山のように、すべての人のコストを削減する経済発展が、次世代の探査を変革します。」
ISSトラック(COTS)は成功しているように見える。
次期輸送には、第1期で脱落したドリームチェイサーも飛ぶ予定だ(将来的には、有人も狙ってくるだろう)。
ISSタクシーの方は、まだ半分しか成功していない。
スターライナーは地べたに縛り付けられたままで、2度目の無人テストの準備中だ。
NASAの描くストーリーでは、民間に降ろした余力を、月やその先の探検に振り向けようということなんだろうが、そう上手くいくんだろうか?。
ISSでは、国際協力を演出して見せたが、中国は排除され、インドも英国も乗ってこなかった。
ロシアとの協力は、最もアピールされたが、最近ではそれも怪しくなってきている。
月軌道ステーションでは、既に脱落していると言われている。
一筋縄ではいかない感じだな。
エベレストは、そこから先がない話だ(世界最高峰だし)。
民営化で、ネパールの観光業が潤った以外に、その先の探検を促す効果があったかどうかは知らない。
宇宙開発そのものが、エベレストに続いているのかも知れない。
単なるアナロジーではなく。
しかし、そこには英国の影はない。
表向き、宇宙開発から撤退した英国は、少なくともその後半世紀は鳴かず飛ばずだ。
NASAが、本当に有人宇宙探査を続けられるかどうかさえ、浮沈子は懐疑的だ。
まあ、月面着陸くらいまでは再現して見せるだろうが、継続的な月軌道へのコミットが可能かどうかは分からない。
まして、火星をや・・・。
一寸先は闇の宇宙開発。
闇と言えば、ケーブダイビングも似たところがあるかも知れない。
先日行ってきたメキシコのセノーテは、少なくともカバーンについては完全に商業化されていたからな。
フルケーブと言われるその奥にしたって、ふつーに行ける範囲にはパーマネントラインが敷かれているだろうし。
本当のその先の探検エリアについては、訓練を重ねた本物の探検家だけが侵入できるに違いない(未確認)。
通過困難箇所(ディストリクション)あり、崩落の危険あり、減圧ダイビングになり、マルチタンクで侵入したり、大規模なチーム編成でロジ隊を組み、DPVが何台も転がり、100本以上のタンクを入口に並べて次々と送り込むような極地法で挑む話は、浮沈子とは無縁の世界だ。
そう、今回行って見てきたカバーンは、現在のエベレスト登山かも知れない。
観光地化し、誰もが比較的安全に楽しむことができる。
地球低軌道もやがてそういう世界になるとNASAは夢見ている。
浮沈子は、決してそうはならないと思うけどな。
地球低軌道とはいえ、そこは正真正銘の宇宙空間だ。
到達するためのエネルギー、地球に帰還するための制動力はバカにならない。
それを制御するための仕掛けにしても、大規模かつ精緻なものだ。
タンクに酸素ぶち込んで、マスク越しに吸う程度の高所移動とはわけが違う。
庶民の娯楽とは異なる話だ。
セノーテのカバーンダイビングにしたって、今回浮沈子が行った浅いところはオープンウォーターのCカードでも潜ることができるとはいえ、行くだけでも20万円以上、滞在費、ダイビングフィー、今ならPCR検査費用などを加えれば、なんだかんだで40万円以上掛かっている。
毎週末に伊豆にダイビング行くのとは桁が違うからな。
年に1度程度の大旅行だ。
セノーテは、果てしない巨大な水脈が続いていると言われている。
(セノーテ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%86
「サック=アクツン・システムは、総延長152.975kmの世界最大の水中鍾乳洞である。」
つーことは、そんだけ潜ったやつがいるということなわけだ(一度にじゃないでしょうけど)。
洞窟の最奥や、枝分かれした行き止まりとかには、月面着陸した人類(12人)よりも少ない人数しか到達していないに違いない。
ここに来たのは、俺様だけだ・・・。
もちろん、浮沈子はそういう世界とは無縁だ。
仮に来春の講習でフルケーブコースに合格したとしても、既存のラインがあるところを行って帰って来るだけだ(ガイドさんに、もう帰るのかとか怪訝な顔をされながらな)。
地球低軌道、エベレスト、ケーブダイビングを繋ぐのは、探検から娯楽へ、少数精鋭のエリートから庶民へと移行する話だが、そこに存在する危険が変わることはない。
人の作りし道具を使い、危険を避ける経験を蓄積して効率よく伝達することによる大衆化(=商業化)が行われただけだ。
道具(宇宙船、登山具、潜水器材)に不具合があったり、トレーニングがリスク回避に未達であれば、同じ危険を被る。
ソユーズの緊急脱出装置、カラビナ、レギュレーターは、命を支える必須のアイテムだ(スペースシャトルやスターシップには緊急脱出装置がないけどな)。
地球低軌道が民間に開放されて、誰もが(金さえ払えば)手軽に宇宙旅行を楽しめるというのは実に21世紀的だ。
考えようによっては、ケーブダイビングの方が困難かも知れない。
20世紀人間の浮沈子には相応しいかも知れないな。
🐼メキシコへの道:第2章:筋肉の記憶 ― 2021年12月13日 16:45
メキシコへの道:第2章:筋肉の記憶
ダイビングの指導団体は何処でも(少なくとも浮沈子が関わっているところは全て)、ダイビングのスキルを繰り返し練習させ、ほとんど無意識のうちに行えるようになるまで上達することを求めている。
P社の場合は、マスタリーとかいってるようだ。
それでも、初心者のうちは、マスククリアーとか上手くいかなくて、気になって仕方なかったりするけどな・・・。
今日は、来春のメキシコ行きの準備として、NSSのカバーンダイビングマニュアルを読み始める(もう、1か月くらい前に貰ってたんだがな)。
とにかく、字面を追うだけでも大変だ。
老眼鏡や虫眼鏡のお世話になりながら、何度も投げ出し、その都度拾っては読み進めることを繰り返している。
そもそも、NSSなんてのは聞いたこともない。
(アメリカ洞窟学会)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E5%AD%A6%E4%BC%9A
「アメリカ洞窟学会(アメリカどうくつがっかい、National Speleological Society, 略称:NSS)は、アメリカ合衆国における、洞窟の探検、保全、研究を目的とする団体。1941年にワシントンD.C.で設立された。現在はアラバマ州ハンツヴィルに事務局を置く。」
「洞窟潜水を専門とするCave Diving Section(NSS-CDS)をはじめ、(中略)15のSectionがある。」
浮沈子が読んでいるのは、このNSSーCDSで書かれたもので、日本では旧TDIが発行している(2001年とあります)。
で、このセクション(NSS-CDS)のネットのページを気分転換に読んでいたら、こんな記事を見つけた。
(失われた仲間の移転)
https://nsscds.org/safety/relocatinglostbuddy/
「この記事では、安全コーディネーターのジム・ワイアットが、迷子の捜索を行う正しい方法をレビューします。」
ロストバディ・・・。
嫌な言葉だ。
正直な話、浮沈子にも何度か経験がある。
もちろん、洞窟じゃないけど。
浮沈子は、TDIカバーンダイバーのカードホルダーだけど、バディの捜索についてのちゃんとした知識はない。
この話は、浮沈子に恐怖と緊張と不安を与える。
その中で、気になる話が出てきた。
少し長いが引用する。
「洞窟のインストラクターは、洞窟のダイビング中に利用されるさまざまなスキルの筋肉の記憶を洞窟の学生に発達させて、タスクの負荷を減らすように努めています。特定のスキルの筋肉の記憶が発達するにつれて、タスクの負荷が減少し、意識が高まります。」
「確立された筋肉の記憶は無意識のプロセスになります。筋肉は特定の種類の動きに慣れています。これは、スポーツのさまざまな種類のトレーニングで非常に重要です。特定のアクティビティを頻繁に実行するほど、必要に応じて必要なときに実行する可能性が高くなります。」
例として、フットボールのキックの話が出て来るけれど、浮沈子的にはぴんと来ない。
「「私はこのキックをする必要がある」と考える必要はありません。あなたの体はすでにそれを行う方法を知っています」
「同じプロセスは、洞窟ダイビング中、特にリールの展開と巻き取り中にも当てはまります。練習は完璧を作る。」
以降の、洞窟のロストバディの話は割愛する。
で、ここで重要なのは、「筋肉の記憶」を発達させて、無意識のプロセスを拡大し、意識の負荷を軽減して、その分を他に振り向けて、ロストラインなどのリスクを減らそうという点だ。
ここでは、具体な例として、ロストバディなどの対応の際に使うことになるラインワークに、平素から習熟しておく必要性を訴えている。
「洞窟ダイバーには、筋肉の記憶を鮮明に保つために、安全リールとプライマリリールを定期的に配置する練習をすることをお勧めします。安全リールが必要な場合、感情が高揚する可能性が高く、十分な練習と筋肉の記憶がないと、リールをいじって役に立たないか、さらに悪いことに危険になる可能性があることを忘れないでください。」
インシデントが生じた際に使用するアイテムは、平時から使い込んでいないと、いざという時に正しく使えないからな。
例としては、消防訓練とか避難訓練が挙げられるし、救命措置(CPRやAEDの使用)なども、日頃から訓練を繰り返して慌てずに行えるようにしておく必要がある。
筋肉の記憶(muscle memory)というと、フィットネス業界で使われる同じマッスルメモリーという言葉があって、筋トレで鍛えた筋肉が、間を空けてもトレーニングの再開で増強することを意味する場合もあるようだ。
もちろん、ここで使われているのは別の意味であることに注意だな。
ここでいう筋肉の記憶とは、いわゆる「身体で覚える」ことなわけだ。
浮沈子のようにもうろくし、さっき食べた食事のメニューを思い出すのに苦労するようになっても(幸い、まだ、食べたこと自体は覚えています)、繰り返し身体を動かして覚えたことは忘れない。
メキシコに8日間行っていても、帰りの成田からの自動車は運転できるし、その間乗らなかった自転車をこいで、コンビニに買い物に行くこともできる。
もちろん、プライマリーリールやセーフティーリール(スプール)の巻き取り、繰り出しに、同程度に習熟しているわけではない。
プラクティス、プラクティス、プラクティス・・・。
筋肉が覚えるまで、無意識のうちにできるようになるまで、繰り返し行うしかない。
同じ「教育」のカテゴリーには、残念な結果になった洞窟事故の話も出ている。
(アメリカの悲劇)
https://nsscds.org/category-news/anamericantragedy/
「2013年のクリスマスの日、フロリダ州ヘルナンド郡のイーグルスネスト洞窟への計画が不十分なダイビング遠征に乗り出し、父と息子が命を落としました。32歳の父と彼の15歳の息子は、非常に高度な技術的な洞窟システムと見なされるものに挑戦し、それは彼らの両方の命を奪いました。」(随分若い父親だな・・・。)
この手の話は、どうも苦手だな。
結果が最悪というのについていけないのだ。
しかし、この記事は、その最悪の結果を無駄にしない取り組みを提案している。
「では、誰のせいですか?ここで誰が責任を負っていますか?」
「私たちは、洞窟ダイバーとしてではなく、社会として、私たち全員に責任があることを提案します。」
でっかく出たな・・・。
「会員全員が事故防止に参加し、積極的に取り組むことを奨励し、挑戦します。」
「私たちには、彼らのやり方の誤りについて彼らを教育しようとする倫理的および道徳的責任があります。」
まあ、具体には、家族のことを思い出させたりして、ヤバい行為を止めろと言っているわけだ。
家族やダイビングショップにチクることも推奨している。
「次に事故が起こるのを待っているのを見たときは、積極的に行動し、「正しい」ことをしてください。」
米国は、自己中心的で放任主義で他人のトラブルは見てみぬふりをすると思ってたんだがな。
そりゃあ、誰だって、自分のテリトリーで死亡事故なんて起こされたくはないだろうし、万が一そんなことになれば、警察などの要請を受けて、場合によっては遺体の回収に行かなくてはならないかもしれないわけだから、必ずしも自己中心的でないわけではないかもしれないけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
命の危険が伴う娯楽だからな。
洞窟潜水なんて、その最たるものの一つだ。
先月行ったメキシコで、半日ダイブ(カンクン沖の水中美術館)で潜った時に、同じボートに乗り合わせた女性のガイドさんがエキジットしてきて一番に口にしたセリフが忘れられない・・・。
「エブリバディ、ライフ!」(みんな、生きて帰ってきたわ!)
やれやれ・・・。
体験ダイビングのお客さんと、そのほか3人引き連れていたけどな。
まあいい。
状況によっては、穏やかな浅い海(ボトム10m以下です)でのファンダイブも命懸けになるわけだな。
さて、今日の座学はこれくらいにして、筋肉記憶を働かせながら(自転車こいで)夕飯の調達でもしてこようかな・・・。
ダイビングの指導団体は何処でも(少なくとも浮沈子が関わっているところは全て)、ダイビングのスキルを繰り返し練習させ、ほとんど無意識のうちに行えるようになるまで上達することを求めている。
P社の場合は、マスタリーとかいってるようだ。
それでも、初心者のうちは、マスククリアーとか上手くいかなくて、気になって仕方なかったりするけどな・・・。
今日は、来春のメキシコ行きの準備として、NSSのカバーンダイビングマニュアルを読み始める(もう、1か月くらい前に貰ってたんだがな)。
とにかく、字面を追うだけでも大変だ。
老眼鏡や虫眼鏡のお世話になりながら、何度も投げ出し、その都度拾っては読み進めることを繰り返している。
そもそも、NSSなんてのは聞いたこともない。
(アメリカ洞窟学会)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B4%9E%E7%AA%9F%E5%AD%A6%E4%BC%9A
「アメリカ洞窟学会(アメリカどうくつがっかい、National Speleological Society, 略称:NSS)は、アメリカ合衆国における、洞窟の探検、保全、研究を目的とする団体。1941年にワシントンD.C.で設立された。現在はアラバマ州ハンツヴィルに事務局を置く。」
「洞窟潜水を専門とするCave Diving Section(NSS-CDS)をはじめ、(中略)15のSectionがある。」
浮沈子が読んでいるのは、このNSSーCDSで書かれたもので、日本では旧TDIが発行している(2001年とあります)。
で、このセクション(NSS-CDS)のネットのページを気分転換に読んでいたら、こんな記事を見つけた。
(失われた仲間の移転)
https://nsscds.org/safety/relocatinglostbuddy/
「この記事では、安全コーディネーターのジム・ワイアットが、迷子の捜索を行う正しい方法をレビューします。」
ロストバディ・・・。
嫌な言葉だ。
正直な話、浮沈子にも何度か経験がある。
もちろん、洞窟じゃないけど。
浮沈子は、TDIカバーンダイバーのカードホルダーだけど、バディの捜索についてのちゃんとした知識はない。
この話は、浮沈子に恐怖と緊張と不安を与える。
その中で、気になる話が出てきた。
少し長いが引用する。
「洞窟のインストラクターは、洞窟のダイビング中に利用されるさまざまなスキルの筋肉の記憶を洞窟の学生に発達させて、タスクの負荷を減らすように努めています。特定のスキルの筋肉の記憶が発達するにつれて、タスクの負荷が減少し、意識が高まります。」
「確立された筋肉の記憶は無意識のプロセスになります。筋肉は特定の種類の動きに慣れています。これは、スポーツのさまざまな種類のトレーニングで非常に重要です。特定のアクティビティを頻繁に実行するほど、必要に応じて必要なときに実行する可能性が高くなります。」
例として、フットボールのキックの話が出て来るけれど、浮沈子的にはぴんと来ない。
「「私はこのキックをする必要がある」と考える必要はありません。あなたの体はすでにそれを行う方法を知っています」
「同じプロセスは、洞窟ダイビング中、特にリールの展開と巻き取り中にも当てはまります。練習は完璧を作る。」
以降の、洞窟のロストバディの話は割愛する。
で、ここで重要なのは、「筋肉の記憶」を発達させて、無意識のプロセスを拡大し、意識の負荷を軽減して、その分を他に振り向けて、ロストラインなどのリスクを減らそうという点だ。
ここでは、具体な例として、ロストバディなどの対応の際に使うことになるラインワークに、平素から習熟しておく必要性を訴えている。
「洞窟ダイバーには、筋肉の記憶を鮮明に保つために、安全リールとプライマリリールを定期的に配置する練習をすることをお勧めします。安全リールが必要な場合、感情が高揚する可能性が高く、十分な練習と筋肉の記憶がないと、リールをいじって役に立たないか、さらに悪いことに危険になる可能性があることを忘れないでください。」
インシデントが生じた際に使用するアイテムは、平時から使い込んでいないと、いざという時に正しく使えないからな。
例としては、消防訓練とか避難訓練が挙げられるし、救命措置(CPRやAEDの使用)なども、日頃から訓練を繰り返して慌てずに行えるようにしておく必要がある。
筋肉の記憶(muscle memory)というと、フィットネス業界で使われる同じマッスルメモリーという言葉があって、筋トレで鍛えた筋肉が、間を空けてもトレーニングの再開で増強することを意味する場合もあるようだ。
もちろん、ここで使われているのは別の意味であることに注意だな。
ここでいう筋肉の記憶とは、いわゆる「身体で覚える」ことなわけだ。
浮沈子のようにもうろくし、さっき食べた食事のメニューを思い出すのに苦労するようになっても(幸い、まだ、食べたこと自体は覚えています)、繰り返し身体を動かして覚えたことは忘れない。
メキシコに8日間行っていても、帰りの成田からの自動車は運転できるし、その間乗らなかった自転車をこいで、コンビニに買い物に行くこともできる。
もちろん、プライマリーリールやセーフティーリール(スプール)の巻き取り、繰り出しに、同程度に習熟しているわけではない。
プラクティス、プラクティス、プラクティス・・・。
筋肉が覚えるまで、無意識のうちにできるようになるまで、繰り返し行うしかない。
同じ「教育」のカテゴリーには、残念な結果になった洞窟事故の話も出ている。
(アメリカの悲劇)
https://nsscds.org/category-news/anamericantragedy/
「2013年のクリスマスの日、フロリダ州ヘルナンド郡のイーグルスネスト洞窟への計画が不十分なダイビング遠征に乗り出し、父と息子が命を落としました。32歳の父と彼の15歳の息子は、非常に高度な技術的な洞窟システムと見なされるものに挑戦し、それは彼らの両方の命を奪いました。」(随分若い父親だな・・・。)
この手の話は、どうも苦手だな。
結果が最悪というのについていけないのだ。
しかし、この記事は、その最悪の結果を無駄にしない取り組みを提案している。
「では、誰のせいですか?ここで誰が責任を負っていますか?」
「私たちは、洞窟ダイバーとしてではなく、社会として、私たち全員に責任があることを提案します。」
でっかく出たな・・・。
「会員全員が事故防止に参加し、積極的に取り組むことを奨励し、挑戦します。」
「私たちには、彼らのやり方の誤りについて彼らを教育しようとする倫理的および道徳的責任があります。」
まあ、具体には、家族のことを思い出させたりして、ヤバい行為を止めろと言っているわけだ。
家族やダイビングショップにチクることも推奨している。
「次に事故が起こるのを待っているのを見たときは、積極的に行動し、「正しい」ことをしてください。」
米国は、自己中心的で放任主義で他人のトラブルは見てみぬふりをすると思ってたんだがな。
そりゃあ、誰だって、自分のテリトリーで死亡事故なんて起こされたくはないだろうし、万が一そんなことになれば、警察などの要請を受けて、場合によっては遺体の回収に行かなくてはならないかもしれないわけだから、必ずしも自己中心的でないわけではないかもしれないけどな。
まあ、どうでもいいんですが。
命の危険が伴う娯楽だからな。
洞窟潜水なんて、その最たるものの一つだ。
先月行ったメキシコで、半日ダイブ(カンクン沖の水中美術館)で潜った時に、同じボートに乗り合わせた女性のガイドさんがエキジットしてきて一番に口にしたセリフが忘れられない・・・。
「エブリバディ、ライフ!」(みんな、生きて帰ってきたわ!)
やれやれ・・・。
体験ダイビングのお客さんと、そのほか3人引き連れていたけどな。
まあいい。
状況によっては、穏やかな浅い海(ボトム10m以下です)でのファンダイブも命懸けになるわけだな。
さて、今日の座学はこれくらいにして、筋肉記憶を働かせながら(自転車こいで)夕飯の調達でもしてこようかな・・・。
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