マグマ発電2012年12月09日 21:32

マグマ発電
マグマ発電


地熱発電というと、温泉組合との確執や、国立公園内の開発の問題など、生臭い(硫化水素臭?)話がイメージされてしまう。

(地熱発電)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%86%B1%E7%99%BA%E9%9B%BB

我々が利用できるエネルギーは、

1 太陽の熱を元にしたもの(太陽熱発電、水力発電、波力発電、潮力発電、潮流発電、風力発電)

2 太陽の光を元にしたもの(太陽光発電、人力や薪を燃やすことを含めた全てのバイオマス発電(光合成が元ですから))

3 枯渇性燃料を元にしたもの(石炭、石油、天然ガス、メタンハイドレート、ウラニウム、シェールガス、核融合を含むその他もろもろ)

4 地球内部の熱を元にしたもの(温泉発電、地熱発電、高温岩体発電、マグマ発電)

に大別される。

もっとシンプルに分ければ、太陽由来のもの(1と2)と、地球由来のもの(3と4)に分けられる。

太陽由来のものは、再生可能エネルギーとかいわれているが、概ね50億年しか持たない(十分じゃん!)。

地球由来のものは、核融合を除く枯渇性燃料が、せいぜい数千年である。

それに対して、地球内部の熱エネルギーは、数億年くらいはまだまだ豊富で、身近にありながら活用されていない再生可能エネルギーである。

温泉入って、英気を養う以外にも、もっと活用すればいいのに。

特に、我が国は、地熱を活用するのに好都合の地理的場所にあって、早い話が、穴さえ掘ればエネルギーが湧いてくるわけだ。

もっとも、何処に掘るか、どの位掘るか、掘った後、どうやって利用するかというのが重要である。

「マグマ発電」という、オドロオドロしい名前の発電が構想されていて、マグマ溜まりの近くまで穴を掘って、その熱を利用しようというシンプルな構想である。

熱ければ熱いほど、熱効率はよろしい。

(マグマ発電の実現は近い)
http://morph.way-nifty.com/grey/2012/09/post-95e9.html

この記事のコメントにも「安全過ぎて燃料費がかからないのが、原発産業が地熱を敬遠した理由なんだろう」とあるが、まさにそのとおり。

金にならないのだ。

金儲けにならない発電なんて、産業じゃない。

だから、業界も国も手を出さない。

米国だって、黙っちゃいない。日本がエネルギー的に自立なんてしたら、湾岸戦争とかに金を出す気にもならないだろうし、世界のパワーバランスが崩壊する。

日本の為政者は、官僚だろうが政治家だろうが、米国に見放されることを最も恐れている。

だから、どんなに技術が進んでマグマ発電で電力需要が満たされる目処が付いても、そう簡単に実用化されることはないだろう。

これから人口が減って、産業に携わる人々が少なくなり、輸出も減少して外貨を稼ぐこともできなくなる中で、人手と燃料のかからないマグマ発電は、実に魅力的だと思うのだが・・・。

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