アルゼンチンが悪い?2016年03月18日 17:57

アルゼンチンが悪い?


(違法操業の中国漁船、沿岸警備隊の発砲受け沈没)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160316-OYT1T50045.html

「中国外務省の陸慷ルーカン報道局長は16日、漁船沈没について、「アルゼンチン大使館に対して重大な懸念を示した」とのコメントを発表した。中国漁船が違法操業だったかどうかや、警備隊の船に体当たりしようとしたことには触れず、アルゼンチン側に対し「再発を防ぐ措置を取る」ことなどを要求した。」

浮沈子は、アルゼンチンが悪いと思っている(って、何でえ?)。

中国の漁船がアルゼンチン語とか英語で停船を命じられたって、分かるわけはない。

(「中国漁船が体当たり」 違法操業、アルゼンチンが撃沈)
http://www.asahi.com/articles/ASJ3K3T4YJ3KUHBI013.html

「スペイン語や英語で何度も止まるよう警告したが、漁船は返答しないまま逃走。」

ああ、スペイン語か・・・。

そもそも、国家自体が国際海洋法条約を守る気がないのだから、民間漁船に守れといっても無理な話だ。

(アルゼンチン沿岸警備隊 中国の密漁漁船を撃沈 (動画))
http://jp.sputniknews.com/asia/20160316/1791626.html

「中国の漁船は、他の2隻の船と共に逃亡を図ったが、2隻は追跡から逃れた」

そうか、再発防止というのは、逃走を許したことに対する苦情なのか(納得!?)。

次回からは、違法操業を見つけたら、問答無用、直ちに撃沈して欲しいということに違いない・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

しかし、いきなり命中させて撃沈してしまうというのは、いささかやりすぎの気がしないでもない(威嚇射撃はしているようです)。

EEZから追い出すだけで良かったのではないか。

相手は、漁船なのだ。

浮沈子は、生活掛かってる漁師さんには優しい・・・。

中国政府も、もう少し、実効性のある対策を取るべきだろう。

アルゼンチンのEEZ内での操業を認めてもらうような外交措置をとるとか、漁業協定を結ぶとか。

盗人を庇うような対応ばかりしていると、国際社会ではまともに扱ってもらえないだろう。

自国周辺だけではなく、世界中で問題を引き起こしている。

そして、それを是正する力もない。

他国に、厳しく対応してもらうしか方法はないのだ。

(中国漁船がなぜ、アルゼンチン沖に行くのか 「略奪式漁業・環境破壊で近海で魚が消えた」=中国メディア)
http://news.searchina.net/id/1605233?page=1

「中国はすでに、40の国と地域と排他的経済圏(EEZ)内での漁獲について協定を結んでおり、太平洋、インド洋、大西洋、南極海域のすべてで、中国漁船が操業しているという。」

アルゼンチンとの間で協定があるかどうかについては不明だ。

中国が徹底調査を求める姿勢には一理あるし、撃沈という最悪の事態を招いたことには、アルゼンチン側にも責任はあるだろう。

我が国でも、古くは北朝鮮工作船撃沈事件や、尖閣周辺の事件、最近では小笠原周辺で宝石サンゴの乱獲の話もあった。

(九州南西海域工作船事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%8D%97%E8%A5%BF%E6%B5%B7%E5%9F%9F%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E8%88%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「「みずき」船長の証言では、海上保安官が小銃を向けて監視しながら救助用の浮き輪を投げたが、乗組員達は救助を拒否して沈んでいったという」

なんとも、壮絶だな・・・。

海は広いし、大きいが、人間にとって有用な資源のある場所は限られており、衝突は避けられない。

それを調整し、現場でトラブルがないように管理するのは、国家の責任だろう。

再発防止に努めなければならないのは、中国も同じだ。

トルコの領空侵犯で撃墜されたロシアの対応が蘇ってくるな。

大国は、常に同じ対応になるというのが面白い。

金太郎飴のようだ。

米国も、病院とか、中国大使館とか、懲りずに誤爆してるしな(あれは、わざとだという話もある)。

(アライド・フォース作戦:1999年5月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%B9%E4%BD%9C%E6%88%A6#1999.E5.B9.B45.E6.9C.88

「5月7日には、B-2がベオグラード市内に出撃、誤って中国大使館をJDAM爆弾で攻撃し、29人の死傷者を出している。」

いずれにしても、現場でトラブるというのは、避けたいところだ。

アルゼンチンの担当者が、暗殺されないことを祈ろう。

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