718試乗2016年07月18日 18:14

718試乗
718試乗


都内某ポルシェセンターで、オレンジ色の718に試乗した。

試乗車は、Sではなく、素の718である。

低速からトルクが出ていて、ショートコースを走る分には、出来のいいスポーツカー以外の何物でもない。

排気音とか、ドラビリで、4気筒のチープさを感じることはなかった。

黙って乗せれば、分からないだろう。

高速域や、ワインディングに持ち込めば、何か分かるかも知れないが、都内をチョロッと走った程度で特筆すべきことは何もない。

つーか、普段走りで4気筒になったデメリットは何もない。

乗りやすく、誰にでも勧められるセカンドカーである。

これ1台ですべてを賄うのは無理にしても、2台持ちなら選択肢として悪くない。

日本の道には、素のボクスターで十分過ぎる。

03ボクスターに乗っていったので、短時間の試乗を終えて、ウーロン茶を頂いた後に、同じコースを走ってみた。

乗り慣れている分、扱い易い気はするが、大きな違いはない。

アクセルの踏み代は、やはり03ボクスターの方が大きい。

1人乗りと2人乗りの違いがあっても、確かに低速域でのトルクは出ているような気がする。

乗り出しで700万円クラスのクルマ(オプションてんこ盛りなら、800万円は軽ーく突破!)として、どーよ?、ということはあるが、丸いものが有り余っているなら、どーせ使い切れないスーパーカー買って、ろくに乗らずに買い替えるよりは、毎日のお買い物にも使えて、短期間の旅行のお伴にもなるお洒落なボクスターはオススメかもしれない。

そういう使い方が、似合っている。

目くじら立てて、コーナーに突っ込むクルマじゃない。

そういう走り方をしても、概ね許してもらえるかもしれないが、普段使いの出来る点を評価すべきだろうな。

パンフレットをお土産にもらってきて、パラパラとめくってみる。

もちろん、日本語版だが、掲載されている写真は、全て左ハンドルである。

期間限定で、左ハンドル車の設定もあったらしいが、既に申込期間は終了しており、これから注文しても、今後は全て右ハンドルしか生産しないそうだ。

試乗車も右ハンドルだったが、ペダルの位置に不自然さはない。

ボクスター/ケイマンのラインアップに、将来6気筒が載ることはないという。

ひょっとしたら、スパイダーとかGT4は分からないが、それにしたって、4気筒ターボの方がパワー出しやすいだろうから、何とも言えない。

今日、同乗していただいた営業さんも、その辺りの情報は持っていないようだったな。

浮沈子は、せめて、スペシャルモデルには6気筒を積んでほしいと思っているが、むしろ、それは逆効果になりかねない。

スペシャルモデルこそ、4気筒ターボにしなければならないんだろう。

本物の911ターボのように、エンジンの限界近くまで加給して、本気で速いボクスターケイマン作るというのもありかも知れない。

まあ、しないだろうけどな。

何が変わったかといわれれば、スタイルと、扱いやすい低速域、値段、そして名前・・・。

0-100km4.7秒、最高速度275km。

浮沈子がクルマに夢中だった80年代でいえば、立派なスーパーカーである。

(ランボルギーニカウンタック 実際の最高速は な)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13106574223

「カウンタックアニバーサリーのオーナーです
生産されていた当時に海外では290キロ近く出したらいしですがいいとこ実測だと250キロが限界です
メーター読みで260~270キロでしょうか!!」

ボクスターは、素の奴でも、掛け値なしで275kmは出してくるだろう(ポルシェの最高速は、実測です)。

もちろん、サーキットでも、そんな速度は出せない。

テストコースの直線の一番終わりごろに、やっと届くくらいに違いない。

それでも、そんなクルマが、ポルシェのスポーツカーではエントリーモデル扱いだ。

凄い時代になったものである。

(スーパーカー列伝50 ポルシェ930ターボ、911ターボ)
http://tatsuden.com/press/2016/02/04/post-187/

「そして最高速度は260キロ。」

あの伝説の930ターボよりも速い。

えーとですね、なんでフェラーリが出てこないかといえば・・・。

まあ、書かない方が夢を潰さなくていいかも。

マニュアル車なら1360kgで300馬力だ。

十分過ぎる。

開発コード982。

981だった前期型とは違う、完全なモデルチェンジに近い。

エンジンも、ボディも、車体構造にも手が入っている。

一部の展示在庫を除けば、既に、新車で前期型を手に入れることは出来ない。

6気筒ボクスターの時代は、完全に終わったのだ。

今日の試乗で、浮沈子は、それを確信した。

前期型に比べてネガなところは、余程のエンスージアストでなければほじくり出せないだろう。

そんなことをする必要はない。

黙って4気筒ターボに乗ればいい。

不満は一切出ないはずだ。

6気筒自然吸気ボクサーエンジンの滑らかな回転と、リニアな加速感を愛でてやまない、一部のヘンタイなエンスーを除いては・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック