ライバル2016年09月09日 23:56

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もんじゅには、強力なライバルがいる。

(国際リニアコライダー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC

片や、生臭いエネルギー開発、此方、クソの役にも立たない基礎科学の分野で、経費的には互角だろうな。

もちろん、研究が成功したときの成果物としては、もんじゅが圧倒的に多いが、その見込みはないに等しいし、もんじゅの次の実証炉を建てなければならないことを考えれば、単体では比較できない。

今後、数兆円をつぎ込んで、やっぱ、出来ませんでしたということになる可能性もある。

それに、危ない。

高速炉について調べていくと、次々とヤバイ話が出てくる。

コストを下げようとして大型化すればするほど、ヤバさは増してくる。

何か、筋が悪いというか、異なるアプローチを採らなければ、先が見えない。

政治的な環境も悪いしな。

米国は、スリーマイル事故、欧州はチェルノブイリが、ボディーブローのように効いていて、フクシマでとどめを刺された国もある。

ここは、一度撤退するというのが正解だろう。

その代わりに、何か、華のある事業を探すということになるわけだ。

もんじゅは、再稼働させても、世界一でもなければ、唯一でもないし、結果的には、ロシアや中国の後追いをすることになる。

世界的に斜陽な原子力を、科学技術の観点からメインに持ってくる時代じゃない。

さて、何にしようか・・・。

航空宇宙分野や、情報科学、生命科学など、伸び盛りの話はいくらでもあるが、どれも手垢がついていて、新鮮味はない。

核融合も、持ってかれちゃったしなあ。

残りカスのような話の中で、身の丈に合った話としては、ILCくらいしかないというのが実態だ。

でもなあ、ポストスーパーカミオカンデ(ハイパーカミオカンデというらしい)の話もあるし、素粒子物理だけに偏るわけにもいかないし、候補地が岩手だし(だって、地味じゃん!?)。

東北復興という錦の御旗はあるけど、華がないよなあ。

基礎物理という話だしなあ。

成果物ないしなあ。

関連産業限られるし、巷で宣伝されてるほどの波及効果は期待できない。

米国が撤退し、欧州が手を引いた後の、ババ抜きのババのような話だ。

核融合と違って、引けば当たるというのは分かっているが、何しろ地味過ぎる話だ。

ノーベル賞3つは確実というような、何か保証でもあればいいんだろうが、そんなもんは、やってみなくちゃ分からないし、何も出てこないというのが一般の感覚だろう。

原子炉とは比較にならないとはいえ、放射線出るしな。

加速器は、Jパークでも事故起こしてるしな。

これからは、そういうリスク取る話は、しばらくご法度だろう。

夢もなければ、華もない、リスクは相対的には少ないかもしれないが皆無じゃないし、成果はほとんど期待できない。

タダのトンネル、電車が走らない地下鉄掘るようなもんだ。

ILCについては、このブログでも何度か取り上げた。

(こんなもん、いらない!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/08/24/7746355

「そんな優良な地盤があるなら、核廃棄物の貯蔵庫にすればいい。」

(無駄飯食い)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293

「リニア実験線のトンネルに転用できる(どきっ!)」

相変わらずのヨタ記事だが、今回は、もんじゅの代わりとしてどうかという観点で見てみた。

うーん、派手さに欠ける以外は、まあ、悪くはないか。

各国の協力は、財政面では殆ど受けられないと思った方がいいだろう。

これは、ジャパンマターだ。

全部、丸抱えするつもりでないと、失敗するだろう。

我が国には、そんな力はもうない。

残念だが、もんじゅ止めて、以上終わりにした方がいいな。

岩手以外での盛り上がりは全くない。

皆無だ。

それ(ILC)が何であるかさえも知らないし、知ったところで何か興味が出るような話でもない。

(もしも日本にILCができたら)
https://aaa-sentan.org/ILC/about-ilc/why-in-japan/

「・ILCで変わる日本:
技術の産業波及、地質や環境などの調査、教育・医療・文化育成への利用など」

「・国民の誇り、世界の尊敬と安全保障:
国際的な地位の向上、国民の日本に対する誇りも醸成、日本の安全保障にも貢献」

「・日本発、世界へ。科学を創造する「知の拠点」:
世界中の素粒子物理および加速器科学の研究者及び学生は日本に集うことになります。」

(以下略)

なんか、コピペしていて恥ずかしくなってきたのでやめる。

欧州や米国が手を引いたということは、国民がそれだけ賢いということなのかもしれない。

おいそれとは、騙されないぞ。

歯の浮くような話ではなく、これから人口が加速度的に減っていく中で、この国をどうするかという観点から見る必要もあるだろう。

研究者とその家族は、概ね3年から5年で帰国してしまう。

100年経って打ち捨てる時、我が国には、何も残らない。

まあ、今まで我が国が世界から恩恵を被ってきたわけだから、少しでもお返しをしたいということなら分からないでもないが、もんじゅの代わりになるんだろうか?。

浮沈子は、これからは、科学や文化の面でも、予算削減は必至だと考えている。

縮退していく我が国の中に、何を残そうとしていくのか。

穴掘って、デッカイ蛍光灯点けて遊んでる場合じゃないんじゃね?。

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