陸上回収生中継成功!2017年02月20日 00:48

陸上回収生中継成功!
陸上回収生中継成功!


期待したイベントもなく(!)、つつがなき打ち上げは終わった。

(Dragon confirmed in good orbit)
https://twitter.com/SpaceX/status/833327649959219200

もちろん、生中継されたランディング・ゾーン1への1段目の回収も成功(陸上回収の生中継は、今回が初めて)。

(Falcon 9 first stage has landed at LZ-1)
https://twitter.com/SpaceX/status/833327256239878145

まあ、2日後に、カナダアームに把持されて、ISSにくっ付くまでは、何が起こるか分からんけどな。

今回は、ブーストバックバーン、エントリーバーン、ランディングバーンと順当に噴射を行い、絵に描いたように予定通り回収された(着陸パッドのど真ん中)。

(Falcon 9 first stage entry burn underway)
https://twitter.com/SpaceX/status/833326846066307072

いつだったか忘れたけど、燃料がギリギリで、ブーストバックバーンを省略したこともあったけどな(第24回打ち上げ:ドローン船への着陸には成功)。

今は昔だ。

もう、そんな綱渡りをして、無理して回収することもなくなる。

次回のエコースター23では、1段目も使い捨てになる。

それが、最後の使い捨てになるかもしれない。

回収が当たり前の時代。

そして、再使用は来月から。

それも、いつしか当たり前になるんだろう。

スペースXについては、火星探査が延期になった。

(Shotwell, Cabana discuss SpaceX’s future)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/shotwell-cabana-discuss-spacexs-future/

「Shotwell confirmed that SpaceX has all but given up on launching a Dragon capsule toward Mars in 2018 as part of the company’s Red Dragon program.」

「We can fly more in 2020 because people are more ready than they are in 2018」

まあ、順当だろうな。

米国第一より、お客様第一だ。

「Though confirming that the Falcon upper stage would not be reused, Shotwell was optimistic about a redesign for reuse of the payload fairing.」

なあんだ、やっぱ、2段目は使い捨てのままかあ・・・。

フェアリングだけ、再使用可能なデザインになったって、しょうがないような気がするしな(回収も面倒くさそうだし)。

それとも、フェアリングが、グライダーのように滑空して、回収しやすい地点に自分で戻ってきたりするんだろうか?。

まあ、どうでもいいんですが。

さて、CRS-10の打ち上げは終わり、次はエコースター23だ。

その先には、いよいよお待ちかねのSES-10での、初めての再使用打ち上げになる。

ドキドキだな。

一体、どんなイベントになることやら。

(SpaceX、Falcon 9初の再利用に向け回収ブースターの点火試験を実施。洋上着陸初成功機
予定は3月のSES-10ミッション)
http://japanese.engadget.com/2017/02/02/spacex-falcon-9/

「3月の打ち上げまでは、SpaceXの技術者たちによる入念な点検整備作業が続きそうです。」

まあ、初物だからな(再使用ですが)。

何が起こっても、おかしくない。

何も起こらなければ、それこそ大イベントということになる(史上初の衛星打ち上げロケットの再使用)。

まあ、スペースシャトルは、何十回も再使用してるけどな。

1回ぶっ飛んで、もう1回は燃え尽きた。

宇宙開発は、まだまだ冒険だろう。

ファルコンも上昇中に木っ端みじんに吹っ飛んだし、去年の9月には発射台でドハデに爆発した。

何かを期待してはいけないだろうが、それは、あり得る話だ。

タービンブレードのクラックの問題もあるしな。

そのまま使うんだろうか?。

それとも、取り替えるんだろうか?。

その辺の情報はない(未調査)。

うーん、待ち遠しいな。

1か月間、悶絶状態だな・・・。

火星の年2017年02月20日 11:27

火星の年
火星の年


2020年といえば、東京オリンピックの開催が予定されているが、10進法でキリがいいということもあってか、様々なイベントが目白押しだ。

(2020年)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2020%E5%B9%B4

「予定:
1月:
・1月14日 - Microsoft Windows 7の延長サポート終了
6月:
・UEFA EURO 2020開催
・第120回全米オープン
7月:
・2006年にNASAが打ち上げた冥王星探査機ニュー・ホライズンズがカイパー・ベルトに到達。
・7月24日から8月9日まで - 【日本】 東京にて第32回夏季オリンピック(東京オリンピック)開催。
8月:
・8月25日から9月6日まで - 【日本】 東京にて第16回夏季パラリンピック(東京パラリンピック)開催。
9月:
・第43回ライダーカップ(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国・ウィスリング・ストレイツ)
10月:
・10月20日から2021年4月10日まで - ・【アラブ首長国連邦】 ドバイ国際博覧会が開催。
11月:
・11月3日 - 【アメリカ合衆国】 2020年アメリカ合衆国大統領選挙の一般投票」

おお、米国の大統領選挙の年だ!。

あっという間だな。

「時期が未定または不明な出来事:

・公道を走行する全ての大型車に自動ブレーキ装置の設置が義務付けられる。自動ブレーキ装置の後付けが不可能な大型車種はこの年から公道での走行が完全に不可能となる。

・山手線田町駅 - 品川駅間の新駅が開業する。

・順調に計画が進めば、この年の末に日本のJAXAで開発された小惑星探査機「はやぶさ2」が地球へ帰還する。

・中国が計画する天宮宇宙ステーションが完成。

・スペースXのファルコンヘビーによる2度めの火星ミッション。2機の宇宙船「レッドドラゴン」を用いる。(注1)

・国際熱核融合実験炉が初プラズマ達成を目指す。

・この頃集積回路の微細化が6nmに達し、これ以上の微細化は不可能になると予想されている(ムーアの法則の終焉)。なんらかの新しい技術が現在の集積回路技術を置き換えない限りコンピューターの大幅な性能向上は困難となると考えられており、スピントロニクスや量子コンピュータが研究されている。

・アメリカ合衆国は、この年までに月面に基地を建設し、それを有人火星探査の足場にする計画。(注2)

・日本の高齢者世帯が、全世帯の30%に達する。

・エアロトレインの時速500km走行が可能な有人機体の完成。

・ヴェルサイユ条約に基づく、ドイツのアメリカ合衆国(2010年に完済)を除く戦勝国への賠償金支払い期間が終了。

・東海道新幹線から700系引退。

・東海道・山陽新幹線にN700S系が運行開始となる。

・蛍光灯製造や輸入が日本においては実質禁止される。」
(注1:たぶん延期)
(注2:計画中止)

すいません、ローカルな話題とかは、一部没にしました。

ちょこっと出てきたが、2020年は、2年に1度の火星の接近があるので、火星探査機がバンバン飛ぶ。

(スペースX、火星探査を2020年に延期へ 宇宙飛行士輸送やファルコン・ヘビーに注力)
http://sorae.jp/030201/2017_02_19_xmars.html

「なお、2020年といえばNASAによる新たな火星探査ミッション「Mars 2020」や欧露による「エクソマーズ」(たぶん、エクソマーズ2)の探査車、それにアラブ首長国連邦による火星探査機「アル・アマル」、それに中国による火星探査機の打ち上げも予定されています。」

タイトルにあるように、レッドドラゴン(1号機)も、この年に延期になった。

2度の激突で切歯扼腕の欧州火星探査車も、再度のリベンジを賭けて挑む。

キュリオシティの2番煎じに過ぎない米国の探査車も上がる。

H2Aの在庫処理で上げることになるアル・アマルもあるしな。

中国は、自前で上げるのか、ロシアに頼むのかは分からないが、根性出して(!)自前で上げてもらいたいもんだな。

(中国の宇宙開発:火星探査)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%96%8B%E7%99%BA#.E7.81.AB.E6.98.9F.E6.8E.A2.E6.9F.BB

「蛍火1号が2009年10月にロシアのフォボス・グルントと共に打ち上げ予定であったが、ロシア側の打ち上げ延期の決定により、蛍火1号の打ち上げも2011年に延期されることとなった。」

「蛍火1号は2011年11月9日にバイコヌール宇宙基地から打ち上げられたが地球軌道からの離脱に失敗し、11月22日にロシア宇宙庁は事実上の計画失敗を発表した。」

「火星へ向けた安全な有人航行にも利用可能な宇宙天気予報システムの完成を2012年までに夸父(こほ)衛星をラグランジュ点L1におくことによって実現させる予定とされていたが、この衛星の打ち上げは2012年の時点では2017年の予定とされている。」

ほほう、なかなかジミーないい計画があるじゃん!?。

(夸父計画)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B8%E7%88%B6%E8%A8%88%E7%94%BB

「人工衛星の1つはラグランジュ点(L1点)に、残りの2つは極軌道にそれぞれ投入される予定」

その後、どうなっているかは分からないが、どーせ延期になるに決まってる(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

火星の接近は2年に1度だが、2018年は延期に次ぐ延期で、ほぼ、何もない。

(インサイト (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「打ち上げ日:2018年5月5日」

ひょっとしたら、これも延期になるかもしれない(ドナルド・トランプは、火星に興味ないしな)。

具体な話としては、これしかない。

もともと2018年とされていたエクソマーズ2とレッドドラゴンが延期されたことで、2020年は、ちょっとしたラッシュになった。

中国の探査機は、なかなか具体的に見えてこないが、その気になれば一気に進む可能性がある。

当面は、宇宙ステーションに注力というところだろうが、月か火星かの選択だな。

我が国は、残念ながら2020年には何の計画もない。

ぶっ壊れたひとみの復帰の方が重要だしな。

(MELOS)
https://ja.wikipedia.org/wiki/MELOS

「2機のオービタと着陸機による気象、大気散逸、固体についての火星総合探査を予定しており、火星探査航空機の飛行も予定する」

「打上げ日時:2020年代半ばを予定」

火星だからな。


半ばといえるのは、2024年と2026年だけだ。

確か、この話の後に、火星の衛星からのサンプルリターンが出てきた記憶があるんだがな。

(日本の「火星衛星」サンプルリターン計画、2022年から1〜2年ほど遅れか)
http://sorae.jp/030201/2016_08_05_fob.html

「なお報道によると、JAXAの火星衛星探査機の遅れには破損してしまったX線天文衛星「ひとみ」のトラブル検証が影響したそうです。ただしひとみの代替機の計画が小委員会で了承されたことも同時に伝えており、足踏みはあったものの日本の宇宙開発は着実にその歩みを進めているようです。」

300億円の予算枠の中でやりくりするわけだからな。

ミーロス計画は、とん挫したのかもな。

少し古いが、この記事を読んで、考えさせられた。

(MELOS計画とは:その生い立ちと検討状況)
http://www.um.u-tokyo.ac.jp/web_museum/ouroboros/v15n1/v15n1_sato.html

「「国民の期待」という視点からは、火星は難しい対象である。」

「火星の場合、「火星で生命を探す」というのは既にかなり大きな、そしてほとんど唯一の期待として存在していると思われる。」

「巨費を投じて行う惑星探査ミッション、特に火星という「特別な対象」については科学者の「科学至上主義」だけで押し通すことはかなり困難」

そう、一般の関心は火星に生命がいるのか(あるいは、いたのか)に集中しており、それ以外のことなど、どーでもいーのだ。

地質がどうとか、大気がどうとか、ワケワカの話は、玄人受けはするかもしれないが、最終的に金を出す国民の支持は得られない。

逆に言えば、科学者は、火星の生命なんかには、あんま興味ないのかもしれない(どーせ、いるわけないし)。

我々一般人は、騙されているのかもしれない。

玄人は、自分たちの真の目的を達成するために、大衆を欺いているのかも!?。

まあいい。

火星については、植民とか言うヨタ話もあることだし。

一般の関心を引き付けておくことは出来るだろう。

来年は、接近してきても、ショボい探査機しか出せないが、2020年は、火星の年になることは間違いない。

その成功が、2020年代の火星探査を後押しする。

しかしなあ、そこまで引っ張るのは、大変かもなあ。

バラク・オバマが火をつけた有人火星探査も、ドナルド・トランプで一瞬で消されちゃうだろうしな・・・。

スリーパー2017年02月20日 13:14

スリーパー


昔、何かで読んだ記憶がある。

(スリーパー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC

「スリーパー (sleeper) とは眠る者、ネズミ(スパイ)や封印されし者を意味する英語。」

「スリーパー・エージェント - 警察官、スパイ、特殊部隊員、ゲリラ、テロリストなどで、密かに活動したり、いざという時に奇襲攻撃を仕掛けるために、一般人や工作対象組織構成員などになりすます者。警察官の場合は特に「アンダーカバー」と呼ばれる。」

何十年もの間、真の身分を秘匿し、潜入先の土地でふつーの生活を送り、就職したり、結婚したり、子育てしたりして、その人生の大半を送る。

そう、トリガーが引かれるその時までは。

(金正男氏殺害
「逮捕の男、毒物の知識」地元紙報道)
http://mainichi.jp/articles/20170220/k00/00m/030/082000c

「地元紙によると約1年半前、引っ越してきたといい、近所の人に笑顔であいさつするなど親しみやすかったという。よく近くのカフェで家族と昼食を食べていた。」

まあ、1年半だからな。

本当のスリーパーとは言えないかもな。

「現場では、逃走のための運転や見張り役だったとしている。」

端役だったのか、実は主犯だったのかは分からない。

少なくとも、使い捨てにされたことは確かだ。

もちろん、それも承知のスリーパーである。

長期に渡る潜入生活で、高いモチベーションを維持し続けるというのは大変だ。

もちろん、監視役は付いているだろうし、信賞必罰は当然あるだろうが、他人はおろか、家族をもだまし続けることになるわけで、しんどい生活になる。

(トゥルーライズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%BA

「凄腕のスパイが、その身分を家族に隠しながらテロリストと戦う姿をコメディタッチで描く、アクション映画。」

こういう明るいのがいいんだがな。

リ・ジョンチョル容疑者は、今回の件でお役御免になる。

ウソのない、真実の時間を過ごすことが出来る。

46歳だからな。

まだまだ、先は長い(たぶん)。

おそらく、重要なことは何も知らないだろう。

知っていれば、消されたかもしれない。

警察の追求をくらますために、敢えて捕えられたのかもしれない。

本当のところは、本人しか知らない。

秘密を抱えて生きることには慣れてるしな。

もういい。

全てを話して、自由になるがいい。

だが、そうはいかないかもしれない。

長年のスリーパーとしての生活が、真の生活となり、そうでない時間が偽りになるかもしれない。

「逮捕された時、リ容疑者の子供は泣いていたという。」

彼らにとっては、偽りの父親こそが、真の姿だったに違いないのだ。

ライズ イズ トゥルース。

つき通したウソは真実になる。

使われたスリーパーには、それも許されない。

これからの長い長い真実の時間が、重く重くのしかかってくるだけかもしれない・・・。