イブイブ2012年12月23日 20:11

イブイブ
イブイブ


今日は12月23日、世間では天皇誕生日とかイブイブとかいわれる。

(クリスマスイブイブ)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%AF%A5%EA%A5%B9%A5%DE%A5%B9%A5%A4%A5%D6%A5%A4%A5%D6

カップルは、祝日なので連れ立って歩いている。

そうでない人は、山下達郎を聞く・・・。

(Christmas Eve - 山下達郎 / 歌詞付き 《JR X'mas EXPRESS '88 / '89 / '90》:動画出ます)
http://www.youtube.com/watch?v=n1IIHAQroVY

公衆電話をかけるシーンとか、100系の新幹線とか、20世紀の香が漂う。

そして、この瞬間も、我々の乗る宇宙船地球号は、太陽系の中、漆黒の宇宙を音もなく進んでいる。

人類の何人かは、地球から僅かに離れたところを飛んでいるISSの中で過ごし、その他大勢(70億以上!)は、地球表面にへばりついている。

まあ、飛行機に乗っている人もいるでしょうが・・・。

地球の周囲には、万を超える飛翔体が飛び交っているが、その中には、クリスマスに間に合わせるために彼の国が打ち上げた人工衛星も含まれている(え?、何か違ったっけ?)。

(北朝鮮 大陸間弾道ミサイル開発念頭か)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121223/k10014381881000.html

「北朝鮮は、長期間保存が可能な赤煙硝酸を酸化剤に使っていて、人工衛星用のロケットというよりは、大陸間弾道ミサイルを開発する意図があるのではないか」とある。

(赤煙硝酸)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%85%99%E7%A1%9D%E9%85%B8

この記事によると、「赤煙硝酸(せきえんしょうさん、Red Fuming Nitric Acid、RFNA)は、ロケットの酸化剤として用いられる、硝酸に四酸化二窒素を溶かした物質である。」

「1分子の四酸化二窒素(無色)と2分子の二酸化窒素(赤褐色)とは化学平衡で相互に変換する為、赤煙硝酸とロケット燃料でいうところの発煙硝酸(はつえんしょうさん、White Fuming Nitric Acid, WFNA)とは製造原料に由来する二酸化窒素の溶解量が異なるだけで同じ化学物質である。」とある。

酸化剤としてロケットの推進に関与するのは「四酸化二窒素」なので、調べてみた。

(四酸化二窒素)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E9%85%B8%E5%8C%96%E4%BA%8C%E7%AA%92%E7%B4%A0

「合衆国のジェミニ宇宙船やアポロ宇宙船にも使用され、スペースシャトル、多くの静止衛星や深宇宙探査機にも使われ続けている。四酸化二窒素の酸化剤は NASA がシャトルの後継としている次世代往還機においても使われ続けると見られている。」とある。

だから、赤煙硝酸の使用をもって、大陸間弾道弾の開発意図ありとするのは、早計なのではないか。

ちなみに、第二次世界大戦で使用されたV2ロケットの酸化剤は、液体酸素である。

韓国は、ロシアのアンガラ・ロケットを1段目にした衛星打ち上げを試み、過去2回の失敗を喫している。2段目は固体燃料ロケットである。アンガラ・ロケットの酸化剤は液体酸素なので、韓国としては、「こっちが本物の衛星打ち上げロケットだぞ!」と言いたいのかも知れない。

NHKは、どういうつもりでこのニュースを配信したのか知らないが、「人工衛星を打ち上げる場合、酸化剤には一般的に液体酸素が使われる」という言葉を鵜呑みにして報道する姿勢には、いささか疑問を感じる。

北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)は、クリスマス・イブのスタートからのサンタの追跡プロジェクトに忙しくなるが、怪しい飛翔体の追跡にも精を出して欲しい(こっちが本業!)。

(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E9%83%A8

(NORAD TRACKS SANTA ®へようこそ!:NORADのページ)
http://www.noradsanta.org/ja/

イブイブの夜は更けて、しんしんと寒さがつのってくる・・・。

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