LMP1見参!2013年11月05日 01:28

LMP1見参!
LMP1見参!


未だ、迷彩が施されていて、細部の造形が分かりにくい2014年のポルシェLMP1の記事が目に止まる。

(【動画】ポルシェLMP1 開発からロールアウトまで)
http://as-web.jp/news/info.php?c_id=9&no=52294

「エンジン開発の様子やモノコック製作の様子、シェイクダウン時の走行などを見ることができる。」

ドイツ語で、英語字幕。

勘弁して欲しいのだが、何も分からないよりは、まだマシか・・・。

コックピットの誂えなどは、確かに珍しい映像であるな。

エンジンテストの様子は、雰囲気だけ。

詳細は、秘中の秘であろう。

噂では、4気筒直列エンジン(ターボ)という話もある。

(Porsche’s LMP1 Race Car Powered by Turbo Inline-Four?)
http://www.autoevolution.com/news/porsches-lmp1-race-car-powered-by-turbo-inline-four-66194.html

エンジン開発のビデオの中にも、一瞬、「PORSHE TDFI」 (Turbo Direct Fuel Injection)という文字が見える(45秒辺り)。

(Video: Závodní Porsche LMP1 dostane motor TDFI)
http://www.auto.cz/video-zavodni-porsche-lmp1-dostane-motor-tdfi-77622

このチェコ語のページによれば、フロントを電気モーターが駆動し、リアをダイレクトインジェクションターボエンジンが駆動する、究極のハイブリッドターボであると推測している。

前の記事では、そのエンジンの構成は、直4だというのだ。

もちろん、競技車両の駆動系の話であり、生産車のエンジンの話ではないのだが、将来の911が、直4ターボになってダウンサイジング(2リッターとか)されたとしても、不思議ではない。

もちろん、前輪はモーター駆動であるな。

911の半数以上は、4輪駆動が売れているのだ。

画像でも、シャークフィンの左の辺りに排気口が見える。

ビデオの直立したシリンダーといい、幅広のカム駆動のベルトといい、918の基本技術の応用が利く点でも、前輪モーター後輪直4ターボの線は濃いな。

それはそうと、このドデカイシャークフィンも特徴的である。

アウディにも採用されているようだ。

(アウディ ル・マン優勝マシンでお出かけ!!さすがハイブリッドレーシングカー!動画)
http://seekdrive.net/?p=11270

2011年から安全装備として義務化されたようだが、なんともかっこ悪いな。

安全は、全てに優先するから、生命保険に入れないレーシングドライバーであろうとも、こういう装備は大歓迎であろう。

全体に、アウディそっくりになってしまうのは、致し方ないのだが、ディーゼルエンジンの優位性を覆して、ガソリン直噴ターボが勝利するのか、熟成のeトロンエンジンが勝るのか、実に見ものであるな。

レギュレーションの変更で、ポルシェには、相当な自信があるのだろう。

いままでは、ディーゼルに有利過ぎるとして、LMP1の参戦をキャンセルし続けたのだから。

(ミッション2014。ポルシェのカムバック。)
http://www.porsche.com/microsite/mission2014-resettozero/japan.aspx

「10年以上の時を経て、ポルシェはFIA世界耐久選手権2014のLMP1クラスに復帰しようとしています。
すべての中で最も過酷なレース、ル・マン24時間レース。
私達の戦略は、ポルシェ車を開発するときと同じです。アイデアを出すところからスタートし、あらゆるディテールに気を配り、そして過去と決別するのです。」

(過去との決別)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/09/09/6976957

(過去の栄光)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/28/6792259

あと7か月余りとなった2014ルマン。

既に、レースは始まっているのである。

マカンの威力2013年11月05日 20:48

マカンの威力
マカンの威力


(ポルシェの米国SUV販売、スポーツ車超えるか)
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304845504579178682650334714.html

このところ、ポルシェのニュースを検索しては読んでいる。

この類希な、スポーツカーメーカーの体質の変化を、微妙に感じる。

いわく、売れるものは、何でも作る・・・。

自動車の形をしていれば、という条件は付くが。

米国販売価格が400万円を切るSUVが登場するということになれば、そんなセリフも吐いてみたくなる。

400万円でも、決して安い価格ではないし、ポルシェのことだから、山のようなオプションを、目の玉が飛び出るような価格で提示して、でも、それはそれで、とっても魅力的で、個別に選べるようなものから、セット価格でないと付けられないものまでいろいろで、なんかこう、オプションを選ぶために本体を購入するという、本末転倒の展開が予想されて、そんでもって、我が国で販売される時は、なぜか、100万円くらい上乗せされているのだから、結局、600万円台後半から、700万円台というところに落ち着くことは、分かっている。

「マカンは、ポルシェにとって重要な一歩となる製品だ。自社ブランドを高価で高性能のスポーツ車のニッチ市場を超えて拡大させようとしているからだ。フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェは、2018年までに世界の年間販売台数を20万台強に増やすことを目標としている。これは12年の実績14万1000台を40%も上回る数字だ。」

20万台なんて、楽勝だろう。

作る傍から売れていく。

生産能力を、何処まで拡大できるかが勝負だな。

年産100万台のメーカーになることは、今の品質を保ったまま可能になると、浮沈子は見ている。

それは、世界最大の生産台数を誇るトヨタの3分の1であり、ホンダ、日産、スズキと同等で、マツダやダイハツよりも多く、三菱や富士重のおよそ2倍に当る。

(日本の新車生産台数 (2012年累計):上から2つ目の表)
http://www.marklines.com/ja/statistics/flash_prod/productionfig_asia_201212

「ポルシェはマカン導入で、スポーツ車「911」の高級なイメージを維持しながら、ブランドの対象をアッパーミドルクラス(上位中間層)の消費者に広げるという戦略に大きく賭けしようとしている。」

そうなんだろうか。

高級車である911や、パナメーラ、カイエンは、あくまでも高額所得者が相手のクルマである。

アッパーミドルを相手に商売をしても、それは、美味しい商売ではない。

儲けは、高級車で稼ぎ、ミドルクラスには、ボクスターとか、ケイマンとか、マカンをあてがい、さらに、VWと共同開発する量販車種(ポルシェX:たぶん、2ボックスの2ドアだな)で、ごっそりとさらっていくつもりなんだろう。

ゆりかごから墓場までというが、アップや、ポロから入ってもらって、ゴルフ、ポルシェXと乗り継いだら、マカン、パナメーラに辿り着いていただくという、VW→ポルシェのフルラインアップを計画しているに違いない。

「昨年のBMWのSUV「X3」の米販売台数は3万5173台と、ポルシェ全体(乗用車とSUV)の販売台数3万5043台を上回る。」

BMWとポルシェを比較して購入する人が、どのくらいになるのかは知らないが、あまりいい比較対象ではないな。

(アドレナリン)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/03/6833443

「同社はまた、パナメーラの小型版開発を検討している。」という情報も出ている。

全方位なのだ。

どっからでも、かかってこい!、というわけであるな。

普段はパナメーラに乗り、休日には、911やカイエンで走るような手合いは、複数のポルシェを所有するわけだし。

そんなクルマ道楽な人々だけではなく、マカンだけしか所有できなくても、ポルシェの味は、十分伝わる。

いつかは、カイエンや、911に乗りたいと思うだろうし。

そのタネを植え付けるのが、マカンの狙いなのではないか。

そして、それに成功したら、いよいよ、ポルシェXの登場である。

まてよ?、ひょっとしたら、小型版パナメーラがそうじゃないのか?。

こいつに、直4ターボを載せて、ハイブリッド化すれば、売れまくるだろう。

ポルシェ版の、86みたいなもんだ。

次から次へと、繰り出してくるポルシェのパンチ!。

ノックアウトされないように、気をつけなくっちゃ!。

選択の幅2013年11月05日 22:29

選択の幅
選択の幅


本日から、予約受付が始まった、ポルシェ・パナメーラ・ターボS・エグゼクティブ・・・(長いな)。

(ポルシェジャパン、「パナメーラ」の「ターボS」と「ターボSエグゼクティブ」の予約受注開始)
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=348571&lindID=4

「パナメーラ ターボSおよびパナメーラ ターボSエグゼクティブの予約受注を11月5日(火)より全国のポルシェ正規販売店にて開始いたします。」

(ポルシェジャパン公式サイト)
http://www.porsche.com/japan/

「7速PDK:
419 kW (570 PS) / 6,000 rpm
0-100 km/h 加速: 3.9 秒
最高速度:310 km/h
28,980,000 円(消費税込)」

後席重視の、ポルシェ版ショーファードリブンカーだが、運転手も飛びきりでないと、乗りこなせないだろう。

一番高いポルシェであるな(918スパイダー除く)。

オプション付けて、軽く3000万円を超えるだろう。

それでも、ベントレーのミュルザンヌより、まだ安い。

(ミュルザンヌ 2011年モデル Mulsanne)
http://kakaku.com/item/K0000287189/catalog/GradeID=12725/

(コーンズのページ)
http://www.cornesmotor.com/bentley/

「車両本体価格 ¥33,800,000- (消費税込)」だと・・・。

まあいい。

しかし、たぶん、浮沈子に金があったら、ミュルザンヌを買うだろうな。

間違いない。

(ベントレー・コンチネンタルGTスピードなど)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/02/17/6723403

ボクスターとママチャリの比較はともかく、確かに、溜息の出るようなクルマである。

クルマ道楽の粋人が、最後に辿り着くクルマだと分かる。

ロールスなんて、ちゃんちゃら可笑しいと、笑い飛ばす御仁だ(エンジンは、ロールスロイス製を改良)。

そんでもって、スピードが出ないわけではない。

300km近くまで、3トン近い車重をもっていくことが出来る。

速く走るためには、大排気量エンジンで、ガソリンを燃やせるだけ燃やしてやるのが一番である。

ターボだの、ハイブリッドだのに現を抜かす暇があったら、ガソリン代払わんかい!(箱根往復で、1万円以上)。

こんな、前世紀の遺物のようなクルマが実際に作られているということが、信じられない。

(国沢光宏の日々是修行:ベントレーミュルザンヌ(7月30日))
http://kunisawa.txt-nifty.com/kunisawamitsuhiro/2011/07/post-528f.html

(BENTLEY MULSANNE  ベントレー ミュルザンヌ)
http://gullwing.co.jp/blog/?p=2366

このクルマ、ショーファーの運転ではなく、オーナードライバーの運転で走るのが似合う。

5.5mの全長は、コインパーキングには収まらない。

そもそも、そんなところに停めるクルマじゃあない。

それでも、こんなクルマに乗って、コンビニとか吉野家とかに乗りつけたら、渋いな。

500Eとは、格が違う。

うーん、英国車の奥の深さを見せ付けられる思いだ。

機械としての優秀性なら、ドイツ車に軍配が上がるのだろうが、出来の良さ、仕上がりの美しさは、英国車が勝るような気がする。

浮沈子は、英国車にはとんと縁がなかった。

先だって、スーパーセブンに座っただけである。

ああ、ロータスには、エヴォーラに試乗したな。

あれは、トヨタのエンジンだったが。

そういった、スポーツタイプのクルマではない、重厚な英国車の趣がある。

ツインターボエンジンの最大トルク1020 Nmは、1750回転で出る。

とんでもないエンジンだ。

ある種、上がりのクルマであるな。

見栄やカッコで乗るのではなく、好きだから乗る、気に入ったクルマだから乗るといった感じだ。

日本では、年に数台しか売れないだろうが、それでも買う人がいるというのは嬉しい。

30年後の選択の幅が広がるというものだ!。

(Christmas road test: Packard-engined Bentley:でかきゃいい、ってもんじゃない!:オマケ)
http://www.telegraph.co.uk/motoring/classiccars/8194036/Christmas-road-test-Packard-engined-Bentley.html