グローマー拒否 ― 2013年11月16日 02:48
グローマー拒否
「何が秘密?、それは秘密!」
(「何が秘密?それは秘密?」 秘密保護法案反対標語を考える (東京新聞):の抜粋?)
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-10086.html
なかなか、傑作なキャッチなのだが、情報公開については、「存在応答拒否」という対応が存在することは、関係者にはよく知られている。
(グローマー拒否)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%8B%92%E5%90%A6
浮沈子は、法律関係には詳しくないので、こういう呼び方があるということは、ツワネ原則について、国会図書館のレポートを読んだ時に知った。
米国では、よく、議員の名前とか、当事者の名前が法律の呼び名として使われることがあるようだが、この「グローマー」の由来も、個人ではないが固有名詞である。
(プロジェクト・ジェニファー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC
「プロジェクト・ジェニファー (Project Jennifer) とはアメリカ合衆国中央情報局(CIA)が特殊サルベージ船グローマーエクスプローラーを用いて、1974年に太平洋に沈没したソビエト連邦のゴルフ級潜水艦K-129を極秘裏に引き上げた際に用いられたコードネームである。」
正式には、USNS Glomar Explorer (T-AG-193)といったらしい(通称は、Hughes Glomar Explorer)。
(GSF Explorer:英語:ちなみに、この船名は現在のもの)
http://en.wikipedia.org/wiki/Hughes_Glomar_Explorer
(The Historic Naval Ships Association:The Glomar Explorer:当時の記事が豊富です!)
http://hnsa.org/doc/glomarexplorer/
日本語の記事を読むと、冷戦の最中、当時世界に例のない(たぶん、今でもないだろう)、5000メートルからの原子力潜水艦のサルベージという、前代未聞、古今未曾有の一大プロジェクトが行われたのである。
それも、極秘裏に・・・。
浮沈子の興味は、国家機密保護法案がどうのこうのというよりも、1974年という今から40年も前に、こんな大それたことをやってのけた米国のテクノロジーの凄まじさに、ゾクゾクした(まあ、月に行ってましたからね)。
ちなみに、同年の大統領令において、グローマー拒否(存在応答拒否)が明文化されたようだ。
(諸外国における国家秘密の指定と解除:P.5「3 情報の開示との関係」参照)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8331133_po_0806.pdf?contentNo=1
そんでもって、これって、たぶん、ソ連の潜水艦を、(当時)敵国の米国がネコババしちゃうっていう話なので、当然、落し物を拾った時は、持ち主に返しましょう!、ということにはならないわけで、たぶん、今でも、米国に保管されているんだろうな。
タイタニック号は、大西洋の約4000mの海底に沈んでいる。
それよりも、深いところにあったわけだ。
見つけたこともすごいと思うが、それを引き上げようというのは、とんでもなくスゴイ話だ。
この話は、最近本になった。
(Project Azorian: The CIA and the Raising of the K-129)
http://www.amazon.co.jp/Project-Azorian-The-Raising-K-129/dp/1591146682
内容説明には、CIAの抵抗にも拘らず、2010年に情報開示が行われたとある。
さて、ロシアは、返してくれって言うんだろうか?。
もう、廃棄物だから、いらないってことなのかも。
この本については、こんな紹介ページもある。
(Noted naval historian Norman Polmar co-authors definitive book on the raising of the K-129)
http://www.examiner.com/article/noted-naval-historian-norman-polmar-co-authors-definitive-book-on-the-raising-of-the-k-129
だれか、映画に仕立ててくれないかなあ!。
共著者のマイケル・ホワイトは、映画プロデューサーとあるので、映画化の期待が高まる!。
なんか、DVDにはなっているようだ(テレビ映画になったらしい)。
このページから、予告編などを見ることが出来る。
(Azorian The Raising of the K-129)
http://www.projectjennifer.at/
プロジェクト名の違いについては、日本語のウィキにも解説があった。
「この名称は、プロジェクトを担当した CIA の部署名からマスコミが名付けたものだが、政府内ではプロジェクト・アゾリアン(Project Azorian、アゾレス諸島プロジェクト)と呼ばれた」
ユーチューブには、細切れのビデオがいくつか出ていて、フルセットを見ることは無料では出来ないのだが、ロシア語に堪能な方には嬉しいページを見つけた。
(Азорские острова: поднятие К-129 / Azorian: The Raising of the K-129 - Фильм 1/2:)
http://kiwi.kz/watch/vkt27zyt2mn9/
(Азорские острова: поднятие К-129 / Azorian: The Raising of the K-129 - Фильм 2/2)
http://kiwi.kz/watch/4ovcobqxkume/
どうせ、英語のヒアリングなんて大して出来ないのだから、ロシア語でも同じようなものである。
映像を観ているだけでも、如何にとてつもないプロジェクトであったことが分かる(トランスポンダーとスラスターを使った、船位保持システムも出てくる)。
しかし、米国(ネコババされた当の相手)のテレビ映画を、ロシアが翻訳してインターネットで世界中に発信するなんてことは、1974年には想像も出来ないことであったに違いない。
著作権とか、大丈夫なんだろうか?。
まあいい。
プロジェクト・アゾリアン(ジェニファー)については、英語版のウィキが詳しい。
(Project Azorian)
http://en.wikipedia.org/wiki/Project_Azorian
ハワード・ヒューズの映像も出てくる。
(ハワード・ヒューズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA
我が国には、「ちきゅう」という、地球深部探査用の船舶がある。
(「ちきゅう」)
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/
どっかの国の潜水艦が沈没して、引き上げなければならないときは、こいつに鍵爪の仕掛けを付けて、引き上げればいいんだろうが、そん時は、国家機密になるんだろうか?。
そんでもって、時の政権は、「その情報があるとも、ないともお答えできません」とかいって、それ以後は、存在応答拒否のことを「ちきゅう拒否」ということになるんだろうか?。
まあ、どうでもいいんですが。
国家機密の開示に対して、その名を残したグローマーエクスプローラーは、トランスオーシャンという会社の船(船名はGSF Explorer)として、現在も存在している。
(GSF Explorer)
http://www.deepwater.com/fw/main/GSF-Explorer-147C14.html?LayoutID=17
掘削能力は、3万フィート(9.144 キロメートル)とされている。
政府が、「その情報があるとも、ないともお答えできません」と回答し続ける限り、我々は、この船の建造時の「船名」を、「鮮明」に思い出すのだ(なんちゃって!)。
「何が秘密?、それは秘密!」
(「何が秘密?それは秘密?」 秘密保護法案反対標語を考える (東京新聞):の抜粋?)
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-10086.html
なかなか、傑作なキャッチなのだが、情報公開については、「存在応答拒否」という対応が存在することは、関係者にはよく知られている。
(グローマー拒否)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%BC%E6%8B%92%E5%90%A6
浮沈子は、法律関係には詳しくないので、こういう呼び方があるということは、ツワネ原則について、国会図書館のレポートを読んだ時に知った。
米国では、よく、議員の名前とか、当事者の名前が法律の呼び名として使われることがあるようだが、この「グローマー」の由来も、個人ではないが固有名詞である。
(プロジェクト・ジェニファー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%8B%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%BC
「プロジェクト・ジェニファー (Project Jennifer) とはアメリカ合衆国中央情報局(CIA)が特殊サルベージ船グローマーエクスプローラーを用いて、1974年に太平洋に沈没したソビエト連邦のゴルフ級潜水艦K-129を極秘裏に引き上げた際に用いられたコードネームである。」
正式には、USNS Glomar Explorer (T-AG-193)といったらしい(通称は、Hughes Glomar Explorer)。
(GSF Explorer:英語:ちなみに、この船名は現在のもの)
http://en.wikipedia.org/wiki/Hughes_Glomar_Explorer
(The Historic Naval Ships Association:The Glomar Explorer:当時の記事が豊富です!)
http://hnsa.org/doc/glomarexplorer/
日本語の記事を読むと、冷戦の最中、当時世界に例のない(たぶん、今でもないだろう)、5000メートルからの原子力潜水艦のサルベージという、前代未聞、古今未曾有の一大プロジェクトが行われたのである。
それも、極秘裏に・・・。
浮沈子の興味は、国家機密保護法案がどうのこうのというよりも、1974年という今から40年も前に、こんな大それたことをやってのけた米国のテクノロジーの凄まじさに、ゾクゾクした(まあ、月に行ってましたからね)。
ちなみに、同年の大統領令において、グローマー拒否(存在応答拒否)が明文化されたようだ。
(諸外国における国家秘密の指定と解除:P.5「3 情報の開示との関係」参照)
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8331133_po_0806.pdf?contentNo=1
そんでもって、これって、たぶん、ソ連の潜水艦を、(当時)敵国の米国がネコババしちゃうっていう話なので、当然、落し物を拾った時は、持ち主に返しましょう!、ということにはならないわけで、たぶん、今でも、米国に保管されているんだろうな。
タイタニック号は、大西洋の約4000mの海底に沈んでいる。
それよりも、深いところにあったわけだ。
見つけたこともすごいと思うが、それを引き上げようというのは、とんでもなくスゴイ話だ。
この話は、最近本になった。
(Project Azorian: The CIA and the Raising of the K-129)
http://www.amazon.co.jp/Project-Azorian-The-Raising-K-129/dp/1591146682
内容説明には、CIAの抵抗にも拘らず、2010年に情報開示が行われたとある。
さて、ロシアは、返してくれって言うんだろうか?。
もう、廃棄物だから、いらないってことなのかも。
この本については、こんな紹介ページもある。
(Noted naval historian Norman Polmar co-authors definitive book on the raising of the K-129)
http://www.examiner.com/article/noted-naval-historian-norman-polmar-co-authors-definitive-book-on-the-raising-of-the-k-129
だれか、映画に仕立ててくれないかなあ!。
共著者のマイケル・ホワイトは、映画プロデューサーとあるので、映画化の期待が高まる!。
なんか、DVDにはなっているようだ(テレビ映画になったらしい)。
このページから、予告編などを見ることが出来る。
(Azorian The Raising of the K-129)
http://www.projectjennifer.at/
プロジェクト名の違いについては、日本語のウィキにも解説があった。
「この名称は、プロジェクトを担当した CIA の部署名からマスコミが名付けたものだが、政府内ではプロジェクト・アゾリアン(Project Azorian、アゾレス諸島プロジェクト)と呼ばれた」
ユーチューブには、細切れのビデオがいくつか出ていて、フルセットを見ることは無料では出来ないのだが、ロシア語に堪能な方には嬉しいページを見つけた。
(Азорские острова: поднятие К-129 / Azorian: The Raising of the K-129 - Фильм 1/2:)
http://kiwi.kz/watch/vkt27zyt2mn9/
(Азорские острова: поднятие К-129 / Azorian: The Raising of the K-129 - Фильм 2/2)
http://kiwi.kz/watch/4ovcobqxkume/
どうせ、英語のヒアリングなんて大して出来ないのだから、ロシア語でも同じようなものである。
映像を観ているだけでも、如何にとてつもないプロジェクトであったことが分かる(トランスポンダーとスラスターを使った、船位保持システムも出てくる)。
しかし、米国(ネコババされた当の相手)のテレビ映画を、ロシアが翻訳してインターネットで世界中に発信するなんてことは、1974年には想像も出来ないことであったに違いない。
著作権とか、大丈夫なんだろうか?。
まあいい。
プロジェクト・アゾリアン(ジェニファー)については、英語版のウィキが詳しい。
(Project Azorian)
http://en.wikipedia.org/wiki/Project_Azorian
ハワード・ヒューズの映像も出てくる。
(ハワード・ヒューズ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BA
我が国には、「ちきゅう」という、地球深部探査用の船舶がある。
(「ちきゅう」)
http://www.jamstec.go.jp/chikyu/jp/CHIKYU/
どっかの国の潜水艦が沈没して、引き上げなければならないときは、こいつに鍵爪の仕掛けを付けて、引き上げればいいんだろうが、そん時は、国家機密になるんだろうか?。
そんでもって、時の政権は、「その情報があるとも、ないともお答えできません」とかいって、それ以後は、存在応答拒否のことを「ちきゅう拒否」ということになるんだろうか?。
まあ、どうでもいいんですが。
国家機密の開示に対して、その名を残したグローマーエクスプローラーは、トランスオーシャンという会社の船(船名はGSF Explorer)として、現在も存在している。
(GSF Explorer)
http://www.deepwater.com/fw/main/GSF-Explorer-147C14.html?LayoutID=17
掘削能力は、3万フィート(9.144 キロメートル)とされている。
政府が、「その情報があるとも、ないともお答えできません」と回答し続ける限り、我々は、この船の建造時の「船名」を、「鮮明」に思い出すのだ(なんちゃって!)。
真夜中のポルシェ ― 2013年11月16日 03:51
真夜中のポルシェ
訳あって、深夜の2時に疎開先から83タルガを近所のコイン駐車場に持ってくる。
画像は、近所のガソリンスタンドで給油中の図(24時間ご苦労様です)。
325kmを54.25リットルで走ったので、ちょうどリッター6kmというところか(切り上げ!)。
こんなもんでしょ。
深夜の下道は、昼間と違って、クルマも少なく走りやすい。
ハンドルも、まあ許容範囲だ。
エンジンは、気温が下がれば下がるほど快調になっていくだろうし、足回りもいい感じになっている。
こんなもんでしょ。
ヒーターの利きも文句ない(厚手の上着を着ていたので、少し暑いくらいだ)。
ああ、このまま朝まで走っていたいと、本気で思った。
何だかんだで、250万円くらいになってしまったが、いい買い物をしたと思う(真夏には、そうは思えないだろうが:クーラーないので)。
オイルを交換してからのエンジンの回り方は、全然違う。
マメに交換するのが理想だ。
オイルは、エンジンの部品なのである。
せいぜい80km程で走っていると、このクルマを足にしてもいいかな、などと、とんでもないことを考えてしまう。
せっかく、いい感じになってきたので、少し距離を走ってみたくなる。
浮沈子が所有するクルマは、距離を走ることについて、よく考えられているクルマだ。
エンジンやサスペンションだけでなく、シートや、操作系の設計時には、そういったことを考慮しているのだろう。
最近のクルマにあまり乗っていないので、比較することは出来ないが、少なくとも初代プリウス(新車でした)よりも、長距離では100倍優れている。
初代プリウスは、市街地を、せいぜい100km(距離です)まで走るクルマであって、都市間を高速道路を多用して500kmとか、一気に走りぬける車ではない。
もともと、そんな使い方を想定したクルマではないのだから、本来、良し悪しの問題ではないのだ。
500Eとかは、そもそもがそういう使用を前提に作られている(実際、全くストレス無しに走りきる)。
ボクスターも、500km走れといわれれば、高速なら給油無しで一気に走るだろうし、クルマを降りてからも、地べたにへたり込むことはない。
83タルガは、疲労度こそ違うが、それ程苦にならないのではないか。
911は、もともと優れたGTカーである。
それを、日常の足にしようという発想が出てくるということが、自分でも不思議だった。
走っていて、気持ちがいいのである。
マニュアルシフトの操作や、ブレーキの利き具合を確かめながら、それこそ軽自動車の後を、トコトコと走っていても楽しいのだ。
これは、おそらく、このクルマを乗り始めてから、初めて脳裏に浮かんだことだ。
足周りのストレスから開放されて、本来の乗り味に近付いている証拠かもしれない。
新車の頃は、みんな町乗りしてたわけだろうし。
空冷エンジンの暖機運転が短いのも、好印象である。
冬場には、有り難いことであろう。
2車線になった街道で、前が空いたのを見計らって、ちょっと踏んでみる。
深夜なので、ちょっとだけ・・・。
甘美な加速を、控えめに味わう。
足乗りでは、ちょくちょくと、こんな加速はできない。
深夜に、そっと持ち出して、お縄にならないように気をつけながら、美味しいところを楽しむのがいいのかも知れない。
しかし、ゆっくりと流しながら、空冷フラットシックスの音に耳を澄ませて走るというのも悪くなかった。
速く走るだけが能のクルマでは、決してないという、83タルガの美点を、初めて噛み締めた夜であった。
さて、夜明けまで、ひと寝入りしようか・・・。
訳あって、深夜の2時に疎開先から83タルガを近所のコイン駐車場に持ってくる。
画像は、近所のガソリンスタンドで給油中の図(24時間ご苦労様です)。
325kmを54.25リットルで走ったので、ちょうどリッター6kmというところか(切り上げ!)。
こんなもんでしょ。
深夜の下道は、昼間と違って、クルマも少なく走りやすい。
ハンドルも、まあ許容範囲だ。
エンジンは、気温が下がれば下がるほど快調になっていくだろうし、足回りもいい感じになっている。
こんなもんでしょ。
ヒーターの利きも文句ない(厚手の上着を着ていたので、少し暑いくらいだ)。
ああ、このまま朝まで走っていたいと、本気で思った。
何だかんだで、250万円くらいになってしまったが、いい買い物をしたと思う(真夏には、そうは思えないだろうが:クーラーないので)。
オイルを交換してからのエンジンの回り方は、全然違う。
マメに交換するのが理想だ。
オイルは、エンジンの部品なのである。
せいぜい80km程で走っていると、このクルマを足にしてもいいかな、などと、とんでもないことを考えてしまう。
せっかく、いい感じになってきたので、少し距離を走ってみたくなる。
浮沈子が所有するクルマは、距離を走ることについて、よく考えられているクルマだ。
エンジンやサスペンションだけでなく、シートや、操作系の設計時には、そういったことを考慮しているのだろう。
最近のクルマにあまり乗っていないので、比較することは出来ないが、少なくとも初代プリウス(新車でした)よりも、長距離では100倍優れている。
初代プリウスは、市街地を、せいぜい100km(距離です)まで走るクルマであって、都市間を高速道路を多用して500kmとか、一気に走りぬける車ではない。
もともと、そんな使い方を想定したクルマではないのだから、本来、良し悪しの問題ではないのだ。
500Eとかは、そもそもがそういう使用を前提に作られている(実際、全くストレス無しに走りきる)。
ボクスターも、500km走れといわれれば、高速なら給油無しで一気に走るだろうし、クルマを降りてからも、地べたにへたり込むことはない。
83タルガは、疲労度こそ違うが、それ程苦にならないのではないか。
911は、もともと優れたGTカーである。
それを、日常の足にしようという発想が出てくるということが、自分でも不思議だった。
走っていて、気持ちがいいのである。
マニュアルシフトの操作や、ブレーキの利き具合を確かめながら、それこそ軽自動車の後を、トコトコと走っていても楽しいのだ。
これは、おそらく、このクルマを乗り始めてから、初めて脳裏に浮かんだことだ。
足周りのストレスから開放されて、本来の乗り味に近付いている証拠かもしれない。
新車の頃は、みんな町乗りしてたわけだろうし。
空冷エンジンの暖機運転が短いのも、好印象である。
冬場には、有り難いことであろう。
2車線になった街道で、前が空いたのを見計らって、ちょっと踏んでみる。
深夜なので、ちょっとだけ・・・。
甘美な加速を、控えめに味わう。
足乗りでは、ちょくちょくと、こんな加速はできない。
深夜に、そっと持ち出して、お縄にならないように気をつけながら、美味しいところを楽しむのがいいのかも知れない。
しかし、ゆっくりと流しながら、空冷フラットシックスの音に耳を澄ませて走るというのも悪くなかった。
速く走るだけが能のクルマでは、決してないという、83タルガの美点を、初めて噛み締めた夜であった。
さて、夜明けまで、ひと寝入りしようか・・・。
昼下がりのポルシェ ― 2013年11月16日 20:55
昼下がりのポルシェ
疎開先から引き取ってきた83タルガに乗って、今日は伊豆某所のダイビングプールでサイドマウントの特訓である。
そう、ポルシェ911のフロントトランクに、BCやレギュレーター、フィン、マスク、ポケットパンツその他諸々を放り込んでのトレーニングだ(ステージボトルだけは、後席足元に置く)。
そのうち、CCRも積んで走る予定である。
快調な滑り出しのドライブは、昨夜の夜更かしが祟って、いささか疲れ気味だが、83タルガの調子は良く、用賀までは順調な走りだ。
綺麗な月夜で、放射冷却現象となり、結構冷え込んだ昨夜とうって変わり、今日は冬の低い日差しが眩しい、暖かな日本晴れで、絶好のお出かけ日和である。
下道に於ける930の扱いにも慣れ、軽やかにアクセルを踏みつつ、安定感の増したハンドルを、捌く。
やっぱ、いいわ、このクルマ!。
下道での基本は、クラッチ操作、シフトアップとブレーキである。
アイドリングスタートは、確立80パーセントくらい。
出来も、そんなもんか。
あまりこだわってはいない。
911のクラッチの消耗による交換は、500EのATのオーバーホールに匹敵する金額が飛んでいくといわれている。
83タルガの過去の交換履歴は一切不明であるが、浮沈子の所有である間に、最低でも1回は行うことになるだろう。
神経質になりすぎて、エンストを繰り返してエンジンに負担をかけてオーバーホールにでもなれば、その数倍の金額が飛んでいく可能性もある。
シフトにしても、ムチャな変速や、ギヤ鳴りを繰り返したりしなければ、それほど気にしなくてもいいという話もある。
浮沈子は、概ね自分に都合のいいように情報を解釈しているので、この年代のポルシェをお持ちの方や、これから所有しようと考えている方が、この記事を読んで多額の修理費をかける破目になっても、責任は取れない。
浮沈子のクルマについては、自己責任で、適当に乗っていくつもりだが。
さて、用賀から乗った高速は、初めの一瞬は空いていて、これは意外に順調に行くかと思われた。
83タルガには、まだ、カーナビという文明の利器は積まれていないのだ。
出掛けに03ボクスターを都内某ポルシェセンターに預けたり、受診したかかりつけの医師に、体重が減りましたね(0.2kg・・・)、といわれて、誤差のうちでしょう!、といいつつ、内心嬉しかったり(単純ですから)と、所用を片付けて慌しく出発したので、渋滞情報を確認することを怠ったのは事実である。
大体、世の中が、そんなにうまくできているわけはないのだ。
行楽シーズンの週末とあって、東名高速は大和トンネル付近を先頭に、川崎料金所の手前から20kmを超す大渋滞となった。
まあ、覚悟の上とはいいながら、ノロノロ進んでは停止を繰り返す車列の中を、クラッチと左足を労わりながら、3時間かけてプールに着いた。
画像は、小田厚途中のパーキングエリアでのショットである。
いやはや、練習はこれからだというのに、もう、今日の気力と体力の大半は、使い果たしてしまったような感じである。
しかし、そうも言っていられない。
CCRに比べれば、100倍簡単な準備を終わり、貸し切り状態のダイビングプールで泳ぐ。
今回の練習の課題は、6リットルタンクをサイドマウントに2本差しして、様々な芸をこなすという、いつものパターン。
イントラの厳しい指導の下、オープンサーキットに慣れない浮沈子は、水平姿勢を維持して泳ぐことに苦労している。
浮いたり、沈んだりを繰り返してしまうのである。
浮沈子だから、当たり前だ!。
まあいい。
ダイビングは、オープンサーキットを極めてから、リブリーザーを始める方が多いようだが、浮沈子の場合、レジャーダイビング10本くらいでCCRを始めたため、基礎ができていない。
それなのに、腹ばいになったホリゾンタルの姿勢で、時計回りに回れとか、反時計回りに回れとか、バックしろ、とか指示される。
水平になって泳いだり、止まっていることは出来ても、少しでもバランスが崩れると、もう、ひっちゃかめっちゃかである。
サイドマウントは、バランス命、完璧な左右のバランスを取らないと、ものすごいストレスがかかる。
左右だけではない。
前後のバランスも重要だ。
後ろ上がりの姿勢で、バックキックを行うと、ものの見事に、その場でピストン運動をすることになる!。
左右のバランスを崩したまま、回転運動(業界用語では、ヘリコプターとかいうらしい)をやろうとすると、水平姿勢が崩れて、身体が斜めになって、破綻する。
無理に行おうとすれば、足がつりそうになる。
完全に前後左右のバランスを取って、基本どおりにキックが出来た時に限って、何の苦労もなく、スイスイとバックしたり、回転したりする。
なぜそうなるのかは、水という空気と比べて800倍も抵抗が大きい環境の中で動いているからだ。
少しのズレが、大きな姿勢変化となって現れる。
身体が、舵の役割を果たして、何の支えもない空間で舞ってしまう。
宇宙遊泳よりも、難しいのである。
あそこは、逆に抵抗がないことが問題になるのだ。
回り始めたら、何百年でも回っている・・・。
まあ、とりあえず、今回のトレーニングの第一日目の授業は終わった。
カタリーナと、ラクスファーのステージボトルの重量の違いや、バランスの違いの問題もある。
もちろん、同じ6リットルでも、カタリーナの方が、陸上で持ってみても明らかに重い。
しかも、ラクスファーは、ただ軽いだけではなく、底部がバルブ側に比べて極端に軽いため、逆立ちしようとする。
カタリーナの方も、その傾向はあるが、度合いが違う。
さらに問題になるのは、エアを吸い続けていると、浮力が変化するという状況が生じる。
今日は、両方から吸ってみた。
エアの減り具合で影響が大きいのは、ラクスファーの方である。
吸い始めた途端に、バランスが変わったのを感じた。
カタリーナも、どちらかといえば、沈もうとしていた底部が、逆に浮いてきてしまう。
こんな、複雑な多元連立方程式を解きながら、お回りとか、お手だとか、おあずけといった芸が出来るわきゃあないじゃん!?。
エアを消費しながらの動的変化には、一体どう対処していったらいいのか。
そもそもの静的バランスの修正は、どのようにしたらいいのか。
正しいキック、正しい姿勢、そして、オープンサーキットという慣れない潜水器(!)を使っての、正しい呼吸!。
いや、もう、ヘトヘトだな。
明日は、朝から猛特訓の再開である。
疎開先から引き取ってきた83タルガに乗って、今日は伊豆某所のダイビングプールでサイドマウントの特訓である。
そう、ポルシェ911のフロントトランクに、BCやレギュレーター、フィン、マスク、ポケットパンツその他諸々を放り込んでのトレーニングだ(ステージボトルだけは、後席足元に置く)。
そのうち、CCRも積んで走る予定である。
快調な滑り出しのドライブは、昨夜の夜更かしが祟って、いささか疲れ気味だが、83タルガの調子は良く、用賀までは順調な走りだ。
綺麗な月夜で、放射冷却現象となり、結構冷え込んだ昨夜とうって変わり、今日は冬の低い日差しが眩しい、暖かな日本晴れで、絶好のお出かけ日和である。
下道に於ける930の扱いにも慣れ、軽やかにアクセルを踏みつつ、安定感の増したハンドルを、捌く。
やっぱ、いいわ、このクルマ!。
下道での基本は、クラッチ操作、シフトアップとブレーキである。
アイドリングスタートは、確立80パーセントくらい。
出来も、そんなもんか。
あまりこだわってはいない。
911のクラッチの消耗による交換は、500EのATのオーバーホールに匹敵する金額が飛んでいくといわれている。
83タルガの過去の交換履歴は一切不明であるが、浮沈子の所有である間に、最低でも1回は行うことになるだろう。
神経質になりすぎて、エンストを繰り返してエンジンに負担をかけてオーバーホールにでもなれば、その数倍の金額が飛んでいく可能性もある。
シフトにしても、ムチャな変速や、ギヤ鳴りを繰り返したりしなければ、それほど気にしなくてもいいという話もある。
浮沈子は、概ね自分に都合のいいように情報を解釈しているので、この年代のポルシェをお持ちの方や、これから所有しようと考えている方が、この記事を読んで多額の修理費をかける破目になっても、責任は取れない。
浮沈子のクルマについては、自己責任で、適当に乗っていくつもりだが。
さて、用賀から乗った高速は、初めの一瞬は空いていて、これは意外に順調に行くかと思われた。
83タルガには、まだ、カーナビという文明の利器は積まれていないのだ。
出掛けに03ボクスターを都内某ポルシェセンターに預けたり、受診したかかりつけの医師に、体重が減りましたね(0.2kg・・・)、といわれて、誤差のうちでしょう!、といいつつ、内心嬉しかったり(単純ですから)と、所用を片付けて慌しく出発したので、渋滞情報を確認することを怠ったのは事実である。
大体、世の中が、そんなにうまくできているわけはないのだ。
行楽シーズンの週末とあって、東名高速は大和トンネル付近を先頭に、川崎料金所の手前から20kmを超す大渋滞となった。
まあ、覚悟の上とはいいながら、ノロノロ進んでは停止を繰り返す車列の中を、クラッチと左足を労わりながら、3時間かけてプールに着いた。
画像は、小田厚途中のパーキングエリアでのショットである。
いやはや、練習はこれからだというのに、もう、今日の気力と体力の大半は、使い果たしてしまったような感じである。
しかし、そうも言っていられない。
CCRに比べれば、100倍簡単な準備を終わり、貸し切り状態のダイビングプールで泳ぐ。
今回の練習の課題は、6リットルタンクをサイドマウントに2本差しして、様々な芸をこなすという、いつものパターン。
イントラの厳しい指導の下、オープンサーキットに慣れない浮沈子は、水平姿勢を維持して泳ぐことに苦労している。
浮いたり、沈んだりを繰り返してしまうのである。
浮沈子だから、当たり前だ!。
まあいい。
ダイビングは、オープンサーキットを極めてから、リブリーザーを始める方が多いようだが、浮沈子の場合、レジャーダイビング10本くらいでCCRを始めたため、基礎ができていない。
それなのに、腹ばいになったホリゾンタルの姿勢で、時計回りに回れとか、反時計回りに回れとか、バックしろ、とか指示される。
水平になって泳いだり、止まっていることは出来ても、少しでもバランスが崩れると、もう、ひっちゃかめっちゃかである。
サイドマウントは、バランス命、完璧な左右のバランスを取らないと、ものすごいストレスがかかる。
左右だけではない。
前後のバランスも重要だ。
後ろ上がりの姿勢で、バックキックを行うと、ものの見事に、その場でピストン運動をすることになる!。
左右のバランスを崩したまま、回転運動(業界用語では、ヘリコプターとかいうらしい)をやろうとすると、水平姿勢が崩れて、身体が斜めになって、破綻する。
無理に行おうとすれば、足がつりそうになる。
完全に前後左右のバランスを取って、基本どおりにキックが出来た時に限って、何の苦労もなく、スイスイとバックしたり、回転したりする。
なぜそうなるのかは、水という空気と比べて800倍も抵抗が大きい環境の中で動いているからだ。
少しのズレが、大きな姿勢変化となって現れる。
身体が、舵の役割を果たして、何の支えもない空間で舞ってしまう。
宇宙遊泳よりも、難しいのである。
あそこは、逆に抵抗がないことが問題になるのだ。
回り始めたら、何百年でも回っている・・・。
まあ、とりあえず、今回のトレーニングの第一日目の授業は終わった。
カタリーナと、ラクスファーのステージボトルの重量の違いや、バランスの違いの問題もある。
もちろん、同じ6リットルでも、カタリーナの方が、陸上で持ってみても明らかに重い。
しかも、ラクスファーは、ただ軽いだけではなく、底部がバルブ側に比べて極端に軽いため、逆立ちしようとする。
カタリーナの方も、その傾向はあるが、度合いが違う。
さらに問題になるのは、エアを吸い続けていると、浮力が変化するという状況が生じる。
今日は、両方から吸ってみた。
エアの減り具合で影響が大きいのは、ラクスファーの方である。
吸い始めた途端に、バランスが変わったのを感じた。
カタリーナも、どちらかといえば、沈もうとしていた底部が、逆に浮いてきてしまう。
こんな、複雑な多元連立方程式を解きながら、お回りとか、お手だとか、おあずけといった芸が出来るわきゃあないじゃん!?。
エアを消費しながらの動的変化には、一体どう対処していったらいいのか。
そもそもの静的バランスの修正は、どのようにしたらいいのか。
正しいキック、正しい姿勢、そして、オープンサーキットという慣れない潜水器(!)を使っての、正しい呼吸!。
いや、もう、ヘトヘトだな。
明日は、朝から猛特訓の再開である。
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