2機の戦闘機 ― 2017年06月16日 22:25
2機の戦闘機
お台場にあるトヨタの展示場(メガウェブ)に行ってきた。
大井町まで自転車こいで、臨海線で3つ目。
帰りに、フィットネスで1000m+アルファ(200mくらい)泳いでくる。
十分な活動量だな。
で、展示してあった2台のクルマは、ルマンで競うトヨタとポルシェのモックアップだ。
とはいえ、実車とほぼ同じだから、迫力は相当なものだ。
LMP1の実車を見るのは、2度目になるが、手を触れるほど近くで見るのは初めてだ(お手を触れないでください)。
思いのほか小さい。
ひろい展示場で見ているからかもしれないが、とんでもない速さで駆け抜けていく光景が頭にこびりついているので、そのイメージからすると、コンパクトに感じる。
フットプリント自体は、それ程小さくはないが、地面に貼り付くような低さなので、その影響かもしれない。
まあ、1人乗りだしな・・・。
ポルシェ919は、2017年用の外板を本国から持ってきて貼り付けたらしく、ほぼ、実車と同じフォルムをしている。
トヨタの方は050と番号は同じだが、細かいところは古いままなのかもしれない。
パッと見でよく似ているが、細部は全く異なる。
全体の印象は、ポルシェはトータルデザインが練り上げられていて、まとまりがいい感じだ。
対してトヨタは、細かいところを微調整して、後から修正した感じがする。
それは、より、完成度を高めようとしたのかもしれず、実戦で鍛えられてきた姿をしているともいえる。
ポルシェの、いかにも展示モデルというピュアな印象とは異なる。
生々しい。
レーシングカー的趣味から言えば、トヨタ車の方がリアリティがある。
ポルシェは、作り物っぽい。
それだけ、全体のデザインに破たんがないということかもしれない。
予選の総合結果では、トヨタがアットーテキな速さを見せつけてポールポジションを取った。
のみならず、2位もゲットして、フロントローを独占する。
3位、4位に沈んだポルシェは、トップと3秒近い差を付けられてしまった。
勝ち目はない・・・。
しかし、お台場に鎮座している2台を見ると、ひいき目かもしれないが、ポルシェの方が速そうに見える。
24時間走らせて、どっちが速いかは、もうすぐ分かる。
どっちにしても、この2台は戦闘機だ。
速く走ることに特化し、その他全てを削ぎ落したアスリートの姿だ。
目立ったのは、フロントフェンダーに埋め込まれたポルシェのサイドミラーだが、あまり視認性が良さそうには見えない。
フロントセクションは、ボディ中央部が細身に仕上げられたトヨタに対して、幅広で薄べったいポルシェという感じがする。
ポルシェの排気口はリアで2本出しになっていて、3年前の仕様(1本出し)とは異なる。
年々進化していく戦闘機だな。
本番直前ではあるけど、実車に近いモックアップを眺めることが出来たのは良かった。
トヨタが速いわけも、薄々感じ取れた。
なりふり構わず、勝ちを取りに行っているのだ。
出来ることは何でもする。
ポルシェは、もっと違う世界を見ている。
理詰めで、一つ一つ積み上げてくる。
全体の整合性を重視し、来年、再来年、さらにその次を見据えている。
ルマンで今年勝つことは、そのプロセスの一つに過ぎない。
トヨタのマシンは、24時間走り切ったら壊れてしまいそうな繊細さを感じる。
ポルシェは、燃料さえ入れれば、100時間でも走りそうな感じだ。
レースだからな。
結果が全てだ。
見た目の印象など、どーでもいーのだ。
しかし、棲む世界が異なる工業製品が、同じ土俵(サーキット)で覇を競う感じがしたのは浮沈子だけだろうか。
平日の午前中ということもあり、展示場内はガラガラだったが、熱心な見学者は係の人にいろいろ尋ねたりしていた。
浮沈子は、見たままの印象に浸りたかったので、あえて解説は求めなかった。
050は想定内だったが、919は想像を超えていた。
今年のルマンの結果は、トヨタの勝ちと見たが、今後数年間のWECにおいては、ポルシェの底力を見せつけられることになるだろう。
精緻を極めた駆動系は、もちろん分からない。
実際のレースに最適化された燃料消費やタイヤのマネジメントも不明だ。
しかし、ものづくりにおいて、レーシングカーという特殊なクルマを見ただけでも、次元の違いを感じ取ることが出来る。
作っているものが違うような気がしたな・・・。
お台場にあるトヨタの展示場(メガウェブ)に行ってきた。
大井町まで自転車こいで、臨海線で3つ目。
帰りに、フィットネスで1000m+アルファ(200mくらい)泳いでくる。
十分な活動量だな。
で、展示してあった2台のクルマは、ルマンで競うトヨタとポルシェのモックアップだ。
とはいえ、実車とほぼ同じだから、迫力は相当なものだ。
LMP1の実車を見るのは、2度目になるが、手を触れるほど近くで見るのは初めてだ(お手を触れないでください)。
思いのほか小さい。
ひろい展示場で見ているからかもしれないが、とんでもない速さで駆け抜けていく光景が頭にこびりついているので、そのイメージからすると、コンパクトに感じる。
フットプリント自体は、それ程小さくはないが、地面に貼り付くような低さなので、その影響かもしれない。
まあ、1人乗りだしな・・・。
ポルシェ919は、2017年用の外板を本国から持ってきて貼り付けたらしく、ほぼ、実車と同じフォルムをしている。
トヨタの方は050と番号は同じだが、細かいところは古いままなのかもしれない。
パッと見でよく似ているが、細部は全く異なる。
全体の印象は、ポルシェはトータルデザインが練り上げられていて、まとまりがいい感じだ。
対してトヨタは、細かいところを微調整して、後から修正した感じがする。
それは、より、完成度を高めようとしたのかもしれず、実戦で鍛えられてきた姿をしているともいえる。
ポルシェの、いかにも展示モデルというピュアな印象とは異なる。
生々しい。
レーシングカー的趣味から言えば、トヨタ車の方がリアリティがある。
ポルシェは、作り物っぽい。
それだけ、全体のデザインに破たんがないということかもしれない。
予選の総合結果では、トヨタがアットーテキな速さを見せつけてポールポジションを取った。
のみならず、2位もゲットして、フロントローを独占する。
3位、4位に沈んだポルシェは、トップと3秒近い差を付けられてしまった。
勝ち目はない・・・。
しかし、お台場に鎮座している2台を見ると、ひいき目かもしれないが、ポルシェの方が速そうに見える。
24時間走らせて、どっちが速いかは、もうすぐ分かる。
どっちにしても、この2台は戦闘機だ。
速く走ることに特化し、その他全てを削ぎ落したアスリートの姿だ。
目立ったのは、フロントフェンダーに埋め込まれたポルシェのサイドミラーだが、あまり視認性が良さそうには見えない。
フロントセクションは、ボディ中央部が細身に仕上げられたトヨタに対して、幅広で薄べったいポルシェという感じがする。
ポルシェの排気口はリアで2本出しになっていて、3年前の仕様(1本出し)とは異なる。
年々進化していく戦闘機だな。
本番直前ではあるけど、実車に近いモックアップを眺めることが出来たのは良かった。
トヨタが速いわけも、薄々感じ取れた。
なりふり構わず、勝ちを取りに行っているのだ。
出来ることは何でもする。
ポルシェは、もっと違う世界を見ている。
理詰めで、一つ一つ積み上げてくる。
全体の整合性を重視し、来年、再来年、さらにその次を見据えている。
ルマンで今年勝つことは、そのプロセスの一つに過ぎない。
トヨタのマシンは、24時間走り切ったら壊れてしまいそうな繊細さを感じる。
ポルシェは、燃料さえ入れれば、100時間でも走りそうな感じだ。
レースだからな。
結果が全てだ。
見た目の印象など、どーでもいーのだ。
しかし、棲む世界が異なる工業製品が、同じ土俵(サーキット)で覇を競う感じがしたのは浮沈子だけだろうか。
平日の午前中ということもあり、展示場内はガラガラだったが、熱心な見学者は係の人にいろいろ尋ねたりしていた。
浮沈子は、見たままの印象に浸りたかったので、あえて解説は求めなかった。
050は想定内だったが、919は想像を超えていた。
今年のルマンの結果は、トヨタの勝ちと見たが、今後数年間のWECにおいては、ポルシェの底力を見せつけられることになるだろう。
精緻を極めた駆動系は、もちろん分からない。
実際のレースに最適化された燃料消費やタイヤのマネジメントも不明だ。
しかし、ものづくりにおいて、レーシングカーという特殊なクルマを見ただけでも、次元の違いを感じ取ることが出来る。
作っているものが違うような気がしたな・・・。
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