PHV考 ― 2016年03月14日 00:33
PHV考
ハイブリッド自動車というのは、あれはガソリン車だ。
初代プリウスのオーナーだった浮沈子は、燃費のいい小型セダン以上の何物でもないと思っている。
最近も、4代目プリウスに試乗したが、乗って楽しいクルマではないし、まあ、これはこれでいいかという程度だ。
むろん、実用車としては、素晴らしい出来で、カックンブレーキも改善され、誰にでもお勧めのクルマである(FR、MR、RRに乗り慣れた浮沈子には、ハンドルが切れないのが難点だがな)。
トヨタは、2050年までに、ガソリン車の殆どをハイブリッドにするといっているが、その中にプラグインハイブリッドというのがある。
バッテリーを多めに積んで、プラグインして充電もできるというハイブリッド車だ。
駆動方式には、エンジンとモーターを組み合わせて、走行条件やバッテリー残量を見ながら、モーターだけ、エンジンだけ、エンジンとモーターの両方を使うという組み合わせがある。
構造的には、電池とガソリンとエンジンとモーターを積むということで、ハイブリッド車と変わらないが、電池を多めに積むことによって、使い勝手はずいぶん違ってくる。
街中では、殆ど電気自動車として走らせることも可能だし、遠乗りするときにはガソリン車として走らせることもできる。
車種によっては、エンジンを充電専用にして、ドラビリとしては完全に電気自動車としてしまっているものもある。
ガソリンエンジンが苦手の低回転部分をモーターで補うことで、エンジンを小さくしてしまうことが可能だし、充電専用として使えば、効率のいい回転だけで使うこともできる。
エンジンとモーターを両方積まなければならないというネガティブな条件を、緩和することが出来るわけだ。
普段はエンジンメインで走らせて、ここぞという時に、モーターのパワーで加速するという美味しい使い方だってできる。
早朝深夜に車庫から出すときには、モーター駆動でそろりと発車するという、結構実用的には大きなメリットもある。
爆音轟かせるスポーツカーに、プラグインハイブリッドを適用するというのは、深い意味があるのだ。
(ポルシェ、次世代「911」にプラグイン・ハイブリッドを設定?)
http://jp.autoblog.com/2016/01/20/porsche-911-plug-in-hybrid-report/
「プラグイン・ハイブリッドの「ポルシェ「911」が開発段階にあり、次世代型の発表と同時に設定される見込み」
ポルシェは、2013年に918スパイダーを送り出していて、これはポルシェ初のプラグインハイブリッド車である。
残念ながら(つーか、当然ですが)浮沈子は試乗していない。
その後、パナメーラにPHVを設定して、これには試乗した。
(回生ブレーキ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/07/7894925
「V型6気筒エンジンにモーターとバッテリーを付けたパワーソースは、過不足なく2トンを超える車体を押し出す。」
読み直したが、この試乗記はなかなか良く書けているな。
まあいい。
浮沈子には、どうも中途半端なクルマにしか見えないPHVだが、エンジンなんて、今の自動車には単なる部品なので、何でもいいんだろう。
最終的に出来上がったクルマこそが評価の対象なので、モーターとの組み合わせで最適解を出せればそれでいい。
ポルシェの代名詞である911にPHVを突っ込むというのは、ターボ化以上に冒険だろう。
ハッキリ言って、パナメーラのようなことをしたら、エンスーには完全にそっぽ向かれることは分かり切っている。
スポーツカーという反社会的乗り物(?)に乗るうえで、何らかの罪滅ぼしをしたいという気が分からないでもないが、911は特別である。
ダウンサイジングターボがギリギリなのではないか?。
少なくとも、あのブレーキフィールを何とかしない限り、ドラビリでアウトだ。
モーターとバッテリーが重量増になるという点でも、ちと痛い感じがする。
まさか、4気筒にするわけにもいかないしな。
ホイールベースは、991にする際に長くして、エンジン長には10cmのゆとりがある。
モーター突っ込むのも簡単だろう。
さて、どんな車に仕上げてくるんだろうか?。
「911なら、パフォーマンス重視のプラグインハイブリッドカーになるだろう」
「2014年5月に同社は最高出力700hpを発揮する「911ターボSハイブリッド」の開発案」(これは、ボツ・・・)
もちろん、918スパイダーを仕上げた技術があるわけだから、本気出せばなんだってアリだろう。
しかし、パナメーラとかのラインアップを見ると、カレラS未満、カレラ以上というポジションに収まるんだろうな。
煮ても焼いても食えないクルマになる可能性が高いということだ。
罪滅ぼしをしたいカレラオーナーが、買い替えによって、Sほどではないが、パフォーマンスをアップできるという、商売上手なやり口だ。
あざといな。
実に、あざとい・・・。
金持ちのファミリークーペとしても使える911だから、おとーさんの選択としては、Sはいらないけど、ちっと贅沢したい、差別化したいというくすぐりもあるんだろう。
911は、既にスポーツカーエンスージアストのクルマではないのだ(そういう方は、GT-3に乗ってるかも)。
ああ、何となく、見えてきたような気がするな。
911のプラグインハイブリッドの立ち位置が・・・。
ハイブリッド自動車というのは、あれはガソリン車だ。
初代プリウスのオーナーだった浮沈子は、燃費のいい小型セダン以上の何物でもないと思っている。
最近も、4代目プリウスに試乗したが、乗って楽しいクルマではないし、まあ、これはこれでいいかという程度だ。
むろん、実用車としては、素晴らしい出来で、カックンブレーキも改善され、誰にでもお勧めのクルマである(FR、MR、RRに乗り慣れた浮沈子には、ハンドルが切れないのが難点だがな)。
トヨタは、2050年までに、ガソリン車の殆どをハイブリッドにするといっているが、その中にプラグインハイブリッドというのがある。
バッテリーを多めに積んで、プラグインして充電もできるというハイブリッド車だ。
駆動方式には、エンジンとモーターを組み合わせて、走行条件やバッテリー残量を見ながら、モーターだけ、エンジンだけ、エンジンとモーターの両方を使うという組み合わせがある。
構造的には、電池とガソリンとエンジンとモーターを積むということで、ハイブリッド車と変わらないが、電池を多めに積むことによって、使い勝手はずいぶん違ってくる。
街中では、殆ど電気自動車として走らせることも可能だし、遠乗りするときにはガソリン車として走らせることもできる。
車種によっては、エンジンを充電専用にして、ドラビリとしては完全に電気自動車としてしまっているものもある。
ガソリンエンジンが苦手の低回転部分をモーターで補うことで、エンジンを小さくしてしまうことが可能だし、充電専用として使えば、効率のいい回転だけで使うこともできる。
エンジンとモーターを両方積まなければならないというネガティブな条件を、緩和することが出来るわけだ。
普段はエンジンメインで走らせて、ここぞという時に、モーターのパワーで加速するという美味しい使い方だってできる。
早朝深夜に車庫から出すときには、モーター駆動でそろりと発車するという、結構実用的には大きなメリットもある。
爆音轟かせるスポーツカーに、プラグインハイブリッドを適用するというのは、深い意味があるのだ。
(ポルシェ、次世代「911」にプラグイン・ハイブリッドを設定?)
http://jp.autoblog.com/2016/01/20/porsche-911-plug-in-hybrid-report/
「プラグイン・ハイブリッドの「ポルシェ「911」が開発段階にあり、次世代型の発表と同時に設定される見込み」
ポルシェは、2013年に918スパイダーを送り出していて、これはポルシェ初のプラグインハイブリッド車である。
残念ながら(つーか、当然ですが)浮沈子は試乗していない。
その後、パナメーラにPHVを設定して、これには試乗した。
(回生ブレーキ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/07/7894925
「V型6気筒エンジンにモーターとバッテリーを付けたパワーソースは、過不足なく2トンを超える車体を押し出す。」
読み直したが、この試乗記はなかなか良く書けているな。
まあいい。
浮沈子には、どうも中途半端なクルマにしか見えないPHVだが、エンジンなんて、今の自動車には単なる部品なので、何でもいいんだろう。
最終的に出来上がったクルマこそが評価の対象なので、モーターとの組み合わせで最適解を出せればそれでいい。
ポルシェの代名詞である911にPHVを突っ込むというのは、ターボ化以上に冒険だろう。
ハッキリ言って、パナメーラのようなことをしたら、エンスーには完全にそっぽ向かれることは分かり切っている。
スポーツカーという反社会的乗り物(?)に乗るうえで、何らかの罪滅ぼしをしたいという気が分からないでもないが、911は特別である。
ダウンサイジングターボがギリギリなのではないか?。
少なくとも、あのブレーキフィールを何とかしない限り、ドラビリでアウトだ。
モーターとバッテリーが重量増になるという点でも、ちと痛い感じがする。
まさか、4気筒にするわけにもいかないしな。
ホイールベースは、991にする際に長くして、エンジン長には10cmのゆとりがある。
モーター突っ込むのも簡単だろう。
さて、どんな車に仕上げてくるんだろうか?。
「911なら、パフォーマンス重視のプラグインハイブリッドカーになるだろう」
「2014年5月に同社は最高出力700hpを発揮する「911ターボSハイブリッド」の開発案」(これは、ボツ・・・)
もちろん、918スパイダーを仕上げた技術があるわけだから、本気出せばなんだってアリだろう。
しかし、パナメーラとかのラインアップを見ると、カレラS未満、カレラ以上というポジションに収まるんだろうな。
煮ても焼いても食えないクルマになる可能性が高いということだ。
罪滅ぼしをしたいカレラオーナーが、買い替えによって、Sほどではないが、パフォーマンスをアップできるという、商売上手なやり口だ。
あざといな。
実に、あざとい・・・。
金持ちのファミリークーペとしても使える911だから、おとーさんの選択としては、Sはいらないけど、ちっと贅沢したい、差別化したいというくすぐりもあるんだろう。
911は、既にスポーツカーエンスージアストのクルマではないのだ(そういう方は、GT-3に乗ってるかも)。
ああ、何となく、見えてきたような気がするな。
911のプラグインハイブリッドの立ち位置が・・・。
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