ワクチン投与?2017年05月22日 18:56

ワクチン投与?
ワクチン投与?


WHOは、コンゴにワクチンを持ち込もうとしているようだ。

(エボラ出血熱がコンゴで感染拡大、試験中のワクチンを使用するか協議)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/05/17/ebola_n_16665646.html

「現在複数の医療機関が、試験中のワクチンを感染症集団感染が発生している地域に送ることを協議している。」

(エボラ流行再び?コンゴで19人感染 WHOが追跡調査へ ワクチンの備蓄開始)
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/2/0/20240.html

「製薬会社メルクが開発したワクチン「rVSV-ZEBOV」は、臨床試験によって一定の有効性が確認されており、2017年末までの承認を目指している。」

(rVSV-ZEBOV vaccine)
https://en.wikipedia.org/wiki/RVSV-ZEBOV_vaccine

「エボラウイルス疾患に対する防御のための実験用ワクチンである。」(自動翻訳のまま)

Recombinant vesicular stomatitis virus–Zaire Ebola virus ( rVSV-ZEBOV )だからな。

rVSV-「E」EBOVという表記は誤りに決まってる。

External Situation Reportでは、18日の初出から19日までは正しかったんだがな。

20日は誤植だ。

(Ebola Virus Disease situation reports)
http://www.afro.who.int/en/ebola/ebola-situation-reports.html

5月18日:rVSV-ZEBOV(正)
5月19日:rVSV-ZEBOV(正)
5月20日:rVSV-EEBOV(誤)

まあ、どうでもいいんですが。

(エボラ出血熱ワクチン、効能を確認 重大な副作用なし)
http://www.asahi.com/articles/ASJDR4VM7JDRUHBI01B.html

「エボラ出血熱の感染拡大を防ぐために開発が続けられてきたワクチンの効能が最終的に確認された、と発表した。」

「このワクチンは、カナダの政府機関などが開発を続けてきた「rVSV―ZEBOV」。ギニアで臨床試験が実施され、1万1841人が参加。5837人が実際に接種を受けた。重大な副作用は確認されていないという。」

「WHOのキーニー事務局長補は、「西アフリカでの大流行で命を失った人々には遅すぎたが、次の大流行に対しては、無防御でなくなった」と述べた。」

ちなみに、キーニー博士(Dr Marie-Paule Kieny)は女性である。

性別は、ここでは問題ではないが、シチュエーションレポート(18日と19日)では、代名詞が「He」になっている。

まあいい。

20日のレポートでも、大した変化はない。

感染者が2人増えたが、死者は変わらず。

4人なんだが、1人増えても4人のままだったりする。

疑いが、除外されたのかもしれないし。

現地は、交通が不便で、感染の拡大を防止している一方で、援助が届きにくいという恨みもある。

ワクチン接種ということになれば、大規模な動員を掛けなければならないだろう。

地図に表示されている「350km impassable dirt load」というやつを突破するか、州都のブータ近郊の滑走路に強行着陸するかしなければならない。

DRCと我が国は、古くからの付き合いもある。

(コンゴ民主共和国(Democratic Republic of the Congo)基礎データ:二国間関係)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/congomin/data.html#06

「1960年6月の独立以来,両国は友好関係を維持。我が国は,コンゴ(民)の独立と同時に国家承認し,大使館を開設(1955年に開設していた総領事館が昇格)。コンゴ(民)は,1967年7月に在京大使館を開設。」

「主要援助国(2013年ODA実績,単位:百万ドル):
(1)米国(262.62)(2)英国(260.69)(3)ベルギー(114.89)(4)日本(103.79)(5)ドイツ(88.08)」

米英が突出しているが、旧宗主国であるベルギーに匹敵する援助を行っている。

浮沈子は、こういう時こそ、自衛隊の出番だと思うんだがな。

でっかい輸送機も作ったし、優秀な工兵隊もいるしな。

(C-2 (航空機・日本))
https://ja.wikipedia.org/wiki/C-2_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E3%83%BB%E6%97%A5%E6%9C%AC)

「2016年度中にC-2として制式採用、部隊使用承認された。2016年度中に3機、2018年度末までに8機配備される見込みである」

荒れた滑走路でも、着陸できるだろう。

「最短離陸滑走距離: 500 m」

ブータの滑走路は2100mもあるので、問題ない。

(ブタ・ゼガ空港)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BC%E3%82%AC%E7%A9%BA%E6%B8%AF

「アスファルトに覆われた横幅30m、2100mの長さがある1本の滑走路を有する。」

まあ、それでも、欧米と地元政府のミッションになりそうだな。

南スーダンからは撤退するらしいし。

(自衛隊南スーダン派遣)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A%E5%8D%97%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E6%B4%BE%E9%81%A3

「現地の治安情勢の悪化、政府の瓦解による内戦再開に伴い、南スーダンの実態が派遣要件を満たさなくなったことによる「撤退」ではない」

うーん、転進かあ?。

その足で、コンゴに乗り込めばいいのに。

そう簡単にはいかないんだろう。

装備品とか、置いてきちゃうかもな。

「現地に持ち込む自衛隊装備品を、南スーダンに供与できるか品目ごとに検討する」

さて、我が国の関与は別として、受け入れ国側の準備が整えば、ワクチンの投与が始まる見込みだ。

試験中のワクチンとはいえ、また、同じザイール株でも、効くかどうかは未知数だが、重篤な副反応は報告されていないということなので、試してみる価値はあるだろう。