強者の論理2017年06月06日 20:09

強者の論理


それは違うと言われそうだが、そういう風に感じたんだから、一応書いておこう。

米国がパリ協定を離脱したり、中国が国際海洋法条約を無視したり、北朝鮮が国連決議を屁とも思わない態度を取り続けたりするのを見ると、これは、強者の論理だと思わざるを得ない。

北朝鮮を入れるというのは、いささかお門違いだと思われそうだが、中国やロシアをバックに、自国民を犠牲にしたがらない米国を相手に言いたい放題だ。

まあ、北朝鮮自身は、自国民の犠牲とかは、全く意に介していないように見える。

それはそれとして、パリ協定を反故にして、自国の利益追求に走る米国は、そもそもエネルギー問題では世界の強者だ。

自国に豊富な資源を持ちながら、海外からの輸入を行っており、戦略的に動いている。

我が国のように、資源輸入をキュッとやられたら、イチコロの国とは違う。

中国だって、南シナ海では最強の軍事力を誇る。

米国も、本気で戦争を仕掛けるわけにはいかない。

実効支配を黙認するしかないのだ。

ルールというのは、弱者が強者を抑えるために、寄って集って決めるものだが、強者の我儘をある程度受け入れなければならない。

そうでなければ、実効性のあるルールを作ることは出来ない。

強者自身が参加せずに、やりたい放題の状況になれば、元々の目的は果たされなくなる。

不参加や離脱なら分かりやすいが、参加しつつ、ルールを踏みにじったり、捻じ曲げたりするというのも困ったものだ。

その意味では、米国がパリ協定を離脱したのは、その是非は別としても、誠意ある行動と言えよう。

浮沈子は、割と好意的に受け止めている。

要するに、金を払いたくないだけだからな。

地球温暖化の原因については、もともと懐疑的な姿勢を取り続けてきたし、そもそも、自国のエネルギー消費を抑えるなどという発想はない。

中国に至っては、太平洋の西半分は自国の領海だと思っている。

南シナ海ごときで、何を騒いでいるのかと思っているに違いないのだ。

東南アジアは、既に中国のものだ。

フィリピンやオーストラリアが取り込まれるのも時間の問題だろう。

米国がそっぽを向けば、日本、韓国、台湾がどうなるかは、灯を見るより明らかだ。

巨大な市場を背景に、着々と世界戦略を構築しつつあるように見える。

それを止めることが出来る国は、地球上にどこにもない。

欧州は、それどころじゃないしな。

自分たちのことで精いっぱいだし、世界の中での相対的な地位の低下をどうすることも出来ないでいる。

最近では、北朝鮮の核保有を認めるべきだとか、国体護持(!)を保証すべきだという話が、大っぴらに聞こえてきている。

実際、中国を含め、どこの国も、手を付けられなくなっているし、ロシアの後ろ盾を強めて、強気一辺倒になっている。

核保有を断念させることは出来ないだろうし、ミサイルについても、発射を止めさせるどころか、抑制することすらできない。

今週は、まだ撃ってないけどな。

米国本土はともかく、韓国、日本といった同盟国の国民を人質にとって、世界を恫喝している。

ああ、もちろん、自衛のためという建前はある。

戦争中の韓国を除いて、実際に実弾が飛んだことはない。

EEZ内にミサイル打ち込まれても、何もできない我が国は、戦争の相手とすら見られていないだろう。

韓国だって、同じ民族同士の戦争など、望んではいない。

中国を脅し、ロシアにすり寄り、世界中に安くて使い物になる武器を売りまくる国家は、最強の存在だな。

この国が無くなったりしたら、安い武器が手に入らずに困る国は多いだろう。

そして、そのうち、もっと金になる武器を売るようになるに違いない。

核兵器だ。

そして、それらがテロリストの手に渡って、3流アクション映画が現実の話になる。

体制を守るためなら、親族であっても暗殺しまくる国家だからな。

イスラム国と組んだりしたら、世界は目も当てられなくなるだろう。

カタールは、とうとう、周りの国から総スカン食らってしまったしな。

どこから、どうカネが回っているのか知らないが、イスラム国は、今も健在で、世界中でテロを起こしている。

強者の論理は、普遍的に存在し、それを阻むことは出来ない。

北朝鮮が、国連の常任理事国になり、世界を牛耳る日が近いのか。

まさか、そんなことが・・・。

米国の大統領選挙や、英国のEU離脱を見ると、何が起こってもおかしくないような気がする。

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