軟着陸2017年06月29日 23:44

軟着陸
軟着陸


ソフトランディングの和訳なんだろうが、ハードランディングの和約というのはあまり聞かない(硬着陸?)。

軟着陸というのを頻繁に聞いたのは、アポロの頃だな。

月面軟着陸。

もう、半世紀近くも前の話だ。

つーか、ふつー、着陸というのは軟着陸の事だろ?。

そうでないのは、着陸とは言えない。

激突だな。

別件で鳥嶋さんの記事を読んでいたら、スペースXのドラゴン2の軟着陸の事が書いてあった。

(スペースX、「ドラゴン」補給船を初めて再使用 - ISSへ補給物資打ち上げ)
http://news.mynavi.jp/articles/2017/06/05/crs11/

「ドラゴン2の無人飛行は2017年中に、有人飛行は2018年に予定されており、それをもとにした新型の補給船は2019年から運用が始まる予定となっている。」

「このドラゴン2と、それをもとにした新型補給船では、従来のパラシュートを使った着水にかわって、ロケット・エンジンを噴射しながら陸上に軟着陸する方法が導入される。」

もちろん、人類は1970年代に月への有人宇宙船を何度も軟着陸させている。

スペースシャトルでは、その6倍の重力を持つ地球という惑星への軟着陸も成功させている。

まあな、パラシュート開いて降りてくるというのは、軟着陸ではあるものの、今一つ洗練さに欠ける(そういうことかあ?)。

まあいい。

ドラゴン2は、スーパードラコ(スーパードレイコー?)の逆噴射で、スマートに着陸する。

しかも、ピンポイントで降りてくる(予定では)。

ファルコン9の1段目を10回以上も回収している実績を考えれば、これが夢物語だということは出来ないだろう。

しかし、ここは、人類最強のぶっ飛び男であるイーロンマスクといえども、慎重なアプローチを採っている。

「ドラゴン2の初期のミッションでは、実績を重視してパラシュートで着水するようにし、並行して新型ドラゴン補給船でロケットによる着陸の実証を行い、その後有人のドラゴン2も同様の着陸方法に移す」

まあな、いきなりやって激突したんじゃ、シャレにならないしな・・・。

スケジュールを、もう一度確認しておこう。

2017年:ドラゴン2の無人飛行(パラシュート)
2018年:ドラゴン2の有人飛行(パラシュート)
2019年:新型の補給船(逆噴射)
2019年以降:ドラゴン2の有人飛行(逆噴射)

こういうことになるんだろうか?。

スモールステップを踏んで、着実に前進する。

成功したら、さらにその先のチャレンジを開始し、停滞はしない・・・。

2020年には、地球じゃなくって、火星への逆噴射による軟着陸を試みることになる。

もちろん、無人だ。

しかし、次(2022年)には、有人になるかもしれない。

少なくとも、2024年には、有人火星飛行を実現することになっている。

スペースXにとっては、軟着陸なんてものはないのだ(そうなのかあ?)。

ちょっと一休みして、しばらく金稼ぎに専念するなどということは許されない。

稼ぎながら実験し、その実験の成果を、次の稼ぎに繋げていく。

1段目の再使用にしても、フルスラスト(ブロック3)で衛星打ち上げながら開発した。

回収した1段目を再使用して、儲けを出して、さらにブロック5を作って再使用の効率を高める。

それがまた、稼ぎに繋がっている。

再使用で低価格化、高頻度化を実現すれば、大量の衛星コンステレーションを運用する基盤が出来上がる。

ライバルが展開する前に商売を始めることが出来れば、市場を一気に占有することが出来る。

そうやって実績を積み重ねつつ、メタンエンジンを開発し、さらに費用を削減していく。

その先にあるのが、火星移民だ・・・。

もう、ぼろもうけの世界だな。

一人当たり2000万円を払うとして、100万人集めれば、ざっと20兆円・・・。

でもまあ、大したことはない。

NASAの予算は、年間約2兆円だ。

(アメリカ航空宇宙局)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%B1%80

「年間予算:180億ドル(2015年度)」(1.9980兆円:1ドル111円で計算)

10年経てば、100万人を火星に送ることが出来るというもんだ(そうなのかあ?)。

もちろん、全部が儲けになるわけじゃない。

送り込んだ移民の食料、燃料、その他生活必需品、現地での生産に必要なもの全て、場合によっては水や空気全てを賄わなければならず、全員が死んじまうまで面倒見なければならない。

新たに生まれた子供までもだ。

100万都市といえば、仙台市くらいだが、年間予算はおよそ1兆円だ(一般会計、特別会計、企業会計含む)。

(仙台市:財政)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%B8%82#.E8.B2.A1.E6.94.BF

「当初予算規模(2007年度)
約4,039億円(一般会計)
約3,242億円(特別会計)
約2,163億円(企業会計)
(総計:約9445億円)」

宮城県とか日本全体で賄っている分は含まれていない。

こんなにも潤沢な資源(水や空気や気候含む)に恵まれている地球上でさえ、それだけの金が掛かる。

火星に希少金属やダイヤの塊があるなら別だが、仮にあったとしても地球に持ち帰ることは出来ない。

奴隷船(移民船)は、事実上片道切符にならざるを得ない。

20兆円の金を使い切ったら縁の切れ目だ。

あとは、火星で野垂れ死にするしかない。

スペースXの全ての活動は、そういう極悪非道な目的のために行われている(そ、そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、人類の宇宙進出は、地球周辺(高度数百キロ)の宇宙空間に、短期間(1週間くらい)旅行するくらいが関の山だと思っている。

既に、ISSの搭乗員は、地球に帰還したときには、マトモに立つことも出来なくなっている。

ごく少数の宇宙飛行士なら、それでもいいかも知れないが、移民とか、そういうレベルになれば話は根本から変わって来るだろう。

大人しく、地球の表面にへばりついて、この星と運命を共にするのがよろしい。

宇宙開発なんてヤクザな話は、AIやロボットに任せて、人類はこの地上を住み易くすることに精を出すべきだ。

インターネット衛星位ならいいが、それで稼いだ金で火星移民するなんてのはもってのほかだろう。

宇宙船は軟着陸できても、中の人間は生身だからな・・・。

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