報道を読む2018年11月24日 09:25

報道を読む


メディア(概ね、大企業ですが)を通じて流される報道に限らず、当事者などが公表する情報にも、様々な思惑が込められている(そうなのかあ?)。

商業的に媒体が成り立たなければ、そもそもメディアとしてやっていけないし、当事者が垂れ流す情報は、当然、自身に都合が悪い話は伏せられている。

たまに、本当にたまに、内部告発やらコンプライアンス部門の働きで、不都合な真実が暴かれることもあるけど、それらにしても当事者の存続を脅かすような話にはならない。

自浄作用が働いたとか言ってな・・・。

時が経てば、やがて元の木阿弥になる。

どころか、隠ぺいしたり、誤魔化したりする方のレベルが上がることになるだけかもしれない。

権力欲の巣窟であり、物欲の権化でもある大企業や政治の世界だけでなく、人間が作った組織であれば、どんな形であれ、目的のために手段を選ばず、情報戦を展開することは避けられない。

目的のためには、手段は常に正当化される。

ちょっと、いくら何でも、という時もあるが、そういう時には人身御供を出して済ませる。

そのための中間管理職だ(そうなのかあ?)。

まあいい。

もちろん、建前としては、様々な法に依る規制や、倫理規定だとかで制約されることになっているが、世の中は善人だけではないからな。

決まりごとにしなければならないのは、それらを守らないやつらがいかに多いかということの裏返しに過ぎない。

たった一人で生きているならともかく、社会の中で生活するということになれば、他人とのかかわりを避けて通ることはできない。

そういう、基本的な人間関係が、やがて組織対組織、組織対個人などという形で、複雑怪奇な仕組みを作り上げ、お互い鎬を削ることになる。

ああ、もちろん、助け合うこともあるけどな。

世の中は両面からできている。

コンゴ民主共和国のエボラの話で、現地の公的な医療機関である保健センターが、感染の中心(の一つ)になっていたという報告は、いささかショックだった。

この事実を報じていたメディアは、浮沈子が知る限り、一つもない。

町のうわさは本当で、保健センターに連れていかれたら、死体袋に入れられてしまうわけだな(そうなのかあ?)。

WHOにしても、DRC当局の協力がなければ事業を進められないし、現地に医療施設を展開している国境なき医師団(MSF)にしてもそうだろう。

このことが公になったということは、余程目に余る実態があったということになる。

浮沈子は、MSFが現地に入っているなら大丈夫だと思ってたんだがな。

未だに医療関係者の感染が続いているということは、現地では、スタンダードな感染症対策が確立されていないということになる。

資材が不足しているのかもしれないし、物はあっても、訓練が徹底されていないのかもしれない。

国連機関は、各国の拠出金で運営されているし、MSFだって、WHOからの金が入っている。

もちろん、独自に調達している金もある。

どちらにしても、ステークホルダーに対しては、投資した金が有効に使われ、さらなる投資を呼び込ませるように見せかけなければならない(事実、その通りなら小細工する必要はない)。

ユーチューブで流されているMSFの広報は、一見、現地の人々に呼びかけるような作りになっているが、現地で生活している人々のどれだけが視聴できる環境にあるのかは疑問だ。

浮沈子は、ああ、これは、世界中の人々に向けて発信されているのだと感じた。

MSFの活動を支援している人々に、その有形無形の支援が、有効に使われ、機能しているという満足を与えるための戦略なのだ(たぶん)。

もちろん、それはそれで構わない。

つーか、必要不可欠な広報戦略だ。

それらを承知で、様々な情報を読む必要がある。

知ってか知らずかは分からないが、保健センターでの感染を報道してこなかったメディア、今の今まで公表してこなかったDRC当局やWHO、現地で最も実態を把握しているはずのMSF。

そんなことを突っついても、何かが変わるわけでもないし、そういうことがあるというのは、世間では常識として、或いはやむを得ないこととして呑み込まれているのかもしれない。

遠く離れた地域での出来事を、暖房の利いた部屋でパソコン弄りながら知るということは、様々なバイアスが掛かった挙句の果ての、クソの役にも立たないガラクタ情報を漁るようなものかもしれない。

そうして、奴らの思うつぼに嵌って、ロクでもない二次情報を垂れ流す(そんなあ!)。

やりきれない思いでいるのは、浮沈子だけなんだろうか・・・。

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